フジモリ氏に身分証発給 ペルー政府
フジモリ氏はペルー大統領に就任したとき、憲法を停止しました。アメリカおよびいくつかの国はこれを「非民主的」と非難しました。
ですが、官とテロリストの癒着、テロの横行、スーパーインフレを収めるにはそれまでのな生ぬるい「民主主義」では無理なのは明らかだったでしょう。なにしろ、テロリストが刑務所をホントウに別荘代わりにしたり、麻薬組織と警察が癒着したりで、当時のペルーは国家と言えないような状態でした。そこで民主主義も糞もないでしょう。一定期間独裁的になるのは仕方なかったでしょう。
実際フジモリ大統領は反政府組織を押さえ込み、軍を掌握し、治安の回復に成功しました。さらにインフレの抑制にも成功しました。また、センデロルミノソの指導者も捕まえました。
ところが、これがスペイン系の旧主派、アメリカには面白くない。米国にとって本心では中南米諸国の自立は望ましくない。常に問題をかかえ、米国を頼って欲しいのが本音です。
そこでフジモリ降しがはじまり、身の危険を感じたフジモリ氏は日本に亡命したわけです。で、現在ペルーはまた以前のようなカオス状態に逆戻りです。
田中康夫氏をはじめ、日本のインテリは日本大使公邸占領事件のとき、フジモリ大統領が教会を通じて交渉を行うのと同時にトンネルを掘り、突入を行うおこなう、という両面で進めてきたことを非難しています。こういう批判は世間知らずもいいところです。これは政府側では当然の対応です。
人質事件の場合、事件が長引けばそれだけ、世界中のメディアに報道されます。CMに換算すればそれこそ天文学的な数字でしょう。それがただで放送されるのですから、それだけでもテロリストとっては大きな利益です。
また事件が長引けば人質の体力も消耗したり、取り引き材料として殺害される人質もでてくるでしょう。ですから、当局としてはできるだけ速やかに、人質の犠牲なく事件を収束させるよう努力することが肝要です。大抵、一人人質が殺された時点で、当局は突入作戦の実行を決意します。
フジモリ大統領は特殊部隊による突入、救出を命じました。このとき、テロリストを皆殺しにしたと非難する輩がすくなからずいました。ですが、特殊部隊の突入技術というの高度の機密です。
特にペルーのように死刑のない国ではテロリストを生かしておけば、特殊部隊がどのような作戦をとったかが、反政府組織に漏れます。
ですからタテマエはともかく、本音では犯人皆殺しは当然です。また同様の事件がおき、犯人の釈放が要求される危険性もあるでしょう。ダッカのハイジャック事件がその好例です。
例外として情報をとるために、一人だけ生かしておくことはありますが。これは英国などでもやっていることです。テロリストの人権を尊重すれば多くの一般市民を危険にさらすことになります。
まあ、人権派と称する人たちは、いつ人質になるやも知れない無辜の市民や、特殊部隊の隊員のたち命より、ロリストの人権の方が重要なんでしょうが。
帰国するフジモリ氏がどのような手腕を発揮して権力を取り戻すか、興味のあるところです。
(共同通信) - 7月5日10時47分更新
ですが、官とテロリストの癒着、テロの横行、スーパーインフレを収めるにはそれまでのな生ぬるい「民主主義」では無理なのは明らかだったでしょう。なにしろ、テロリストが刑務所をホントウに別荘代わりにしたり、麻薬組織と警察が癒着したりで、当時のペルーは国家と言えないような状態でした。そこで民主主義も糞もないでしょう。一定期間独裁的になるのは仕方なかったでしょう。
実際フジモリ大統領は反政府組織を押さえ込み、軍を掌握し、治安の回復に成功しました。さらにインフレの抑制にも成功しました。また、センデロルミノソの指導者も捕まえました。
ところが、これがスペイン系の旧主派、アメリカには面白くない。米国にとって本心では中南米諸国の自立は望ましくない。常に問題をかかえ、米国を頼って欲しいのが本音です。
そこでフジモリ降しがはじまり、身の危険を感じたフジモリ氏は日本に亡命したわけです。で、現在ペルーはまた以前のようなカオス状態に逆戻りです。
田中康夫氏をはじめ、日本のインテリは日本大使公邸占領事件のとき、フジモリ大統領が教会を通じて交渉を行うのと同時にトンネルを掘り、突入を行うおこなう、という両面で進めてきたことを非難しています。こういう批判は世間知らずもいいところです。これは政府側では当然の対応です。
人質事件の場合、事件が長引けばそれだけ、世界中のメディアに報道されます。CMに換算すればそれこそ天文学的な数字でしょう。それがただで放送されるのですから、それだけでもテロリストとっては大きな利益です。
また事件が長引けば人質の体力も消耗したり、取り引き材料として殺害される人質もでてくるでしょう。ですから、当局としてはできるだけ速やかに、人質の犠牲なく事件を収束させるよう努力することが肝要です。大抵、一人人質が殺された時点で、当局は突入作戦の実行を決意します。
フジモリ大統領は特殊部隊による突入、救出を命じました。このとき、テロリストを皆殺しにしたと非難する輩がすくなからずいました。ですが、特殊部隊の突入技術というの高度の機密です。
特にペルーのように死刑のない国ではテロリストを生かしておけば、特殊部隊がどのような作戦をとったかが、反政府組織に漏れます。
ですからタテマエはともかく、本音では犯人皆殺しは当然です。また同様の事件がおき、犯人の釈放が要求される危険性もあるでしょう。ダッカのハイジャック事件がその好例です。
例外として情報をとるために、一人だけ生かしておくことはありますが。これは英国などでもやっていることです。テロリストの人権を尊重すれば多くの一般市民を危険にさらすことになります。
まあ、人権派と称する人たちは、いつ人質になるやも知れない無辜の市民や、特殊部隊の隊員のたち命より、ロリストの人権の方が重要なんでしょうが。
帰国するフジモリ氏がどのような手腕を発揮して権力を取り戻すか、興味のあるところです。
(共同通信) - 7月5日10時47分更新
この記事へのコメント
惜しい人を逃がしてしまった……
違うのはセンデロルミノソがヤクザと某宗教団体になっていることだけだしね。
アフリカ再生には外部からの開発独裁が有効でしょう。腐敗を廃した厳しい社会のフレームつくりが必要でしょう。
日本の人質事件で犯人射殺で解決したのは
1970年 瀬戸内シージャック事件
1977年 長崎バスジャック事件
1980年 三菱銀行人質事件
の3例だけだよな。
>また同様の事件がおき、犯人の釈放が要求される危険性もあるでしょう。
>ダッカのハイジャック事件がその好例です。
日本赤軍のクアラルンプール事件とダッカ事件で日本政府が犯罪者釈放で対応したのは悪例を残しましたね。
両事件で計11人が超法規的措置で釈放。クアラルンプール事件の釈放組の3人がダッカ事件に関与、ダッカ事件の釈放組の2人がジャカルタ事件とローマ事件に関与した。
釈放要求された11人の中で5人が捕まったが、6人が未だに逃亡中。
この6人の中には連合赤軍事件の犯人や三菱重工爆破事件の犯人2人が逃亡中のため、連合赤軍事件の死刑囚の永田洋子・坂口弘、三菱重工爆破事件の死刑囚の大道寺将司・片岡利明の死刑執行ができない状況になってしまった。