海自艦を病院船に活用、離島・海外の災害救助へ
要は「おおすみ」級に」陸自の野外手術システムを積み込みこむというだけの話なんですが。で、有事や災害時今後、離島での災害救助や、海外での国際緊急援助活動などの際に病院船として利用しようというわけです。
先週発売のSAPIOのぼくも担当した特集で野木さんが「おおすみ改」の病院船を提案してましたね。
問題なのは、「おおすみ」級にヘリの運用能力がないことです。これ昔から拙著その他で批判してきた問題です。同時にヘリを何機も運用する能力なく、単なるコンテナヤードに過ぎません。これにヘリや車輌を露天係留するんですから航海中陸自の隊員諸君は整備にさぞや苦労したでしょう。
しかも、開発前には3自衛隊統合運用のうの字もでてなかったわけですから、陸自のヘリを使って物資や人間を運ぶといっても、机上の空論でしょう。いくら大型艦とはいえ、揺れる艦からの離発着、誘導システムへの習熟、海上航行の技術も必用です。しかも時化たら大変です。陸自のヘリパイはそういう訓練を受けていません。
「おおすみ」を建造するならば、納税者にもっと運用構想を開示し、導入後の陸自との訓練などに関してもどの程度の頻度が必用か、またどの程度の技量が必用かなどということを検証していくべきでした。
着艦したヘリが故障したらどうするんでしょう。前にも書きました先のアジアの津波の救援にいった際には、機体整備に三日かかったそうです。これで輸送はLCACに頼るか、他の艦の搭載ヘリに頼るかということになってしまいます。
何が目的が知りませんが、無意味な全通甲板なんぞにしなければヘリのハンガーを含めて、上部構造物に様々な設備が搭載できたでしょうに。
(2005年7月19日3時2分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050719i201.htm
先週発売のSAPIOのぼくも担当した特集で野木さんが「おおすみ改」の病院船を提案してましたね。
問題なのは、「おおすみ」級にヘリの運用能力がないことです。これ昔から拙著その他で批判してきた問題です。同時にヘリを何機も運用する能力なく、単なるコンテナヤードに過ぎません。これにヘリや車輌を露天係留するんですから航海中陸自の隊員諸君は整備にさぞや苦労したでしょう。
しかも、開発前には3自衛隊統合運用のうの字もでてなかったわけですから、陸自のヘリを使って物資や人間を運ぶといっても、机上の空論でしょう。いくら大型艦とはいえ、揺れる艦からの離発着、誘導システムへの習熟、海上航行の技術も必用です。しかも時化たら大変です。陸自のヘリパイはそういう訓練を受けていません。
「おおすみ」を建造するならば、納税者にもっと運用構想を開示し、導入後の陸自との訓練などに関してもどの程度の頻度が必用か、またどの程度の技量が必用かなどということを検証していくべきでした。
着艦したヘリが故障したらどうするんでしょう。前にも書きました先のアジアの津波の救援にいった際には、機体整備に三日かかったそうです。これで輸送はLCACに頼るか、他の艦の搭載ヘリに頼るかということになってしまいます。
何が目的が知りませんが、無意味な全通甲板なんぞにしなければヘリのハンガーを含めて、上部構造物に様々な設備が搭載できたでしょうに。
(2005年7月19日3時2分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050719i201.htm
この記事へのコメント
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20041221301.html
病院船という発想自体が時代遅れではないか。
現在ドイツでも軍民両用の病院船を兼ねた多目的船の建造計画が検討されています。また現在就役ないし、就役間近の多目的空母などでは医療機能を重視しているようです。
ただ、現場での処置は今後随分と進歩していくでしょう。それにより、後方に搬送される傷病兵のパーセンテージは減るでしょう。
「あすか」が、ヨーロッパ向けに売却されてしまいましたが、同様の出物があれば、ヘリパッドの増設があっても、地方の基幹病院並みの設備(手術室6、病床200)を十分収容できます。それまでの設備も使いがいがありそうですし。
コメントのタイムスタンプを見ると、かなりの夜型ですね。そろそろ、小説の新作が出そうなのですか?。
現地到着に何週間もかかっては意味がない。
それに病院船まで、どうやって患者を運ぶのか。近隣の病院に運ぶ場合との差別化が出来るのだろうか。
医官が減っているの問題は昨年ぼくはサイゾーで取り上げました。おそらくメディアでは一番早かったと思います。
今回の病院船の話は予算獲得のためのプレゼンテーションではないかと思います(こう、書くと、また「陰謀」だ、と騒ぐ人がでると思いますが)
今年はノンフィクションを一冊以上出す予定です。
やはりコスト的には野戦病院のコンテナをつむというのが、コスト的には易く上がるんでしょうね。
とっくにありますよ?
ジャーナリストなのに知らないんですか?
少なくとも手術室はありますなあ。