EU「ガリレオ」計画 中国国有企業が利用プロジェクト

 EUが2008年に運用開始を目指す独自の衛星利用測位システム「ガリレオ」を使った3つの商業利用プロジェクトを中国が手掛けることになり、28日、北京でEUと中国の国有企業「中国ガリレオ衛星導航」が契約を締結したそうです。まあ、前から中国は参加を表明していました。

 今日日、ミサイル、爆弾の誘導から、戦闘車両の位置確認まですべて、GPS頼りです。つまりアメリカが構築し、監理しているシステムの上に依存しているわけです。
 アメリカがGPSの電波をいじくって、自国以外の国が利用できなくする、ないし誤った信号を流すといったことをすればハイテク兵器が軒並み通常兵器、ワルクルと単なる鉄クズになってしまうわけです。

 当然ながらGPSを米国に独占させて入れれば友邦であるEU、イスラエルや我が国だって、安全保障に限らず、外交カードに使用されてしまいます。
 民間航空機に例えていえばボーイングの一社寡占状態(まあ、一応ロシアも独自のGLONASSなるシステムを運用していますが)。
 ユーザーにはネゴシエーションのすべがない。そこでGPS版エアバスとしてガリレオ計画が登場したわけです。 中国が一口乗るのは当然でしょう。その他インド、ウクライナなども参加しています。

 むしろ問題なのは我が国が一口乗らなかったことです。アメリカを信用しきって体を預けてしまっているのは我が国ぐらいです。

 我が国はこの分野ではいまだに米国の忠犬であります。日本は米国のGPSを補完するための独自の計画として準天頂衛星の開発を官民で進めています。要は衛星3基を打ち上げ、常に1基を日本から見た天頂付近に配置し、GPS電波が届きにくいビルの谷間や高速移動中でも安定したGPS情報を得ようとするものです。
 が、2000億円の費用がかかる上に、アメリカのGPSとコミでしか役に立たない。正味どれだけのメリットがあることやら。

 国益、安全保障上の保険の意味で考えるならガリレオ計画に参加する方が利口でしょう。いまだに決定のある官僚、特にアメリカ留学で洗脳された連中が政策を決定しているからこんなヘタレな選択を選ぶんでしょうね。


産経新聞(07/29 13:57)
http://www.sankei.co.jp/news/050729/kok059.htm

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