イラク戦争&統治とボーア戦争
9月7日付けの朝日新聞朝刊の「世界の窓fromオックスフォードというコラムで、「米国の新戦略を支える団結を」というタイトルで、ティシー・ガートン・アッシュ英オックスフード大教授が執筆をしています。彼は現在のイラクの状況を第二次ボーア戦争をとだぶらせて語っています。このボーア戦争は20世紀の英国の行く末を大きく左右したものなんですが、日本ではあまりそのことが認識されていません。
筆者は1905年のロンドンの様子を知りたければ2005年のワシントンに行けばよいと述べています。
1902年に大英帝国は大規模戦争の終結を宣言したんですが、その後もコマンドウとよばれる遊撃隊との戦闘は続き、英軍はその後2年間、45万人(イラク派遣の3倍)の兵力を投入しているんですね。本国からでだけでは足りずに植民地軍も総動員です。
話をもどすと英国は金色夜叉じゃありませんが、金剛石(ダイアモンド)に目がくらんで起こした戦争でした。当初組織だった軍隊組織もないアフリカーナなんぞチョロいと思っていわたわけですね。ところが戦争は長引くは、損害は拡大するわでえももくろみが崩れ去ってしまったわけです。ボーア戦争の場合、英軍は非戦闘員を収容所にぶち込ん、あまりの劣悪な環境でそのうち四人にひとりが死亡しているんですね。
以前にも書きましたがこの戦費と人的損害で帝国が傾き、名誉ある孤立をあきらめ日英同盟が成立したわけです。まあ、そのおかげで日本が日露戦争に勝てたんですが。この辺の話は教科書に書いてもしかるべき話でしょう。ぼくは高校までは江戸時代までの歴史ははしょって、近代から現代史を教えるべきだといもます。戦国時代なんて大した資料がないからちょっと古文書がでてくると内容が変わるんだし。だいたい邪馬台国なんてどこにあったかいまだにわからんのだし。
イラク戦争も大した確証もないのに支持率の低下を憂い、あわよくば石油利権おもとおもって、為政者がチョロい戦争と思った楽観的な判断が国の屋台骨を揺るがしてしまっているわけです。現在のイラク駐留経費は毎月5700億円、大型空母の空母本体と搭載機を買える値段です。その他CIAなどのの予算やアフガン戦、アフリカ、イエメンなどでの活動経費は別ですから、かなりの金額を負担していることになります。
結果として、長期的にみれば米国は国力をいたずらに消耗しているだけにすぎない不毛な戦争したということになるでしょう。またヴェトナム戦争と違うところは帰還兵の不満がネットで世界中に流されることです。
21世紀になってもまだ「帝国の夢」を見ている国があることは何より不幸です。アジアにもそのような国があることをお忘れなく。
筆者は1905年のロンドンの様子を知りたければ2005年のワシントンに行けばよいと述べています。
1902年に大英帝国は大規模戦争の終結を宣言したんですが、その後もコマンドウとよばれる遊撃隊との戦闘は続き、英軍はその後2年間、45万人(イラク派遣の3倍)の兵力を投入しているんですね。本国からでだけでは足りずに植民地軍も総動員です。
話をもどすと英国は金色夜叉じゃありませんが、金剛石(ダイアモンド)に目がくらんで起こした戦争でした。当初組織だった軍隊組織もないアフリカーナなんぞチョロいと思っていわたわけですね。ところが戦争は長引くは、損害は拡大するわでえももくろみが崩れ去ってしまったわけです。ボーア戦争の場合、英軍は非戦闘員を収容所にぶち込ん、あまりの劣悪な環境でそのうち四人にひとりが死亡しているんですね。
以前にも書きましたがこの戦費と人的損害で帝国が傾き、名誉ある孤立をあきらめ日英同盟が成立したわけです。まあ、そのおかげで日本が日露戦争に勝てたんですが。この辺の話は教科書に書いてもしかるべき話でしょう。ぼくは高校までは江戸時代までの歴史ははしょって、近代から現代史を教えるべきだといもます。戦国時代なんて大した資料がないからちょっと古文書がでてくると内容が変わるんだし。だいたい邪馬台国なんてどこにあったかいまだにわからんのだし。
イラク戦争も大した確証もないのに支持率の低下を憂い、あわよくば石油利権おもとおもって、為政者がチョロい戦争と思った楽観的な判断が国の屋台骨を揺るがしてしまっているわけです。現在のイラク駐留経費は毎月5700億円、大型空母の空母本体と搭載機を買える値段です。その他CIAなどのの予算やアフガン戦、アフリカ、イエメンなどでの活動経費は別ですから、かなりの金額を負担していることになります。
結果として、長期的にみれば米国は国力をいたずらに消耗しているだけにすぎない不毛な戦争したということになるでしょう。またヴェトナム戦争と違うところは帰還兵の不満がネットで世界中に流されることです。
21世紀になってもまだ「帝国の夢」を見ている国があることは何より不幸です。アジアにもそのような国があることをお忘れなく。
この記事へのコメント
軍事に興味を持ち始めた頃、ニミッツ級が就役したんですが、艦自体が1兆円、搭載機も全部で1兆円、合計で2兆円すると教えて貰いました。
円高もあるでしょうが、安くなりましたね。
また、歴史教育については、「近代」からよりも、“近世”(16世紀以降)から初め、できれば、“世界史”“日本史”の分離もなくし、さらにいえば、戦前に“地歴”という分野があったように、“地理”との統合もはかったほうがいいと思います。
言ってますので、日本が空母機動艦隊を再び持つ日が前倒しされるでしょうか?
中国の現状を見てると今すぐにでも予算を計上して欲しいのですが。
ミサイル防衛網の方が先でしょうかね?
に一泡ふかせたというのもあるでしょう。
ミサイル防衛は政治的な意味合いが強いと思います。ぼくは石破元長官や小泉主張が、DMで
予算を圧迫すれば予算の使い方を考えるようになるだろう、と画策したようなきもしますが。