戦争は続くよ、どこまでも-9・11に思う
9・11といえば我が国では衆院選で盛り上がっていますが、4年前に米本土で同時多発テロが起きた日でもあります。
基本的にテロには反対なんですが、あの事件は常に他者を陥れ入れ、自国の繁栄につなげてきたアメリカという国家が歴史的なツケを払わされた。と、いうのがぼくの認識です。
つまり先の大戦においては、「平和への罪」「人道に対する罪」などと称して遡逆して法をつくり、敗者を一方的に裁きました。何度も述べていますが、法を作って、その法で遡って罪を問うのは近代法では禁じ手です。
しかもろくな証拠調べも弁護もなく、処刑された方々、特にBC級戦犯に多かったわけです。しかも単なるぬれぎぬで処刑された人も多かったわけです。
例え戦時には認識がなくとも、ハーグ条約やジュネーブ条約違反ということで裁かれたのなら本人だってまだ納得がいったでしょう。そうじゃなくて単なるリンチでしたからね。
しかも連合軍側の政治家や軍人は裁かれませんでした。軍事目標がない都市を爆撃を命じた連中、民間人と知りながら撃ち殺したり、捕虜の虐殺は連合軍側でも少なくありませんでした。ところがこれらを実行した連中は未だに「英雄扱い」です。
戦後、味を占めた米国および西側諸国はは南米のやサダム・フセインのような独裁者を「アカよりはまし」と支援してきました。またCIAはカストロの暗殺を計画したり、米軍は主権国家であるパナマに軍隊を送り、パナマのケーシー高峰(古いですか。分からない人はご両親にネタ元を聞きましょう)ことノリエガ将軍をとらえて自国の法で裁きました。彼は主権国家の元首です。国際法なんかはなっから無視です。
まあ、「勝てば官軍」、「無理が通れば道理がひっ込む」を実践してきたわけです。
そこで起きたのが9・11の同時多発テロです。しかし、これを単なるテロと言って良いのでしょうか?アル・カイダ側がヒロシマ、ナガサキを持ち出すまでもなく、アメリカは戦時中とはいえ民間人をターゲットにした「テロ」を行い、誰ひとり裁かれていないのですから。
おまえらと同じことをやっただけだ。どこが悪い。とウサマ・ビンラディンが開きなおったのを倫理的、道徳的に責められるのでしょうか。しかも、アル・カイダ憎しで、アフガンあたりまでならまだしも、なし崩しでイラク戦までいってしまいました。
しかも味方となればそれまで核兵器の保有はけしからんと、敵視していたパキスタンやインドとも仲直りです。当時のムシャラフ大統領は軍事独裁政権でした。またアフガニスタンで散々悪さしてきた北部同盟も「人道に対する罪」や「平和に対する罪」で裁くどころかこれまた「お友達」になってしまいました。
イラク戦から現在まで米軍の無差別攻撃により多数のイラク市民が死傷しています。これが軍事目標を攻撃するためのトバッチリだったら仕方ないでしょう。ですが、敵かどうかも確認せずにぶっ放している場合が相当多いわけです。ぼくはイラク戦は支那事変になると言って来ましたが、その通りになっています。
また米軍では捕虜虐待が多数あったことも明らかになっていまます。本来ば吊されるてしかるべき将兵、政治家がいるわけです。ところがお咎めなしです。ところが下っ端の連中が軍法会議かけられただけで、上級将校、将官にはこれまたお咎めなし。ハーグの国際裁判所にも送られない。
一方的に悪者にされたミロシェビッチは言っているでしょう。アンフェアだと。俺が容疑者ならばセルビア系の民兵組織、およびそのお先棒を担いだNATOも目くそ鼻くそだと。NATOがコソボに展開していても、セルビア人による虐殺誘拐は続いています。
早い話、第二次大戦の戦勝の奢りが今の惨劇を招いているわけです。イラク、アフガンで未だに使われている戦費を米国の二酸化炭素削減に使えばさぞや、劇的な効果があるでしょうに。二酸化炭素削減に使う金はないが、やる必要の無かった戦争を続けるカネはある、ということなのでしょう。
それでも大多数のアメリカ人はこの「正義の戦争」を支持するのでしょう。
また、相手をテロ組織と言いますが、これはある種の分散化した国家と言えなくもないでしょう。国土を持たない国家です。そう考えるのに不自然さはないでしょう。
イスラエルだって、米国にいるユダヤ人は自国の準国民みたいなものです。そうでなければ米国から特別扱いの軍事援助もえられ得れないし、事実上核兵器を保有しているのも関わらず、大量破壊兵器の査察をせよと、米政府が騒がないわけです。
この世紀は国家という概念が20世紀と異なっていく、その原点が9・11ではないでしょうか。
そうはいってもアメリカが世界唯一の超大国であり、また日米安保が我が国の安全を担保している現実には代わりはありません。中国の状況が不透明な今日、米同盟はことに重要性を増しています。当面我が国は同盟国としてそこそこのおつきあいでお茶濁をしているのが無難かもしれまん。
基本的にテロには反対なんですが、あの事件は常に他者を陥れ入れ、自国の繁栄につなげてきたアメリカという国家が歴史的なツケを払わされた。と、いうのがぼくの認識です。
つまり先の大戦においては、「平和への罪」「人道に対する罪」などと称して遡逆して法をつくり、敗者を一方的に裁きました。何度も述べていますが、法を作って、その法で遡って罪を問うのは近代法では禁じ手です。
しかもろくな証拠調べも弁護もなく、処刑された方々、特にBC級戦犯に多かったわけです。しかも単なるぬれぎぬで処刑された人も多かったわけです。
例え戦時には認識がなくとも、ハーグ条約やジュネーブ条約違反ということで裁かれたのなら本人だってまだ納得がいったでしょう。そうじゃなくて単なるリンチでしたからね。
しかも連合軍側の政治家や軍人は裁かれませんでした。軍事目標がない都市を爆撃を命じた連中、民間人と知りながら撃ち殺したり、捕虜の虐殺は連合軍側でも少なくありませんでした。ところがこれらを実行した連中は未だに「英雄扱い」です。
戦後、味を占めた米国および西側諸国はは南米のやサダム・フセインのような独裁者を「アカよりはまし」と支援してきました。またCIAはカストロの暗殺を計画したり、米軍は主権国家であるパナマに軍隊を送り、パナマのケーシー高峰(古いですか。分からない人はご両親にネタ元を聞きましょう)ことノリエガ将軍をとらえて自国の法で裁きました。彼は主権国家の元首です。国際法なんかはなっから無視です。
まあ、「勝てば官軍」、「無理が通れば道理がひっ込む」を実践してきたわけです。
そこで起きたのが9・11の同時多発テロです。しかし、これを単なるテロと言って良いのでしょうか?アル・カイダ側がヒロシマ、ナガサキを持ち出すまでもなく、アメリカは戦時中とはいえ民間人をターゲットにした「テロ」を行い、誰ひとり裁かれていないのですから。
おまえらと同じことをやっただけだ。どこが悪い。とウサマ・ビンラディンが開きなおったのを倫理的、道徳的に責められるのでしょうか。しかも、アル・カイダ憎しで、アフガンあたりまでならまだしも、なし崩しでイラク戦までいってしまいました。
しかも味方となればそれまで核兵器の保有はけしからんと、敵視していたパキスタンやインドとも仲直りです。当時のムシャラフ大統領は軍事独裁政権でした。またアフガニスタンで散々悪さしてきた北部同盟も「人道に対する罪」や「平和に対する罪」で裁くどころかこれまた「お友達」になってしまいました。
イラク戦から現在まで米軍の無差別攻撃により多数のイラク市民が死傷しています。これが軍事目標を攻撃するためのトバッチリだったら仕方ないでしょう。ですが、敵かどうかも確認せずにぶっ放している場合が相当多いわけです。ぼくはイラク戦は支那事変になると言って来ましたが、その通りになっています。
また米軍では捕虜虐待が多数あったことも明らかになっていまます。本来ば吊されるてしかるべき将兵、政治家がいるわけです。ところがお咎めなしです。ところが下っ端の連中が軍法会議かけられただけで、上級将校、将官にはこれまたお咎めなし。ハーグの国際裁判所にも送られない。
一方的に悪者にされたミロシェビッチは言っているでしょう。アンフェアだと。俺が容疑者ならばセルビア系の民兵組織、およびそのお先棒を担いだNATOも目くそ鼻くそだと。NATOがコソボに展開していても、セルビア人による虐殺誘拐は続いています。
早い話、第二次大戦の戦勝の奢りが今の惨劇を招いているわけです。イラク、アフガンで未だに使われている戦費を米国の二酸化炭素削減に使えばさぞや、劇的な効果があるでしょうに。二酸化炭素削減に使う金はないが、やる必要の無かった戦争を続けるカネはある、ということなのでしょう。
それでも大多数のアメリカ人はこの「正義の戦争」を支持するのでしょう。
また、相手をテロ組織と言いますが、これはある種の分散化した国家と言えなくもないでしょう。国土を持たない国家です。そう考えるのに不自然さはないでしょう。
イスラエルだって、米国にいるユダヤ人は自国の準国民みたいなものです。そうでなければ米国から特別扱いの軍事援助もえられ得れないし、事実上核兵器を保有しているのも関わらず、大量破壊兵器の査察をせよと、米政府が騒がないわけです。
この世紀は国家という概念が20世紀と異なっていく、その原点が9・11ではないでしょうか。
そうはいってもアメリカが世界唯一の超大国であり、また日米安保が我が国の安全を担保している現実には代わりはありません。中国の状況が不透明な今日、米同盟はことに重要性を増しています。当面我が国は同盟国としてそこそこのおつきあいでお茶濁をしているのが無難かもしれまん。
この記事へのコメント
これ以上付け加えることが見つからないので、これにて。
ミサイル防衛もお付き合いなのでしょうか?
清谷さんのご意見をお聞きしたいです。
弾丸を弾丸で打ち落とすようなものと例えられるように実効性に疑問が投げかけられてますが、導入する意味は有るのでしょうか?
MDに予算が食われ通常装備の調達に影響が出て、おまけに実効性が疑わしいとなれば…
共同研究と言ってもわざわざ日本に頼まなくてもアメリカ単独で十分開発できると本で読みました。
開発費を日本に負担させるためなのでしょうか?
つまり、タダで利用される可能性がある。日本政府としてはそれでも、政治的な兵器として開発するメリットがあると踏んだんでしょう。
専守防衛の範囲内となると他に有効な対抗手段はないということなのでしょうか。
次期防の素案で、国内の離島防衛用に射程300キロ以内の巡航ミサイル方式と弾道ミサイル方式の研究を提案していましたが、『他国の弾道ミサイル発射基地を攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有につながるとして公明党が反対』し見送られることに。
ミサイル基地を叩くのは自衛の範囲内ではあるが、その攻撃手段である攻撃的兵器の保有は専守防衛の趣旨に反する…
これが政府見解のようです。
日本も弾道ミサイルの開発、イージス艦にトマホークを配備、F-15Eストライクイーグルなど対地攻撃機の導入などを検討するべきだと思うのですが…
順番が逆のように思います。こういう敵地攻撃手段を持った上でMDを導入するのが通常なのではないでしょうか。
ミサイル防衛だけでは心許ないです。
まあ、空中給油機も導入することですし、足の長さがあるいみ抑止力になるでしょう。
過去の記事にいまごろコメントさせていただきすみません
911はアメリカがイラクへ侵攻するために必要な大義名分を自分たちで作った自作自演ということが言われています
飛行機が突っ込んだときの爆発、ビルの垂直倒壊や前日の株価動きなどそれを裏付けする情報がネットには大量にあります
パールハーバーのように利用されただけだと思います(パールハーバーも仕掛けられたものです。これも調べれば裏付けできる情報がたくさんあります。)
フセインは東条英機のようにA級戦犯としてでっちあげられたのです
マスコミを盲信する大衆により正義がねじ曲げられているのが現実です