<ニジェール>「援助いらない」と、国連やNGOに撤退要求
ニジェールといえば世界の最貧国のひとつです。で、ずーと国際社会から援助されてきたわけですが、同国のアマドゥ首相は英BBC放送のインタビューに対し「我々の尊厳は苦境に立たされている。もう食糧援助は必要ない」とのべ、国連やNGOなどの援助を断ったそうです。
また、同首相は「(穀物の)収穫は順調で、国民は自活できる。援助をやめてもらえば、ニジェールは援助に依存しない国になる」とのべたそうですが、これはやせ我慢でしょう。
ですが、やせ我慢しても守らなければならない矜持がある、そう主張しているのだと思います。
「先進国」からは「人道にもとる」と非難されるでしょうが、これは画期的な英断でしょう。最貧国が小さな親切大きなお世話と自ら切り出したんですから。
確かに、国際社会からの援助を受ければ国民は飢えは多少は和らぐでしょう。ですが、ぼくが前から主張しているように焼け石の中途半端な援助は目の前のひとりが命を長らえても、その未来には次の世代に100人、1000人の飢えた、しかも援助頼みで自立のできない人間を作ることになるわけです。このようにして発生した人口爆発が為政者から政治の手段を奪っているともいえるでしょう。特にカソリックの援助団体は避妊をさせませんから悪質です。
ある意味、自助への道がない援助は、その国を国家としての機能をなさなくさせ、国民から自立心を奪います。「地獄への道は善意という石で敷き詰められている」と言う言葉がありますが、まさにこのことでしょう。
近年は援助にしても適正な価格で農産物を第三世界から買い取るフェアトレードなど、単に慈善を施すのではなく、貧国が自立できる方法へとシフトしています。英国のマークス&スペンサーなどのチェーン店では自社で販売するコーヒー豆などはすべてフェアトレードに切り替えています。
「国境なき医師団」は同国への食料援助を増やすよう声明をだしているそうですが、援助は先進国の自己満足のために行うのではなくその国の未来を考えて行うべきでしょう。そういう視点が欠けているのではないでしょうか。人助けに異見を唱える人間は人でなし、という傲慢は自己の中にないのでしょうか。
やたらに最貧国に飴をだけをしゃぶらせたがるアイルランドの楽隊屋のオヤジも自分の独善を反省するべきでしょう。それとも非人道的な「未開人」の政権を「ワイルド・ギース」を使って駆除し、飢えて無知蒙昧な民衆を「啓蒙」してでも援助を続けるというのでしょうか。
(毎日新聞) - 9月19日18時19分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050919-00000029-mai-int
また、同首相は「(穀物の)収穫は順調で、国民は自活できる。援助をやめてもらえば、ニジェールは援助に依存しない国になる」とのべたそうですが、これはやせ我慢でしょう。
ですが、やせ我慢しても守らなければならない矜持がある、そう主張しているのだと思います。
「先進国」からは「人道にもとる」と非難されるでしょうが、これは画期的な英断でしょう。最貧国が小さな親切大きなお世話と自ら切り出したんですから。
確かに、国際社会からの援助を受ければ国民は飢えは多少は和らぐでしょう。ですが、ぼくが前から主張しているように焼け石の中途半端な援助は目の前のひとりが命を長らえても、その未来には次の世代に100人、1000人の飢えた、しかも援助頼みで自立のできない人間を作ることになるわけです。このようにして発生した人口爆発が為政者から政治の手段を奪っているともいえるでしょう。特にカソリックの援助団体は避妊をさせませんから悪質です。
ある意味、自助への道がない援助は、その国を国家としての機能をなさなくさせ、国民から自立心を奪います。「地獄への道は善意という石で敷き詰められている」と言う言葉がありますが、まさにこのことでしょう。
近年は援助にしても適正な価格で農産物を第三世界から買い取るフェアトレードなど、単に慈善を施すのではなく、貧国が自立できる方法へとシフトしています。英国のマークス&スペンサーなどのチェーン店では自社で販売するコーヒー豆などはすべてフェアトレードに切り替えています。
「国境なき医師団」は同国への食料援助を増やすよう声明をだしているそうですが、援助は先進国の自己満足のために行うのではなくその国の未来を考えて行うべきでしょう。そういう視点が欠けているのではないでしょうか。人助けに異見を唱える人間は人でなし、という傲慢は自己の中にないのでしょうか。
やたらに最貧国に飴をだけをしゃぶらせたがるアイルランドの楽隊屋のオヤジも自分の独善を反省するべきでしょう。それとも非人道的な「未開人」の政権を「ワイルド・ギース」を使って駆除し、飢えて無知蒙昧な民衆を「啓蒙」してでも援助を続けるというのでしょうか。
(毎日新聞) - 9月19日18時19分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050919-00000029-mai-int
この記事へのコメント
あと、いま“流行”のホワイトバンドって10%しかアフリカ支援に向けられないんですってね。しかも、その10%も直接支援にはしないんだとか。こういうの、詐欺っていうんじゃないのかな?同級生にも付けてる奴、います。
結局援助って善意の押しつけの人たちと、おこぼれに預かろう、もしくはその両方という人たちが多いのではないでしょうか。
さて、今回の記事で思い出したのは、戦前に本の統治領だったパラオの老人の言葉です。彼に言わせると、「日本人というのは、とにかくうるさかった」というのです。「自分の飯代は、自分で稼ぐものだと、日本人が、ガミガミうるさく言ってくれた。それが、良かった」と。「だから、我々がタカリ癖がつかなかった」と。
アメリカは、若者に補助金やフードスタンプを与えて、タカリ癖を育ててしまったそうです。
彼は、そうした援助は麻薬と同じだと言い切りました。植民地支配とは、搾取するだけでなく、援助を与えて自立できない、いわばヒモ付状態にすることでもあるのですね。
ヤクザが、薬漬けにして女を意のままするのに近いのではないのでしょうか?
結局のところ支援の本質を問えば、「魚の欲しい人には、魚ではなく魚の取り方を教えるべき」という事に集約されるのではと思います。
しかもアメリカは国連から出ていた援助金をネコババしていましたからね。古いキリスト教的な事前は自助の精神をむしばむだけです。