中村修二教授ら、消費電力9割減の新型青色LEDを開発

米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授を中心とする日米の研究グループが、消費電力が現在の10分の一という高い発光効率の高い青色LEDの開発に成功したそうです。
来年から量産されるそうですが、PCのバックライトに採用されれば現在より遙かに長い駆動時間を実現できるでしょう。
また蛍光灯に代わって新たな電灯としての使用が促進されるでしょう。特に軍用車輌や民間航空機の電灯として使用されれば、使用電力が激減するし、電灯の破裂による事故も発生しません。
研究チームは新型結晶を用い、DVDのデータ書き込みや読み取りなどに利用される青色レーザーの開発も進めているそうです。「レーザーは1、2年で実用化できるだろう」と中村教授は話しているそうです。
欧州でも鉄道等公共の照明としてLEDが使用されはじめています。写真はロンドン、パティンドン駅の地下鉄駅構内のLED使用例です。
(毎日新聞) - 9月23日23時53分更新 【西川拓】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050923-00000091-mai-soci
この記事へのコメント
子供の頃は、切れた電球には電気がバリバリと通っているから壊れたのだとの想いから、軽々と交換する父が格好良く思えたものです。
しかし、LEDは非常に長寿命。しかも年々性能は上がる。古くなったLEDのリサイクルはどうなるんでしょうね。
中村氏が信号機メーカーの担当者に何故LEDを使わないのかと理由を聞いたときに最初に返ってきた答えは「単価が二倍で高い」。
しかし、良く問いただしてみると、信号機のメンテナンス業者の仕事を確保する為だと言う事が分かったそうです。
信号機の電球の交換費用は一回約三万円で、ほとんどが人件費だそうです。LEDを使えば、メンテナンス業者の仕事が減ってしまう。
消費電力や電球交換費用などのランニングコストを考えれば、従来の信号機よりもずっと効率的なのは確かなのですが、信号機のメンテナンス業者には、多数の警察官僚が天下っており、仕事が減るのは避けたい。
中村氏が「LEDを使えば経費が安くなるんですよ」と主張すると担当者は「どうせ税金で支払われるんですから、高かろうが安かろうが私たちには関係ありません」と答えたそうです。
まあ、桜の代紋のヤクザときた日にゃあ・・・
話半分で聞いておいた方がよいですよ。
中村氏本人がどうこうというのは別として、LEDが照明として普及していくことはまちがいないでしょう。
当時、日亜科学の社員として雇用関係にあり、通常、雇用契約の場合、会社がリスク負担することで、社員は自らのリスクを負担することなく、安定的な資金と研究費を保障された環境で研究発明に従事していたはずである。
そして、青色LEDは、基礎的部分は名古屋大学の赤崎勇教授(現・名城大学教授)により提唱されており。高輝度青色LEDの初の製品化は日亜化学工業であるが、それよりも前に豊田中央研究所と赤崎教授の協力を受けた豊田合成株式会社で実現していたこともあり、「誰が初めて作ったか」という問いに答えることは困難である。
というのが、青色LEDの実用化の認識である。
実は、先の裁判による和解から、404特許(青色LED)の価値は1千万円くらいといわれているようです。
才能があるのか後になってみないとわからないことも多いし。
日亜と中村氏の言い分が、下記で読めます。どちらの言に賛同できるかは、ここにお任せします。
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200404_2.html
声が大きい方が認知されるってのは、なんかウリナラ起源を彷彿させます。
nakamura/mono200404_2.html
中村氏と日亜の場合、感情論が議論を複雑にしている気がします。
このzapて人
日本人じゃないですよ
いわゆるザパニーズです
ソースは示さないが日本人の功績を貶めることをたくらむ人たちです
ウリナラ起源なんて言い出してさも自分たちは日本人であるかのような振りをします
『当社から言わせれば,中村氏は実用化に向かう研究のための下地を作っただけ。既に世の中に存在していた,赤崎氏が生み出したものと同じ水準の試料を,違う方法で作ることができただけなのです。』
それは単なる思いですよね。自然科学はシビアなんですわ。ちょっとのずれで、大きな差が出てくる。それを用いて実用化の青色LEDができたわけでしょ?人間の感覚からすると小さく思う人がいるかもしれないが、やはり、大きいんですわ。この大きな成果に気づかずに、404特許は無効だとか、404特許の成果はマイナスだと判決文で言っていた日亜。それでいいのか、日亜の人事部、特許部。
日本企業、特に地方の企業の経営陣には社員=奉公人という意識がいまだ強いですからねえ・・・
四国の某冷凍食品メーカーなんぞもその典型例です。
さて、日亜化学ですが、裁判で「勝利」したものの、今後やる気のある有能な技術者の確保はむずかしいでしょうね。
確かに中村氏が個人では開発資金を調達できなかっでしょうが、ぼくの知る限り、中村氏の経営陣を説得して、ほぼひとりでも開発するとう熱意と才能がなければ青色ダイオードの発明は無理だったでしょう。それを考えると、裁判所の認識というのは当てにならないと思います。
だから著作権の侵害にたいして低い著作料しか請求と言われて驚きました。ぼくは軍事が専門のジャーナリストですから、文章もさることながら写真も情報発信の手段です。
まず、海外の取材ではその場所に行かなくては写真がとれない。しかも取材対象の中でなくが、注目すべきものか、また何を撮るべきか、どのようなアングルで撮るべきかは軍事に疎いカメラマンより遙かに精通してます。例えば女性専門のカメラマンや商品撮影専門のカメラマンの「大家」が現場に行っても、ろくな仕事はできません。
裁判所の理屈なら専業主婦が実用新案で大ヒット商品を開発しても「専業主婦」だからと権利を侵害されても小遣い銭程度の補償で我慢しろ、いう理屈になります。