藤原正彦教授、こういう手合いが蔓延する社会がお望みですか。退職慰労金10億円超 関電会長
関西電力の秋山喜久・前会長(74)への退職慰労金が、10億円を上回りそう、とのことです。
民間企業とはいえ、他に競合がいない独占企業。普通の業界ならば独禁法違反です。言わば半ば公務員のような仕事をしてきた訳です。
無論、民間企業ですから、株主代表訴訟などのリスクは負っているわけです。また経営の手腕によって業績も上下はするでしょう。
が、このような巨額の慰労金が必要なのでしょうか。ぼくはそうは思いません。
このような巨額の慰労金が決定されたのは、現在の経営陣が後は将来は自分たちも同様な恩恵にあずかりたいと、思っているからでしょう。
彼らは秋山氏の部下だったわけで、頭も上がらないのはむべなるかな、というところでしょうか。
役員のお手盛りを防止するのは株主の義務であり、また権利であるはずです。何故同社の株主、ことに大株主たちは黙っているのでしょう。その10億円を配当に回せ、設備投資に使え、人材に投資をしろと何故言えないのでしょう。
ちなみに同社の主要株主は以下のようになっています。
大阪市 8,374 (8.6)
日本生命保険 4,290 (4.4)
自社(自己株口) 3,582 (3.7)
日本トラスティ信託口 3,023 (3.1)
神戸市 2,735 (2.8)
日本マスター信託口 2,580 (2.6)
ステート・ストリート・バンク&トラスト505103 1,663 (1.7)
自社従業員持株会 1,399 (1.4)
みずほコーポレート銀行 1,297 (1.3)
特に財政的には火の車である大阪市は何故、配当を増やせ、言えないのでしょうか。まさかどうせ夕張市のように破綻しても国税が投入されて、自分たちの職も維持されるとタカをくくっているのでしょうか。
藤原正彦教授は「株式投資で儲けようなどいうのは品格がない」「会社は社員のものだ」と、主張なさっています。
また関西電力は恐らくは藤原教授のいう「いい学校」を出てはいる、「いい会社」でしょう。
その「社員のためのいい会社」はこのようなお手盛りの慰労金を払うわけです。これが藤原教授の賞賛する日本的資本主義、「努力が報われる会社」なんでしょうか。
日本の会社は大抵社員が出世して経営陣になります。むろんこれには大きなメリットがあります。
ですが反面、寄ってたかって会社を食い物にするという欠点もあります。また社員が会社の内側にこもり、世間の常識よりも会社の常識を尊重するようになります。サラリーマン経営者達が会社を私物化すること。
それが談合やその他の企業犯罪の温床になっている、ぼくはそう思います。
かつて同じような半ば公的企業である東京ガスの社長はオーナーでもないのに無理矢理自分の息子を後継者に据えました。また、某新聞社では元共産党員の雇われ社長が、社長になるやスターリン並の圧政を敷き、まるでオーナーのごとく振る舞っています。
これが世界に誇れる日本的経営なのでしょうか。
アメリカのように株主の声が強すぎて、短期の利益をばかりを求めるもの弊害がありますが、このような「日本式」経営も弊害が多いと思います。株主による適正なチェックが企業には必要です。過ぎたるは及ばざるがごとし、です。
(アサヒ・コム)- 2006年06月30日19時42分
http://www.asahi.com/business/update/0630/165.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その①
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_15.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その②
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_16.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その③
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_17.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その④
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_18.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その⑤
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_19.html
民間企業とはいえ、他に競合がいない独占企業。普通の業界ならば独禁法違反です。言わば半ば公務員のような仕事をしてきた訳です。
無論、民間企業ですから、株主代表訴訟などのリスクは負っているわけです。また経営の手腕によって業績も上下はするでしょう。
が、このような巨額の慰労金が必要なのでしょうか。ぼくはそうは思いません。
このような巨額の慰労金が決定されたのは、現在の経営陣が後は将来は自分たちも同様な恩恵にあずかりたいと、思っているからでしょう。
彼らは秋山氏の部下だったわけで、頭も上がらないのはむべなるかな、というところでしょうか。
役員のお手盛りを防止するのは株主の義務であり、また権利であるはずです。何故同社の株主、ことに大株主たちは黙っているのでしょう。その10億円を配当に回せ、設備投資に使え、人材に投資をしろと何故言えないのでしょう。
ちなみに同社の主要株主は以下のようになっています。
大阪市 8,374 (8.6)
日本生命保険 4,290 (4.4)
自社(自己株口) 3,582 (3.7)
日本トラスティ信託口 3,023 (3.1)
神戸市 2,735 (2.8)
日本マスター信託口 2,580 (2.6)
ステート・ストリート・バンク&トラスト505103 1,663 (1.7)
自社従業員持株会 1,399 (1.4)
みずほコーポレート銀行 1,297 (1.3)
特に財政的には火の車である大阪市は何故、配当を増やせ、言えないのでしょうか。まさかどうせ夕張市のように破綻しても国税が投入されて、自分たちの職も維持されるとタカをくくっているのでしょうか。
藤原正彦教授は「株式投資で儲けようなどいうのは品格がない」「会社は社員のものだ」と、主張なさっています。
また関西電力は恐らくは藤原教授のいう「いい学校」を出てはいる、「いい会社」でしょう。
その「社員のためのいい会社」はこのようなお手盛りの慰労金を払うわけです。これが藤原教授の賞賛する日本的資本主義、「努力が報われる会社」なんでしょうか。
日本の会社は大抵社員が出世して経営陣になります。むろんこれには大きなメリットがあります。
ですが反面、寄ってたかって会社を食い物にするという欠点もあります。また社員が会社の内側にこもり、世間の常識よりも会社の常識を尊重するようになります。サラリーマン経営者達が会社を私物化すること。
それが談合やその他の企業犯罪の温床になっている、ぼくはそう思います。
かつて同じような半ば公的企業である東京ガスの社長はオーナーでもないのに無理矢理自分の息子を後継者に据えました。また、某新聞社では元共産党員の雇われ社長が、社長になるやスターリン並の圧政を敷き、まるでオーナーのごとく振る舞っています。
これが世界に誇れる日本的経営なのでしょうか。
アメリカのように株主の声が強すぎて、短期の利益をばかりを求めるもの弊害がありますが、このような「日本式」経営も弊害が多いと思います。株主による適正なチェックが企業には必要です。過ぎたるは及ばざるがごとし、です。
(アサヒ・コム)- 2006年06月30日19時42分
http://www.asahi.com/business/update/0630/165.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その①
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_15.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その②
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_16.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その③
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_17.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その④
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_18.html
【国家の品格】藤原正彦教授は現実主義者か、共産主義者か?その⑤
https://kiyotani.seesaa.net/article/200602article_19.html
この記事へのコメント
かくも悪徳は栄える。
大阪も日生もみずほも税金の無駄遣いだの違法行為では名高い(嫌だなぁ)所ばかり。
この予算が大石先生の「サイレント・コア」みたいな不正規作戦部隊の装備を賄ってるというのであればまだ許せるけど、そんな事あり得ないもんなぁ…
しかし10億円といのはすごいですね。10億円に見合う仕事を彼がしてきたかどうか疑問です。
最近いい学校でたらいい会社にいるから頭がいいと思わなくなりました。
彼らはテストの点数の取り方がうまいだけで、実社会で役にたつかどうかまた別の話。
東大といっても世界の一流の大学と比べると評価が低く、彼らは全部とはいわないが勘違いしているかもしれませんね。自分たちは特別なエリートなんだと。
関西電力の退職慰労金10億円以上というのは、アメリカの大企業の幹部が受け取る年収や退職金に比べればスズメの涙ほどの額らしいですよ。藤原教授は、それがいいことだとは少しも言っていない。むしろ反対の立場だと思いますよ。
株式投資はすべて「投機」である、投機をするやつは品格がないと、主張しておられます。
となれば経営陣に株主からのチェックは入りません。となれば経営陣はお手盛りやり放題になるのは自明の理です。それ故総会屋などが幅を利かせているわです。違うというならば何故いまだ、上場企業が示し合わせたように同じ日に株主総会を開くのでしょうか?
彼ら品格に期待しろというのであればそれはナイーブ過ぎますよ。
アメリカの大企業に比べてといいますが、言い悪いは別としてアメリカの経営者は日本の経営者より遙かにシビアに業績を追求されますし、決断を下すことを強いられています。違う企業風土を同列には論じられません。
先に述べていますが電力会社は企業努力の余地の幅が狭いわけです。ぼくは10億という額は過分であると思います。
まあ、永久機関なんぞ作っちゃったら自分のメシのタネが無くなっちゃうか。
・・・久しぶりに頭の悪い文章読んで途方に暮れた。気分害した。具体的にあげつらう元気も出ない抜群のお間抜けさんだな、ソクラテス。何ヶ月前のコメントに罵倒するなんて粘着自分でもうんざりだが、我慢できない。
一部分だけ見て日本の経営を語りなさんな。
私の祖父をあたなたに会わせたいよ。