【麒麟も老いては駑馬(駄馬)に劣る】花見を止めれば被災者や死者が喜ぶのか
時代錯誤では…慎太郎“花見禁止令” 戦争時の「連帯感は美しい」2011.03.30
. . http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110330/plt1103301125000-n1.htm
石原都知事が花見禁止令をだして、論議を呼んでおります。
「同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感ができてくる」「戦争の時はみんな自分を抑え、こらえた。戦には敗れたが、あの時の日本人の連帯感は美しい」
だそうです。
花見をやめると被災者や死者が喜ぶのでしょうか。
単なる感情論でしかありません。
為政者、特に都知事のようなある意味、権限は総理大臣よりも強大な政治家が、感情やセンチメンタリズムで政治を行うのは極めて危険です。
既に世の中やたらに自粛ムードです。
ですが、自粛を続けるとGDPの6割の個人消費は確実に冷え込みます。
個人消費が冷え込めば企業の収入は減るし、設備投資も減ります。雇用も減るでしょう。
パートや契約社員、バイトも仕事が減ります。
となられば景気は悪化、税収は下がります。さて、都知事閣下はどこから震災の復興資金を調達するのでしょうか。
精神力や根性で税収が増えるのでしょうか。それとも国債をジャブジャブ発行すればいいのでしょうか。
そんなに哀悼の意を示すポーズをしたいなら、今後5年ほど喪に服すために東京都の大イベントは中止にしてはどうでしょうか。「東京マラソン」とか「東京国際アニメフェア」とか。無論オリンピックの招致も自粛です。
死者を悼むなら、ついでに1年ほど、おねーちゃんが隣に座るような飲食店でのアルコールの販売も停止しては如何でしょうか。閣下がお酒を召し上がるような銀座のクラブは勿論、バーは軒並み廃業です。
銀座や歌舞伎町は廃墟になるでしょう。それでも死者が慰められれば安いものでしょう。
店がつぶれようと、従業員が失業しようと彼らは生きていますから。
あたしゃ、酒は何年飲まなくても平気ですし、ましてや高い金を払っておねえちゃんのいる飲み屋で酒を飲むという趣味がありませんから痛くもかゆくもありませんけど。
ついでに遊園地やゲームセンター、風俗店なども営業自粛を求めては如何でしょうか。そうそう小説なんぞという「娯楽」も販売を停止しては如何でしょうか。
同人誌即売会の類も中止にしましょう。
このくらいやればかなり「哀悼の意」は示せるでしょう。
これをやれば東京のみならず、日本の経済は大打撃を受け、失業者は10パーセントを軽く超えるでしょう。日本経済が壊滅的打 撃を受けるぐらいの「哀悼の意」を示せば知事閣下は満足するのではないでしょうか。
閣下の御節はまるで中世ヨーロッパの坊主の説教のようです。
当時教会は快楽は宗教的に許されない、神が許さないとして自慰やセックスは勿論、入浴まで制限しました(結果、疫病が流行したわけですが)。
別な例を挙げればおねえちゃんの振り袖の袖を切ったり、パーマかけた髪を切ったりしていた「国防婦人会」並のメンタリティです。おねえちゃんの振り袖や髪の毛切って戦局がかわったのでしょうか。
死者を悼むということは各人の内面的問題です。政治家風情に強要されるべき問題じゃありません。
自粛・自粛がどのような結果を生むかというのは簡単に想像できるはずです。
それが想像できないのであれば、知事閣下は商売柄想像力が必要不可欠な「文学者」としても失格ということになります。
ぼくは自衛隊を巻き込んだ東京都の大規模な防災演習、ビッグレスキューを行ったかつての石原都知事を高く評価してきただけに、閣下がこのような妄言を吐くのを非常に残念に思います。
WEBRONZAにて以下の記事を寄稿しております。
なぜ合成燃料を積極導入しないのか
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011032300006.html
合成燃料(2)軍用車両でも威力を発揮するFT燃料
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011032400009.html
合成燃料(3)官民あげて自衛隊の省エネを推進せよ http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011032900004.html
日経ビジネスオンラインに以下の記事を寄稿しております。
「災害現場で活躍する自、衛隊の課題前線で働く『士』がいない」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110324/219123/?rt=nocnt
災害現場に急行した自衛隊の実力
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110318/219041/
セニョール・ココナッツのYMOのカバーです。ラテンなYMO。元YMOのメンバーも協力しています。
こういう時こそ、老人の説教よりも楽しい音楽を聴きましょう。
. . http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110330/plt1103301125000-n1.htm
石原都知事が花見禁止令をだして、論議を呼んでおります。
「同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感ができてくる」「戦争の時はみんな自分を抑え、こらえた。戦には敗れたが、あの時の日本人の連帯感は美しい」
だそうです。
花見をやめると被災者や死者が喜ぶのでしょうか。
単なる感情論でしかありません。
為政者、特に都知事のようなある意味、権限は総理大臣よりも強大な政治家が、感情やセンチメンタリズムで政治を行うのは極めて危険です。
既に世の中やたらに自粛ムードです。
ですが、自粛を続けるとGDPの6割の個人消費は確実に冷え込みます。
個人消費が冷え込めば企業の収入は減るし、設備投資も減ります。雇用も減るでしょう。
パートや契約社員、バイトも仕事が減ります。
となられば景気は悪化、税収は下がります。さて、都知事閣下はどこから震災の復興資金を調達するのでしょうか。
精神力や根性で税収が増えるのでしょうか。それとも国債をジャブジャブ発行すればいいのでしょうか。
そんなに哀悼の意を示すポーズをしたいなら、今後5年ほど喪に服すために東京都の大イベントは中止にしてはどうでしょうか。「東京マラソン」とか「東京国際アニメフェア」とか。無論オリンピックの招致も自粛です。
死者を悼むなら、ついでに1年ほど、おねーちゃんが隣に座るような飲食店でのアルコールの販売も停止しては如何でしょうか。閣下がお酒を召し上がるような銀座のクラブは勿論、バーは軒並み廃業です。
銀座や歌舞伎町は廃墟になるでしょう。それでも死者が慰められれば安いものでしょう。
店がつぶれようと、従業員が失業しようと彼らは生きていますから。
あたしゃ、酒は何年飲まなくても平気ですし、ましてや高い金を払っておねえちゃんのいる飲み屋で酒を飲むという趣味がありませんから痛くもかゆくもありませんけど。
ついでに遊園地やゲームセンター、風俗店なども営業自粛を求めては如何でしょうか。そうそう小説なんぞという「娯楽」も販売を停止しては如何でしょうか。
同人誌即売会の類も中止にしましょう。
このくらいやればかなり「哀悼の意」は示せるでしょう。
これをやれば東京のみならず、日本の経済は大打撃を受け、失業者は10パーセントを軽く超えるでしょう。日本経済が壊滅的打 撃を受けるぐらいの「哀悼の意」を示せば知事閣下は満足するのではないでしょうか。
閣下の御節はまるで中世ヨーロッパの坊主の説教のようです。
当時教会は快楽は宗教的に許されない、神が許さないとして自慰やセックスは勿論、入浴まで制限しました(結果、疫病が流行したわけですが)。
別な例を挙げればおねえちゃんの振り袖の袖を切ったり、パーマかけた髪を切ったりしていた「国防婦人会」並のメンタリティです。おねえちゃんの振り袖や髪の毛切って戦局がかわったのでしょうか。
死者を悼むということは各人の内面的問題です。政治家風情に強要されるべき問題じゃありません。
自粛・自粛がどのような結果を生むかというのは簡単に想像できるはずです。
それが想像できないのであれば、知事閣下は商売柄想像力が必要不可欠な「文学者」としても失格ということになります。
ぼくは自衛隊を巻き込んだ東京都の大規模な防災演習、ビッグレスキューを行ったかつての石原都知事を高く評価してきただけに、閣下がこのような妄言を吐くのを非常に残念に思います。
WEBRONZAにて以下の記事を寄稿しております。
なぜ合成燃料を積極導入しないのか
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011032300006.html
合成燃料(2)軍用車両でも威力を発揮するFT燃料
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011032400009.html
合成燃料(3)官民あげて自衛隊の省エネを推進せよ http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011032900004.html
日経ビジネスオンラインに以下の記事を寄稿しております。
「災害現場で活躍する自、衛隊の課題前線で働く『士』がいない」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110324/219123/?rt=nocnt
災害現場に急行した自衛隊の実力
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110318/219041/
セニョール・ココナッツのYMOのカバーです。ラテンなYMO。元YMOのメンバーも協力しています。
こういう時こそ、老人の説教よりも楽しい音楽を聴きましょう。
この記事へのコメント
それならそうと言えばよいのです。痛みを分かち合うのは不可能です。
復興に向けての資源の配分の関係で取りやめるものは取りやめる。続けるものは続ける。場合によっては新しい事を始める等の合理的な発想が肝要かと存じます。
政治家や経済学者にはそういう視点からの発言を期待したいものです。そういう形での検討の結果、「欲しがりませんカツまでは」という結論に成れば私はカツレツを食べるのを自粛します。
悪ふざけ不謹慎と思われるかもしれませんが、私が現役時代に学んだことの一つに、人間眦を決して飛びまわれるのはそれほど長い期間では無いという事です。まだまだ先は長いのですから時には心を休めなければ(自衛隊の音楽隊だって慰問演奏をやりますから)という趣旨です。
もし、御不快に思われましたら平にご容赦いただけますようお願い致しますし、ご批判がございましたら甘んじて受ける所存です。
結局、戦前も戦後も日本人の本質がそう簡単に激変しているわけでもないと思います。戦前の日本はよかったというのは単なるノスタルジーであって、本当にタイムスリップして当時に行けば「美しかった」などという感想は生まれないのではないでしょうか。
そういえば、この方は確か小樽市の高台にある裕福な家で育った時期があって、それを後年自慢していたそうですね。
まあ学生時代は「イチモツで障子をぶち破ったり」(笑)するのに忙しく、ろくに勉強はしちゃいなかったのかもしれませんが…
また、大東亜戦争の内因の一端を国内経済停滞に求めるのは否定しないけど、その要因が消費マインドの抑制によるものでないことは、経済や現代史を学んだ人間なら常識だと思うけど(笑)
今回の震災で、消費意欲が停滞し、震災不況が繰るのではないかという声もありますが、現実問題復興に金が必要なわけですから、むしろ普通に経済活動をした方が、間接的に被災者のためになるでしょう。
石原発言に関しては、あくまでも花見の自粛って話であって、消費の自粛とは全く次元が違う話ですよね。
どーも、総論にしたがる向きには違和感を感じます。
駑馬○
今は、国債をジャブジャブ発行する局面だと思いますね。50兆円くらい増発してもいいでしょう。あるいは、日銀に直接引き受けさせてもいい。今の日本国債の金利は世界最低、つまり日本政府は復興資金を極めて低利で調達できる有利な立場にいるのです。このメリットを活かさない手はないでしょう。そうでなくても、今の国内の金融機関には、国債でも買わないことには運用のしようのない余剰貯金があふれているのです。歴史上、自国通貨建て債務でデフォルトした国家はありません。日本政府には日本円の発行権があって、いくら借金がつみあがっても、返済できないということはあり得ません。え?インフレになる?なりません。そうでなくても、我が国はデフレで苦しんでいるではありませんか。今の日本が国債の発行過剰でイ日本の供給力が大規模に喪失したわけではありませんから。今の日本がインフレになると心配するのは、肥満症患者が食事療法を処方されて「餓死する」と心配するようなものです。
三陸鉄道北リアス線なんかは、全額国の負担で再建してやってもいいでしょう。津波が押し寄せた被災地には、大量に団地を造成するべきです。復興特需が起これば、日本経済は飛躍し、国債残高なんか、問題にならなくなります。(政府が黒字でも国がデフォルトしたり、政府が赤字でも高度経済成長が続くといった例は歴史上ざらにあります。)