円高が新しい文化を創る 例えばブーツ

 アベノミクスでは円高を目の敵にしています。

 アナリストとかストラテジスト(株屋の予想屋)はえてして円安になれば企業全般、日本経済は調子が良くなると言っておりますが、彼らが望んでいるのは株価の乱高下で株価が大きく動くことですから、まともに相手にしてはいけません。

 新聞やテレビがこういう競馬の予想屋のような人たちの妄言をさも権威があるかのように、吹聴するから世論も洗脳されています。lこういう人たちが石油危機やプラザ合意のあたりにどんなことをいっていたでしょうか。おおかたもう日本はおしまいだ、的なことを主張していました。未だにこの手の人たちを「権威」と祭り上げていることは不思議です。

 一円円安になるとトヨタやキヤノンがいくら儲かるという話が紹介されますが、その陰では円安で損する企業もあります。そのことは報道しませんから。
 所詮ブンヤなんて、自分でビジネスをやったことのない人たちばかりです。MBAとか米国の●●大学で博士号をとったいう「権威」がある人たちの意見を垂れ流すだけです。


 ぼくは経済誌を読むとき彼らの記事は全部飛ばしています。

 円高で今まで高値の花だったものが安く入るようになって、生活のコストが大きく下がりました。
 例えばスーツ。かつてぼくが新人だった頃、5~8万円程度のスースはざらでした。おかげて社会人一年生は貧乏していました。ところが今や1万円台からスーツが手に入ります。

 さて、女性のファッションではブーツです。今やブーツは定番のアイテムで、夏でもブーツを履いている酔狂な助成も多数おられます。
 
 バブルの頃まで、ブーツは極めて高価でした。一足5万円以上はしていたでしょう。当時のファンションを撮影した写真をみればブーツを履いている女性が少ないことが分かります。ファッション誌ではよく見かけるが、履いている人はすくなかったわけです。


 ところが現在ではブーツの値段はかなり下がっており、数足もっている女性は普通です。婦人靴屋でもブーツの売り場はかなりのスペースになっています。
  革製のブーツは関税が高く、クオータ制で輸入割当をとらなくてはなりませんが(これが利権化しております)
が、にもかかわらず海外(特に新興国)からの輸入で安いブーツが入っております。  

 カシミアのセーター然りです。80年代に1万円以下でカシミアのセーターが買えるなんてことはありませんでした。これらは途上国で作られており、これらの国々の所得水準を上げています。
 これらの国々が豊かになれば(実際なっていますが)、日本企業の市場となります(実際なっています)。またこれらの国々が豊かになれば先進国がODAなどに投じる金も減ります。

 先進国が途上国から輸入をすることによって、世界の実体経済も膨らんでいるわけです。そしてそれは我々にも輸出市場の拡大という恩恵をもたらしています。

 確かに、デフレは事業をやっている人間にとっては大変な環境です。ですが、韓国みたいに物価が上がるが給料は上がらないような国よりは遙かに増しだとおもいます。米国もそうです。米国のインフレで金持ちは儲かっていますが一般庶民の生活が楽になっているわけではありません。
 そういう国を「手本」として目指すべきでしょうか。
 

 なんでもかんでも米国を見習えというのは思考停止です。かつてダイエーの若旦那が米国留学でかぶれて帰国し、米国のパイパーマートのまねをして会社が傾きました。
 米国の請け売りをしている人たちの世迷い言を真に受けると大変な目に遭います。

この記事へのコメント

ななし
2013年04月22日 10:48
円高になると輸入品が安くなりますが、逆にいえば輸出品は高くなり、国際競争力が落ち、それが国内産業の経営体力に影響して、工業系で失業率にも影響するわけです。同時に国内での商売も輸入品に太刀打ちできなくなり、関連企業に影響します。問題の物価高ですが、自分は対応策として消費税を廃止、または1%にまで落として円高に伴う物価高分を相殺すべきと思います。こうすれば、我々消費者も円高のデメリットの影響を受けにくくなり、円安と物価高軽減両方の恩恵を受けられます。特に石油税は電気量から工業の生産コストから物流コストにまで影響するので下げて欲しいですね。

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