徴兵制は憲法上、絶対にない、と言い切っていいのか安倍政権
中谷元氏(自民)は、集団的自衛権容認の閣議決定が徴兵制につながるのでは、との見方に対し、「絶対にない。政府が憲法上、徴兵制はできないと断言している」と否定した。
<集団的自衛権>中谷元氏「徴兵制は憲法上、絶対にない」
http://news.livedoor.com/article/detail/9191024/
安倍首相も同じ意見です。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201408/2014080900175
大丈夫ですかね?
確かに現状我が国で徴兵制は必要ありません。
世界の潮流としても徴兵制から志願制への移行が進んでおります。
これは軍隊が高度化し、装備もより高度、複雑になっています。歩兵にしてもライフル担いで行進できればOKという時代ではありません。
ですから、短期間の徴兵では対応が難しくなっているわけです。もっともイスラエルのように3年(女性は2年)の徴兵を行っている国もありますが、これは例外でしょう。
ですが、この志願制のトレンドが未来永劫続くとは限りません。
例えば戦車は当初歩兵の直協のための装備でしたが、その後機甲戦が主任務となり、戦車隊戦車の戦いが中心になりました。ですが、現代ではまた歩兵直協の任務が主となっています。
将来政治的、科学的な変化によって人海戦術が主力になる可能性ですらも全く否定することはできません。
つまり志願制で規模の小さな軍隊、という現在の軍隊の方向性がこの先も未来永劫続く保障はないということです。今だけを見て、「徴兵制は憲法違反です!」と言い切るのは極めて軽率です。
憲法違反の根拠として中谷氏は憲法18条を挙げています。
「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない」と規定されている。徴兵はその「苦役」にあたるのか、については「徴兵や懲役は自由を拘束されて働かされるという意味。軍隊が苦役かという議論あるが、自由を拘束されるという意味ではある意味苦役。自衛隊は自分の意思なので苦役ではない」
まず、国の独立を守ることが「犯罪者の処罰同じであり、奴隷的苦役」であるとは憲法のどこにも書いていません。
そもそも国の独立を守ることが「奴隷的苦役」なのか。
自衛官は志願していますが、カネを払えば「奴隷的苦役」を課してもいいのか。それじゃブラック企業もOKだよね、という屁理屈も成り立ちます。
また、徴兵制しか国を守れない状態になったとして、徴兵を行わず、敵国に占領され、国家としての主権はなくなり、「平和憲法」も停止されたらどうでしょう。
それこそ日本国民は「宇宙戦艦ヤマト2199」のガミラス二等市民のように、差別され、なおかつ戦争に駆り出されるということも起こりえます。政府はこれを是とするのか。
国家の主権と独立の維持ってそれほど、安易に考えていいのでしょうか。
なにか、困ったときはアメリカ様が守ってくれるからさあ、というあさましい根性が透けてみるような気がするのは気のせいでしょうか。
また兵役が「奴隷的苦役」であるならば、先進民主国家を始め、多くの国々が「奴隷的苦役」を行っていることになります。これには同盟国であるアメリカも含まれます。現状アメリカは志願制ですが、別に徴兵制を禁止したわけではありません。
であれば、我が国のような「平和国家」はこれらの「奴隷的苦役」を否定しない悪辣な国家と決別する必要があるのではないでしょうか。
こういう「外道」な国々とは外交、経済的なつながりの断ち切るべきです。
国際社会はアパルトヘイト時代の南アとか、軍事政権時代のミャンマーに対しては制裁措置を行ってきました。「奴隷的苦役」を国民に課すこれらの国々と国交断絶は荒唐無稽とはいえないでしょう。
視点を換えれば、徴兵制が「奴隷的苦役」という主張はこれらの国々を侮辱することにもなります。
目先の集団安全保障の思惑を通したいがために、「徴兵制」を叩き売るのは極めて近視的であり、歴史認識も先見性も極めて低いと言わざるを得ません。これが福島瑞穂氏ならまだしも保守本流を自称する政治家が主張するのは極めて幼稚であるのではないでしょうか。
ですからアレ宰相なんぞと呼ばれるのです。
そんなことだから、アメリカ様から高い玩具を押し付けられて、防衛費を上げてこれで日本の国防は安泰だ、思ってしまうのでしょう。
精査もしないで高い玩具を買うせいで、自衛隊の戦力は確実に低下します。手取り30万円のサラリーマンがフェラーリを買うようなもので、家計のその他の費用が圧迫されのは目に見えています。
表層だけは勇ましいだけで、現状把握能力も、長期的視点、軍事の関する素養もない自称「保守本流」が軍隊を弄ぶことは極めて危険です。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
フジテレビ、愛国報道の「異様な光景」
ジャパンエキスポは排他的なイベントではない
http://toyokeizai.net/articles/-/45401?page=2
コマツが防衛事業から撤退すべき5つの理由
取り組み姿勢が、キャタピラーとは対照的
http://toyokeizai.net/articles/-/45208
英航空ショー出展、中小企業「匠の技」とは?
盛んな商談、航空機ビジネスに食いこむ好機に
http://toyokeizai.net/articles/-/44434
新しい防衛航空宇宙専門サイトを始めました。
「東京防衛航空宇宙時評・Tokyo Defence & Aerospace Review」
http://www.tokyo-dar.com/
友人の サンドラ・へフェリン嬢の新刊です。
友人の林信吾の新刊です。
<集団的自衛権>中谷元氏「徴兵制は憲法上、絶対にない」
http://news.livedoor.com/article/detail/9191024/
安倍首相も同じ意見です。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201408/2014080900175
大丈夫ですかね?
確かに現状我が国で徴兵制は必要ありません。
世界の潮流としても徴兵制から志願制への移行が進んでおります。
これは軍隊が高度化し、装備もより高度、複雑になっています。歩兵にしてもライフル担いで行進できればOKという時代ではありません。
ですから、短期間の徴兵では対応が難しくなっているわけです。もっともイスラエルのように3年(女性は2年)の徴兵を行っている国もありますが、これは例外でしょう。
ですが、この志願制のトレンドが未来永劫続くとは限りません。
例えば戦車は当初歩兵の直協のための装備でしたが、その後機甲戦が主任務となり、戦車隊戦車の戦いが中心になりました。ですが、現代ではまた歩兵直協の任務が主となっています。
将来政治的、科学的な変化によって人海戦術が主力になる可能性ですらも全く否定することはできません。
つまり志願制で規模の小さな軍隊、という現在の軍隊の方向性がこの先も未来永劫続く保障はないということです。今だけを見て、「徴兵制は憲法違反です!」と言い切るのは極めて軽率です。
憲法違反の根拠として中谷氏は憲法18条を挙げています。
「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない」と規定されている。徴兵はその「苦役」にあたるのか、については「徴兵や懲役は自由を拘束されて働かされるという意味。軍隊が苦役かという議論あるが、自由を拘束されるという意味ではある意味苦役。自衛隊は自分の意思なので苦役ではない」
まず、国の独立を守ることが「犯罪者の処罰同じであり、奴隷的苦役」であるとは憲法のどこにも書いていません。
そもそも国の独立を守ることが「奴隷的苦役」なのか。
自衛官は志願していますが、カネを払えば「奴隷的苦役」を課してもいいのか。それじゃブラック企業もOKだよね、という屁理屈も成り立ちます。
また、徴兵制しか国を守れない状態になったとして、徴兵を行わず、敵国に占領され、国家としての主権はなくなり、「平和憲法」も停止されたらどうでしょう。
それこそ日本国民は「宇宙戦艦ヤマト2199」のガミラス二等市民のように、差別され、なおかつ戦争に駆り出されるということも起こりえます。政府はこれを是とするのか。
国家の主権と独立の維持ってそれほど、安易に考えていいのでしょうか。
なにか、困ったときはアメリカ様が守ってくれるからさあ、というあさましい根性が透けてみるような気がするのは気のせいでしょうか。
また兵役が「奴隷的苦役」であるならば、先進民主国家を始め、多くの国々が「奴隷的苦役」を行っていることになります。これには同盟国であるアメリカも含まれます。現状アメリカは志願制ですが、別に徴兵制を禁止したわけではありません。
であれば、我が国のような「平和国家」はこれらの「奴隷的苦役」を否定しない悪辣な国家と決別する必要があるのではないでしょうか。
こういう「外道」な国々とは外交、経済的なつながりの断ち切るべきです。
国際社会はアパルトヘイト時代の南アとか、軍事政権時代のミャンマーに対しては制裁措置を行ってきました。「奴隷的苦役」を国民に課すこれらの国々と国交断絶は荒唐無稽とはいえないでしょう。
視点を換えれば、徴兵制が「奴隷的苦役」という主張はこれらの国々を侮辱することにもなります。
目先の集団安全保障の思惑を通したいがために、「徴兵制」を叩き売るのは極めて近視的であり、歴史認識も先見性も極めて低いと言わざるを得ません。これが福島瑞穂氏ならまだしも保守本流を自称する政治家が主張するのは極めて幼稚であるのではないでしょうか。
ですからアレ宰相なんぞと呼ばれるのです。
そんなことだから、アメリカ様から高い玩具を押し付けられて、防衛費を上げてこれで日本の国防は安泰だ、思ってしまうのでしょう。
精査もしないで高い玩具を買うせいで、自衛隊の戦力は確実に低下します。手取り30万円のサラリーマンがフェラーリを買うようなもので、家計のその他の費用が圧迫されのは目に見えています。
表層だけは勇ましいだけで、現状把握能力も、長期的視点、軍事の関する素養もない自称「保守本流」が軍隊を弄ぶことは極めて危険です。
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この記事へのコメント
唯、仮に「将来政治的、科学的な変化によって人海戦術が主力になる可能性や徴兵制しか国を守れない状態」と成ったとしましょう。
今の日本は少子高齢化が叫ばれて久しいです。
このような状態で、徴兵を実施しても、限界があり、防衛組織の人的構成の若齢化が若干成功する位では…。
それから、この問題を何とかクリアして、徴兵を実施したとしましょう。
その場合、訓練や兵站の問題以外にも、組織内部に反戦、反軍、反政府思想の者、能力的に劣る者、素行不良者等を取り込む恐れがあります。
志願兵制の場合は、これらの者を有る程度、排除出来ますし、理由は何であれ、自分で志願したのと、自分の意思に反して、嫌々やらされるのでは、士気が大いに違うのではないでしょうか?
勿論、愛国心が極めて強く、長らく徴兵制を実施し、社会の理解も深いスイスやスウェーデン、フィンランド等の諸国は、上記の問題を有る程度クリアしているでしょう。
しかし、日本は…。
保守派政治家が徴兵制の可能性について言及しないのは、強い意志をもって自衛隊の組織改革や綱紀粛正に取り組む人材が殆どいないことの表れだと思います。
先日、陸上自衛官として勤務している友人に久しぶりに逢う機会がありました。
「自衛官の仕事で何が一番大変?」と尋ねた所、「部隊や先輩からの宴会・飲み会の誘いが多く、それを嫌でも断れないことだ。」という返答がありました。
話を聞くと、自衛隊は民間企業に比べると宴会が多く、それも吐く人が出るほど飲まされるとか。また飲むマナーも悪く、女性店員がいるにも関わらず酔った勢いで宴会芸と称し突然服を脱ぎ始める人も中にはいると聞きました。(愛国派知識人の方々はこのような一部の自衛官の常識を欠いた振る舞いについてはどう思うのでしょうか?)
民間企業においては、セクハラ・パワハラ・アルハラの防止について徹底した取り組みが行われているにも関わらず、自衛隊においてこのような習慣が放置されているような状況で徴兵制が施行されれば、脱走者や自殺者が多数出るでしょう。
徴兵制のある韓国では兵役期間中のいじめを苦にした自殺が多発しており、社会問題となっております。ついこの間も、いじめを根に持った兵士が自分をいじめた兵士数人を射殺した上で逃亡を図るという事件があり、日本のマスコミでも取り上げられました。
徴兵制が施行された際に自衛隊が韓国軍と同じ轍を踏まないためには、今の内から現場の自衛官の意識改革、モラルや風紀の改善に取り組む必要があるでしょう。勿論それには自衛隊内部からの激しい反発や抵抗が伴い、時間がかかるかもしれません。
自衛隊内で起きた自殺やいじめに対する批判は、今迄は左翼マスコミが専ら行ってきましたが、これからは防衛問題を専門にするジャーナリストが追及していかなければならないと思います。
テクノロジーの進歩で、徴兵制より志願制の方が効率がよくなったと理解しております。
軍事より後方生産力の人的確保が重要なのが現在の流れだと思っております。
産業も軍事も専門性が求められる昨今、口減らし以外は技量の無い兵など必要ないと思います。
兵の技量がなくても生産や経済活動ではスペシャルな人材はおりますので。
かつて「味方航空機の援護も無く艦隊を出すのは自殺行為(これ自体は正しい)」と言っていた連中が戦艦大和を沖縄に突っ込ませました。ですから「徴兵制は憲法違反」と言っていた連中が、”空気”が変わった途端「徴兵制に(反対どころか)積極的に賛同しない奴らは国賊・非国民」と言ったとしても別に驚きません。連中の言説はあくまで「その時その場(の”空気”)に合わせたもの」ですから。
日本人の軍事に対する無知・無理解は度を超えていますので、「実際に戦場に立たせる」のではなく「軍事の初歩の初歩を学ばせる」ために徴兵制もあってもいいかなと思います。里山・里海保全や介護とかと「抱き合わせ」の形で。
誰ですか、こんなバカなことを言ってるのは。
無いですね絶対に(キッパリ)
自分達を指揮監督すべきシビリアンの方々がどう考えているか知りませんが少なくとも現場を預かる我々の立場から言わせてもらうと、徴兵制なんか迷惑この上無いです。
清谷さん、あなたは政治上の視点から徴兵制の意義について論じておられるが少しは我々現場の自衛官が徴兵制についてどう考えているかミクロな視点から徴兵制を論ずる記事があってもいいんじゃないでしょうかね・・・
あんまりに記事内容が偏りすぎと思います。
だれがマークI戦車が登場したとき、WWIIの機甲戦を想像できたでしょう。未来は現在の延長上にあるとは限らないわけです。
日露戦争のころ将来は戦艦がなくなって海軍の主力艦は駆逐艦だのフリゲイトなどになるなど考えたでしょうか。
我々が予測できるのは精々10ぐらい先まです。
徴集兵の行く先は、前線でなく、人手不足が懸念される福祉やいちえふの現場でしょうから。
学研の「アメリカ陸軍全史」で、佐藤俊之氏が「素人の軍隊を精鋭に変えたマニュアル主義」と題して、第二次世界大戦中の米陸軍の訓練方法について書いてます。
それによると、全くの軍務未経験者や州兵のような1ヶ月に1回しか訓練を受けていない素人同然の若者を、動員後僅か13週間でいっぱしの兵士に仕立てるため、膨大かつ詳細なマニュアルを作成・配布したそうです。
軍人というより、ファストフード店のアルバイトを教育するノリで91個師団、830万人もの陸兵を用意したわけです。
無論、緒戦は戦場で独自の判断力を叩き込まれていたドイツ兵や精兵主義(名人主義)の日本兵にやられましたが、戦訓に基づいた頻繁なマニュアルの改定で対応し、最終的には精兵・名人が枯渇したドイツ・日本両軍を打倒。
駅前の個人商店を倒産に追い込んだ郊外のファストフード店を彷彿とさせますな。
ま、「第二次世界大戦の頃より、兵器が高度化しているから、アルバイト兵なんか足手まとい!」と言う方もいるでしょうが、兵器の高度化が進めば、ど素人でも訓練積んだ特殊部隊員並みに無双出来る「魔法の超ハイテク兵器」が登場したりして。
で、民間企業や他の官公庁よろしく、正規採用が減らされ、非正規採用が増えると。
良心的兵役拒否に言及していないので逃げ道は有るのかも?
平和憲法を根拠にしても自衛の為の自衛隊がOKなら自衛の為の徴兵制と言い張れば憲法違反には当たらないですよね
ほんまですね。
日本人はウソとごまかしと問題先送りの名人ですね。こんなことやっている民族は、いずれ世界から見放されます。
その後自分の同期が後輩の居室が散らかっていたため指導をしたところ、逆にこちらが「指導を行った」事の指導を受けると言う事案もありました。
イジメ等が問題になっていますが、志願して入ってきた者相手でも指導受けしたことを騒ぎ立て問題にしようとする者が出てくる始末です。
清谷先生が仰る人海戦術が有効な時代が果たして来るのかは学の無い自分には分かりませんが、一定の年齢に達したと言うだけで集められたクソガキどもに統制の取れた部隊としての行動が取れるとは到底思えません。
後確か憲法に職業を選ぶ自由も明文化されいていませんでしたっけ?
未来は常に現在の延長にはありません。時々技術の進歩によってとんでも無い先祖返りが起こる場合もあります。ですから徴兵制が志願制よりも有利という日がくる可能性は皆無ではりません。恐らくはこの10年、20年のスパンではないでしょうけど。
徴兵制が取られなくなったのは「軍事の高度化」ばかりではなく「若年労働力を兵役に取られる事による経済等への悪影響」もあると思います。欧州大陸の軍幼年学校は家督を継げない貴族の次男三男のためにあったと聞いていますが(英は貴族の子弟でも商売ができた、戦前の日本のそれは単なる軍運営の中学校)、近い将来生産拠点は殆ど海外に移り、国内に残った仕事も外国人労働者のものとなって、エリートになれなかった日本人の若者の多くは兵隊に(でも)なるしかないようになるかも知れません。流石に外国人も「自国でもない国のために生命身体をかける」事はしないでしょうから。
上岡さんは「技術論では戦争はできない、3兵戦術(歩兵、騎兵、砲兵)を初め何時の時代でも変わらない普遍の原則がある」と言っていましたが
この基本原則(戦闘教義)をベースにしてその時代の技術を使って軍隊を作るだったかな
上岡さん的には「先祖帰りじゃなくて、基本を忘れただけだとか言いそうです」
キヨタニ「100年後も同じことが言えますか?」
戦闘機の機動性は限界がある(マッハ2強止まり)
火薬式の滑腔砲のAPFSDSの貫通力も技術が進歩しても限界がある
人間の身体能力に限界がある通り、金属の強度とか、物理的な限界があるから、そこが限界点になるかなと
仮に人間並の判断力を持った人工知能による無人兵器があっても絶対にハイコストになるだろうし
これからの時代に人間がそこまで積極的に戦争を望むかという問いかけもあります(軍隊を無くすではなく)
徴兵制の是非より論点がちょっとずれてるかなーと
松村閣下の1番弟子の上岡さんの信者の意見ですが
これは矛盾(ほこたて)で、例えば素人が高射機関砲か高射砲を適当に撃ちまくって航空機を偶然撃破できたとかとあんまり変わらないです
携行式対空ミサイルは攻撃だけど、航空機にAPSシステムのようなものを積んで防げばいいし
上岡さん「攻撃が進歩すれば、防御も進歩します、技術論では基本原則は覆らない」
最終的には費用対効果だけど、「どこが人間にとって落とし所になるかになります」
素人の自分が言うより、上岡さんとキヨタニさんが話し合ってくれるといいんですが
上岡さんは松村閣下の話を聞いてるだけあって未来の事もかなり考えているみたいだし
自分は刀狩が好きな発想なので素人には武器は持たせない方がいいと思います
これに関しては日本の場合は「努力しすぎて過労死する日本人の国民性」から治さないといけないワケで
優秀な軍人さんは「怠情な馬鹿」といわれるし、技術の進歩は人間が楽をする為に使うのがいいそうだし
日本人「戦術特化で戦略はありません、後方支援も福利厚志もありません、頭を使うのは逃げ、努力あるのみ」
日本人の欠陥が全てこれに集約されちゃってるというか
日本人は思想的には寧ろ共産主義的で徴兵制的ですよね「楽をするのは悪、みんなで平等に苦労して苦痛を分かち合おう、敵への憎しみは決して忘れない」
平和主義者なのに内に秘めた憎しみの炎が強いというか
「リア充爆発しろ!!」と言う言葉がありますが、自分は嫌いですね
サイバー戦だってそうでしょう。
確かに孫子などの原理原則は普遍でしょうが、技術は発達するし、戦いを大きく変えます。
だれもが60年代には21世紀の旅客機はSSTになると思っていたけど、現実には亜音速機ばかりです。
かつて戦略空軍を唱えていた先端的な軍人たちは冷や飯ならまだしも、異端であると裁判にかけられたりもしました。歴史をみればこんな例は山のようにあります。
また大量破壊兵器やハイテク兵器は禁止にしよう
という機運が盛り上げるかもしれません。
そして技術予測は大変難しい。
ですが多くの人達は未来は現在の延長線上にあると考えるわけです。そして判断を間違える。
上岡さん「戦闘機でも歩兵として見て使うか騎兵としてみて使うかで使い方が変わります」
上岡さん「戦闘機を低速の歩兵と見るなら赤外線ミサイル、高速の騎兵と見るならレーダー誘導ミサイルが主力になります」
上岡さん「空自は戦闘機を歩兵としてみて使うか騎兵としてみて使うか判断がついていなくて曖昧です」
上岡さん「歩兵、騎兵、砲兵の3兵戦術は陸海空のどこにでも当てはまります」
上岡さん「剣(短距離)、槍(中距離)、弓(長距離)の区別など決戦距離を何処にするかでも戦い方が変わります」
>>また地球の裏側まで届くミサイルなんて想像できなかったわけです。
上岡さん「いつの時代も巨大な大砲や長射程のミサイルで戦争は変わると思われたが、変わらなかった」
上岡さん「射程の短い武器でも素早く動いて敵を打撃する騎兵砲の発想が戦果を多く出しています」
上岡さん「空戦の場合は空対空ミサイルの必中距離は10kmで、撃墜の多くが短射程の赤外線誘導ミサイル」
上岡さん「長射程の空対空ミサイルが実験では高い命中率を出しますが、実戦だと大きく命中率が落ちます」
上岡さん「長射程の武器は妨害かく乱用で、止めは決戦によって近づいて指さないといけない」
自分が上岡さんから聞いた話はこんな感じです
軍事施設は確かネットには繋がないんじゃないですか
繋ぎたいならハックされてもいいようにネット専用のパソコンと分けるとか
上岡さん「ネットワークシステムを使うなら、ネットに依存するのではなく、単独で動ける兵器をネットワークシステムで繋ぎます、こうするとハッキングなどでネットが使えなくても古い戦法が残る」
>>だれもが60年代には21世紀の旅客機はSSTになると思っていたけど、現実には亜音速機ばかりです。
これは単純に旅客機とか輸送機は亜音速機の方がいいという回答が出ただけだし
陸上の短距離選手は高速、長距離選手は低速でしかないというか
>>そして技術予測は大変難しい。
これ、科学技術が進歩するほど「既に開発された技術」が増えて「人類の知らない事」が減っていきます
携帯とかスマホが無かった時代に比べると、今の時代はもう「マンネリ」に近いし
SFの世界の有名人「ナノマシン」は生物の酵素だしね、味噌とか醤油は天然のナノマシン製品でいいかな
テレビゲーム機もPS3で、もう性能が高すぎてこれ以上は無理な性能だけ上げても意味がない状態だし
発想の転換で、世界はかなり狭くなるというか
インドの「ヴィマナ」は空飛ぶ乗り物でしたか
普遍であろうものは底辺を流れる原理原則であり、表に現れるものは時により場所に様々に形を変えます。「徴兵制」というのは「表に現れるもの」だと思います。底辺にあるのは「意欲×能力・適正×数」ではないかと思います。近代以前は剣術や馬術を見に付けるにはそれなりの修練が必要でした(馬術はそれに加えお金)。近代になり銃が大量生産され、かつ銃は「ある程度」までなら剣や馬よりも敷居は低いです。その後「プロ対プロの戦い」になり、徴兵ではそこまでの水準に達するのは難しくなりました。将来大規模災害またはテロや武装犯罪者(海賊等)の増大で、「そこそこのスキルを持った大量の人間」が必要になれば、徴兵制が復活するかも知れません。
私は貧乏なのでなかなか税金が払えません。
中には年金、更には健康保険さえ払えない人はいるでしょう。
「税金、年金、保険を払えない場合、軍に入れば免除される」等の法を作れば、憲法の抜け穴になりますね。奴らからスりゃ「払えばいいんじゃん、花輪無いのは個人責任だろ?」ですから。
で、
今現在の先進資本主義諸国の方向性としては、貧民層増大、中間層を下層に、と言う方向でかなり強引に進めています。兵はいくらでもあつまりますねぇ
最も、兵器は必ずしも使い辛いの方向に進んでいるだけではない。ライフルを例として上げると、ボルトアクションからセミオートに成った時、ボルトを弄るの手間を省けるから寧ろ扱いや訓練が易く成ったし、M16も反動が少ないからこの辺の訓練も短くに済ませる事が出来る。
無線も現代な物だと以前の様なチューニングが要らないし、高度な訓練も要らなく成ったし…
軍隊は「志願的」に志願制に成った事はあんまり聞いたことが無い。国情で的もな徴兵制が維持できなく成り、集めた兵が屑で有り、訓練期間は六ヶ月に圧縮されたり等でようやく志願制になる。そして、上手く行っている場合、技術高度化論等を持ち出す。これで、英語で言うSour Grapes見たいではないでしょう。
清谷氏はこれについてどう想いますが?