陸幕広報室長、松永康則1佐の見識 「嫌な質問にはバックレていい」それは陸幕長のお墨付き
さて「個人携行衛生品」に関する陸幕広報室の対応が不誠実であることを問題とし、岩田陸幕長、中谷大臣に質しました。
以下は大臣会見のやりとりです。
防衛省ホームページ 平成27年3月31日
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2015/03/31.html
これを本ブログでも公開しました。
陸幕広報室は誠実に仕事をしているか 大臣記者会見での問答
https://kiyotani.seesaa.net/article/201503article_19.html
Q:陸自の「個人携行救急品」に関してお尋ねしたいのですが、現在の陸自の「個人衛生救急品」は、国内用のものは、包帯とか止血剤とかだけなのです。大臣が現役の頃と大して変わらないと思うのですけれども、諸外国のものと著しく劣っているのですが、こういった現状を大臣はどのようにお考えでしょうか。これで十分とお考えでしょうか。
A:私が現役だった頃は、そのような真空パックのようなものではなくて、数段進歩をしておりますし、中に入っているものも数が増えてきているというふうに思います。米軍の個人携帯と比較してみましても、1点だけ、眼球の保護具が入っていないというだけで、その他の用具は、ほぼ米陸軍並になってきております。また、海兵隊と比べればまだまだ不足したものがございますが、これにつきまして今、国外に派遣される隊員につきましては、その携行具に加えて、チェストシート、止血ガーゼ、人工呼吸用シート、手袋、はさみを装備をした個人携行を予定しております。これらに比べて部隊の展開時、これには方面衛生隊及び師団、旅団内の衛生科部隊、これが「野外医療セット」を装備して活動しておりますので、この個人の応急処置をした後、衛生科の隊員が受傷者を後送の上、さらなる救護処置を施すということでございますし、医官についても、「医官用医療のう」を装備しておりまして、その必要に応える態勢はとっております。
Q:大臣、ちょっと誤解があるようなのですが、個人衛生キットの内容は、今おっしゃった中でこれが全部そうなのですが、国内用に関しては、この2つだけなのですね。つまり、ケース以外は包帯と止血剤(止血帯の誤り)だけなのです。これだと銃創とか火傷には対応できない、つまり実戦を想定していないように思えるのですが。また、この全体のPKO用の海外用のものに関しても、米軍に比して著しく内容が劣っているのですが、全く同じというのは、認識がいかがかと思うのですが、いかがでしょうか。
A:その比較は、国内用と国外用ということで、国外に派遣される場合は、その8項目が入ったものでございますが、国内用は、3種類ということですが、有事のときは、フルで装備をするというふうに聞いております。
Q:例えば、急にフルで装備をしても、全く普段訓練をしていなければ使えないかと思うのですが、いかがでしょうか。
A:そのものにおいて、現状、もう一回確認をいたしておきますが、訓練はしているということです。
Q:フル装備に関して、PKO用のやつと同じものを国内の隊員にもしているということになりますか。
A:それは確認はしてみたいと思いますが、PKOの際は、フルで装備しますが、一般の隊員が、それを平時から訓練しているかについては、もう一度確認をいたしたいと思います。
Q:長くなって恐縮なのですが、実は、この件に関して取材を申し込みまして、陸幕に申し込んだのですが、直接、担当の方に「取材をさせない」と。つまりインタビューできないというふうに言われまして、おかしいのではないかと。それで、こういうものですから特に防衛秘でもないでしょうし、そこで陸幕長の会見のときに伺ったら、陸幕長が「善処しなさい」というふうに広報室に指示をしたのですが、その後も広報室の対応は変わらず、それでしょうがなく、一問一答という形で取材をさせていただいたのですが、そのあと、「どなたの権限で取材ができないのですか、それを教えてください」と言って、メールを送り、電話をし、FAXも何度も送ったのですけれども、3か月くらい連絡ないんですよ。ということは、陸幕の広報室は、陸幕長の指示に従わなくてもよろしいというのか。もしくは、陸幕長の「善処せよ」というのが、都合の悪い質問とか取材は無視しろと。どちらかとしか考えられないのですが、大臣、どうお考えになりますでしょうか。
A:それは、広報の状況はもう一度確認をしなければならないと思いますが、できるだけ、国民の皆様方にも、こういった点においては、広報に努めるべきではあると私は思っております。
Q:では、この件に関しては、陸幕の広報から書面で回答をいただけるというふうに考えてよろしいですか。
A:訓練の中身とか、自衛隊の能力を公表することにおいて、陸自は陸自なりの判断をお持ちだと思いますが、ご指摘された点においては、一般隊員がそういった点において、対応できる能力を持つべきであるというような趣旨ではないかと思っておりますので、それは、おっしゃるとおりでございますので、ご指摘いただいた件、引き続き検討してまいりたいと思います。
Q:問題なのは、3ヶ月にわたって回答を黙殺する、質問を黙殺するという陸幕の態度なのですが、陸幕長がそういう命令、「善処しろ」と言っているのにもかかわらず3ヶ月にわたって黙殺しているという、こういう上の者の命令を下の者が聞かないという、そういうことが陸上自衛隊の中では普通に行われているのではないでしょうか、もしかすると。そうしか考えられないのですけれども、これについてどうお考えですか。
A:私なりに意見を聞いておきたいと思います。ご指摘いただいた隊員がそういうものに習熟をすべきであるということは、ご指摘いただいた点、大変ありがたいと思っております。
会見で大臣は書面による回答を約束してくださいました。
そして以下が、内局広報課経由での回答です。
Q1 広報室長が陸幕長の命令を拒否していいのか。また陸幕ではこのような上官の命令無視が普通に起こっているのか。
A1 平成26年11月6日の陸幕長定例記者会見においては、陸幕長は、「適切に対処」するように命令したとご指摘にあるが、「調整させる」と発言したものと承知している。この際、貴殿より“個人携行救急品”について質問を受けたことから、同年11月25日及び12月25日、正確を期すためもあり、陸幕広報室は文書(メール)をもって回答し、併せて参考資料も提供したものと承知している。このことから、陸幕長の命令を拒否しているというご指摘にはあたらないと考える。
Q2 何らかの都合が悪いことに関して回答をせず、黙殺するのは広報の態度としてどうか。
A2 ご質問は、“直接取材できない理由及び直接取材させないことを判断しているもの”に関する質問に広報室が回答しないことに発したものと考えるが、そもそも取材依頼があったと認識していないことから、回答すべき状況にあったとは考えていない。
取材は、各社共通で、取材依頼を文書(メール)にて送付いただいた後に、取材受けの可否を含めて判断し、対応しているところである。取材を希望されるのであれば、まずは、取材目的、取材内容、報道予定等を記載した取材依頼を陸幕広報室に送付いただきたい。
Q3 本日の会見で大臣の見解で、「陸自の個人携行衛生品はアイカップ以外米陸軍のそれとほぼ同じ」とありましたが、事実ではありません。陸幕から大臣への説明があったかと思いますが、大臣に虚偽の説明をするのはいかがなもののでしょうか。更に有事には部隊に国外用キットを配布する、普段からそのため訓練をおこなっているというのは事実ではないでしょう。そうであれば訓練用キットが各部隊に配布され、また一定数のキッ
トが備蓄されているはずです。上記の説明は正しいのか、またそれが正しいならば有事を想定してどの程度の備蓄を行っているのか教えてください。
A3 会見で大臣がお答えしたことに間違いはありません。
会見において、「(陸上自衛隊の個人携行救急品について)米軍の個人携帯と比較し、1点だけ、眼球の保護具が入っていないというだけで、その他の用具は、ほぼ米陸軍並みである。」、「国外に派遣される場合は、8項目が入ったものであるが、国内用は3種類でということだが、有事のときにはフル装備をする。」旨のお答えをしている。
「個人携行救急品」の内容は、米軍等の装備も参考に定めており、米陸軍の同装備と概ね同様の内容品であり、著しく劣っているとの指摘には当たらないと認識している。
また、改めて確認したところ、個人の救急処置に関する訓練は、陸上自衛官全隊員に対し、年間30時間から50時間程度の教育訓練を実施しており、この中で、有事の際に追加される5品目を含めた「個人携行救急品の概要教育、実技訓練等を行っているとのことである。
また、有事所要の具体的な備蓄数については、お答えを差し控える。
つまり陸幕広報室長松永康則1佐は、都合の悪い問い合わせはバックレていいというのが、自分だけではなく陸幕長の認識であると主張されているわけです。取材拒否を誰が命じたというという質問を「取材」というのはかなり無理でしょう。
しかもこれは「お答えできません」と答えておけばとりえず、済んだ話です(こっちは納得しませんが)。
ところが、メールを何度も送り、電話をし、ファクスを送っても「わー、見ていない、わー聞こえない」と、目と耳を塞いで3ヶ月も黙殺してきたわけです。
PR担当以前に、社会人としてどうよ?
と、いうところでしょう。
どうも陸自の常識とは、我々娑婆の人間とは大きく異なるようです。民間のPR会社ならば、こんな社員は懲戒解雇でしょうね。
また、衛生キットに関してもかなり無理な回答をされておいでです。自衛隊のキットには呼吸を確保するもの殆どないのですが、隊員は呼吸をしなくても生きていられる特異体質らしいです。
因みに陸自のキットは以下のとおりです。
●国際活動等補給品(国外用)・・・救急品袋(砂漠迷彩)、救急包帯、止血帯、人工呼吸用シート、手袋、ハサミ、止血ガーゼ、チェストシール
●通常補給品(国内用)・・・救急品袋、救急包帯、止血帯
対して米軍のキット内容は以下のとおりです。
止血帯×2、4インチ幅戦闘用包帯×1、伸縮性ガーゼ包帯×1、2インチ×6ヤード絆創膏×1、経鼻エアウェイ×1、胸腔減圧用脱気針×1、消毒用アルコールパッド×2、駆血帯×1、静脈路確保用留置針×1、留置針固定用テープ×1、感染防止用手袋×1、チェストシール×1、怪我をした目を覆うカップ)、安全カッター×1、負傷者記録カード×1
これで米陸軍と殆ど同じだそうです。
因みに米軍の止血帯は端が赤く塗っております。これは負傷し、狼狽しているような状態でも止血帯を素早く取るための実戦を通じてのフィードバックによるものです。
ところが陸自モデルでは、これが目立つからと、省略されております。
諸外国ではファーストエイドキットのポーチや止血帯のケースも同様にリップの先端が赤くなっております。実戦を知らない陸自の衛生担当者が「改悪」したわけです。
こういうことも直接取材をすれば聞けたのになぁ。
また有事に備えてPKO用のキットで全隊員が年に30~50時間訓練をし、有事用の備蓄をおこなっているそうですが、ぼくの知っている現役の隊員の誰一人そのような経験をしておりません。不思議な話ではあります。
>有事所要の具体的な備蓄数については、お答えを差し控える。
これ、情報公開請求をするなりなんなりで、調達数はわかるのにね。
子供の嫌がらせレベルです。
この件に関しては更に取材をし、長期戦で臨むつもりです。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
投資8000億円!新戦車は陸自弱体化への道
粛々と進む10式戦車調達の問題点<上>
http://toyokeizai.net/articles/-/66868
文民統制の放棄!なぜ「空母」が生まれたか
護衛艦「いずも」は、護衛能力のない被護衛艦
http://toyokeizai.net/articles/-/64841
自衛官の「命の値段」は、米軍用犬以下なのか
実戦の備えがないため派兵どころではない
http://toyokeizai.net/articles/-/63496
strong>Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました
【お粗末な自衛隊の「衛生」装備】~チュニジアでテロにあった女性医官は「特別」なのか?~
http://japan-indepth.jp/?p=17323
【陸自ファーストエイド・キットが貧弱な件 1】~陸幕広報は取材拒否~
http://japan-indepth.jp/?p=17056
【陸自ファーストエイド・キットが貧弱な件 2】~中谷防衛大臣の答弁に違和感~
http://japan-indepth.jp/?p=17059
以下は大臣会見のやりとりです。
防衛省ホームページ 平成27年3月31日
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2015/03/31.html
これを本ブログでも公開しました。
陸幕広報室は誠実に仕事をしているか 大臣記者会見での問答
https://kiyotani.seesaa.net/article/201503article_19.html
Q:陸自の「個人携行救急品」に関してお尋ねしたいのですが、現在の陸自の「個人衛生救急品」は、国内用のものは、包帯とか止血剤とかだけなのです。大臣が現役の頃と大して変わらないと思うのですけれども、諸外国のものと著しく劣っているのですが、こういった現状を大臣はどのようにお考えでしょうか。これで十分とお考えでしょうか。
A:私が現役だった頃は、そのような真空パックのようなものではなくて、数段進歩をしておりますし、中に入っているものも数が増えてきているというふうに思います。米軍の個人携帯と比較してみましても、1点だけ、眼球の保護具が入っていないというだけで、その他の用具は、ほぼ米陸軍並になってきております。また、海兵隊と比べればまだまだ不足したものがございますが、これにつきまして今、国外に派遣される隊員につきましては、その携行具に加えて、チェストシート、止血ガーゼ、人工呼吸用シート、手袋、はさみを装備をした個人携行を予定しております。これらに比べて部隊の展開時、これには方面衛生隊及び師団、旅団内の衛生科部隊、これが「野外医療セット」を装備して活動しておりますので、この個人の応急処置をした後、衛生科の隊員が受傷者を後送の上、さらなる救護処置を施すということでございますし、医官についても、「医官用医療のう」を装備しておりまして、その必要に応える態勢はとっております。
Q:大臣、ちょっと誤解があるようなのですが、個人衛生キットの内容は、今おっしゃった中でこれが全部そうなのですが、国内用に関しては、この2つだけなのですね。つまり、ケース以外は包帯と止血剤(止血帯の誤り)だけなのです。これだと銃創とか火傷には対応できない、つまり実戦を想定していないように思えるのですが。また、この全体のPKO用の海外用のものに関しても、米軍に比して著しく内容が劣っているのですが、全く同じというのは、認識がいかがかと思うのですが、いかがでしょうか。
A:その比較は、国内用と国外用ということで、国外に派遣される場合は、その8項目が入ったものでございますが、国内用は、3種類ということですが、有事のときは、フルで装備をするというふうに聞いております。
Q:例えば、急にフルで装備をしても、全く普段訓練をしていなければ使えないかと思うのですが、いかがでしょうか。
A:そのものにおいて、現状、もう一回確認をいたしておきますが、訓練はしているということです。
Q:フル装備に関して、PKO用のやつと同じものを国内の隊員にもしているということになりますか。
A:それは確認はしてみたいと思いますが、PKOの際は、フルで装備しますが、一般の隊員が、それを平時から訓練しているかについては、もう一度確認をいたしたいと思います。
Q:長くなって恐縮なのですが、実は、この件に関して取材を申し込みまして、陸幕に申し込んだのですが、直接、担当の方に「取材をさせない」と。つまりインタビューできないというふうに言われまして、おかしいのではないかと。それで、こういうものですから特に防衛秘でもないでしょうし、そこで陸幕長の会見のときに伺ったら、陸幕長が「善処しなさい」というふうに広報室に指示をしたのですが、その後も広報室の対応は変わらず、それでしょうがなく、一問一答という形で取材をさせていただいたのですが、そのあと、「どなたの権限で取材ができないのですか、それを教えてください」と言って、メールを送り、電話をし、FAXも何度も送ったのですけれども、3か月くらい連絡ないんですよ。ということは、陸幕の広報室は、陸幕長の指示に従わなくてもよろしいというのか。もしくは、陸幕長の「善処せよ」というのが、都合の悪い質問とか取材は無視しろと。どちらかとしか考えられないのですが、大臣、どうお考えになりますでしょうか。
A:それは、広報の状況はもう一度確認をしなければならないと思いますが、できるだけ、国民の皆様方にも、こういった点においては、広報に努めるべきではあると私は思っております。
Q:では、この件に関しては、陸幕の広報から書面で回答をいただけるというふうに考えてよろしいですか。
A:訓練の中身とか、自衛隊の能力を公表することにおいて、陸自は陸自なりの判断をお持ちだと思いますが、ご指摘された点においては、一般隊員がそういった点において、対応できる能力を持つべきであるというような趣旨ではないかと思っておりますので、それは、おっしゃるとおりでございますので、ご指摘いただいた件、引き続き検討してまいりたいと思います。
Q:問題なのは、3ヶ月にわたって回答を黙殺する、質問を黙殺するという陸幕の態度なのですが、陸幕長がそういう命令、「善処しろ」と言っているのにもかかわらず3ヶ月にわたって黙殺しているという、こういう上の者の命令を下の者が聞かないという、そういうことが陸上自衛隊の中では普通に行われているのではないでしょうか、もしかすると。そうしか考えられないのですけれども、これについてどうお考えですか。
A:私なりに意見を聞いておきたいと思います。ご指摘いただいた隊員がそういうものに習熟をすべきであるということは、ご指摘いただいた点、大変ありがたいと思っております。
会見で大臣は書面による回答を約束してくださいました。
そして以下が、内局広報課経由での回答です。
Q1 広報室長が陸幕長の命令を拒否していいのか。また陸幕ではこのような上官の命令無視が普通に起こっているのか。
A1 平成26年11月6日の陸幕長定例記者会見においては、陸幕長は、「適切に対処」するように命令したとご指摘にあるが、「調整させる」と発言したものと承知している。この際、貴殿より“個人携行救急品”について質問を受けたことから、同年11月25日及び12月25日、正確を期すためもあり、陸幕広報室は文書(メール)をもって回答し、併せて参考資料も提供したものと承知している。このことから、陸幕長の命令を拒否しているというご指摘にはあたらないと考える。
Q2 何らかの都合が悪いことに関して回答をせず、黙殺するのは広報の態度としてどうか。
A2 ご質問は、“直接取材できない理由及び直接取材させないことを判断しているもの”に関する質問に広報室が回答しないことに発したものと考えるが、そもそも取材依頼があったと認識していないことから、回答すべき状況にあったとは考えていない。
取材は、各社共通で、取材依頼を文書(メール)にて送付いただいた後に、取材受けの可否を含めて判断し、対応しているところである。取材を希望されるのであれば、まずは、取材目的、取材内容、報道予定等を記載した取材依頼を陸幕広報室に送付いただきたい。
Q3 本日の会見で大臣の見解で、「陸自の個人携行衛生品はアイカップ以外米陸軍のそれとほぼ同じ」とありましたが、事実ではありません。陸幕から大臣への説明があったかと思いますが、大臣に虚偽の説明をするのはいかがなもののでしょうか。更に有事には部隊に国外用キットを配布する、普段からそのため訓練をおこなっているというのは事実ではないでしょう。そうであれば訓練用キットが各部隊に配布され、また一定数のキッ
トが備蓄されているはずです。上記の説明は正しいのか、またそれが正しいならば有事を想定してどの程度の備蓄を行っているのか教えてください。
A3 会見で大臣がお答えしたことに間違いはありません。
会見において、「(陸上自衛隊の個人携行救急品について)米軍の個人携帯と比較し、1点だけ、眼球の保護具が入っていないというだけで、その他の用具は、ほぼ米陸軍並みである。」、「国外に派遣される場合は、8項目が入ったものであるが、国内用は3種類でということだが、有事のときにはフル装備をする。」旨のお答えをしている。
「個人携行救急品」の内容は、米軍等の装備も参考に定めており、米陸軍の同装備と概ね同様の内容品であり、著しく劣っているとの指摘には当たらないと認識している。
また、改めて確認したところ、個人の救急処置に関する訓練は、陸上自衛官全隊員に対し、年間30時間から50時間程度の教育訓練を実施しており、この中で、有事の際に追加される5品目を含めた「個人携行救急品の概要教育、実技訓練等を行っているとのことである。
また、有事所要の具体的な備蓄数については、お答えを差し控える。
つまり陸幕広報室長松永康則1佐は、都合の悪い問い合わせはバックレていいというのが、自分だけではなく陸幕長の認識であると主張されているわけです。取材拒否を誰が命じたというという質問を「取材」というのはかなり無理でしょう。
しかもこれは「お答えできません」と答えておけばとりえず、済んだ話です(こっちは納得しませんが)。
ところが、メールを何度も送り、電話をし、ファクスを送っても「わー、見ていない、わー聞こえない」と、目と耳を塞いで3ヶ月も黙殺してきたわけです。
PR担当以前に、社会人としてどうよ?
と、いうところでしょう。
どうも陸自の常識とは、我々娑婆の人間とは大きく異なるようです。民間のPR会社ならば、こんな社員は懲戒解雇でしょうね。
また、衛生キットに関してもかなり無理な回答をされておいでです。自衛隊のキットには呼吸を確保するもの殆どないのですが、隊員は呼吸をしなくても生きていられる特異体質らしいです。
因みに陸自のキットは以下のとおりです。
●国際活動等補給品(国外用)・・・救急品袋(砂漠迷彩)、救急包帯、止血帯、人工呼吸用シート、手袋、ハサミ、止血ガーゼ、チェストシール
●通常補給品(国内用)・・・救急品袋、救急包帯、止血帯
対して米軍のキット内容は以下のとおりです。
止血帯×2、4インチ幅戦闘用包帯×1、伸縮性ガーゼ包帯×1、2インチ×6ヤード絆創膏×1、経鼻エアウェイ×1、胸腔減圧用脱気針×1、消毒用アルコールパッド×2、駆血帯×1、静脈路確保用留置針×1、留置針固定用テープ×1、感染防止用手袋×1、チェストシール×1、怪我をした目を覆うカップ)、安全カッター×1、負傷者記録カード×1
これで米陸軍と殆ど同じだそうです。
因みに米軍の止血帯は端が赤く塗っております。これは負傷し、狼狽しているような状態でも止血帯を素早く取るための実戦を通じてのフィードバックによるものです。
ところが陸自モデルでは、これが目立つからと、省略されております。
諸外国ではファーストエイドキットのポーチや止血帯のケースも同様にリップの先端が赤くなっております。実戦を知らない陸自の衛生担当者が「改悪」したわけです。
こういうことも直接取材をすれば聞けたのになぁ。
また有事に備えてPKO用のキットで全隊員が年に30~50時間訓練をし、有事用の備蓄をおこなっているそうですが、ぼくの知っている現役の隊員の誰一人そのような経験をしておりません。不思議な話ではあります。
>有事所要の具体的な備蓄数については、お答えを差し控える。
これ、情報公開請求をするなりなんなりで、調達数はわかるのにね。
子供の嫌がらせレベルです。
この件に関しては更に取材をし、長期戦で臨むつもりです。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
投資8000億円!新戦車は陸自弱体化への道
粛々と進む10式戦車調達の問題点<上>
http://toyokeizai.net/articles/-/66868
文民統制の放棄!なぜ「空母」が生まれたか
護衛艦「いずも」は、護衛能力のない被護衛艦
http://toyokeizai.net/articles/-/64841
自衛官の「命の値段」は、米軍用犬以下なのか
実戦の備えがないため派兵どころではない
http://toyokeizai.net/articles/-/63496
strong>Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました
【お粗末な自衛隊の「衛生」装備】~チュニジアでテロにあった女性医官は「特別」なのか?~
http://japan-indepth.jp/?p=17323
【陸自ファーストエイド・キットが貧弱な件 1】~陸幕広報は取材拒否~
http://japan-indepth.jp/?p=17056
【陸自ファーストエイド・キットが貧弱な件 2】~中谷防衛大臣の答弁に違和感~
http://japan-indepth.jp/?p=17059
この記事へのコメント
2 30時間~50時間の訓練時間 OBとして申し上げますが、その訓練時間を捻出するのは不可能に近く、非現実的です。一般部隊で救急に充てる時間は、皆無です。
3 松永1佐のサポタージュ?
老人を投げ飛ばしたり酔って部下を殴っても上級幹部はクビにならないぬるま湯体質です。保険金詐欺を養成している学校=防大の出身者でしょう!
社長の命令を拒否して年収1千万以上貰えるわけだ!大臣や陸幕長に恥掻かせて!いい御身分ですね!バブル1佐殿!
軍事・医療の専門家からしてこの問題はナンセンスで喜劇です。清谷さん、元同業の先輩=松永1佐が不快な思いをさせ、お詫び申し上げます。中にはまともな方も存在します。全員がアホではありませんので!
清谷さんは若い頃、広告代理店で働いていた経験から、松永1佐以下の陸幕広報室のお役所仕事という名のサポタージュは広告代理店ではクビになりますかね?まがりにも1佐という一部上場企業で言えば部長職級に相当します。社長=大臣の顔に泥を塗った行為に等しいのではないでしょうか? 陸幕広報室は清谷さんみたいなフリー・ジャーナリストを見下した態度を取っており、舐めきっている体質でしょう。
関係ない話題ですが、地元の市民オンブズマンが市役所に公費の不正支出で返還を求め地裁で争っています。私はそういう圧力・監視団体は組織の健全化や仕事の質を向上させます。
防衛省・自衛隊にはそういう圧力団体が存在しない。故に自閉隊になるわけだ。無能な応援団=産経新聞や無教養の軍事オタク は待遇いいわけだ。これでは戦争どころか試合・受験にも勝てないわけだ! 清谷さんのなさっている行為は自衛隊の精強化で、近所のやかましい・うざいオジサンみたいな存在です。現役の自衛官でも清谷さんの信仰者はいるでしょう。 松永1佐にとっては清谷さんは人民解放軍より怖い存在なのでしょう!自分もテポドンみたいな存在になろうかなぁ!
>自分もテポドンみたいな存在になろうかなぁ!
テポドンっつかヒロポン打った人にしか見えませんよ
他人のブログを使って自衛隊をクビにされた恨み辛みを吐き出すより、早く病院に行きましょう
清谷氏に復讐心を仮託するなんて、非生産的な生き方だと気付きましょう
内局広報課もしくは陸幕の広報は「陸幕長は善処しろ、なんて言ってねえよ。調整させる、と言ったんだ。だから担当者に直接の取材なんかさせねえぞ」「お前がやったのは質問ではなくて取材だ。取材なら正規の手続きを取れ。3ヶ月間黙殺されたのは、お前の自業自得だ」と言わんばかりの態度に出たわけですよね。
何という姑息で卑怯な態度なのでしょうか。
だとしたら恐ろしい位に薄っぺらい救急医療キットですね、国内用って。
それこそそこいらで市販している災害対策の救急キットの方がマシなんじゃないかと思える内容です。
やっぱり負傷兵は自決させるか処分するつもりなんですね、陸自は。
凡そ訓練した兵士の命を大事にする先進諸国の軍隊とは思えない姿勢です。
広報室には衛生サイドから情報を引っ張り出す権限は与えられていない。衛生サイドが方針を変えない限りどうにもならない。
やり取りから察するに、陸自と言うか防衛省のトップはたぶん清谷さんをクレーマーとして扱っている。
清谷さんみたいに防衛施策を是々非々で取材出来る人物は巷には殆どいない。
提灯持ちか、自衛隊を丸ごと否定するかのどちらかばかり。清谷さんみたいな人物は少数派。
少数派であるがゆえに当局はクレーマー扱いしてやり過ごそうとする。
防衛施策を是々非々で取材する報道関係者が増えれば、また防衛省側の態度も変わると思います。
・・・記者会見自体無くなったりして。
私は解雇=懲戒免職・分限免職はされていません!あなた一緒に働いたことないのにクビになったとか根拠のない発言は止めた方がよろしいですよ!名誉毀損で訴えられますよ!ちなみに一度も懲戒処分はありません。さんざんクズ共を世話し、ドブさらいさせられましたよ!下僕扱いに人事上の冷遇だ!常識に今頃、3佐になって隊長・中隊長職だ!幹部候補生学校の序列400人中の50番 上位で2選抜だ! クズのバブル上級幹部にさんざん嵌められたんだよ!恨んで何が悪いんだこの野郎!事情わかってないくせに何もいうな!
お前も俺の立場になればわかるよ!殺してもおかしくないクズだよ!多分、お前も俺と同じ目にあったら自殺するか殺しにいくだろうな! クビになったという根拠を示して貰おうか!間違いだったら落とし前として自決してもらおうか!
この舐め腐った対応はジャーナリストの仕事を始めて、こんな対応した官公庁や企業が存在しましたか?
陸幕広報室長というと駐屯地司令・連隊長を下番して就任します。次のポストは方面総監部幕僚副長、最終的には総監・師団長になる同期の出世頭のポストですが・・
もし、この対応が事実なら現在の1佐クラスの質が急激に低下したか デタラメな人事管理をしている。または両方か?
松永1佐という方、同期でトップクラスなの? 将官になった時、内局の防衛官僚だけでなく、他の行政機関や大企業から相手されませんよ!中谷大臣も将来の為に引導渡したらどうでしょうか?国や組織の為だと思いますが。
自分も執念深いですが、清谷さんも蛇のように執念深いですね!かつての担任の教師、警察署長、税務署長を辞職に追い込む。自分は真似できません。松永1佐以下陸幕広報室も蛇に睨まれた蛙と同じでしょう。情報保全隊を使って尾行・監視が想定されますので気を付けてください。老婆心ながら。もし証拠があれば大臣に記者会見すれば関係者はクビ同然か幽閉でしょうね!こりゃ愚問でしたね。警察や国税庁と喧嘩した経験がある方に無礼な発言しました。失礼、失礼
いつもながら様々な角度でネタにするプロ根性感服いたします。
今回の衛生キットの件にしても、災害を含む有事おける自衛隊の医療行為は捨て置く問題ではなく、一納税者としても関心が湧きます。
また空自が担当するであろうコンバットレスキューにおいても本質は、救難ヘリの武装ではなく機内で可能な医療行為であるとどれほどの者が認識しているのか疑問です。
これは前線に立つ自衛官の生命だけでなく我々国民全ての問題だと認識して欲しいと思います。
私も以前、ブログの問題に似たような不快な思いをさせられました。地方防衛局主催の防衛セミナーです。地本に申し込んだら○○さん、質問しないでね!と地本の広報担当幹部に念を押されました。また、セミナーと関係ない地元部隊長の自慢話で質問をさせない時間を作り、あるオッサンは怒り、お前の自慢話を聞きたくねぇ! 最後に自分が詰問したら、防研の研究員が笑ってごまかす。最低でした。田舎の役場の説明会がまだまともですよ。やはり、石破先生の主張している通り、試合のない運動部、模擬試験のない受験生、お客様のいない商店、自閉隊ということが退官して納得しました。やはり陸幕広報室のメンバーも民間企業に修行させ、シャバの厳しさを思い知ることが大事なのでは!
あなたを傷つけてしまった事を、謝罪します。
状況も知らない私が、クビにされたとか言ってしまってすみませんでした。
免職されたわけではなく、自分から辞職した事が貴方にとってはゆるがせにできない大きなプライドだったのですね。
世界中どこでもある事ですが、つまり、辞めさせられたんですか?
まあ何にしろ、狂気に犯された人が銃を持つ仕事から離れてくれたのは、一市民として嬉しい限りです。
己の分を弁え、自衛隊を辞職してくれて、どうも有り難うございました。
謝罪の気持ちが伝わらない。あんた俺を馬鹿にしてんだろ!辞めて良かったとはなんだよ!だったら謝罪するなよな!ムカ付くなぁ!あんた職場で余計なこと言って損してんだろ!
あんたこそ、社長や上司から口で失敗して睨まれてリストラされんなよな! ちなみに自分から愛想尽きて辞めたんだよ!何か文句ある!お前みたいなカスに進退のことで言われたくねえよ!前の職場の部下・後輩が相談の連絡や遊びに来ているよ!クビになった又は辞めさせられた人間に関わろうと思うか?常識から考えて!あんた本当に社会人?口の聞き方や言葉の選び方、上司や先輩から教わったのかよ?清谷さんは広告代理店クビ・リストラされた?その無能な方がフリー・ジャーナリストや会社経営者になれるわけねぇだろう!お前、何も言うな!
追記
俺は六本木の愚連隊か、イスラム国のならず者の兵士か? その辺のオツムの足りないチンピラと思ってんのか?謝罪しているのか?馬鹿にしているのかどっちなんだよ?俺のコメントに意見・批判するのは構わないが、職業選択や進路について、お前は言う資格はない。関係ないことや的はずれなコメントして馬鹿じゃねぇ?お前、職場の上司から無能!辞めちまえ!と罵倒されてんじゃねぇのか? ドラエモンのスネ夫と同じくチキンの口だけ大将だ!
陸幕広報室のバックレ・放置プレイの体質について自分も似たような目に遭いました。富士総合火力演習の件で世界遺産登録で演習が中止になるかを問い合わせました。某3佐が直ぐ回答すると言いましたが、一日まっても回答ありませんでした。後日、問い合わせ某3佐が忘れていて、何も謝罪や反省の言葉がなく、自分は、あんた社会人の資質として疑います。信頼失いますよ!と苦言を申したら、忙しいだの あんたから給料もらってないとか開き直りの態度を取ってました。 3佐は大本営=陸幕では奴隷・カスの身分ですが、田舎の駐屯地では重鎮です。多分、中隊長を下番したと思います。高校出たばかりの新入社員でもまともな対応ができます。部員でもこのザマですから、トップは推して知るべしです。広報室は組織の看板・スポークスマンであることは言わずと知れたことです。イメージダウンすることが仕事なのですかね?自分が社長だったらクビか左遷します。
ましてや広報室に勤務しているスタッフは高校・大学を出たばかりの新人ではありません。それなりの階級・勤務年数を経た者ばかりです。 広報も部外委託や指定管理者PFIを導入するのもひとつの方法です。
民間企業いや他の官公庁から見てもレベル低いですよ!
もしかしたら自衛隊の側は、「質問」を「質問」と捉えず、「現場の自衛隊員の生命身体を”本気で”心配する事などあり得ない。だからこれは”質問”にかこつけて自衛隊を貶めようとする(「衛生面の充実」ではなく「自衛隊の縮小・消滅」を目的とする)”ケチ””因縁”の部類である。」とでも考えているのかもしれません。そうとでも考えているのでから、「放置」といったまともでない対応になるのかも。自衛隊は国民に望まれた形で誕生しなかったが故に健全な誇り・自己肯定観を持てず、それ故に「批判的な意見等」は全て「存在すらを否定している」ようにしか捉えられないのかも知れません(逆にヨイショ=自分達を認めてくれているで)。
誤解させてしまって申し訳ありません。
私はあなたの進路に関して意見したつもりはありません。
ただ単に自衛隊をやめていただいた事を感謝申し上げただけです。
>俺は六本木の愚連隊か、イスラム国のならず者の兵士か? その辺のオツムの足りないチンピラと思ってんのか?
とんでもない。
あなたの文章を読む限り、愚連隊やイスラム国のテロリストやオツムの足りないチンピラよりも劣った知性の方だと愚考しております。
返す返すも正直に申し上げてしまい、あなたの心を傷つけたなら重ねて謝罪します。
もちろん本当のあなたは違うのでしょうけどね。さぞかしご立派な方なのでしょうなあ。
>謝罪しているのか?馬鹿にしているのかどっちなんだよ?
もちろん謝罪しておりますとも(笑)
ではブログ主に迷惑になるのでさようなら
清谷さんや自分の経験でいかに自閉隊であるか証明されたでしょう。いずれオウム真理教・全日本柔道連盟・白い巨頭のように自家中毒を起こし、自滅するでしょう。何度も言う通り、甘やかしたり、特別扱いするのは間違いです。国家予算で運営されていますので批判・評価は受けて当然です。市場経済においても顧客から見放されれば退場です。国民から信頼されるにはどうするか?情報公開・説明責任・外部評価をするしかありません。それもしないで信用してくれとは虫が良すぎるのでは?会社が倒産すれば失業・負債が残ります。戦争に敗北すると属国になります。軍隊に企業より厳しさを求めるのは当然ではないでしょうか?浪花節で戦争に勝てますか?何度も言うように軍隊に応援団は要らないという根拠は上記にあります。
分かってないんだろうなぁ(笑)
>まあ何にしろ、狂気に犯された人が銃を持つ仕事から離れてくれたのは、一市民として嬉しい限りです。
自衛官にどのような印象を持たれておられるのかはわかりませんが、実際に会って話をしてみると曹士の大半は地方の高校や聞いた事もないような大学出身者、ニートなどの集まりで多くの者の関心は、酒・タバコ・女・金で他に行く場所の無い人の集まりです。
そして現在の50代以降の高級幹部に関しては、彼らが防衛大に入校した頃は約2000人に合格を出していた頃ですし、自衛隊に対する印象は最悪とも言える頃です。
何が言いたいかは理解して頂けると思います。
特に1佐以降の昇進については中央(東京)に可愛がってもらう必要が有ります。
佐官は中央からの検閲時に散々胡麻すりをしているのに、元キャプテン様のように調達関連で不正を正そうとして自分に逆らい、将来の天下り先を潰そうとするB幹が可愛がられるわけが有りません。
また、陸自についてですが隊員の方々と話していて印象的なのは、彼らには継続的に戦闘を行うという考えはないという事です。
自分達の仕事は海・空自衛隊が取りこぼした、もしくは壊滅した後に突撃する事で有るので、武器・弾薬・食糧・燃料などの兵站関連は不要、もしくは最小限で良いとの認識が幹部・曹士を問わずに感じられます。
それをどう思われるかは人それぞれで有りますが、昨今の財政状況下で年間1兆円以上の予算を掛けているのを忘れてはならないと思います。
貴方の観察は大筋正しいです。一部誤解や誤りがあります。私は調達の不正を正したり、天下りを妨害したことはありません。3佐・尉官クラスには調達に関する発言権はありません。大手企業も尉官クラスなんか相手にしません。 階級関係なしに最もガンな年齢層は40代半ば~50代の老兵です。つまりトップ層が相対的に人材の質ー能力・資質が酷いです。幹部だと2佐以上、曹だと1曹以上です。入隊時、冷戦・バブル期で募集難で社会的地位が低かった。故に人材の質も悪かった。最近の不祥事・懲戒処分は上記の年代が顕著に増加しています。
40歳から若い連中は均質に近い感じでそんなに人材の質にバラツキは見られません。若い新隊員では早慶レベルの大卒や地方の進学校出身者は普通に存在します。あと5年~10年後、バブルの遺物が消え、同期や後輩がトップ層になると人材の質は現在より格段に良くなると予想します。人事は組織の将来の行方を決めます。過去のデタラメ人事の後遺症が出ています。あとまともで誠実に仕事をしている隊員もいることも忘れないでください。玉石混合の人材は組織力の低下になります。
隊員の関心は酒・女・タバコ・パチンコ云々
そうなるのは試合がない、お客様がいないからプロ意識が欠けるようになります。
身分保障という悪しき制度ですよ!
またまた、戦訓無視ですか。第二次大戦で善戦したところは全て、防御陣地に火力を集中し長期持久を方針とした場合のみなのに。
私も若い隊員で旧帝大(曹候・補生)の方々を存じ上げておりますので、『大半の』と書かせて頂いております。
また、元キャプテン様はK社の装甲車で苦言を呈したらOBから注意された旨を以前書かれていたように思っておりましたので、調達関連かと思っておりました。
>身分保障という悪しき制度
その通りですね。
3曹=42歳 2曹=46歳 1曹=50歳 曹長=52歳 准尉=54歳くらいが丁度良いのかもしれません。
こうすれば質の低い公務員志望でぶら下がる事しか考えてない者を弾けますし、例え募集難にはなっても却って採用コストを抑えられて良いかもしれません。
マリンロイヤル様。
陸自の多くの隊員(もちろん例外はあるでしょう。)から感じられるのは、陸自が本当に必要な時とは海空自衛隊は既になく絶望的な状況なのです。
そのような考えが有るから、災害派遣やPKOに必要な少量の物資程度の備えで良いと思い装備にも出てくるのでしょう。
財務省が最大の敵とかそういった話とは違います。
>彼らには継続的に戦闘を行うという考えはないという事です。
「米軍が反攻してくるまでの間だけ戦えば良い」という考えではないかと思われます。そういった「俺達がやらねば誰がやるという覚悟の無い当事者意識の無さ」というか、「どうせ俺達は米軍の前座または捨て駒といったニヒリズム」が問題ではなかろうかと思われます。また本当にそういった状況を想定しているのであれば、突撃などただ消耗するだけと思われるので、「シェルター等の完備と民間人の保護」及び「少数で相手を翻弄する特殊部隊」に重点を置くべきではないかと思ったりします。
曹の定年を下げるより、幹部以上の定年を下げるべきです。例えば40歳まで3佐に、45歳まで2佐に、50歳までに1佐、かなりの人件費を削減でき、組織を活性化できます。また、高齢者雇用促進法で再雇用が定着し、退官した自衛官が再就職できず、年金受給まで生活が困難であることが予想されます。セミリタイアも案のひとつです。30代~40代で転職は体力・気力に予備力があります。しかし、50代では体力・気力が衰え、求人も少ないです。 イギリス軍は日本と同じ兵力・予算ですが、空母・原潜・弾道ミサイルを保有・維持しています。身分保障がなく、老兵を早く退官させて人件費を抑制しています。故に公務員の身分保障は弱体化する主張の根拠は上記にあります。