武器輸出「国家戦略として推進すべき」 経団連が提言、その前に「意識の民営化」が必要
武器輸出「国家戦略として推進すべき」 経団連が提言
2015年9月10日 朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASH9B5S9HH9BUTFK01C.html?iref=comtop_list_biz_n02
>経団連は10日、武器など防衛装備品の輸出を「国家戦略として推進すべきだ」とする
提言を公表した。10月に発足する防衛装備庁に対し、戦闘機などの生産拡大に向けた協
力を求めている。
>提言では、審議中の安全保障関連法案が成立すれば、自衛隊の国際的な役割が拡大するとし、「防衛産業の役割は一層高まり、その基盤の維持・強化には中長期的な展望が必要」
と指摘。防衛装備庁に対し、「適正な予算確保」や人員充実のほか、装備品の調達や生産、
輸出の促進を求めた。
己を知らない寝言に過ぎません。
US-2や潜水艦の輸出の話で当事者意識がサラサラありません。官の側で話をまとめてもらえます?だったら作ってもいいですよ、ですからね。
自分たちで汗をかいて、リスクを負って商売しようという意識がありません。気分は国営企業です。当然ながらマーケティング能力も、コスト意識もありません。
そもそも輸出を目指すのであれば、零細乱立をなんとかすべきでしょう。偉そうな提言をする前に自分たちで話し合って、例えばミサイル屋やヘリ屋を1社にするとかの業界再編を行って、事業規模を拡大し、研究開発費を捻出することが先でしょう。
そもそも世論を気にしてホームページに兵器を載せないような会社ばかりです。まともに軍需産業の振興なんぞやらないでしょう。売上比率たった数パーセント、あるいはそれ以下の防衛部門ならば、強化しないならば、売却するなり、他者と事業を統合をすべきです。
ところがそんなことはやる気がサラサラありません。官が仕事を海外から探してくれ、てなところで、当事者意識がありません。こんなことで輸出が出来ると思っているですから、頭のなかはシールズ並のお花畑です。味噌汁で一回顔洗ったほうがいいんじゃないでしょうか。
防衛省はスケベ根性だけはあって、当事者意識に欠ける経団連メンバーの大企業を相手にすべきじゃないです。
実際防衛省もこれまでの大企業のやる気の無さにはうんざりで、中小企業支援の方に舵を切りつつ有ります。今後海外見本市の出展でも大企業よりも中小企業を優遇し、出展費用の補助なども検討されているようです。
実際問題として国益上、中小企業を支援する方が遥かにましです。
社長の決断がすべてが決まるが早いし、コスト意識も高い。大手よりも遥かに安く開発も製造も可能です。実際大手が下請けにつくらせて、防衛省に納入する時に何倍にもなっている礼は珍しくありません。何しろ意識が「民間企業」です。
そもそもライセンス生産とは名ばかりのアッセブリー生産で、コストを跳ね上げることにどれだけメリットがあるでしょうか?例えば三菱重工のやっているパトリオットPAC3なんぞほとんど、コンポーネントは輸入です。こういう冗費を使う余裕があるならば、やる気のある中小企業の支援に使うべきです。
ニコンは競技やハンティング用のライフルスコープは作っていますが、軍用は作りません。企業イメージを慮ってのことでしょうが、それならば潜水艦や装甲車両のペリスコープからも撤退すればよろしいでしょう。賤業をやっているというネガティブな気持で、イヤイヤ商売をやっても身の入った仕事はできないでしょう。潜望鏡なんて非貫通しきは始めからやっておりません。じきにメカニカル式の潜望鏡から撤退するのも時間の問題でしょう。
例えば潜望鏡事業はライト光機製作所とか、中小の光学メーカーに譲渡すればいいんじゃないでしょうかね。中小企業にとっては大きな売り上げでメリットがあるでしょう。事業譲渡を中小企業が無理なく受けられるような仕組みづくりも必要です。
経団連はくだらない提言を発表する前に、自分たちの現状と意識、やる気を見直す方が先でしょう。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
陸自の「機動戦闘車」調達は予算のムダ遣いだ
陸自機甲科の失業対策が主目的?
http://toyokeizai.net/articles/-/82806
Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。~
【防衛省、機銃の調達はMINIMIのみ】~小銃用弾倉による空砲射撃で“弾詰まり”
http://japan-indepth.jp/?p=21427
2015年9月10日 朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASH9B5S9HH9BUTFK01C.html?iref=comtop_list_biz_n02
>経団連は10日、武器など防衛装備品の輸出を「国家戦略として推進すべきだ」とする
提言を公表した。10月に発足する防衛装備庁に対し、戦闘機などの生産拡大に向けた協
力を求めている。
>提言では、審議中の安全保障関連法案が成立すれば、自衛隊の国際的な役割が拡大するとし、「防衛産業の役割は一層高まり、その基盤の維持・強化には中長期的な展望が必要」
と指摘。防衛装備庁に対し、「適正な予算確保」や人員充実のほか、装備品の調達や生産、
輸出の促進を求めた。
己を知らない寝言に過ぎません。
US-2や潜水艦の輸出の話で当事者意識がサラサラありません。官の側で話をまとめてもらえます?だったら作ってもいいですよ、ですからね。
自分たちで汗をかいて、リスクを負って商売しようという意識がありません。気分は国営企業です。当然ながらマーケティング能力も、コスト意識もありません。
そもそも輸出を目指すのであれば、零細乱立をなんとかすべきでしょう。偉そうな提言をする前に自分たちで話し合って、例えばミサイル屋やヘリ屋を1社にするとかの業界再編を行って、事業規模を拡大し、研究開発費を捻出することが先でしょう。
そもそも世論を気にしてホームページに兵器を載せないような会社ばかりです。まともに軍需産業の振興なんぞやらないでしょう。売上比率たった数パーセント、あるいはそれ以下の防衛部門ならば、強化しないならば、売却するなり、他者と事業を統合をすべきです。
ところがそんなことはやる気がサラサラありません。官が仕事を海外から探してくれ、てなところで、当事者意識がありません。こんなことで輸出が出来ると思っているですから、頭のなかはシールズ並のお花畑です。味噌汁で一回顔洗ったほうがいいんじゃないでしょうか。
防衛省はスケベ根性だけはあって、当事者意識に欠ける経団連メンバーの大企業を相手にすべきじゃないです。
実際防衛省もこれまでの大企業のやる気の無さにはうんざりで、中小企業支援の方に舵を切りつつ有ります。今後海外見本市の出展でも大企業よりも中小企業を優遇し、出展費用の補助なども検討されているようです。
実際問題として国益上、中小企業を支援する方が遥かにましです。
社長の決断がすべてが決まるが早いし、コスト意識も高い。大手よりも遥かに安く開発も製造も可能です。実際大手が下請けにつくらせて、防衛省に納入する時に何倍にもなっている礼は珍しくありません。何しろ意識が「民間企業」です。
そもそもライセンス生産とは名ばかりのアッセブリー生産で、コストを跳ね上げることにどれだけメリットがあるでしょうか?例えば三菱重工のやっているパトリオットPAC3なんぞほとんど、コンポーネントは輸入です。こういう冗費を使う余裕があるならば、やる気のある中小企業の支援に使うべきです。
ニコンは競技やハンティング用のライフルスコープは作っていますが、軍用は作りません。企業イメージを慮ってのことでしょうが、それならば潜水艦や装甲車両のペリスコープからも撤退すればよろしいでしょう。賤業をやっているというネガティブな気持で、イヤイヤ商売をやっても身の入った仕事はできないでしょう。潜望鏡なんて非貫通しきは始めからやっておりません。じきにメカニカル式の潜望鏡から撤退するのも時間の問題でしょう。
例えば潜望鏡事業はライト光機製作所とか、中小の光学メーカーに譲渡すればいいんじゃないでしょうかね。中小企業にとっては大きな売り上げでメリットがあるでしょう。事業譲渡を中小企業が無理なく受けられるような仕組みづくりも必要です。
経団連はくだらない提言を発表する前に、自分たちの現状と意識、やる気を見直す方が先でしょう。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
陸自の「機動戦闘車」調達は予算のムダ遣いだ
陸自機甲科の失業対策が主目的?
http://toyokeizai.net/articles/-/82806
Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。~
【防衛省、機銃の調達はMINIMIのみ】~小銃用弾倉による空砲射撃で“弾詰まり”
http://japan-indepth.jp/?p=21427
この記事へのコメント
うまくいかなかったら国も責任を負ってくれという事です。
国産兵器を海外に出せば、これまでうやむやにできていた欠陥が、
次々にあきらかになってしまいます。
自衛隊で使っているだけなら問題なしとされていたものが、
購入国からのクレームにより、企業は欠陥へのリコールに追われる可能性がでてくる。
欠陥が発覚すれば、自衛隊の使っているものも、そのままというわけにはいかなくなりますし。
それらによる損失額は、利益を上回る可能性すらあります。
機関銃の欠陥の一件など、卸していたのが自衛隊だけだから大した問題にされていませんが、
納入が停止になっているという事は、問題が解決されでおらず、
自衛隊は欠陥のあるまま使用を続けているという事でしょう。
他国の軍隊に輸出などしていたら、大問題になっていました。
これまでのように妥協して正式化する事も難しくなります。
政権がC-2を輸出するなんて言い出したら、
防衛省の担当者や川崎重工は血の気が引くかもしれませんね。
官・民で、長年なあなあで作ってきた物で、
企業側だけがクレーム対応に追われるのは、割に合わないというのが本音じゃないかと。
機関銃という基本的な装備の欠陥さえ隠されてきたぐらいですから、
もっともっと高価な装備で致命的な欠陥があっても、何ら不思議ではないと思います。
防衛産業の大手企業は殿様商売の上から目線な態度を感じました。全てではありません。トラブルに関してのレスポンスは鈍く、お役所仕事に近い感じでした。また、自衛官を馬鹿にした態度を取り、ある若手営業マンは私にこんな無礼な発言しました。あんた高卒の脳みそ筋肉公務員だろ!説明しても無駄!俺はあんたの上司より偏差値高い大学出てるんだよ!一橋大だよ!
まぁ、取引先に対して学歴自慢するなんて聞いたことありません。その上司に担当変えるよう抗議しました。そうしたら上司と一緒に謝罪、上から目線の一例です。
中小企業でも品質、サービス、礼儀が一流のところもあります。そういう会社は教育が行き届き、取引先・顧客を不快にしませんし、トラブルでも行動が迅速で誠意が感じられます。
上から目線・殿様商売の会社の傾向・共通点として官僚化している。会社の権威・ブランドが自分の実力であると錯覚している。自分より学歴が低いと小馬鹿にする。
誠意のある健全な中小企業は技術力があり、職人レベル。 礼儀作法がしっかりしている。仕事を任せられるくらい信頼性がある。
私が調達の仕事をした経験論からの分析でした。
あと防衛産業の営業マンからよく苦情言われました。退官して再就職した先輩方は口だけ大将で使えねぇ!退官しても階級章や役職、現役時代の武勇伝を自慢する等・・・
なんで後輩の私が小言言われないといけないのかなぁ? 顰蹙買うなよな、後輩が再就職しにくくなるからと思っていました。やはり、自閉隊は退官しても自閉隊だ!
日本の政治家他は「稼ぐ」輸出業界等から金を取って「弱い・稼げない」農業他につぎ込んできました(で農業は補助金等に依存して益々弱体化)。他国が官民一体で国を越えたプロジェクトの受注等に取り組む中さほど熱心では無く、貿易摩擦等に於いてもしばしば相手方についてきました。国(政・官)は「お前ら(企業)は強いんだから」と以上の事を続けてきたので、「俺達は(中国ら途上国の追い上げ等で)それ程強くなくなってきたのだから、今度は俺達を庇え、保護しろ。」とでも言いたいのではないかと思います。
後中小企業に舵を切ろうとしたら、「大企業-中小企業」といった「経済産業界内の序列」とぶつかるのではないかとも思ったりします。
主様へこれはリクス=リスクの誤りではないでしょうか?まぁ~武器輸出、いや商売全般で経済的見返りを求めるのならば、この意識がないのは論外でしょう。しかし、経団連が提言している様に武器輸出を「国家戦略として推進すべき」ならば、採算度外視でも行う事例は有るのでは?現在、印度と輸出交渉中のUS-2の件は利潤よりも、対中国を睨んだ提携強化等が目的ではないでしょうか?何しろ印度は狡猾かつ強欲で、タフな相手ですから。
しかし、其れなら其れでも、構わないです。
日印安全保障宣言などを締結した印度は、日本と事実上の准同盟関係に有ります。しかし、その彼等は62年の中印国境紛争に敗退し、広大なアクサイチン(ラダック)を中国に占領されたままです。ですから、尖閣等の問題を抱える日本としては、戦略的に提携する価値は高いし、ライバルの多いこの世界での利潤追求は難しいです。だったら、友好国や同盟国への関係強化に対外装備供与を活用すべきかと。
前にも述べたのですが、次の対外装備供与先は、駐日大使が日本人移民一世で、国軍三軍司令官や国家警察副長官等の要職に日系人が占めた程、関係の深い南米パラグアイに行うべきかと。政府関係者とのパイプが太くて、交渉等は難しくないし、その彼等は勇敢ですが、旧式装備で共産ゲリラ、パラグアイ人民軍と血で血を洗う戦闘を行っています。此方側としては、運用経費すら負担してでも、国産装備の実戦的使用データ入手やランドラッシュに乗り遅れたと言われる日本の食料確保戦略等々、先方は旧式装備の更新等々。得られる物は多いですし、それ以外の観点から見ても、彼の国の赤化は移住先の我が同胞たちに降りかかる災いを考えるならば、害しかないですから…。
ご指摘ありがとうございました。訂正しました。
防衛省はとりあえず、ブラジルと南アを視野にいれているようです。
売れても少数。
維持には日本企業の多大なバックアップが必要になります。
ブラジルも南アもそれだけの維持費は払えないでしょう。
防衛省は、意図的に可能性が低い相手を選んでいるとしか思えませんね。
>ブラジルと南ア
要するに「BRICs-日本との問題がある中国・ロシア」ではないかと思われます。ブラジルは空母や原潜を欲していると聞いた事があります。言葉は悪いが「成金が求めるのは高級ブランド」でしょう。日本産の兵器は高級ブランドとは言えません(「作ってたの?」レベル?)。またそういった国々は「周辺国等に見せつける兵器」を求めますが、日本はそういった兵器は作ってなかったように記憶しています。つまり「需要と供給」が噛み合わないわけで。