いずも級の空母化について。
「いずも」空母化が日本のためにならない4つの理由
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52667
この記事に対する反論は大石英司氏が書いております。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/
概ね大石氏が書いてらっしゃるとおりです。そもそもいずも級は「将来を見越して」余裕をもった設計が流されており、空母化するかどうかは置いておいて、米軍のオスプレイやF-35Bの運用を想定しています。
それに筆者はコストが云々いう大部分が航空機であります。
これは大石氏が指摘しているように、空自のF-15JやらF-2の後継という形で空自が導入するのであれば、別に海自の負担が対して大きくなるわけではありません。
そしてこの手の人たちが指摘しないのが、早期警戒機の問題です。
いずも級を空母化する、しないに関わらず、早期警戒機は必要です。空自のAWACSやE-2Dが常に上空でカバーしてくれるわけではありません。現在西側で実用化されているヘリ搭載用のシステムは英海軍が採用した、AW101に搭載可能な「CERBERUS」、サーベランスというシステムだけです。これか対抗候補となったロッキード・マーチンのシステムぐらいでしょう。大艦ミサイルの長射程化、ステルス化、高速化は進んでおり、これに対抗する意味から必要不可欠です。特に空母にするならば尚更です。
海上自衛隊、空母を持つ野望~マンガ「空母いぶき」のリアリティ その1~
http://japan-indepth.jp/?p=23226
軽空母の能力を最大にする為には~マンガ「空母いぶき」のリアリティ その2~
http://japan-indepth.jp/?p=23242
日本の空母保有は現実的か?~マンガ「空母いぶき」のリアリティ その3~
http://japan-indepth.jp/?p=23254
空母を保有するメリットについては文谷数重氏の記事を参照ください。
「いずも」空母化を恐れる中国
http://japan-indepth.jp/?p=37695
それと空母不要論を唱える人は得てして、古いイメージで捉えているからであるように思えます。
別にインド洋やら大西洋まで出張っていく必要は無く、島嶼防衛や南シナ海での威喝行動が出来ればいいわけです。
特に島嶼防衛では単に、空自の戦闘機の飛び石として利用できればいいわけです。ある意味浮かぶ前線基地です。戦闘機がそこで給油や弾薬の補給ができてすぐに空に上がれるというのは大きなメリットです。本土から空中給油を受けて出撃するのであれば、往復の時間もかかるし、乗員も疲労します。
例えば新たに建造されるであろう揚陸艦にも航空機の運用機能を付加し、多目的空母として2~3隻調達すれば、ひゅうが級と併せて、ヘリと戦闘機の柔軟な運用が出来るはずです。専用の空母をつくわけでは無いし、揚陸艦も必要です。
ただ問題は乗員です。乗員の確保のためもあり、海自の水上艦艇の数を減らすことになるでしょう。その上で、2交代の2クルー制度を採用する必要があるし、そうすれば艦艇の稼働率も向上します。
そのためにも陸自から人員を割愛して基地警備や会計などの船に乗らない業務をやらせることも必要でしょう。
文民統制の放棄!なぜ「空母」が生まれたか
https://toyokeizai.net/articles/-/64841
■本日の市ヶ谷の噂■
いずも級は軟構造だから基準排水量が約2.3万トンに抑られたが、硬構造であれば、米揚陸艦と同じ4万トンクラスになったその場合でも建造費は対して変わらなかったが、大人の事情で軟構造を採用との噂。
ドイツの英語の防衛専門誌
「European Security & Defence」に
陸自新型8輪装甲車に関する記事を寄稿しました。
http://www.euro-sd.com/home/
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52667
この記事に対する反論は大石英司氏が書いております。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/
概ね大石氏が書いてらっしゃるとおりです。そもそもいずも級は「将来を見越して」余裕をもった設計が流されており、空母化するかどうかは置いておいて、米軍のオスプレイやF-35Bの運用を想定しています。
それに筆者はコストが云々いう大部分が航空機であります。
これは大石氏が指摘しているように、空自のF-15JやらF-2の後継という形で空自が導入するのであれば、別に海自の負担が対して大きくなるわけではありません。
そしてこの手の人たちが指摘しないのが、早期警戒機の問題です。
いずも級を空母化する、しないに関わらず、早期警戒機は必要です。空自のAWACSやE-2Dが常に上空でカバーしてくれるわけではありません。現在西側で実用化されているヘリ搭載用のシステムは英海軍が採用した、AW101に搭載可能な「CERBERUS」、サーベランスというシステムだけです。これか対抗候補となったロッキード・マーチンのシステムぐらいでしょう。大艦ミサイルの長射程化、ステルス化、高速化は進んでおり、これに対抗する意味から必要不可欠です。特に空母にするならば尚更です。
海上自衛隊、空母を持つ野望~マンガ「空母いぶき」のリアリティ その1~
http://japan-indepth.jp/?p=23226
軽空母の能力を最大にする為には~マンガ「空母いぶき」のリアリティ その2~
http://japan-indepth.jp/?p=23242
日本の空母保有は現実的か?~マンガ「空母いぶき」のリアリティ その3~
http://japan-indepth.jp/?p=23254
空母を保有するメリットについては文谷数重氏の記事を参照ください。
「いずも」空母化を恐れる中国
http://japan-indepth.jp/?p=37695
それと空母不要論を唱える人は得てして、古いイメージで捉えているからであるように思えます。
別にインド洋やら大西洋まで出張っていく必要は無く、島嶼防衛や南シナ海での威喝行動が出来ればいいわけです。
特に島嶼防衛では単に、空自の戦闘機の飛び石として利用できればいいわけです。ある意味浮かぶ前線基地です。戦闘機がそこで給油や弾薬の補給ができてすぐに空に上がれるというのは大きなメリットです。本土から空中給油を受けて出撃するのであれば、往復の時間もかかるし、乗員も疲労します。
例えば新たに建造されるであろう揚陸艦にも航空機の運用機能を付加し、多目的空母として2~3隻調達すれば、ひゅうが級と併せて、ヘリと戦闘機の柔軟な運用が出来るはずです。専用の空母をつくわけでは無いし、揚陸艦も必要です。
ただ問題は乗員です。乗員の確保のためもあり、海自の水上艦艇の数を減らすことになるでしょう。その上で、2交代の2クルー制度を採用する必要があるし、そうすれば艦艇の稼働率も向上します。
そのためにも陸自から人員を割愛して基地警備や会計などの船に乗らない業務をやらせることも必要でしょう。
文民統制の放棄!なぜ「空母」が生まれたか
https://toyokeizai.net/articles/-/64841
■本日の市ヶ谷の噂■
いずも級は軟構造だから基準排水量が約2.3万トンに抑られたが、硬構造であれば、米揚陸艦と同じ4万トンクラスになったその場合でも建造費は対して変わらなかったが、大人の事情で軟構造を採用との噂。
ドイツの英語の防衛専門誌
「European Security & Defence」に
陸自新型8輪装甲車に関する記事を寄稿しました。
http://www.euro-sd.com/home/
この記事へのコメント
補給、警護含め空母艦隊になるとは思いますが、空母が欲しいだけの人は運用を考える頭がないのでしょう。その辺は常々清谷さんが指摘している通りだと思います。空母にしろ強襲揚陸艦にしろ単艦で行動できる部分は限られていますから運用も考慮しつつどのような艦隊編成にするかとか艦載機の数はどうするとか、どういう事態にはこういう作戦でという戦術、戦略が予め無いといけないわけで、適当に何となくそろえていたのでは物も人も金も無節操に必要になると思います。少なくとも持つ目的と戦略を持って運用まで考えないと大金掛けて宝の持ち腐れで終わると思います。
やれやれさん、納税者の立場からすると「空母=海自の凄さを国内外にPRする威信財」で終わっては困ります。
とはいえ、マリンロイヤルさんが言われるように、いずも級をF-35B空母として本格運用するのであれば、ヘンリーカイザー級給油艦、ルイス・アンド・クラーク級貨物弾薬補給艦等が必要になり、さらなる税金投入が必要になるんですよね…orz
全くその通りです。
いずもじゃ無いですが「いせ」を見に行った時によく耳にしたのが空母化の話ですね。F35Bを載せられるのか?とかいずれは、とか。ヘリ空母を持ったから次は戦闘機を載せた空母が欲しいと言う願望をヲタは吐いている訳です。まあ気持ちは分からなくも無いですが、空母は万能戦艦ではありませんから単艦だけあってもただの移動飛行場な訳です。自衛のための最小限の武器以外は艦載機等が主力でイージス艦含む護衛艦隊や随伴する補給艦なども考慮しないといけないんですよね。空母だけあれば全て解決するがごとくお花畑な思考の人たちの話が聞こえると頭が痛くなります。横須賀の港で第7艦隊の補給や整備をぼけーと眺めているだけでどんだけ金が掛かるんだろう?人も船も多いよね?と規模の大きさに呆れる訳です。それと一年中少なくとも1隻は稼働状態を保とうとすれば整備や補給の関係で最低2、3隻のローテで回す必要があり飛行隊を除き艦隊もx2倍以上必要です...(ヘリ空母は計4隻ありますよね)。それで実際どこまで有効なのか?と思わなくもないです。物凄い大金と隊員が必要です。
あと空母艦隊が目出度く出来たとしましょう。個人的に危惧しているのは集団的自衛権です。つまりアメリカが戦争やらかすぞ、日本も手伝え!となった時に朝鮮戦争ならともかく中東や大西洋まで付いてこいといわれて断れるでしょうか?断らなかったら安倍の言った事が嘘になるし断ったらハブられる危険もあります。しかも出動したら海自の戦力に穴が空きます。これ幸いと襲ってきて米軍がどこまで手助けしてくれるでしょうか?しかも空母が作戦中とかであれば途中で抜けれるでしょうか?。空母艦隊をアメリカの手先に使われるだけの様な気がして仕方ないです。アメリカの空母を1隻投入しなくて済みますからアメリカからはありがたがれるでしょうね。
上記給油艦や補給艦と同じ様な艦としてましゅう型ととわだ型が日本にもあるのですね。性能の程は全く分かりませんが少数しか持ってない事は分かりました。機動艦隊にするなら専用に用意するほうが良いのでしょうね。こだわるなら素早く補給できるように補給倉庫と燃料庫もある埠頭がいくつか欲しいですね...できれば沖縄とか佐世保以南と北海道とか舞鶴より北にも...なんて事を夢想すると金がいくらあっても足りなくなりそう...
やわらか空母と、普通の空母との違い。
やぁわら空母の願いは一つぅ~♪
< 違う!
地元が反発、中国を刺激するとか事情があるのでしょうか。
その昔、ちょっと優秀っぽかった蜀の馬謖さんが首を失くした理由に、飲料水の補給が出来ないところに陣をを構えたというのがあります。
水の無い無人島に兵力を駐留させると、敵対勢力は包囲するだけで自滅に追い込む事ができるのでとってもお手軽です。
尖閣諸島も水の問題があったはずなので、某軍が軍事占領してくれたら、包囲して日乾しにできるはずなので何ら問題はないのですが・・・
空母なんぞより、小型潜水艦を多数配置して、兵員・戦闘車両等を満載した輸送艦(航空機輸送艦通称空母を含む)を撃沈するほうが優れた戦術であると思うのですよ。
「防衛装備品が割高だとして、財務省は今後、調達方法の見直しを求める方針だ。」
だそうです。
某掲示板では清谷さんの影響力の強さみたいな
事が書かれていましたが、安倍が高価な武器をバンバン勝ったから予算がなくなっただけではないかと。
財務省も無い袖は振れないから現実的に安いもの、コスパの良いものなら輸入をって事でしょうか。
ついでに輸送機のコスト
http://pbs.twimg.com/media/DaFxdQ0UMAEJd5H.jpg
C-2以外の検討する?
お邪魔します。
なまじ「空母」というからアメリカの空母とかを思い浮かべてしまうのではないかと思われます。「艦隊や上陸部隊や離島他に近接航空支援を提供する制海艦」とでも捉えた方が良いのではないかと。無論それの実現のためにも相応の努力は必要でしょうが(諸外国のVTOL母艦が今後どうなっていくかも含めて)。
余談ですがF4からわざわざ爆撃装置を取り外したのは、「爆撃」を「先の大戦で我が国がやられた町ごと焼き払う行為」というイメージでしか捉えられず、「あれは戦略爆撃で、F4でできるはずがないもの」と言っても、それが理解できない人達を無視できなかったからではないかと。
https://pbs.twimg.com/media/DaFxdQ0UMAEJd5H.jpg
やれやれさん、「おい財務省!オスプレイを載せるならチヌークの新型も載せてよ!」と思った私は少数派ですかね?w
> 財務省も無い袖は振れないから現実的に安いもの、コスパの良いものなら輸入をって事でしょうか。
安倍信者が「財務省による安倍倒閣陰謀論」を拗らせねば良いのですがw
「いずも」 型の空母化 ?
http://navgunschl.sblo.jp/article/186705850.html
英海軍の空母運用法
http://navgunschl.sblo.jp/article/189027474.html