堀口英利さんへの公開質問状その25堀口英利さんは論理的に事実を認識して論をまとめられないのでは?
堀口英利さんへの公開質問状その25
堀口英利さんは論理的に事実を認識して論をまとめられないのでは?
WEBRONZA記事についてその2
堀口英利さんはWEBROZAに以下の記事を寄稿しました。
初代陸上自衛隊特殊作戦群長による「私的戦闘訓練」の本当の問題点
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021020600004.html
堀口英利さんはこれが大変ご自慢のようで、PVが一位になったとドヤ顔で自慢しております。またご自分がインターンをやっている議員の先生が褒めたと、これまたドヤ顔です。



ですが、この道30年のキャリアがある防衛ジャーナリストといわせて貰えば、ぼくが編集者ならばボツ原稿です。掲載に値しません。
無論新人の記事が未熟なのは当然です。ぼくもそうでした。ですが堀口英利さんはわずか数ヶ月の在学期間しかないのに、自分は専門教育を体系的に受けている、自分に意見するならば相応の教育やポジションではないと云々と仰っております。
ですから全く容赦せずに論評します。
前回ご案内のように堀口英利さんは共同通信社の石井暁記者の書いた、ヨタ記事を
もとに論を進めています。
>先述の通り、荒谷氏は三島と類似した思想を抱いているとされ、別の記事によると雑誌のインタビューで三島を信奉していると明言して、三島が立ち上げた「楯の会」と同様の民間防衛組織の必要性を訴えているとされる。もちろん、すべての人に「思想信条の自由」や「言論の自由」はあるから、どんなことを考えたり述べたりしようが荒谷氏当人の勝手である。しかし、かつては陸上自衛隊における特殊作戦や対テロ作戦の「第一人者」とされ、一種の「カリスマ」とされる人物によってそのような思想を自衛隊に伝播されることは、自衛隊によって守られる国家や国民にとって「不利益」になりかねない。
すでにご案内のように荒谷氏は三島由紀夫に対する傾倒を否定しています。
間違った前提の記事を参照にすれば間違った結論がでるのは当然です。
ぼく自身、荒谷氏にはお会いしたこともありますが、彼はよくいえば求道者型です。その国粋的な考え方を肯定しようとは思いません。
ですがだからといって自分の論に都合がいいからといって「誤報」、そして本人が明確に否定している記述をもとに、批判するのはフェアではないですし、アカデミズムやジャーナリズムでは許されることではありません。
堀口英利さんはそのやってはいけないことをやっています。しかも以後の彼の論とは木に竹を接ぐような話になっています。
まあ、ぼくが主張もしていない難病者全体への差別をでっち上げるくらいですから、このくらいは朝飯前かもしれません。
彼の主張する自衛隊はできるだけ納税者に対して情報公開をせよ、それは特殊部隊もだという主張には賛成します。ですが以下の文章など粗雑もいいところです。
>警察特殊部隊である「SAT」は頻度こそ少ないものの、その訓練を公開している。
>特殊作戦群の英国におけるカウンターパートである英国陸軍SAS(特殊空挺部隊)はIRA(アイルランド共和軍)の活動や駐英イラン大使館占拠事件において出動した事例がある。警察特殊部隊が訓練や装備を公開しているのに、どうして自衛隊の特殊部隊も秘密のままでいられようか。
>「特殊部隊を公開すれば仮想敵国やテロリストを利することになる」との意見もあるだろう。しかし、米軍や英軍を始め、世界各国の軍隊は特殊部隊の訓練や装備のみならず、実際の作戦や任務についても情報を開示している。
SATなど特殊部隊が訓練を公開すること多々あります。筆者も公開、非公開の特殊部隊の訓練を取材してきました。その中には撮影禁止のものもありました。また展示訓練は見世物であって、実戦を想定した訓練は公開しないケースも多いわけです。
ですが堀口英利さんの上記の文章では特殊部隊の展示訓練と、実戦でメディアに露出したSASを同列に扱っています。これを指摘すると堀口英利さんは感情的に反論します。
SASは秘密主義の権化のような特殊部隊です。
他の特殊部隊と比べても大変取材が困難です。ぼくは過去、日本人ジャーナリストとして初めて英海兵隊の訓練センターを取材しました。英海兵隊は全英軍の兵力の6%ほどの兵力しかないですが、特殊部隊の実に6割が海兵隊出身です。そしてこの訓練センターではSASやSBSも訓練を行なっています。取材にはセンターのスタッフと身元保証人である国防省のPRオフィサーがつきっきりで、とった写真も許可がないと掲載できません。またオフレコの話も聞きました。
SASやSBSの取材もリクエストしていますが、未だかなっていません。
恐らく堀口英利さんはSASに関する書籍や資料を一度も読んでいなのでしょう。部隊の成り立ちから歴史をしっていればこういう発言はでてきません。
繰り返しますがSASは徹底的な秘密主義です。それが実戦でメディアに触れたからと言って公開展示訓練と同列に挙げて情報公開しているなんて、中学生レベルの作文でもありえない我田引水です。
こうやって堀口英利さんは自分の都合のいいように事実を捻じ曲げて、フェイクニュースをでっち上げています。この手法は他者を批判するときにもよくお使いです。
そもそも堀口英利さんが問題にしていたのは、部隊の装備や戦術などではなく、思想や考え方だったはずです。先に堀口英利さんが挙げたKSKや米特殊部隊の不祥事などでしょう。
ですが、警察の特殊部隊などは訓練の公開をしているなどといっています。
装備や訓練を公開しても先のような思想的な問題点は出てきません。それは組織の文化で明文化されているわけではないからです。
例えばヨルダン軍の特殊部隊をぼくは何度も取材していますし、司令部の内部や各種学校、訓練施設なども取材してきました。また見本市SOFEXなどでも多くの展示がなされており、直接隊員にも取材しました。
ですが、彼らの文化や思想の問題点は外側からはわからないわけです。またヨルダン軍の特殊部隊は国家憲兵隊の特殊部隊とともに、情報部と緊密に協力をしており、それが外部にはどのようなものか漏れてはきません。またヨルダン軍の特殊部隊は例えば公開しているブラックホークヘリの数と実際の数は大きく異なっています。こういうことも多々あり、装備や訓練を展示しているからすべてがわかるわけではありません。
自衛隊の例を挙げましょう。自衛隊は組織防衛のためには税者に対する背信も大臣すら騙す組織であるということです。
かつて陸自の個人衛生キットに関して取材したときに、陸幕広報室の松永室長(当時)は担当者に居留守を使うように命じて、数ヶ月も居留守を使いました。
都合の悪い取材をいないふりしてバックレようとしたわけです。これが通常であればそのままバレずにいたでしょう。ですがぼくが幕僚長会見で指摘して当時の岩田幕僚長が問題にして、松永室長は本来次の移動で将官になるはずが、階級はそのままで左遷されました。その後彼は将官になっています。こういう人物が将官であることは非常に危険に思いますが、自衛隊では少なくないことです。ですが、このようなことは情報公開しても出てきません。
また岩田幕僚長も中谷大臣も陸自の衛生キットは米軍と同レベルとだと説明されていました。つまりトップすら組織的に騙す文化があります。この文化は明文化されていません。
無論さらなる情報公開はそれを変えるためには必要ですが、直接的な特効薬ではありません。
つまり堀口英利さんの言っていることは全く見当外れです。
むしろ例として挙げるならばSASよりも海自の特警隊のスキャンダルでしょう。
https://ameblo.jp/fungieren/entry-10155284118.html
特警隊を辞めたがっている隊員に、リンチ的な訓練を強要して死亡させた事件です。
これによって特警隊は解体されるかもしれなかった、という案件でした。
恐らく堀口英利さんはこの件をご存じないのでしょう。
こういう組織内の文化は外部から伺いしれないものであって、訓練や装備をいくら公開しても表には出てきません。自衛隊内部、あるいは情報保全された外部の監察組織で日頃から監視するしかないでしょう。
堀口英利さんが挙げたドイツや米国の例がありますが、両国とも遥かにメディア、政治、納税者の軍に対する監視が厳しく、遥かに情報公開が進んでいます。ですが、事件がおきたわけです。訓練公開すればわかるとかいうものではありません。
そして堀口英利さんの記事の後半は特殊部隊の話ではなく、単なる軍隊の情報公開の問題になっている。率直に申して、前半と後半が泣き別れになっていて主題が分散しています。
整理すると、初めは軍の特殊部隊のようなところは監視が行きどかないので、先鋭的な思想を持ったり最悪クーデターを起こすようなことも想定される。それを防止するような体制が必要だ、それは情報公開だ、でしょう。
ですが、枕に持ってきた記事では荒谷氏が楯の会のような組織を作っているとは断定できないわけです。例に持ってくるのにふさわしくない。それにそもそもが信用性が低い記事です。そして民間でやっていることであり、特殊作戦群が組織的に関わっているという証拠もありません。実際に岸防衛大臣も別段問題にすべきことはないと記者会見で断言しています。
そして警察の特殊部隊などは訓練などを公開している、SASも公に姿を表している、だから特殊作戦群もそうしろ、みたいな話でしょう。ところが問題は装備や訓練のスキルではなく、部隊の思想や文化なので、いくら情報公開しても出てこない。
恐らく堀口英利さんは特殊部隊というものを殆ど理解していないと思われます。
ところが堀口英利さんの原稿の後段は、恐らくあちこちからの聞きかじり程度の軍の情報公開の一般論で終始して締めくくっている。
なんか、こうフランケンシュタインの怪物のような原稿です。
後段では本来閉鎖的で先鋭化しやすい特殊部隊の統制をどうするか?という話がまったくなく、結論もない。何度も言いますが、普通の情報公開をしてもこのような問題の関してはなんの効果もありません。
だからといってぼくは防衛省、自衛隊の秘密主義がいいとはいいません。むしろ、防衛省、自衛隊の秘密主義と最も戦ってきたジャーナリストであると自負しています。ぼくの調査報道によって明らかになったことで、物事が改善されたり、見直されたこともも多々あります。
情報公開は是非とも必要です。それが民主主義と文民統制の根幹だからです。
ですが、情報公開だけではわからないこともあるもの事実です。
ですが、だからといって明文化されたり、数値が公開されたりすれば部隊の思想的な問題が解決するわけでもない。
更に申せば、自衛官であっても主義主張、思想の自由はあるわけで、どれだけ当局が強制できるのか、極めて繊細な問題でもあります。
堀口英利さんのロジックは情報公開さえすれば特殊部隊の不祥事は防げる、というものでしょうが全くの素人の思いつきです。
堀口英利さんの記事はぼくが大学の指導教官ならば不可です。
話を自分の都合よく捻じ曲げて、論が絡み合って何が言いたいのかわかりません。
本来カネを取れる原稿ではありません。
これで自分は(わずか数ヶ月だけど)軍事の専門教育を体系的に受けているといばるのは噴飯ものです。


#堀口英利 #迷い箸おじさん #SOAS #ロンドン大学 #学習院大学
#学習院大学ヨット部 #東洋アフリカ研究学院 #キングス・カレッジ
#退学 #KCL #IFC
堀口英利さんは論理的に事実を認識して論をまとめられないのでは?
WEBRONZA記事についてその2
堀口英利さんはWEBROZAに以下の記事を寄稿しました。
初代陸上自衛隊特殊作戦群長による「私的戦闘訓練」の本当の問題点
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021020600004.html
堀口英利さんはこれが大変ご自慢のようで、PVが一位になったとドヤ顔で自慢しております。またご自分がインターンをやっている議員の先生が褒めたと、これまたドヤ顔です。



ですが、この道30年のキャリアがある防衛ジャーナリストといわせて貰えば、ぼくが編集者ならばボツ原稿です。掲載に値しません。
無論新人の記事が未熟なのは当然です。ぼくもそうでした。ですが堀口英利さんはわずか数ヶ月の在学期間しかないのに、自分は専門教育を体系的に受けている、自分に意見するならば相応の教育やポジションではないと云々と仰っております。
ですから全く容赦せずに論評します。
前回ご案内のように堀口英利さんは共同通信社の石井暁記者の書いた、ヨタ記事を
もとに論を進めています。
>先述の通り、荒谷氏は三島と類似した思想を抱いているとされ、別の記事によると雑誌のインタビューで三島を信奉していると明言して、三島が立ち上げた「楯の会」と同様の民間防衛組織の必要性を訴えているとされる。もちろん、すべての人に「思想信条の自由」や「言論の自由」はあるから、どんなことを考えたり述べたりしようが荒谷氏当人の勝手である。しかし、かつては陸上自衛隊における特殊作戦や対テロ作戦の「第一人者」とされ、一種の「カリスマ」とされる人物によってそのような思想を自衛隊に伝播されることは、自衛隊によって守られる国家や国民にとって「不利益」になりかねない。
すでにご案内のように荒谷氏は三島由紀夫に対する傾倒を否定しています。
間違った前提の記事を参照にすれば間違った結論がでるのは当然です。
ぼく自身、荒谷氏にはお会いしたこともありますが、彼はよくいえば求道者型です。その国粋的な考え方を肯定しようとは思いません。
ですがだからといって自分の論に都合がいいからといって「誤報」、そして本人が明確に否定している記述をもとに、批判するのはフェアではないですし、アカデミズムやジャーナリズムでは許されることではありません。
堀口英利さんはそのやってはいけないことをやっています。しかも以後の彼の論とは木に竹を接ぐような話になっています。
まあ、ぼくが主張もしていない難病者全体への差別をでっち上げるくらいですから、このくらいは朝飯前かもしれません。
彼の主張する自衛隊はできるだけ納税者に対して情報公開をせよ、それは特殊部隊もだという主張には賛成します。ですが以下の文章など粗雑もいいところです。
>警察特殊部隊である「SAT」は頻度こそ少ないものの、その訓練を公開している。
>特殊作戦群の英国におけるカウンターパートである英国陸軍SAS(特殊空挺部隊)はIRA(アイルランド共和軍)の活動や駐英イラン大使館占拠事件において出動した事例がある。警察特殊部隊が訓練や装備を公開しているのに、どうして自衛隊の特殊部隊も秘密のままでいられようか。
>「特殊部隊を公開すれば仮想敵国やテロリストを利することになる」との意見もあるだろう。しかし、米軍や英軍を始め、世界各国の軍隊は特殊部隊の訓練や装備のみならず、実際の作戦や任務についても情報を開示している。
SATなど特殊部隊が訓練を公開すること多々あります。筆者も公開、非公開の特殊部隊の訓練を取材してきました。その中には撮影禁止のものもありました。また展示訓練は見世物であって、実戦を想定した訓練は公開しないケースも多いわけです。
ですが堀口英利さんの上記の文章では特殊部隊の展示訓練と、実戦でメディアに露出したSASを同列に扱っています。これを指摘すると堀口英利さんは感情的に反論します。
SASは秘密主義の権化のような特殊部隊です。
他の特殊部隊と比べても大変取材が困難です。ぼくは過去、日本人ジャーナリストとして初めて英海兵隊の訓練センターを取材しました。英海兵隊は全英軍の兵力の6%ほどの兵力しかないですが、特殊部隊の実に6割が海兵隊出身です。そしてこの訓練センターではSASやSBSも訓練を行なっています。取材にはセンターのスタッフと身元保証人である国防省のPRオフィサーがつきっきりで、とった写真も許可がないと掲載できません。またオフレコの話も聞きました。
SASやSBSの取材もリクエストしていますが、未だかなっていません。
恐らく堀口英利さんはSASに関する書籍や資料を一度も読んでいなのでしょう。部隊の成り立ちから歴史をしっていればこういう発言はでてきません。
繰り返しますがSASは徹底的な秘密主義です。それが実戦でメディアに触れたからと言って公開展示訓練と同列に挙げて情報公開しているなんて、中学生レベルの作文でもありえない我田引水です。
こうやって堀口英利さんは自分の都合のいいように事実を捻じ曲げて、フェイクニュースをでっち上げています。この手法は他者を批判するときにもよくお使いです。
そもそも堀口英利さんが問題にしていたのは、部隊の装備や戦術などではなく、思想や考え方だったはずです。先に堀口英利さんが挙げたKSKや米特殊部隊の不祥事などでしょう。
ですが、警察の特殊部隊などは訓練の公開をしているなどといっています。
装備や訓練を公開しても先のような思想的な問題点は出てきません。それは組織の文化で明文化されているわけではないからです。
例えばヨルダン軍の特殊部隊をぼくは何度も取材していますし、司令部の内部や各種学校、訓練施設なども取材してきました。また見本市SOFEXなどでも多くの展示がなされており、直接隊員にも取材しました。
ですが、彼らの文化や思想の問題点は外側からはわからないわけです。またヨルダン軍の特殊部隊は国家憲兵隊の特殊部隊とともに、情報部と緊密に協力をしており、それが外部にはどのようなものか漏れてはきません。またヨルダン軍の特殊部隊は例えば公開しているブラックホークヘリの数と実際の数は大きく異なっています。こういうことも多々あり、装備や訓練を展示しているからすべてがわかるわけではありません。
自衛隊の例を挙げましょう。自衛隊は組織防衛のためには税者に対する背信も大臣すら騙す組織であるということです。
かつて陸自の個人衛生キットに関して取材したときに、陸幕広報室の松永室長(当時)は担当者に居留守を使うように命じて、数ヶ月も居留守を使いました。
都合の悪い取材をいないふりしてバックレようとしたわけです。これが通常であればそのままバレずにいたでしょう。ですがぼくが幕僚長会見で指摘して当時の岩田幕僚長が問題にして、松永室長は本来次の移動で将官になるはずが、階級はそのままで左遷されました。その後彼は将官になっています。こういう人物が将官であることは非常に危険に思いますが、自衛隊では少なくないことです。ですが、このようなことは情報公開しても出てきません。
また岩田幕僚長も中谷大臣も陸自の衛生キットは米軍と同レベルとだと説明されていました。つまりトップすら組織的に騙す文化があります。この文化は明文化されていません。
無論さらなる情報公開はそれを変えるためには必要ですが、直接的な特効薬ではありません。
つまり堀口英利さんの言っていることは全く見当外れです。
むしろ例として挙げるならばSASよりも海自の特警隊のスキャンダルでしょう。
https://ameblo.jp/fungieren/entry-10155284118.html
特警隊を辞めたがっている隊員に、リンチ的な訓練を強要して死亡させた事件です。
これによって特警隊は解体されるかもしれなかった、という案件でした。
恐らく堀口英利さんはこの件をご存じないのでしょう。
こういう組織内の文化は外部から伺いしれないものであって、訓練や装備をいくら公開しても表には出てきません。自衛隊内部、あるいは情報保全された外部の監察組織で日頃から監視するしかないでしょう。
堀口英利さんが挙げたドイツや米国の例がありますが、両国とも遥かにメディア、政治、納税者の軍に対する監視が厳しく、遥かに情報公開が進んでいます。ですが、事件がおきたわけです。訓練公開すればわかるとかいうものではありません。
そして堀口英利さんの記事の後半は特殊部隊の話ではなく、単なる軍隊の情報公開の問題になっている。率直に申して、前半と後半が泣き別れになっていて主題が分散しています。
整理すると、初めは軍の特殊部隊のようなところは監視が行きどかないので、先鋭的な思想を持ったり最悪クーデターを起こすようなことも想定される。それを防止するような体制が必要だ、それは情報公開だ、でしょう。
ですが、枕に持ってきた記事では荒谷氏が楯の会のような組織を作っているとは断定できないわけです。例に持ってくるのにふさわしくない。それにそもそもが信用性が低い記事です。そして民間でやっていることであり、特殊作戦群が組織的に関わっているという証拠もありません。実際に岸防衛大臣も別段問題にすべきことはないと記者会見で断言しています。
そして警察の特殊部隊などは訓練などを公開している、SASも公に姿を表している、だから特殊作戦群もそうしろ、みたいな話でしょう。ところが問題は装備や訓練のスキルではなく、部隊の思想や文化なので、いくら情報公開しても出てこない。
恐らく堀口英利さんは特殊部隊というものを殆ど理解していないと思われます。
ところが堀口英利さんの原稿の後段は、恐らくあちこちからの聞きかじり程度の軍の情報公開の一般論で終始して締めくくっている。
なんか、こうフランケンシュタインの怪物のような原稿です。
後段では本来閉鎖的で先鋭化しやすい特殊部隊の統制をどうするか?という話がまったくなく、結論もない。何度も言いますが、普通の情報公開をしてもこのような問題の関してはなんの効果もありません。
だからといってぼくは防衛省、自衛隊の秘密主義がいいとはいいません。むしろ、防衛省、自衛隊の秘密主義と最も戦ってきたジャーナリストであると自負しています。ぼくの調査報道によって明らかになったことで、物事が改善されたり、見直されたこともも多々あります。
情報公開は是非とも必要です。それが民主主義と文民統制の根幹だからです。
ですが、情報公開だけではわからないこともあるもの事実です。
ですが、だからといって明文化されたり、数値が公開されたりすれば部隊の思想的な問題が解決するわけでもない。
更に申せば、自衛官であっても主義主張、思想の自由はあるわけで、どれだけ当局が強制できるのか、極めて繊細な問題でもあります。
堀口英利さんのロジックは情報公開さえすれば特殊部隊の不祥事は防げる、というものでしょうが全くの素人の思いつきです。
堀口英利さんの記事はぼくが大学の指導教官ならば不可です。
話を自分の都合よく捻じ曲げて、論が絡み合って何が言いたいのかわかりません。
本来カネを取れる原稿ではありません。
これで自分は(わずか数ヶ月だけど)軍事の専門教育を体系的に受けているといばるのは噴飯ものです。


#堀口英利 #迷い箸おじさん #SOAS #ロンドン大学 #学習院大学
#学習院大学ヨット部 #東洋アフリカ研究学院 #キングス・カレッジ
#退学 #KCL #IFC
この記事へのコメント
初期の頃のデルタ等。
アメリカでも議会の軍事委員会しか知らない機密が多々あり、議員やスタッフからの漏洩に国防総省も頭を悩ませているのです。
思想事故について言えばドイツではミリタリーオンブズマンが連邦軍内部のネオナチ講演会を把握し、将官の首が飛ぶ騒ぎがありました。
どこも保秘と思想事故の防止の両立には決め手が無く悩み事になってます。
文民統制を完璧に行うなら、部隊に政治将校でも配属し、将兵に思想教育を行うしかありません。
でもそんなのより、騙されないための知識をつける読書術の方が有難いのですが。
そうすれば皆勝手に歴史、哲学、宗教と本を読み漁るでしょう。(笑)
マスゴミ相手もくだらない。
今、高額接待などしてるけど。
取材で受けとってるベネフィットにいくらになるのか。
高額接待を満喫してるのはマスゴミでしょう。
そっちを書いた方がパシり記者を追い詰めるよりよほど価値のあるゲンロンでは。
部隊文化と訓練内容というのは必ずしも一致するものでもないですし軍隊系と警察系ではそもそも公開目的が違う。
確かに監察はあってしかるべきかもしれないが、訓練公開しても狙った効果はないというのは筋が通ってますね。
堀口氏の出した文章は嫌いじゃないが、荒谷氏に裏付けも取っていないし何処かつぎはぎのような印象を受けるのは指摘される通りかと思います。
私としては色んな方の記事は読みたいし切磋琢磨しもっと品質の高い物を追求していくことは大切だと思うので応援したくはありますね。
正直先生のような校閲で優しいなと思う所です。
おっさんになると指摘ってされなくなるんで言われるうちが花というのはよく聞く所ではありますが。
元ネタは、ボクシングの世界チャンピオンのあの方の発言です。
これ本当に末恐ろしいとしかありません。国防動員法に対する措置法などを制定する必要があるかと
>マリンロイヤルさん
>これ本当に末恐ろしいとしかありません。国防動員法に対する措置法などを制定する必要があるかと
法を作るのでなく、廃止すべきです。
銃刀法を始めとした武器製造の妨げになる規制は全廃すべきかと。
法律を無くせば玄武もK2もバイクラタルの餌食にしかなりません。
韓国海兵隊もソマリアのデルタ同様にテクニカルの餌食なります。
紛争地帯からの難民も受け入れる必要があります。
ゲリラ戦について教えを請うべきです。
これらの努力をしなければ舐められるのも仕方の無い事でしょう。
それに徴用より自発的協力の方が効率的なのは、ヒトラー内閣のアルベルト・シュペーアー大臣の施策を観れば明らかです。
>銃刀法を始めとした武器製造の妨げになる規制は全廃すべきかと。
法律を無くせば玄武もK2もバイクラタルの餌食にしかなりません。
韓国海兵隊もソマリアのデルタ同様にテクニカルの餌食なります。
国内法の銃刀法と韓国兵器や韓国海兵隊になんの関係があんのかな? 素朴な疑問なんだけど。
ヲレは韓国軍はどうでもいいけど、陸自の水陸機動団こそバイクラタル系の無人ドローンの餌にしかならねえからなんとかしてくれないかなっとは思っているけど。
自民の野田聖子が、中国共産党が金を出して企業家に仕立てて帰化した中国人を岐阜県知事選挙に出そうとしたからね。もう、そういう所まで来てるんですよ。
>国内法の銃刀法と韓国兵器や韓国海兵隊になんの関係があんのかな? 素朴な疑問なんだけど。
国産兵器が役立たずなのは市場の競争、国内外の顧客からのダメ出しにさらされないからです。
ソマリアでもアフガニスタンでも中越紛争で正規軍は民兵に一蹴されてます。
日本に必要なのは自由な武器の所持とその市場、それに裏付けられた民兵です。
関係なくは無いと思いますが。
> ヲレは韓国軍はどうでもいいけど、陸自の水陸機動団こそバイクラタル系の無人ドローンの餌にしかならねえからなんとかしてくれないかなっとは思っているけど。
自衛隊がバイクラタルを買う或いはドローン対策を講じる等、無い物ねだりです。
武器の所持と製造が自由なら日本企業も製造に乗り出します。
それらは周辺諸国にとり潜在的脅威になります。
銃刀法とその信奉者が利するのは密輸業者と役人と犯罪者に侵略者です。
法規制は市民の安全、自由と財産権と市場、自由貿易、そして雇用の敵です。
それは未遂に終わったってことですかね?
帰化申請のハードル強化や帰化した中国韓国籍をもう一度検査すると必要がありそうで
>マリンロイヤルさん
それは未遂に終わったってことですかね?
帰化申請のハードル強化や帰化した中国韓国籍をもう一度検査すると必要がありそうで
それは逆効果です。
むしろ政治亡命者を公安・情報関係に採用し活用すべきです。
冷戦時代にアメリカは亡命ロシア人を諜報機関に採用し効果を挙げました。
これは対テロ組織、対マフィアにも有効です。
カナダでもアジア系移民の情報が元で、人体の神秘展が議会で取り上げられ大問題になってます。
日本では何もありませんでした。
諸外国の取り組みをウチでは無理と否定するうちは勝利はおぼつきません。
まあ確かに国内の武装工作員やスパイを懐柔させてこっちの味方にし、逆に敵の情報を得るなど、利用するのはありですかね。
遊撃戦闘というのは何も万能ではないんですよ。
遊撃戦闘そのものは何も一方的に殴打を可能とする戦術ではないですし、しかも遊撃戦闘を可能にするには所謂聖域(部隊の休養、編成訓練ができる場所。可能ならば政治的に手を出せない国境線の外側等)が必要です。
従って、中国軍が仮に我が国領土を一時的に占領したとしてもそれを追い出すには聖域を作れないと継続的には戦闘は出来ませんし目標を達成する事は出来ないです。
アフガニスタンやベトナムは確かに好例ではありますがそれは国境線の向こうに聖域を構えていて遊撃戦側が根の部分を抜去されなかったが故にです。
又、遊撃戦を企図するには現地住民との協力関係が不可欠にしてそれを可能と出来るかという問題もありますし過去の先例を見るにそれは住民も含む苛烈な掃討を招きます(寧ろ遊撃戦側はそれを望む場合もあります。)。
聖域の設置が日本においては困難でありさらには聖域を置く場所が国内かつ敵勢力下になりかねないと考えると継続的な戦闘は困難且つ苛烈な掃討を招くもので遊撃戦だけでそれは目標を達成できるものではないですし文民すらも巻き込むものです(この点中国韓国は容赦がないですし彼らは幾度も遊撃戦部隊を制圧してます。鏖ですが。)。
そして、遊撃戦を継続的に行う(つまり、成功させ敵軍を追い出す規模)為には諸外国の支援が不可避です。
それは軍隊の機能である造兵機能を自己完結できない点から言って必須です。
そういう意味では米国がいますので可能ではありますが、制海権等を考慮すれば状況次第では限度があるのです(つまりすべての地域を敵勢力下におかれては厳しい。)。
我が国は侵攻がしにくい地勢を誇っておりますが、遊撃戦向きかと言われると必ずしもそうではなく。
飽く迄も正規戦の補助にしかなり得ないと私は思います。
大陸国であれば遊撃戦は比較的容易でしょうが、軍隊の機能(造兵、練兵)を持ちえない遊撃戦部隊は継続的に戦闘をするには友軍支援部隊を用いるか、聖域設置が必須です。
正規戦部隊が聖域までの敵の侵入を阻み遊撃戦闘部隊が敵勢力下で活動できる環境であれば良いのですが、それは遊撃戦主体ではなく補助的な運用になるのかなと。
又ゲリラがいるというだけでは抑止力としては限定的です。確かに米国や西側国家は国民(兵)の命は世論に影響を与え立案側は考慮をしなければなりませんが東側国家や日本への憎悪を滾らせる国家はその限りではないかもしれません。
寧ろ彼らはこれ幸いに日本人を根絶やしにする良い理由が出来たと小躍りするでしょう。
私は日本が遊撃戦主体で侵攻を阻めるかという事については否定的に見てます。
正規軍部隊がいて境界線がある中で補助的な運用が出来なければ被害は与えられても何れは駆逐されるかと思います。
Rが我が国において集中運用をされなかった側面には、各部隊にRを散らして部隊が撃破離散した場合においても遊撃戦指導ができるという長所もありますしリーダーシップ能力と任務に対する執念がRに強く求められるのもその一旦であるのかなと。
つまりR隊員を中核として戦闘隊を形成する余地が各部隊にもあるということだと思うのです。
これは旧軍(末期は遊撃戦もやってますが)の前半ように遊撃戦を好んでいないこととは対照的で部隊設計そのものがある種遊撃戦闘を考慮しているのだと思います。
ただし、やはり友軍正規部隊が活動している中での話ではあるんですがね。
確かに聖域を持ちにくい我が国は、継続的な遊撃は難しいと思われます。
現状、正規軍たる自衛隊も継戦能力に問題があります。
特に燃料。
航空機、護衛艦の現有数も酷い有り様ですが。
現状、この国の国力では正規軍と同盟国のみで、侵略者を押し返すのは不可能です。
予備戦力の早急な育成が急務です。
貴重な正規軍を後方に廻すより、民兵を育成すべきです。
それに生存圏を掛けた戦争なら、相手が非武装でも理由をでっち上げて相手方の国民を殲滅にかかるものです。
独ソ戦が好例です。
朝鮮戦争の際に米軍が現地人通訳達に武器を持たせようとしたところ通訳はこれを拒否しました。
米軍が劣勢になり後退した後、優位を取り返し戻って来たところ、通訳達は全員殺害されていたそうです。
非武装が身を守ることにはなり得ません。
特に我が国周辺では。
ミスターフリゲート様。
敵の工作員の買収。
どんどんやりましょう。
件数が増えれば、情報の精査もしやすくなるかと。
しかし日本は戦争になったら戦うが約1割と世界最低レベルだと聞きます。残りの4割が戦いたくない、残りがわからないとの解答です。これが問題かと
返答ありがとうございます。
正直、更にわからなくなりました。
> 日本に必要なのは自由な武器の所持とその市場、それに裏付けられた民兵です。
今でも在日米軍兵士と自衛隊員の犯罪がよろしくない状況で、民兵という一歩間違うと何をしでかすかわからない集団を国内に抱えるのは勘弁してほしいです。
日本で民兵が許可されたら秒で893か国外犯罪組織に乗っ取られると予想します。
心配されるのは分かります。
ただ在日米軍、自衛隊員の犯罪もその背景には武器を独占し非武装の市民に優位に立っている事があります。
また犯罪組織の武装も心配は在りますが、メキシコの様にサパティスタの反乱に驚いた政府が農民から武器を取り上げたところ、マフィアのやりたい放題になったケースもあります。
アメリカはマフィアに乗っ取られてますか?
そんな事は無いです。
ミスターフリゲート様。
世論なんてあてになりません。
特に世論調査など。(笑)
大津事件が良い例です。
判事一人が筋を貫いただけで世論はひっくり返りました。
逆に貧しいのは奴等の所為だと扇動されたらどうなるか。
そっちの方が心配になります。