財務次官のバラマキ批判の是非



財務次官がバラマキ批判、「氷山に突進するタイタニック」 雑誌寄稿で
https://www.asahi.com/business/reuters/CRBKBN2GY0X3.html?fbclid=IwAR32K4AZG8AT1u69m5KJWgJnUFY2wzcNGtYgwsE3tCK2l5zEQ2SbfLXqUFU

>財務省の矢野康治事務次官が8日発売の月刊文芸春秋に寄稿し、自民党総裁選や与野党の政権公約にみられる大盤振る舞いの財政出動合戦を批判し、日本の財政悪化を早期に食い止める必要性を強調した。

> 鈴木俊一財務相は8日の閣議後会見で感想を問われ「個人的な思いをつづったと書いてある。中身は問題だと思わない」と述べた。 

> 寄稿はツイッターなどネット上で賛否両論を呼び起こしている。



ツイッター界隈の批判も読みましたが、大抵の人は件の記事を読んでいないと思えました。

組閣が終わった直後のこのタイミングで掲載されたのは、入念に用意したということでしょう。まず麻生大臣は了解していたでしょう。
根回しは済んでいたということです。そして岸田政権の政策にも反していません。
であればツイッター界隈の官僚の暴走は当たらないということになります。

基本的に政治は衆愚迎合のバラマキが大好きですが、メディアも消費税反対みたいに読者迎合をする傾向があります。

結果としてバブル以降、我が国は景気刺激のためとして借金して30年以上それを続けてきたわけです。そしてその結果GDPの二年分以上の巨額の財政赤字を作っただけで、景気は全く回復しなかった。日本人は貧乏になってだけです。

それはバラマキでは経済は良くならないという冷徹な事実を突きつけているわけですが、それを政治や有権者、メディアも認めようとしない。

だから、官製脱税であるふるさと納税で毎年3千億円の税金がダダ漏れしても気にしない。返礼品で和牛や日本酒もらえるからいいじゃないかと放置してきしています。こういうダダ漏れはふるさと納税だけではありません。


利払いだけでも予算の四分の一を使う、これだけ巨額になった赤字を返していくのは血を吐くような努力が必要です。その現実が国民の間で共有されていない。
税金は他人が納めるか、天から降ってくるというふうに思っている人が大半だからです。
もらうものはもらうけど、払うのは一円もいやだと。

それが通用すればいいのですが、そんなに甘くないのが世の中です。
増税すれば景気が悪くなるといいますが、ではいままでのやり方で景気が良くなったのでしょうか。国民や企業も相応の負担をせざるを得ないところまで、自分たちを追い込んだわけです。

積極財政やMMTを推す人たちはいくら借金して大丈夫だといいますが、それを証明する方法がありません。
景気が良くならないのは、財政投資が足りないからだといいますが、それは「入信し、お布施をすれば癌が治ります」という新興宗教みたいなものです。ガンが治らないと「治らないのはお布施がたりないのだ」というのと同じロジックです。

MMTにしてもそのような考え方があるというだけで、実証はされていません。肩書や声がでかいやつがいうとそれらしく聞こえるだけです。
以前サブプライム問題が起こる前に、ノーベル賞とった学者とかが最新の金融工学をつかえばリスクは完全にヘッジできると豪語していましたが、リーマンショックが起きました。



それでもMMTの人たちはMMTがこの世の真実のように説きます。まるでカルト宗教です。大して借りたかねを返さないと、大変なことになるというのは人間の長年の歴史で証明されてきた真実です。


金融所得課税、20%から25%へ増税でも市場害さず
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/bloomberg/business/bloomberg-R0JI0YT1UM0W01

首相が掲げる金融所得課税の見直しは「格差是正の象徴だ」と説明。市場に悪影響が出ないよう「バランスが非常に大事だ」とした上で「これまでの実証研究では株式市場を害さない税率は25%だ」と指摘した。将来的には累進制も検討する必要があるとした。

三木谷浩史氏が岸田文雄首相を痛烈批判「新社会主義にしか聞こえない」
https://news.livedoor.com/article/detail/20996089/

>「金融市場を崩壊させてどうするのか??それとなぜこのような事が総裁選で議論されなかったのか??」と疑問を呈した。


>「給与や金利などは会社では損金算入される。株主には、企業の所得税支払後の利益から配当やキャピタルゲインという形で配分される」と前置きした上で「それをさらに受け取り側に課税する今の現状でさえおかしいのに、その二重課税をさらに上げるという愚策。全く資本主義が理解できていないのでは?」と痛烈に批判した。


この人の発言は完全にポジショントークです。
その理屈は自分が自社株大量にもっているからでしょう。
第三者が株式を取得して配当やキャピタルゲインで利益を上げてそれに課税されても二重課税ではありません。

むしろ経営者のボーナスが経費扱いにならず、法人取られたあとの利益から払うことになって、更にそこから所得税が取られます。三木谷氏のような大企業の社長で、自社株の配当も多い人はいいでしょうが、ほとんどの会社、おおくは我々中小零細企業の経営者にとっては非常に大きな圧迫になっています。

まえも申しましたがぼくは一律分離課税よりも法人も個人も収入に合算して課税すべきだと思います。そうすればゲインと配当で何百億円と儲けているお金持ちからも徴税できます。またその際には株式値下がりなどによる損失分は所得から引くべきです。

このくらいのことやっただけで、金融市場が崩壊するわけがない。
逆に安倍菅政権下では株式や土地投資を相当優遇して、市場に金を余らせて、日銀や年金の金を株式や土地ぶっこんで官製相場で相場を上げたわけです。それで国民が豊かになりましたか?GDPが増えましたか?給料が増えましたか?トリクルダウンがありましたか?

日銀の黒田総裁は物価2パーセント上げる、そうすれば景気がよくなる。
といって「異次元の緩和」をやりました。二年で結果を出すでなければやめるといったにも関わらず、
何度も「異次元の緩和」を行ったが成功せず、しかもあろうことか再任までして地位にしがみついています。

つまりは嘘つきの卑怯者です。

結果として給料は上がらず円安誘導で物価はジリジリ上がって生活は苦しくなっています。
そもそも物価が上がれば景気がよくなるのではなく、景気が良くなって消費と需要が増えるから物価があがるわけです。
物価さえ上がれば需要が増えたり、景気が良くなるわけでもないのは実体経済の世界にいれば言わずもがな、の話です。



結局金融関係者だけが儲かっただけです。円安誘導もあって食品や燃料など輸入品が高くなって多くの国民は生活が苦しくなっただけです。

それから株式の指針となる銘柄を入れ替えるべきです。いわゆる輸出銘柄に偏っています。だから円安になると株価が上がる仕組みになっている。ですが輸出はGDPの15パーセント程度であり、対して個人消費は6割以上です。もっと経済の実態に合わせたポートフォリオに変えるべきです。

この記事へのコメント

偽陸士
2021年10月09日 17:26
清谷様。

いつも興味深くブログを拝見させていただいてます。

ばら蒔きが駄目なのは全くその通りです。
借金をこさえるだけで、しかもそのあとの返済が日本国の未来を重苦しい物にします。

単にGDPが膨らんでも、それは生産性の向上でもなければ、新しいビジネスモデルの創業でも、技術の進歩発展に拠ってもたらされる利益でもありません。

ただの実体の無いバブルをもたらすだけです。
もたらされるのは持続性の無い事業であったり、採算の採れない負動産、外国に太刀打ち出来ない品質のサービスや製品だったりします。

さらに輸出で得たドルを円にしたまま海外に投資せず国債に換え、日本国内でのみ金がぐるぐる廻る。

不当な円高の出来上がりです。
これが工業地帯をマンションに変え、熟練工をブルーテント村に追いやりました。
中国に逃れた熟練工は幸せな方です。
財政赤字も円高も愚かな日本人のオウンゴール以外の何物でもありません。

今仮に財政破綻して円安に振れても、生産設備も向こうに行ったきり、日本人も戻って来なければ出稼ぎ者も来ません。
原材料を売って貰えるか以前の話しです。

韓国の通貨危機の時、韓国人は貴金属を政府に自発的に差し出しました。
日本国の財政が破綻した時に、今の日本人に何が出来ますかな?
19190213
2021年10月09日 18:22
Winnyの作成者を豚箱にぶち込もうとする辺りの無知からしてこの国のIT産業の発達なんて望めるわけがない。
公共投資で散財をしすぎずもっとICT投資につぎ込めばまだマシだっただろうに何かにつけ虚業と馬鹿にするから米国はおろか韓国にまで出し抜かれる羽目になったとは思いますね。
軍事(C4irs)にしても農業や白物家電のIOTそれから企業のCRMにしてもITは様々な産業をつなぎ活性化することができるのになぜ気が付かなかったのでしょうかね。
日本には優秀な企業はたくさんあったというのにも(なんで事実上の標準的なシステムやソフトを使いたがらないんですかね。絶対に更新も楽だし組織も時代に合わせて変えてゆけるのに・・・なぜ昔のシステムにこだわるんでしょうかね。みずほとか・・・)。
正直発展する気がしないんですよね。
経済成長が望めて税収が増大し返済できるならばベストなんですけども望みが薄いように感じますね。
だったらできることは、コストカットしつつ余剰を自動化であったりドローンや無人配送システムへの投資に回したほうがいいのかとは思います。
ただし、増税は現時点では反対ですね。
コロナで死にかけている経済を完全に殺しかねないです。
もう少し後のほうが良いです。
むしろ、医療や老後の自己負担率を上げていく方がコストカットできるかもしれません。どのみち現役世代が減るこれから現行制度を支えきるのが無理に近いでしょうからね。
セーフティーネットは維持しなければならないでしょうけども、無理やりスパゲッティ症候群になってまで無理やり生かし続ける今の終末医療や介護は見直した方が良いです。
人間が尊厳をもって最後を迎えられるように安楽死も含めてしっかり検討していくべきです。
動物はどのみち死にます。
最後、長い時間を苦しんで生きるのが素晴らしいというような謎の価値観に退職後に出会いましたが私には理解ができませんでした(むしろ当事者のお年寄りの気持ちになってみろよと)。
現行日本では徴兵制はありませんが、介護や公共サービス、もしくは自衛官のような職業に選択式で従事する奉仕活動制度があってもいいと思います(所定日数を定め一部の部活の代わりに取り入れたらどうでしょうか?)。
そうすれば次の世代は明確な社会の問題点を見ることができますし改善するように政治に働きかけることもできるかもしれません。
現役世代もグロテスクな老後すぐそこまで広がっていることを理解しないといけませんし若い世代にもそれを見てほしいとは思います。
2021年10月09日 22:01
やはり財政危機派と財政大丈夫派は平行線ですね。矢野康治財務省事務次官の寄稿に対する私の意見をブログ記事に書きました。時間がある方は是非とも読んでください。
やれやれ
2021年10月10日 09:22
画面のスタイルが変わって見にくいです。
特にオレンジ色は目にキツくて見にくいです。
私見ですが、今までの方が良かった。

無意味なバラマキで経済が良くなって無いのは
実態を見れば明らかで経済成長に寄与もしなかった。
ゾンビ企業に栄養は与えたかも知れませんが、
ゾンビ企業が経済を良くする訳でもなく現状維持にもなってないからどんどん悪くなるのでしょう。
あと政府のミスリードの為にあるような株価が上がったから景気が良いも嘘っぱちなのは実態とかけ離れているから分かるでしょうが、自民、安倍、与党信者は株価を盲信して無理矢理信じようとしている?或いは失敗を認めたく無いから強弁しているのか。
30年も給与が上がらないのではインフレにもなりようが無い事はアベノミクスで証明されました。
これも本当のことを大声で言わないマスコミの影響でしょうか。所々で部分的には書いてあっても全体としては株価の事しか言ってない。それも米中の株価に連動しているのだからお笑いです。
日本の株価が日本は蚊帳の外みたいな感じですからね。
何かを大きく変えない限りこのまま無駄なバラマキで国債を増やして貧乏になるだけのサイクルは変わらないでしょう。

岸田総理にそれができるとは思えませんが、
どうなる事やら。
19190213
2021年10月10日 13:50
差し出がましいようですが参考までに
https://www.color-fortuna.com/color_scheme_genelator2/
虹色の円のような場所にスクロールすれば色を変えれます。

https://nipponcolors.com/#higosusutake
下のほうまでスクロールすると緑系統の色があります(鶯茶など)。

緑を背景にするならばメインの文字は完全な黒までいかなくても、もう少し黒が強い方がいいかもしれません。
やれやれ
2021年10月10日 19:58
19190213さん、
「農業や白物家電のIOTそれから企業のCRMにしてもITは様々な産業をつなぎ活性化することができるのになぜ気が付かなかったのでしょうかね。」
アイディアがあっても実用化するのは難しいんですよね。
分かりやすい例ですがAppleの様に音楽を自由に持ち歩きたいからと言ってレコード会社からネット経由で音楽販売や音楽配信、映像配信までできるでしょうか?お金もそうですが、そのための技術開発やレコード会社を説き伏せる能力が必要です。単純に音楽を持ち歩くだけならウオークマンがあったし当時のポータブル音楽デバイスもCDからリッピングで使用できました。ところがiTunesによって後発とも言えるAppleがかっさらって行きました。確かにiPodとソフト、音楽サーバと音楽データを借りてそれを寄せ集めただけと言えますが、それを作り上げるための情熱や努力、金を相当投下しないと実現できなかったでしょう。こうすれば便利になると思うだけでは実現しないんですよ。実現させるための情熱が下からTopまで持っていないと続きません。日本の社長にはそこまでの手間暇を惜しまない社長がいなかったという事です。開発も全部社内の中で完結できる事ならこんな簡単な話は無いですからね。特に農業とかITと全然関係ない分野との協業になるとより大変でしょう。今はこれでも地道に進んでいる方かと思いますがナメクジのように遅いことは否定できないです。やはりビジョンに後押しされた強力な情熱が無いと遅々として進まないですね。こういう未来のために俺はやっているんだ!みたいなのを関係者皆が持ってないと。
だからドローンでも中国は遥かに進んでいる。省力化がもたらす未来を上から下までよく理解しているから。

「なぜ昔のシステムにこだわるんでしょうかね。みずほとか・・・)。」
彼らの気持ちも分からなくもないのですが、早い話が面倒くさい、金が掛かって嫌だ、と言うのが根底にあるのでしょう。結果余計に金が掛かった上に故障やメンテでてんてこ舞いと結果は悪と出ます。ところが日本人は止めないんですよね、こういうの。失敗したら余計酷くなるとか投資する価値がないとか発想が後ろ向きなので。
みずほ銀行は第一勧銀、富士、日本興業銀行と巨大銀行が3つ合体した銀行でそれぞれシステムが異なります。
本当なら違うシステムを無理やり一本化するのでは無く新しいシステムに作り直して3行のシステムを移行するのが正解だったと思うのですが、歪なシステム統合の結果再三トラブルを起こし、SEも不遇だったと聞きます。なので作ったSEも散り散りになりメンテも大変との噂。今更のように当時のSEをかき集めているとも聞きますが果たしてどうなることか。
結局目先の利益しか見なかった結果、機会損失も含む大きな損失と信頼を失う結果に。結局誰も責任を取りたくないと言うよくある無責任経営の結果ではないかと思っています。
まあ経営者自身がITに疎いというのもあるのでしょうね。
どのような結果をもたらすのか想像できないと言うべきか。

「最後、長い時間を苦しんで生きるのが素晴らしいというような謎の価値観に退職後に出会いましたが私には理解ができませんでした」
私にも理解できませんね。武士は食わねど高楊枝?欲しがりません勝つまでは?もう馬鹿かとアホかと。そんな偏屈な価値観が未だにあるから虐げられることに喜びを覚えるドM国民が増えるんですよ。ただでさえ楽しくない人生がもっと嫌になるような事して何が楽しいのかと。少しは楽しくないと行きていく希望がありませんがな。
ブロガー(志望)
2021年10月10日 20:39
お邪魔します。
 国がバラマキをしなければ経済が発展できない、または経済の自律的な成長の範囲内では国や社会が支えられないのであれば、それは経済が国(のバラマキ等)に依存しているという事であり、自律性がそれだけ失われているという事です。ある医事評論家が「もし人間に自然治癒力が無かったら、死因の一位は誤診になるだろう。」といった事を言っていましたが、経済の自律性が損なわれれば政策のちょっとしたタイミングのずれ程度の事が重大な結果に繋がりかねなくなるでしょう。それはあたかも「F16やステルス機といった機体自体の空力的安定性を捨てた航空機を、コンピューターの支援無しで飛ばす」ようなものかも知れません。旧ソ連は計画経済というか経済を「命令」で動かそうとして経済を殺してしまいましたが、経済を国(のバラマキ等)に依存させて自律性を失わせた事は、結果として経済を「ゆるやかに死なせた」ようなものであり、とすればそれは「巨額の財政赤字」よりも大罪なのかも知れません。ベネズエラでは故チャペス大統領によって貧困層へのバラマキ政策が行われていましたが、チャペス大統領の死後原油価格の低下等でバラマキができなくなると、一転して強権政治になったと聞いています。ベネズエラは明日の我々の姿なのかもと思ったりもします(飴が無くなれば鞭か)。
19190213
2021年10月11日 10:38
やれやれさん
>アイディアがあっても実用化するのは難しいんですよね。
分かりやすい例ですがAppleの様に音楽を自由に持ち歩きたいからと言ってレコード会社からネット経由で音楽販売や音楽配信、映像配信までできるでしょうか?お金もそうですが、そのための技術開発やレコード会社を説き伏せる能力が必要です。単純に音楽を持ち歩くだけならウオークマンがあったし当時のポータブル音楽デバイスもCDからリッピングで使用できました。ところがiTunesによって後発とも言えるAppleがかっさらって行きました。確かにiPodとソフト、音楽サーバと音楽データを借りてそれを寄せ集めただけと言えますが、それを作り上げるための情熱や努力、金を相当投下しないと実現できなかったでしょう。こうすれば便利になると思うだけでは実現しないんですよ。実現させるための情熱が下からTopまで持っていないと続きません。日本の社長にはそこまでの手間暇を惜しまない社長がいなかったという事です。開発も全部社内の中で完結できる事ならこんな簡単な話は無いですからね。特に農業とかITと全然関係ない分野との協業になるとより大変でしょう。今はこれでも地道に進んでいる方かと思いますがナメクジのように遅いことは否定できないです。やはりビジョンに後押しされた強力な情熱が無いと遅々として進まないですね。こういう未来のために俺はやっているんだ!みたいなのを関係者皆が持ってないと。

仰るとおりですね。
特に”実現させるための情熱が下からTopまで持っていないと続きません。日本の社長にはそこまでの手間暇を惜しまない社長がいなかったという事です。”
なんで昭和のメーカーが強かったのかがわかる気がしますね。
ホンダにせよ松下電器にせよ社長自身がエンジニアで何のために何を作っているかということを理解したうえで情熱を燃やし続けていたからなんでしょうね(本当に好きで仕事をしているんでしょうね。恰好が良いしうらやましい)。

農業で言えばIOT+水耕栽培であったり、一寸趣旨がそれますがドローンによる自動農薬散布ですかね。
仰るとおりなところもあるのですが、人によるかなとは思います。
割と農家でも新しい器材が好きな人っているんですよ(知り合いは奥様に黙って器材を買って猛烈に怒られていました。)。
しかしながら、体力のある農家でないと意欲はあっても導入もできない面もあるので一般的には仰る通りでしょうね。
農薬散布はもちろん一番自動化が困難かつ人手がいる収穫が自動化できれば日本の農業は大きく変わるかと思います。
収穫の時って時間がいくらあっても足りないそうなんですよね。

農家もそうですけども、個人的にはロシアのダーチャのようにある程度の野菜は自宅で自給できるシステムができてもいいかとも思います。
水耕栽培ならばそれが可能ですしね。なんとか小型で一定の収穫量をシステム化ができればいいのになと。

話は逸れて前に、EVの件を書かれていましたがスマホに例えるのは言えて妙だなとは思います。
”スマートなカッコいい家電”なんですよね。
購買意欲もそそりそうです。
家電メーカーに期待したいですね。
もし、私がトヨタの社長だったら家電メーカーやソニー、京セラなんかと合弁会社を作ってEVにも保険をかけておきたいところではあるんですけどもね。いや面白そうだから作ってくれないかな・・・・。
そこは政府が技術実験都市(EVや自動化、自動運転などを主体に)を特区として立ち上げるべきだと思うんですよね。

スマートといえば・・なんで日本のWEBサイトやシステムってデザインが死んでいてごちゃごちゃしているんでしょうね。
基本スーパーのチラシ見たいですよね。
デザインと使い勝手の両立という点では欧米の製品は凄いところがありますよね。不思議です。
333
2021年10月12日 20:17
>Appleの様に音楽を自由に持ち歩きたいからと言ってレコード会社からネット経由で音楽販売や音楽配信、映像配信までできるでしょうか?お金もそうですが、そのための技術開発やレコード会社を説き伏せる能力が必要です。

これ、日本では2000年代初頭にNTTドコモがM-stage musicと言うのを出しました。みごとにコケましたけど。
ちなみに私は期待してM-stage music端末(音楽プレイヤー機能付きPHS電話)を買いましたw

有ったんですよ日本にも
https://www.phileweb.com/news/d-av/200101/06/1196.html
https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/keyword/6344.html
333
2021年10月12日 20:26
書き忘れたけれど。
iPodは2001年10月23日発表だけど、NTTドコモのM-Stage Musicは2001年1月にはサービス開始なんやで!

インターフェイスとかデザインで負けたと思います・・・
やれやれ
2021年10月13日 11:20
333さん、
すいません、今の今まで全く知りませんでした。
当時は携帯電話すら持っていませんでしたから。
ポータブル音楽デバイスで散々悩んだあげく
AppleのiPodを買うことに決めたのは
まさにiTunesと楽曲のネット販売が予定されたからです。
CDショップに行かなくても、1曲だけでも買えるのは
衝撃的でした。世界が一変しましたね。時代が変わったと。

Appleの様にワールドワイドで配信、世界中の
主要なレーベルを使えるってレベルでないと
成功は難しかったかも知れないですね。
例えばソニーが自社のレーベルと携帯で独自サービスしても
それがかなり成功して他のレーベルが参加しようと思わないと
厳しいかな。
そういう意味では何も表に宣伝してない状態で各レーベルを
説き伏せたJobsの手腕はすごいとしか言えません。
お陰で今は色々なネット経由の配信サービスが増えて
ありがたく感じています。このような構想力のある人が
強力な推進力で突き進まないと大きな成功は難しいのでしょうね。

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