狙撃への道 その3
元東部方面混成団長で現役時代、普通科の技能向上に尽くされ、著作も多い二見龍氏と、陸自の狙撃の先駆者である、松岡勝樹氏による、狙撃に関する本です。
陸自で狙撃を如何に定着させるかの苦労と問題点が多く指摘されています。

元狙撃教官が語る 狙撃の道 - 松岡勝樹, 二見龍
>自衛隊の小銃射撃訓練では1階の訓練で撃つ弾数が少ないため、射撃中に相談不良や争点不良、俳協不良等はほとんど発生しない。そのためか、これに対応する「故障排除」の訓練はあまり重視されていないのが実情だ。(P211)松岡氏
つまりは射撃数が圧倒的に少ないということです。だから銃に問題があっても気が付かない。9ミリ拳銃がわずか2500発程度でフレームにクラックが入る「欠陥品」だとぼくが暴露して陸幕が大騒ぎになったようですが、これは連日多くの射撃する特殊部隊だから分かったことです。普通は検定で年に50発程度しか撃たない。
恐らくは要求仕様で銃身、レシーバーの耐用基準も明記されていないのでしょう。ですが、諸外国の例を調査すればそれは分かることですが、軍隊では当たり前のことをサボっているだけです。
>陸軍クラスへの戦術教育の普及が進んでいないのが実情である。この背景は、「戦術は幹部の領分」であると言う意識が強く、地図の前で知恵を絞るのは幹部の仕事、陸曹は現場で汗を流すのが役割なので、戦術の知識は必要ないと言う雰囲気があり、戦術教範との距離ができてしまい、理想が戦術を学ぶ環境はほとんどないのが現実である。(P225)二見氏
これは軍隊としては異常です。まあ旧ソ連軍とかなら当たり前でしょうが。下士官が戦術を把握していなれば実戦で有効な行動は取れません。これも「筋書きあるドラマ」である演習をこなすだけであれば、必要ないということでしょう。
であれば自衛隊は軍隊ではなくて劇団です。
>現役時代から、高いモチベーションと使命感を持ち、考え方で柔軟で向上心のある者には、定年後も60五彩位までその経験を生かす制度があれば、後輩の隊員たちにも良い企業良い経営影響を与えるはずです。(P232)二見氏
>(米海兵隊では)主任教官は定年後、再任用をされ、ここで教官になっていたのです。米海軍では、主任教官クラスの子子供、再任用のポストとして運営していたのです。(P233)松岡氏
>陸上自衛隊教育訓練研究本部隷下の開発実験団には、職務上の豊富な経験とノウハウを有している人材が多数勤務しています。専門的な知識や経験を持っている人材が定年でいなくなってしまうと、せっかく蓄積したデータやノウハウを有効に活用できないばかりか、業務の内容によっては、またゼロに近い状態から始めなければならないとなれば、非常に非効率的です。(P235)
隊員の募集難である現在、そして少子高齢化が予想されるわけで、再雇用は重要なテーマです。50代前半で退職ならば年金が出るまで10年前後は働かないといけないわけですが、不本意な再就職をしている方も少なくありません。
有能な方にはお二人が示しているように、教官などの形で再雇用を行うべきです。車輌や航空機の整備やパイロットも同じです。
先日エアバスヘリの整備工場・訓練施設を取材したのですが、自衛隊のヘリパイロットのOBはかなり雇用されていました。対して整備員はゼロでした。これは民間と資格が違うことが大きいと思いますが、民間で使える資格を与えることも必要でしょう。
そのような仕組みを変えることを防衛省、自衛隊は嫌がりますがそれは当事者意識が欠如しているからでしょう。
また再雇用者を海外視察要員にする手もあるでしょう。海外の見本市やコンファレンス、学会などに年に何度か派遣して情報を専門的に収集する。例えばユーロサトリのような大きな見本市では多岐にわたる展示があります。小火器、誘導弾、需品、通信、サイバー、衛生、航空機、車輌などそれぞれの分野の専門家を送るべきです。同じ人間が何度も行くことによって、知識が蓄積されます。また人脈も増えて情報の質も高くなります。30年やっているぼくが言うのですから間違いはありません。
そして視察の成果をレポートにまとめたり、講演することでその情報や知見を自衛隊全体で共用化できれば意識の変革も可能となるでしょう。
それにかかるのは上を見ても十億円程度ではないでしょうか。そうであれば妄想を膨らませて不要で高くて使えない装備を調達することに比べれば全然安い投資です。
矛盾しているようですが、逆に早期退職の奨励も必要です。本書でもしめされていますが、諸外国のように一定の年齢で一定階級に達していない隊員は退職させる。そうしないと部隊が高齢化するばかりです。また仕事ができない人間ほどしがみつくので、組織としての能力も低下します。早期退職者には退職金や年金を割増するとか、職業訓練を行うとかサポートは必要です。
>実戦を経験してない期間が長くなると、どうしても現実と乖離していくものです。いつの間にか訓練もシナリオ通りにことが進み、教範通りにできることだけが優先されてしまいます。(P240 )松岡氏
>かつて訓練で教範通りに行動してくる対抗部隊を叩き伏せようと、こちらが想定外の対応をしたら、途中で訓練を停められてしまい、共感や上司から「敵はこのような非常識な行動は取らない」と強く指導を受けたことを思い出します。(P240)二見氏
まさに「劇団陸上自衛隊」です。本来演習はシナリオ通りにやるものではなく、意図的に不測の事態を起こして、それに同対処するかを研究して、現在のやり方で不備があればそれを是正するのが目的です。
ところが陸自ではつつがなく「効率的」に演習を終わらせることが目的化しています。
だから「筋書きあるドラマ」となっています。これならばサバイバルゲームの方がよほどましです。こちらは勝つためにあらゆる戦術練り、努力をしますから。
率直にもし上げれば陸自はサバイバルゲーマー以下、ということになります。
ですからぼくが指摘したFFOSやFFRSの欠陥も演習地で全く実戦を想定していないからいくら不具合があろうと、問題が放置されてきたわけです。
こういう組織が戦闘集団とし精強でしょうか。
陸自で狙撃を如何に定着させるかの苦労と問題点が多く指摘されています。

元狙撃教官が語る 狙撃の道 - 松岡勝樹, 二見龍
>自衛隊の小銃射撃訓練では1階の訓練で撃つ弾数が少ないため、射撃中に相談不良や争点不良、俳協不良等はほとんど発生しない。そのためか、これに対応する「故障排除」の訓練はあまり重視されていないのが実情だ。(P211)松岡氏
つまりは射撃数が圧倒的に少ないということです。だから銃に問題があっても気が付かない。9ミリ拳銃がわずか2500発程度でフレームにクラックが入る「欠陥品」だとぼくが暴露して陸幕が大騒ぎになったようですが、これは連日多くの射撃する特殊部隊だから分かったことです。普通は検定で年に50発程度しか撃たない。
恐らくは要求仕様で銃身、レシーバーの耐用基準も明記されていないのでしょう。ですが、諸外国の例を調査すればそれは分かることですが、軍隊では当たり前のことをサボっているだけです。
>陸軍クラスへの戦術教育の普及が進んでいないのが実情である。この背景は、「戦術は幹部の領分」であると言う意識が強く、地図の前で知恵を絞るのは幹部の仕事、陸曹は現場で汗を流すのが役割なので、戦術の知識は必要ないと言う雰囲気があり、戦術教範との距離ができてしまい、理想が戦術を学ぶ環境はほとんどないのが現実である。(P225)二見氏
これは軍隊としては異常です。まあ旧ソ連軍とかなら当たり前でしょうが。下士官が戦術を把握していなれば実戦で有効な行動は取れません。これも「筋書きあるドラマ」である演習をこなすだけであれば、必要ないということでしょう。
であれば自衛隊は軍隊ではなくて劇団です。
>現役時代から、高いモチベーションと使命感を持ち、考え方で柔軟で向上心のある者には、定年後も60五彩位までその経験を生かす制度があれば、後輩の隊員たちにも良い企業良い経営影響を与えるはずです。(P232)二見氏
>(米海兵隊では)主任教官は定年後、再任用をされ、ここで教官になっていたのです。米海軍では、主任教官クラスの子子供、再任用のポストとして運営していたのです。(P233)松岡氏
>陸上自衛隊教育訓練研究本部隷下の開発実験団には、職務上の豊富な経験とノウハウを有している人材が多数勤務しています。専門的な知識や経験を持っている人材が定年でいなくなってしまうと、せっかく蓄積したデータやノウハウを有効に活用できないばかりか、業務の内容によっては、またゼロに近い状態から始めなければならないとなれば、非常に非効率的です。(P235)
隊員の募集難である現在、そして少子高齢化が予想されるわけで、再雇用は重要なテーマです。50代前半で退職ならば年金が出るまで10年前後は働かないといけないわけですが、不本意な再就職をしている方も少なくありません。
有能な方にはお二人が示しているように、教官などの形で再雇用を行うべきです。車輌や航空機の整備やパイロットも同じです。
先日エアバスヘリの整備工場・訓練施設を取材したのですが、自衛隊のヘリパイロットのOBはかなり雇用されていました。対して整備員はゼロでした。これは民間と資格が違うことが大きいと思いますが、民間で使える資格を与えることも必要でしょう。
そのような仕組みを変えることを防衛省、自衛隊は嫌がりますがそれは当事者意識が欠如しているからでしょう。
また再雇用者を海外視察要員にする手もあるでしょう。海外の見本市やコンファレンス、学会などに年に何度か派遣して情報を専門的に収集する。例えばユーロサトリのような大きな見本市では多岐にわたる展示があります。小火器、誘導弾、需品、通信、サイバー、衛生、航空機、車輌などそれぞれの分野の専門家を送るべきです。同じ人間が何度も行くことによって、知識が蓄積されます。また人脈も増えて情報の質も高くなります。30年やっているぼくが言うのですから間違いはありません。
そして視察の成果をレポートにまとめたり、講演することでその情報や知見を自衛隊全体で共用化できれば意識の変革も可能となるでしょう。
それにかかるのは上を見ても十億円程度ではないでしょうか。そうであれば妄想を膨らませて不要で高くて使えない装備を調達することに比べれば全然安い投資です。
矛盾しているようですが、逆に早期退職の奨励も必要です。本書でもしめされていますが、諸外国のように一定の年齢で一定階級に達していない隊員は退職させる。そうしないと部隊が高齢化するばかりです。また仕事ができない人間ほどしがみつくので、組織としての能力も低下します。早期退職者には退職金や年金を割増するとか、職業訓練を行うとかサポートは必要です。
>実戦を経験してない期間が長くなると、どうしても現実と乖離していくものです。いつの間にか訓練もシナリオ通りにことが進み、教範通りにできることだけが優先されてしまいます。(P240 )松岡氏
>かつて訓練で教範通りに行動してくる対抗部隊を叩き伏せようと、こちらが想定外の対応をしたら、途中で訓練を停められてしまい、共感や上司から「敵はこのような非常識な行動は取らない」と強く指導を受けたことを思い出します。(P240)二見氏
まさに「劇団陸上自衛隊」です。本来演習はシナリオ通りにやるものではなく、意図的に不測の事態を起こして、それに同対処するかを研究して、現在のやり方で不備があればそれを是正するのが目的です。
ところが陸自ではつつがなく「効率的」に演習を終わらせることが目的化しています。
だから「筋書きあるドラマ」となっています。これならばサバイバルゲームの方がよほどましです。こちらは勝つためにあらゆる戦術練り、努力をしますから。
率直にもし上げれば陸自はサバイバルゲーマー以下、ということになります。
ですからぼくが指摘したFFOSやFFRSの欠陥も演習地で全く実戦を想定していないからいくら不具合があろうと、問題が放置されてきたわけです。
こういう組織が戦闘集団とし精強でしょうか。
この記事へのコメント
>まさに「劇団陸上自衛隊」です。本来演習はシナリオ通りにやるものではなく、意図的に不測の事態を起こして、それに同対処するかを研究して、現在のやり方で不備があればそれを是正するのが目的です。ところが陸自ではつつがなく「効率的」に演習を終わらせることが目的化しています。だから「筋書きあるドラマ」となっています。これならばサバイバルゲームの方がよほどましです。こちらは勝つためにあらゆる戦術練り、努力をしますから。
特殊作戦群や第一空挺団などのエリートはそうには思えませんが、大多数の普通科辺りはそうなのかもしれませんね。そのエリート部隊も、ダメ装備のせいで思うように実力が発揮できてないのかも。
50年前の沖縄に生きていたら…日本に復帰? 米国統治のまま? 琉球国として独立? 今の高校生の答えとは
https://news.yahoo.co.jp/articles/49365123caee1b224015cf2245963448866375c0
こんな教育をした連中といい、沖縄タイムスといい、もうこんなことをしてる時点で中国の工作員がいると言われても文句は言えまい。
>こんな教育をした連中といい、沖縄タイムスといい、もうこんなことをしてる時点で中国の工作員がいると言われても文句は言えまい。
文句言われますよ。
米軍の犯罪被害も事故の被害も本土と段違いに酷い。
賠償金は値切られる。
被疑者の取り調べも出来ない。
環境は汚染されっぱなしで回復されない。
私が沖縄県民なら独立を選びますね。
中国に露骨に助けを求められないだけ、マシですよ。
それだけでも感謝ものです。
日本人が文句を言えるのは、地位協定を沖縄県のニーズに沿う形で改定するか。
海兵隊を47都道府県に分散配備してからにすべきです。
装弾不良、装填不良、排莢不良でしょうか。
「9ミリ拳銃がわずか2500発程度でフレームにクラックが入る「欠陥品」だとぼくが暴露して陸幕が大騒ぎになったようですが」
これも間抜けな話ですね。拳銃だからあまり使うことがないとは言えたった2500発でフレームにヒビ入るとかありえません。オリジナルが削り出し加工なのに対してプレス加工でコストダウンしたかったのでしょうが何でオリジナル通りに造らないのか。ただでさえ高い拳銃がもっと高くなるからなのか。結局少量生産なら買ってきた方がいいとなる。
(既にミネベアミツミは拳銃も作って無いし開発もしてないしお巡りさんの拳銃も安いS&Wだし)
「まあ旧ソ連軍とかなら当たり前でしょうが。」
今のロシア軍も同じだとTVで言っていました。
だから将軍や高級将校が前線で直接指揮を取るから将校の死者数が多いと。
で、死んじゃうと指揮する人間がいなくなるから瓦解すると。いくら軍隊が上位下達の組織とは言え極端すぎですね。下っ端が単なる操り人形ではどうしようもありません。
結果どうなるのかはロシアが身をもって教えてくれていますね。
「率直にもし上げれば陸自はサバイバルゲーマー以下、ということになります。」
サバゲーを趣味にしている現職の方もそこそこいると思いますが、遊びは遊び、仕事は仕事なんでしょうかね?
装備にしても本物見たいなボディアーマーやヘルメットはあるわけで、装備の違いにも愕然とするのかどうなのか。
「こういう組織が戦闘集団とし精強でしょうか。」
個人の身体スキルや能力が上だったとしても
組織がへっぽこではダメでしょうね。
戦闘は個人戦では無くて団体戦ですから。
一人で何人も何台も屠る事はできないでしよう。
一人がエース級でも指揮官含め他がへっぽこなら勝てないでしょう。指揮官以外がエース級でも指揮官がへっぽこならやはりダメかと。
賠償金は値切られる。
被疑者の取り調べも出来ない。
環境は汚染されっぱなしで回復されない。
そこは違いないんで、いい加減地位協定を改正すべきですね。
>私が沖縄県民なら独立を選びますね。
悪い冗談ですわ。独立叫ぶ前に米軍に文句言い、政府には改正を求めるべきでしょう。
>中国に露骨に助けを求められないだけ、マシですよ。それだけでも感謝ものです。
???
>悪い冗談ですわ。独立叫ぶ前に米軍に文句言い、政府には改正を求めるべきでしょう。
冗談でも何でも無い。
沖縄県も県民も散々抗議を繰り返しています。
それに対して運用改善で誤魔化して来たのが日本政府です。
ヤマトンチュの大罪としか言い様がありません。
もはや沖縄県対、その他の46都道府県の対立としか言い様がありません。
沖縄に米軍負担を無理強いするのを止めない限り、沖縄独立論が燻り続けるでしょう。
それに地位協定を改正し、国民の権利を護る義務は日本政府の側にあります。
これでは日本政府を頼みとするより、昔から交流のある中国を当てにするようになるのは当然ではありませんか。
>それに地位協定を改正し、国民の権利を護る義務は日本政府の側にあります。
だからこそ独立叫ぶ前に政府に改正を求める抗議をするべきなのです。もちろん政府も答えねばなりません。
>これでは日本政府を頼みとするより、昔から交流のある中国を当てにするようになるのは当然ではありませんか。
当てにするとは独立支援というわけですか?それとも米軍基地反対運動の支援ということを指しているのでしょうか?後者ならまだマシですが。
>だからこそ独立叫ぶ前に政府に改正を求める抗議をするべきなのです。もちろん政府も答えねばなりません。
彼等はこれまでも抗議を繰り返して来ましたが。徒労に終わっています。
政府もそれに応えて来ませんでした。
>これでは日本政府を頼みとするより、昔から交流のある中国を当てにするようになるのは当然ではありませんか。
当てにするとは独立支援というわけですか?それとも米軍基地反対運動の支援ということを指しているのでしょうか?後者ならまだマシですが。
両方セットかも知れませんし、どちらか方一方かもしれません。
日本政府は今まで沖縄県民から愛想を尽かされても、仕方の無い仕打ちを彼等にしてきました。
沖縄の人達に日本に留まって欲しいのなら、彼等の期待に日本人が応え無ければ、彼等は去って行きます。
彼等の日本に対する我慢と怒りは限界に達します。
なんだか胸糞悪いですね、この問題。仮に独立を主張するのは勝手でも、いるなら中国の工作員は退場してもらいたいもの。これは日本国内の問題なのですから。ただ独立を主張するのはごく僅かで、多くは米軍基地の反対のみを主張している人々なのが救い。
これ以上悪化しないように、政府は一日でも早く地位協定改善に取り組んでもらいたいもの。自民党は退場してもらいましょう。立憲民主党やれいわなら期待できます。
これは日本人の覚悟が問われているんだと思います。
米軍は本土に移転させる。
刑事事件の被疑者取調べに弁護士立会を義務づけ米軍に容疑者引渡しを拒む理由を失わせる。
基地内での証拠物件の捜索押収を認めさせる。
米軍基地の警備及び出入管理を任されるくらいに、交戦法規を欧米並みに整備する。
いずれも日本人が逃げ回ってきた問題です。
今回のウクライナ侵攻で、少しはこの問題に関心が集まれば良いのですが。
>地位協定改正なんて、NATO諸国並に米軍と一緒に海外派兵でもしないと、交渉のテーブルにも着けませんよ。
それは固定観念ですよ。
そもそも協定とは日本に基地を置くメリットと、それに伴い日本に譲歩しても良い内容に依って決まります。
アメリカが日本に譲歩できる幅は、司法制度や交戦規定を日本が整備出来てない部分に反比例します。
海外派兵は関係ありません。
アフガン戦争以前から、ドイツもイタリアも地位協定を何度か改定しています。
同じ敗戦国で方や駐留国政府の許可無しでは基地に出入り出来ない独伊。
方や米軍基地に出入り無制限で、そこから出国すると、日本政府が把握出来ない日本。
それに日本に米軍が駐留出来ないとなると、米軍は東南アジアからアフリカ東海岸に至るまで通常動力艦船が給油修理出来る拠点を失います。
航空機の重整備の拠点も同様です。
日本と他国にある基地の性格を人体に例えるなら、日本のは内臓であり他国のは腕や足みたいなものです。
交渉の余地はあります。