仏次期哨戒機はA320MPAが本命。

仏軍、次期哨戒機の研究開始 A320MPAとFalcon 10X検討
https://www.aviationwire.jp/archives/268608

>フランス軍事省下の装備総局(DGA)は、次期海上哨戒機の開発に向けて、エアバスとダッソー・アビエーションの2社と研究契約を結んだ。エアバスの防衛宇宙部門エアバス・ディフェンス・アンド・スペースはA320neo、ダッソーはFalcon 10X(ファルコン10X)を母体とし、アーキテクチャーを1年半かけて研究する。


>DGAの決定を受け、エアバスは小型旅客機A320neoを母体とするA320MPAプロジェクトを現地時間1月12日に発表。フランス海軍の全ミッションを満たすのに最も適しているという。

>ダッソーがベースとするFalcon 10Xは、2025年末の就航を目指して開発が進む大型ビジネスジェット機で、ニューヨーク-上海間をノンストップで飛行できる7500海里(約1万3890キロ)の航続距離を実現できる見通し。


>各国の哨戒機選定では、川崎重工業(7012)製のP-1を選定した日本を除くと、ボーイングが737-800をベースに開発したP-8A「ポセイドン」を選定する国が目立つ。2022年12月時点で米海軍と豪州海軍、インド海軍、英空軍、ノルウェー空軍、ニュージーランド空軍の6カ国へ150機以上を納入しており、今年は韓国、2024年にはドイツへの初納入が計画されている。ボーイングは、カナダ空軍にもCP-140「オーロラ」の後継機として提案している。

これまでのP-8の成功と世界の哨戒機調達の様子を見るに、恐らく本命はA320MPAでしょう。大石英司氏もおっしゃってますがファルコンは分が悪い。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/

>、リア・ジェットて、吊るし物が無理でしょう。主翼下にあれこれ下げるとトリムが難しくなるから、リア・ジェットを哨戒機にするのは無いと思う。最初からそれ前提で設計するならともかく。
>うちも、エンジン、サフランで良いからとP-1のドンガラだけ売り込めば良い。フランスは最初、そう言って来たそうだから。

P-8のベースは737です。それが大成功を収めているわけです。世界的にこれが哨戒機のデフォだと言う雰囲気ができてきている。そこでビジネスジェットをベースの機体を採用しても、輸出市場で戦うことは難しいでしょう。320なら旅客機として737と互角以上に戦っている機体で、サービス網も広く、整備費用も低減できます。そういう観点から320ベースの機体が得らばれる可能性が高いと思います。

さて我が国のP-1ですが能力的に旧型のP-3Cより低く稼働率もこれまた低い。お値段も初度費込だとP-8の2倍以上です。
こんなクズを今後も19機も調達すべきではないし、派生型なんてもってのほかです。
大石氏も仰っているようにせめてエンジンを換装、システムもP-8のものに入れ替えるべきです。

■本日の市ケ谷の噂■
鳴り物入りでオープンしたが、機能不全の空自の入間病院で今度は、看護師が自殺、との噂。

この記事へのコメント

ミスターフリゲート
2023年01月15日 17:34
>さて我が国のP-1ですが能力的に旧型のP-3Cより低く稼働率もこれまた低い。お値段も初度費込だとP-8の2倍以上です。
こんなクズを今後も19機も調達すべきではないし、派生型なんてもってのほかです。
大石氏も仰っているようにせめてエンジンを換装、システムもP-8のものに入れ替えるべきです。

システムはなんとかなりそうな気がしますが、エンジンはどうなんですかね。翼がエンジンの重さに耐えられるのかにもよりますね。繊細ですし
Goodman80
2023年01月15日 17:58
P-1は維持するだけで無駄なので全数廃棄で良いでしょう。P-3Cもそこそこ残っているので機体の寿命延長、装備品のアップデートを行い、海自の航空部門は国境警備隊として独立させるべきです。海自には運用能力等が皆無な為、独立した組織に任せる必要が有ります。序でに陸自も同様に。
海外派遣・島嶼防衛には海兵隊を作り、国内とは完全に分離した組織にする必要が有ります。空自は分けようが無いのでそのままでいいでしょう(相当量の業務は民間に委託で)。
■本日の市ケ谷の噂■
自衛官の自殺なんてどこでも何時でも満遍なく発生しているので、気にするだけ無駄かと。まあ、自衛隊だけに限りませんけど。
やれやれ
2023年01月15日 18:48
■本日の市ケ谷の噂■
マジですか?ご冥福をお祈りします…
やれやれ
2023年01月15日 19:09
ミスターフリゲートさん、
仮に4発でもエンジンならよりどりみどりです。
ただし今のP1と同じ様な海面スレスレの様な運用は難しいと思いますが。
そうでなければ問題ないでしょう。
ただ今時エンジンを4発付けてる時点でどうしようもないし、安全性ガーとか言っても低空飛ばなければ双発で済みます。
翼だって翼面積少なく後退翼も強めにしても良い。
その分燃費も良くなるし。
まあエンジン変えるなら双発で翼は作り直した方が良い。その方が運用費用もメンテも楽になるし。
と言うか他にも腐食問題もある様ですし筋は良くない作りなのでしょうね。
魔改造してP8相当にするより順次P8に入れ替えた方が結局良いかと思いますよ。
フランスがP1に興味を持たなかったのも結局高度上げて運用するなら専用の機体より旅客機の機体を流用する方が運用費用も安くなるしパイロットの養成も楽だからでしょう。

もしP3C的な運用の延長が良ければフランスもそれなりに興味を持ったかも知れませんが旅客機が候補に上がっていた時点でP1の勝てる可能性は0でしょうね。今回でトドメでしょう。

ミスターフリゲート
2023年01月15日 21:14
goodman 80さん
>海自の航空部門は国境警備隊として独立させるべきです。海自には運用能力等が皆無な為、独立した組織に任せる必要が有ります。序でに陸自も同様に。

しかし対潜哨戒はどうやって…。国境警備隊では対潜攻撃とか対艦攻撃も難しいとは思います。
それにP3Cだけの時期は、それなりに運用能力はあったとは思うんですが
Goodman80
2023年01月15日 22:16
ミスターフリゲートさん
海自の航空部門が国境警備隊に移籍するだけで、人も装備も変わりません。P-1の維持自体が極めて難しい状況なので、とりあえずP-3C(2021年時点で40機位)を使っておいて、P-8とMQ-4Cの組み合わせに換えていくのが理想的です。A320MPAでも同様の事が出来る筈なので、その時点でそれなりに判断して行けばいいでしょう。A320MPAはB737と同様の改修できるので、対潜哨戒機・早期警戒機・空中給油機等を同機で統一する事も可能でしょう、B737はもちろん現在実機も有りますが。
偽陸士
2023年01月16日 10:08
■本日の市ケ谷の噂■

気の毒に。

何が原因だったのか。

自殺するくらいなら、逃げろと言いたい。
兵長
2023年01月16日 10:22
防衛省は清谷先生の言うことを一回聞いてみろ。
やれやれ
2023年01月16日 10:25
「平和予算ODAを軍事に使える」国民が知らない“安保3文書”恐るべき全貌
https://diamond.jp/articles/-/315897
こんな事になっているとは知りませんでした。
そんなのあり?ご参考まで。
偽陸士
2023年01月16日 11:18
>「平和予算ODAを軍事に使える」

独裁政権も援助してきたODAが平和予算とは知りませんでした。(笑)

けどこれインフラを日本企業にやらせていた従来のやり方が、防衛装備の輸出に変わっただけでは?

ただこれは潜水艦や飛行艇みたく企画倒れかに終わるでしょう。
Suica割
2023年01月18日 12:51
アメリカは、2代続けて、旅客機ベースなのを考えると、専用機を作ろうとした日本の発想は間違いだったのでしょう。
P3Cはエレクトラがベースです。
その前の世代は爆撃機ですし。
ブロガー(志望)
2023年01月21日 23:53
お邪魔します。
 戦闘機とかと違って哨戒機の場合は「機体その物」よりは「搭載している電子装備等」に負う割合が高いので、機体には「(海域または空域のカバーには一定数以上必要等で)費用対効果と信頼性」が求められているのでしょう。となれば737やA320ベースが「妥当」でP1はそれとは逆をやってしまったのではないかと。尤もそれ以前の「作りたい(仲間内に金をばら撒きたいか)ありきで、哨戒それ自体など眼中に無かったであろう」事が問題なのでしょうが。
 費用対効果と信頼性でいえば上記の選択になるのでしょうが、自分としては新たな可能性の開拓といった事もやって欲しいとも思います。例えば「低空を低速で長時間飛ぶ」航空機を開発して、「目的地に行くよりも乗る事自体や眼下の景色を楽しむ事を中心にしたクルーズ旅客機」「海洋等の調査機」「ドローンまたは無人機の管制機または監視機」にして欲しいです。
やれやれ
2023年01月23日 11:38
ブロガー(志望)さん、
その通りです。ただ海自的な言い訳をすると運用方法が根本的に異なるので海自型(従来型哨戒機)運用では現行旅客機の改造ではうまくいかないのです。
現行旅客機が高空を高速で効率よく飛ぶことを優先し、海面すれすれの低空を低速で飛び続ける事は効率が悪く苦手なのです。
なのでP1の様に旧式ジェット旅客機のような大きく後退翼の少ない翼が有利となります。4発エンジンは論外ですが。
そういう従来型哨戒機の運用を捨てれば良いのですがそれを最優先にしたことがP1の悲劇。まあそうでもしないと旅客機ベースでいいじゃんと結論が出ますからね。
・従来型対潜哨戒機の哨戒方法に拘った。
・国産の機体を開発したかった。
この2点が失敗(P1開発)の大きな要因でしょう。
そして時代の流れに置いていかれた、今の日本の様に。
もっとも旅客機ベースになったとしてもそれに合った電子装備を
作れるかどうかは別の話で、旅客機ベースにするなら素直にP8購入になっていたでしょう。ライセンス生産ならB737のライセンス共々させてもらえれば良い勉強とお金になったでしょうね。