戦争ごっこしかできない山下裕貴元陸将の「責任」を問う。
陸自発砲事件、容疑者は任期制の「自衛官候補生」どんな制度? 元精鋭隊員らはどう考える
https://www.tokyo-np.co.jp/article/257199
この記事にコメントを寄せました。
件の陸自の銃撃事件に関する憶測記事が多い中、このような自衛隊の人事制度の問題を掘り下げた記事は評価できます。
ぼくのコメントは以下の通りです。
>軍事ジャーナリストの清谷信一氏は「安易な『契約社員』である任期制自衛官で、人員削減に対応してきた。本来なら『正社員』を減らして組織をスリム化する必要があるのに、その努力を怠ってきた。とくに陸自は3万人程度は削減する必要がある」と批判する。
「人手不足なのにパワハラやセクハラで途中で辞める人が多く、真摯しんしに対策を講じてこなかった。一定の質を確保するには、自衛隊が自身で人員を減らさなければいけないのに、ポストを確保することしか考えていない」と抜本的な人員削減の必要性を訴える。
これに対して山下裕貴元陸将はツイッターで3万人削減は無責任だと批判しました。
さすがロシアのウクライナ侵攻をうけて、明日にもロシアが北海道に戦車で攻めてくるみたいな与太話をされる「将軍様」だと関心しました。
では「責任ある将官」だった山下裕貴元陸将は現役時代、あるいは退職後人員確保にどれだけ熱心に「責任」を果たして来たのでしょうか。
少なくともぼくは12年以上まえに拙著「国防の死角」でも任期制自衛官の充足率の低さを指摘してきました。
また関連記事も書いてきました。
自衛隊の人員増は幻
https://japan-indepth.jp/?p=71098
>自衛官が足りないのは防衛省、自衛隊の当事者能力の欠如が大きい。防衛省、自衛隊は90年代以後、少子高齢化は分かり切っていたのに、兵力構想が欠如し、無策だった。ソ連が崩壊した90年代以降いわゆる「平和の配当」を求める声に応じて、自衛隊も縮小された。このとき防衛省、自衛隊は「正社員」に相当する曹(下士官)、幹部(将校)、将官の数は増やしており、「契約社員」に相当する任期制自衛官である士を大幅に削ってきた。一士、2士の充足率は4割、士長を加えても7割程度の期間が延々と続いてきた。
>本来人員削減によって防衛費を削減するためには、幹部や将官など人件費の高い階級とそのポストを削減するのだが、自衛隊は痛みを嫌って安易に任期制自衛官を切ったので、一線部隊の隊員の充足率は大いに下がり戦闘力は低下したが、人件費は下がらなかった。特に陸自では部隊を縮小し将官、幹部を減らしていれば同じ人件費でより多くの任期制自衛官を採用できたはずだ。
>しかも陸上自衛隊では銃剣道や競走などの「課外活動」を専業でやっている隊員が多い。特に銃剣道は実戦では全く役に立たない。これは部隊長の出世がこれらの競技できまるという歪んだシステムがあるからだ。実戦でも任務でも役に立たない「お遊び」に隊員を貼り付けておいて増員を望むのは随分と虫がいい話だ。
>筆者は歴代の陸幕長、防衛大臣に何度も止めるつもりはないかと尋ねたが、皆明言はさけたが止めるつもりはないらしい。
>対して人民解放軍は2000年に170万人だった兵力を2021年には97万人へと大きく削減している。その中には将官や将校も多く含まれている。これは主として兵力削減で浮いた費用を近代化に当てるためだ。だが近年中国も少子高齢化が進み始めており、恐らくはそれを見越して兵力の削減を行ってきたとも取れる。
むしろ防衛省、自衛隊よりも財務省の方が危機感を持ってきました。
>採用を増やしてもどんどん自衛官がやめている。毎年の新規採用者の約三分の一に相当する自衛官が中途退職しているということは、常識的に考えれば職場に何らかの深刻な問題があるということだ。それを解決せずに増員してもザルで水を掬うようなものだ。
>しかもこのような情報を財務省が公開し、当の防衛省、自衛隊は隠蔽してきた。それは危機感が欠如しており、問題の解決よりも組織の無謬性を維持したいという、当事者能力の欠如がある。
>そして「一身上の都合」でやめている隊員の少なからずはセクハラ、パワハラ、いじめなどが含まれている。先日もセクハラを理由に退職した元女性自衛官、五ノ井里奈氏が実名で告発し、防衛省からの謝罪を勝ち取ったが、普通は隠蔽され、表にでてこない。彼女の場合でも組織的な隠蔽があった。筆者が取材した元自衛官は、本当の理由で退職を希望すると調査が終了するまで退職を許さないとか言われるのでみんな仕方なく、「一身上の都合」にすると述べている。
>被害者を救済することどころか、被害者をむしろ組織の和を乱す「異端者」扱いして迫害する歪んだ組織文化がある。組織として加害者を守るから、同じような嫌がらせでやめていく隊員が後を絶たないのだ。
>それを就職や家庭の事情などの「一身上の都合」にしているので、上層部はなんで隊員が大量にやめているか把握できず、ある日突然幕僚長が頭を下げて陳謝することになったわけだ。
>更に申せば現状を変えようと提案すると、これまた「異端者」扱いされて、いじめやパワハラの対象になる。だから海外留学から帰ってもその知見を元に改革を提案する者は殆どいない。陸自のイラク派遣などでも派遣部隊の経験者が実戦の教訓を元に改革を提案するとパワハラにあって昇進できなくなる。筆者は実際にイラク派遣部隊の部隊長をふくむ幹部からその実態を聞いている。このため自衛隊は世界の軍隊の常識からかけ離れたおかしな武装組織になっている。
>中途退職者を減らすためには迂遠のようだが、閉鎖的で陰湿、組織防衛を第一とする組織文化の改革しかない。セクハラ、パワハラは犯罪であると認識し、起きた場合外部に公表する。またこれらを許さず加害者は厳しく罰する。隠蔽しようとした上司らは懲戒解雇も含めて厳しい罰則をもうけて、それを厳格に運用する。ドイツ連邦軍のようにオンブズマンを導入するなど、外部の目による監視は絶対必要だ。
で、財務省からせっつかれる形で、隊員確保のためのパワハラ・セクハラ対策を防衛省や自衛隊は始めした。当事者意識と能力が欠如しているとしか言いようがありません。
出来もしないのに、定員拡大や現状維持を主張するのは無責任です。
特に衛生は問題です。医官の充足率は部隊で2割強、護衛艦にも潜水艦にも本来定員として医官がいることになっていますが、海外任務以外搭乗しておりません。
これで戦時に戦えるのですか?
勇ましい「火の出る玩具」の獲得だけは熱心ですが、こういう深刻な問題から目をそらしているのではないですか?
山下裕貴元陸将は戦争と戦争ごっこの区別もついていないのではいでしょうか。
軍事の素人が将軍様になれる陸上自衛隊という組織。
https://kiyotani.seesaa.net/article/202203article_18.html
>よく文春もこんな駄文を掲載したものです。これじゃ月刊HANADAとか、WiLLと同じレベルですよ。看板雑誌「月刊文藝春秋」の名が泣きますよ。
>>元陸将で中部方面総監を務めた千葉科学大学客員教授の山下裕貴氏のインタビュー記事です。
https://bunshun.jp/articles/-/52846
>>「陸上自衛隊の定員は即応予備自衛官を入れて16万人、戦車はたったの300両(防衛大綱完成時)です。30年前は定員18万人、戦車が1200両でしたから、冷戦終了後のスリム化で自衛隊の戦力はかなり落ちています。戦車の数だけで言えば、ロシアの1個戦車師団程度の戦力しかありません。陸軍だけで約46万人の兵員と2000両以上の戦車を有している韓国では、日本の陸上自衛隊のことを“軽武装部隊”と揶揄する人さえいる状態。これだけの戦力では、侵略してくる部隊を単独で撃退することはほぼ不可能です」
予算や人間がなる木でも我が国にはあるんでしょうかね。
少子高齢化、限られた予算で現在の陸自の部隊を現代の軍隊として維持することは不可能です。であれば定員と部隊を減らして、浮いた予算で装備や兵站、調達部門などを拡充すべきです。ぼくは常々そう申しております。
5倍に薄めて飲むカルピスを、10倍、20倍に薄めているのが現在の陸自です。
果たして山下裕貴元陸将はこのような現状を変える責任を果たしてきたのでしょうか?
Japan in Depth に以下の記事を寄稿しました。
陸自の広帯域多目的無線機は使えない(上)
https://japan-indepth.jp/?p=76248
陸自の広帯域多目的無線機は使えない(下)
https://japan-indepth.jp/?p=76277
https://www.tokyo-np.co.jp/article/257199
この記事にコメントを寄せました。
件の陸自の銃撃事件に関する憶測記事が多い中、このような自衛隊の人事制度の問題を掘り下げた記事は評価できます。
ぼくのコメントは以下の通りです。
>軍事ジャーナリストの清谷信一氏は「安易な『契約社員』である任期制自衛官で、人員削減に対応してきた。本来なら『正社員』を減らして組織をスリム化する必要があるのに、その努力を怠ってきた。とくに陸自は3万人程度は削減する必要がある」と批判する。
「人手不足なのにパワハラやセクハラで途中で辞める人が多く、真摯しんしに対策を講じてこなかった。一定の質を確保するには、自衛隊が自身で人員を減らさなければいけないのに、ポストを確保することしか考えていない」と抜本的な人員削減の必要性を訴える。
これに対して山下裕貴元陸将はツイッターで3万人削減は無責任だと批判しました。
さすがロシアのウクライナ侵攻をうけて、明日にもロシアが北海道に戦車で攻めてくるみたいな与太話をされる「将軍様」だと関心しました。
では「責任ある将官」だった山下裕貴元陸将は現役時代、あるいは退職後人員確保にどれだけ熱心に「責任」を果たして来たのでしょうか。
少なくともぼくは12年以上まえに拙著「国防の死角」でも任期制自衛官の充足率の低さを指摘してきました。
また関連記事も書いてきました。
自衛隊の人員増は幻
https://japan-indepth.jp/?p=71098
>自衛官が足りないのは防衛省、自衛隊の当事者能力の欠如が大きい。防衛省、自衛隊は90年代以後、少子高齢化は分かり切っていたのに、兵力構想が欠如し、無策だった。ソ連が崩壊した90年代以降いわゆる「平和の配当」を求める声に応じて、自衛隊も縮小された。このとき防衛省、自衛隊は「正社員」に相当する曹(下士官)、幹部(将校)、将官の数は増やしており、「契約社員」に相当する任期制自衛官である士を大幅に削ってきた。一士、2士の充足率は4割、士長を加えても7割程度の期間が延々と続いてきた。
>本来人員削減によって防衛費を削減するためには、幹部や将官など人件費の高い階級とそのポストを削減するのだが、自衛隊は痛みを嫌って安易に任期制自衛官を切ったので、一線部隊の隊員の充足率は大いに下がり戦闘力は低下したが、人件費は下がらなかった。特に陸自では部隊を縮小し将官、幹部を減らしていれば同じ人件費でより多くの任期制自衛官を採用できたはずだ。
>しかも陸上自衛隊では銃剣道や競走などの「課外活動」を専業でやっている隊員が多い。特に銃剣道は実戦では全く役に立たない。これは部隊長の出世がこれらの競技できまるという歪んだシステムがあるからだ。実戦でも任務でも役に立たない「お遊び」に隊員を貼り付けておいて増員を望むのは随分と虫がいい話だ。
>筆者は歴代の陸幕長、防衛大臣に何度も止めるつもりはないかと尋ねたが、皆明言はさけたが止めるつもりはないらしい。
>対して人民解放軍は2000年に170万人だった兵力を2021年には97万人へと大きく削減している。その中には将官や将校も多く含まれている。これは主として兵力削減で浮いた費用を近代化に当てるためだ。だが近年中国も少子高齢化が進み始めており、恐らくはそれを見越して兵力の削減を行ってきたとも取れる。
むしろ防衛省、自衛隊よりも財務省の方が危機感を持ってきました。
>採用を増やしてもどんどん自衛官がやめている。毎年の新規採用者の約三分の一に相当する自衛官が中途退職しているということは、常識的に考えれば職場に何らかの深刻な問題があるということだ。それを解決せずに増員してもザルで水を掬うようなものだ。
>しかもこのような情報を財務省が公開し、当の防衛省、自衛隊は隠蔽してきた。それは危機感が欠如しており、問題の解決よりも組織の無謬性を維持したいという、当事者能力の欠如がある。
>そして「一身上の都合」でやめている隊員の少なからずはセクハラ、パワハラ、いじめなどが含まれている。先日もセクハラを理由に退職した元女性自衛官、五ノ井里奈氏が実名で告発し、防衛省からの謝罪を勝ち取ったが、普通は隠蔽され、表にでてこない。彼女の場合でも組織的な隠蔽があった。筆者が取材した元自衛官は、本当の理由で退職を希望すると調査が終了するまで退職を許さないとか言われるのでみんな仕方なく、「一身上の都合」にすると述べている。
>被害者を救済することどころか、被害者をむしろ組織の和を乱す「異端者」扱いして迫害する歪んだ組織文化がある。組織として加害者を守るから、同じような嫌がらせでやめていく隊員が後を絶たないのだ。
>それを就職や家庭の事情などの「一身上の都合」にしているので、上層部はなんで隊員が大量にやめているか把握できず、ある日突然幕僚長が頭を下げて陳謝することになったわけだ。
>更に申せば現状を変えようと提案すると、これまた「異端者」扱いされて、いじめやパワハラの対象になる。だから海外留学から帰ってもその知見を元に改革を提案する者は殆どいない。陸自のイラク派遣などでも派遣部隊の経験者が実戦の教訓を元に改革を提案するとパワハラにあって昇進できなくなる。筆者は実際にイラク派遣部隊の部隊長をふくむ幹部からその実態を聞いている。このため自衛隊は世界の軍隊の常識からかけ離れたおかしな武装組織になっている。
>中途退職者を減らすためには迂遠のようだが、閉鎖的で陰湿、組織防衛を第一とする組織文化の改革しかない。セクハラ、パワハラは犯罪であると認識し、起きた場合外部に公表する。またこれらを許さず加害者は厳しく罰する。隠蔽しようとした上司らは懲戒解雇も含めて厳しい罰則をもうけて、それを厳格に運用する。ドイツ連邦軍のようにオンブズマンを導入するなど、外部の目による監視は絶対必要だ。
で、財務省からせっつかれる形で、隊員確保のためのパワハラ・セクハラ対策を防衛省や自衛隊は始めした。当事者意識と能力が欠如しているとしか言いようがありません。
出来もしないのに、定員拡大や現状維持を主張するのは無責任です。
特に衛生は問題です。医官の充足率は部隊で2割強、護衛艦にも潜水艦にも本来定員として医官がいることになっていますが、海外任務以外搭乗しておりません。
これで戦時に戦えるのですか?
勇ましい「火の出る玩具」の獲得だけは熱心ですが、こういう深刻な問題から目をそらしているのではないですか?
山下裕貴元陸将は戦争と戦争ごっこの区別もついていないのではいでしょうか。
軍事の素人が将軍様になれる陸上自衛隊という組織。
https://kiyotani.seesaa.net/article/202203article_18.html
>よく文春もこんな駄文を掲載したものです。これじゃ月刊HANADAとか、WiLLと同じレベルですよ。看板雑誌「月刊文藝春秋」の名が泣きますよ。
>>元陸将で中部方面総監を務めた千葉科学大学客員教授の山下裕貴氏のインタビュー記事です。
https://bunshun.jp/articles/-/52846
>>「陸上自衛隊の定員は即応予備自衛官を入れて16万人、戦車はたったの300両(防衛大綱完成時)です。30年前は定員18万人、戦車が1200両でしたから、冷戦終了後のスリム化で自衛隊の戦力はかなり落ちています。戦車の数だけで言えば、ロシアの1個戦車師団程度の戦力しかありません。陸軍だけで約46万人の兵員と2000両以上の戦車を有している韓国では、日本の陸上自衛隊のことを“軽武装部隊”と揶揄する人さえいる状態。これだけの戦力では、侵略してくる部隊を単独で撃退することはほぼ不可能です」
予算や人間がなる木でも我が国にはあるんでしょうかね。
少子高齢化、限られた予算で現在の陸自の部隊を現代の軍隊として維持することは不可能です。であれば定員と部隊を減らして、浮いた予算で装備や兵站、調達部門などを拡充すべきです。ぼくは常々そう申しております。
5倍に薄めて飲むカルピスを、10倍、20倍に薄めているのが現在の陸自です。
果たして山下裕貴元陸将はこのような現状を変える責任を果たしてきたのでしょうか?
Japan in Depth に以下の記事を寄稿しました。
陸自の広帯域多目的無線機は使えない(上)
https://japan-indepth.jp/?p=76248
陸自の広帯域多目的無線機は使えない(下)
https://japan-indepth.jp/?p=76277
この記事へのコメント
彼の記事を読むとまともな国防云々は無理でしょう。
何よりその口車で安倍友になったのか今でも千葉忖度科学大学で客員教授をやっているし、マスコミ出演や記事も多い。
ましてや危機管理の専門家として大学に名を置いていますからね。危機管理が危機的。
安倍友で無ければどうだっただろうと思わなくも無い。
山下もそうですがこれと言った業績も日本でトップクラスの専門家も多いわけでもなんでもないFラン大学の加計学園の関係者が安倍が死んだ後もよくマスコミやNHKに出ているのが何故なのか気になります。
チコちゃんでも偶に出てきますよね、岡山忖度理科大の人とか。死してまだ影響力があるのでしょうかね。
侵略してきた敵軍を撃退するのは海自や空自であり、むしろ力をいれるべきはここでしょうに。空母や揚陸艦艇を撃沈させる対艦ミサイルや自爆型ドローンとか。陸自も力をいれるべきは戦車ではなく対艦ミサイルでしょう。
他の人も言っているでしょうけど、確かに戦車が日本でドンパチできるところはとても少なく、ドローンや精密誘導砲弾の登場もあり、戦車が活躍する場面は狭まっていると思いますね。
ていうか、今だとミサイルやゲリコマ、サイバー攻撃で司令部を無力化してそのすきに侵攻する流れの可能性が高いでしょうから、力をいれるべきは防空、対ゲリコマ、サイバー戦能力でしょう。
だから政府はこの戦略に変更したわけで、この陸将が考え方がアップデートできていないと思われます。
自衛隊ってどうも上に行けば行くほど、詮議が出来ず下の者には義を言うなばかり。
その内、戦陣訓を持ち出すかも知れない。
100機が退役見通しの空自F15、エンジン輸出を検討…インドネシアでF16搭載を想定
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cd56d688377df4e821974c9d65ff1dfe83a249c
どうなるか
まあ、元々国民を見張り弾圧する為の組織が一般国民を守ると思う方が可笑しいんだが、平の兵隊がどう考えようと関係ない筈なんだが、銃口をどっち向けるかは兵隊の自由と言う事を冷房のガンガン効いた部屋に籠る連中は考えないんだろうな。
結局日本に於ける組織のトップ及び上層部は仲間内政治というかマウンティング合戦の勝者であり、人望や人徳なんかではなく「察してあげないと後々面倒」と周囲に思わせる事に成功した連中で、「何かをするのは下々、責任を取るのも下々、忖度させるのが自分達の役割。」といった考えなのでしょう。戦前旧陸軍をリストラしてより「筋肉質」に変えた宇垣将軍も後に旧陸軍に足を引っ張られる破目になりましたし。尤も江戸後期深刻な財政危機に陥った藩の改革に乗り出したら家臣達に寄ってたかって排除された四国蜂須賀家当主(後継は特に血の繋がりは無い将軍の実子)に比べればマシだったかも知れませんが。
面倒な人の欲求を「察してあげる」と、増長してさらに扱いづらくなる
本格的な着上陸が起きる蓋然性は低いと分析してるんじゃないの?
白書にもそう書かれていますよね。それとも白書の記述は
防衛省・自衛隊としてのもので陸自としては今でも着上陸があると
想定してるとでも言うんですか?
この人が無責任だと感じるのは、2013年末に決まった26中期防で
南西諸島を見据えた水機団の新編とか、重装備である戦車や火砲の
集約生理とかが決まってる訳で、山下将軍同志はそういう話が
閣議決定される前、まだ陸自な内部で揉まれていたであろう時期に
将や将補というハイレベルの地位にいたにもかかわらず
今になって軽装備部隊と揶揄されるだの、敵を撃退するのは不可能
だのと言い出す所。アウトレイジだったらビートたけしに
お前の舌は何枚あるんだって詰められる国村隼の役どころだよ。