海上自衛隊に戦力維持の真剣さが見えない予算要求
過日の概算要求レクで質問した話です。
FFMはクルー制を導入するという話がありましたが、全く実現できていないそうです。そしてご案内したようにイージスシステム搭載艦でもやる気がない。
それはつまり、各艦の稼働率は上がらないし、海上勤務者は疲弊して、中途退職者が減らずに、新規隊員が減るという悪循環から抜け出せないことを意味しています。しかも無人機導入ですむ任務に哨戒艦を増やして対応しようとしています。今後も官邸乗組員の慢性的な低充足率は改善されるどころか、より悪化するでしょう。
海上勤務ばかりでは疲弊するばかりではなく、オカで学んだりする機会もなくなります。それはプロとしてのモチベーションを奪うことにもなる。
本来隻数を減らしても予算を捻出してクルー制を導入すべきです。
新型FFMですが現用のFFMと同じ12隻が調達される予定です。能力を向上させるというも、RWSは現用FFMと同じモデル、すなわちレーザー測距儀も、自動追尾装置もついてないアレを採用するそうです。能力向上の度合いが心配となります。乗員は90名程度を予定とのことです。
それから面妖なことに、イージスシステム搭載艦の垂直発射機のセル数は公開しているのに新型FFMのセル数は「相手に手の内を明かさない」と公開していません。
担当者の恣意的な判断なのでしょうが、頭が悪いとしか言いようがないし、防衛省の情報統制能力が欠如していると宣伝しているに等しいと思います。バカは予算要求するな。
それから海自の電子戦機はP-1ベースに決まりました。レクで質問したところ、一応有人機、無人機の複数の候補から選んだとのことです。が、始めにP-1ありきでしょう。無論P-1の派生型の方が訓練や兵站では有利です。ですが、調達単価が極めて高い、有事の稼働率も低いであろうP-1で良かったのでしょうか。むしろB737やA320、或いはガルフストリームなどの機体の方が、コストと信頼性、整備製の面ですぐれていたのではないでしょうか。
■本日の市ケ谷の噂■
論文なし、専門研究なしで防衛医大の教授に任命された着任一ヶ月を過ぎた木村幹彦一佐だが、研究機材の定期整備に訪れた業者に対して「公務員は、癒着防止の観点から、業者の方とお話してはいけないことになっています。お帰り下さい。名刺も頂くことはできません。」と述べて周囲を呆れさせた、との噂。
海自の概算要求資料です。
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FFMはクルー制を導入するという話がありましたが、全く実現できていないそうです。そしてご案内したようにイージスシステム搭載艦でもやる気がない。
それはつまり、各艦の稼働率は上がらないし、海上勤務者は疲弊して、中途退職者が減らずに、新規隊員が減るという悪循環から抜け出せないことを意味しています。しかも無人機導入ですむ任務に哨戒艦を増やして対応しようとしています。今後も官邸乗組員の慢性的な低充足率は改善されるどころか、より悪化するでしょう。
海上勤務ばかりでは疲弊するばかりではなく、オカで学んだりする機会もなくなります。それはプロとしてのモチベーションを奪うことにもなる。
本来隻数を減らしても予算を捻出してクルー制を導入すべきです。
新型FFMですが現用のFFMと同じ12隻が調達される予定です。能力を向上させるというも、RWSは現用FFMと同じモデル、すなわちレーザー測距儀も、自動追尾装置もついてないアレを採用するそうです。能力向上の度合いが心配となります。乗員は90名程度を予定とのことです。
それから面妖なことに、イージスシステム搭載艦の垂直発射機のセル数は公開しているのに新型FFMのセル数は「相手に手の内を明かさない」と公開していません。
担当者の恣意的な判断なのでしょうが、頭が悪いとしか言いようがないし、防衛省の情報統制能力が欠如していると宣伝しているに等しいと思います。バカは予算要求するな。
それから海自の電子戦機はP-1ベースに決まりました。レクで質問したところ、一応有人機、無人機の複数の候補から選んだとのことです。が、始めにP-1ありきでしょう。無論P-1の派生型の方が訓練や兵站では有利です。ですが、調達単価が極めて高い、有事の稼働率も低いであろうP-1で良かったのでしょうか。むしろB737やA320、或いはガルフストリームなどの機体の方が、コストと信頼性、整備製の面ですぐれていたのではないでしょうか。
■本日の市ケ谷の噂■
論文なし、専門研究なしで防衛医大の教授に任命された着任一ヶ月を過ぎた木村幹彦一佐だが、研究機材の定期整備に訪れた業者に対して「公務員は、癒着防止の観点から、業者の方とお話してはいけないことになっています。お帰り下さい。名刺も頂くことはできません。」と述べて周囲を呆れさせた、との噂。
海自の概算要求資料です。
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この記事へのコメント
官邸にも乗組員は必要ですよね。自公ともろくなのがいないので。
それはともかく最悪徴兵すればOK位の脳みそしか無いのかも知れません。市ヶ谷にいると下々の隊員の事など気にしないで数合わせだけすればいいくらいの事しか考えないのでしょう。
問題はその数合わせすらうまく行ってない事ですけどね。
いずれ沈みゆく船から逃げ出すネズミのように船乗りがいなくなったりして。
実質的な最終防衛ラインがこれではね...
「新型FFMのセル数は「相手に手の内を明かさない」と公開していません。」
ダミーを載せて実質0ってバレるのが嫌なのかも?上から見れば
VLSの数なんて簡単に分かるのに入港するたびに覆いをかけるとか?
ヘリやドローンで上空飛ぶなとか言うのでしょうか?
やっぱアホ揃いなんでしょうね。
「それから海自の電子戦機はP-1ベースに決まりました。」
墜落しないと良いのですが。FA18Gを借りたほうが良くないですか?
■本日の市ケ谷の噂■
この人、公務員が~云々以前に一般常識が無いのではないですか?
かなりヤバい人のようで。
そもそもその様な事の教育を公務員はしていると思うのですが、
「特別中の更に」特別国家公務員には分からない話なのでしょうかね?(呆)。
概算要求レクチャー取材、おつかれ様でした。
FFMのVLSセル数は明かさない。
クルー制もやらない。
P-1は電子戦機で黄泉返る。
RWSは自動追尾も無し。
予算半分に減額してドローン入れざる得ない方向に仕向けるのが良いかと。
せっかく予算が増えたんだし、海外製から選り取り見取りで選び放題だと思うんですが、どうやら海自の皆さんの思考レベルは、あまりに違いすぎて付いていけません(^_^;)。
「今後も官邸乗組員の慢性的な低充足率は改善されるどころか、より悪化するでしょう。」
全くもってその通り。高い兵器ばかり買って兵站や乗組員負担を蔑ろにする日本の国技が発動してます。
日本の防衛ラインの第一線の海自がコレなんじゃ対中もままならない。
イージス搭載艦もFFMも哨戒艦もp1追加も中止にすべき。
無人化や省人化、クルー制導入以外にも、通信機能のないゲーム機、DVDなどの持ち込み可、基地にもゲームコーナーや映写室、トレーニングジムや図書室などを設けたりなど、隊員の娯楽の多様化などストレスフリー化をしないとダメでしょう。特に潜水部隊は、補給強化も兼ねて、これらの設備を有する潜水艦救難母艦がないといけないでしょう。
というか、根本的な乗組員の処遇改善しないなら、維持費など最低限のものを除き一切予算を出すべきじゃない。
>特に潜水部隊は、補給強化も兼ねて、これらの設備を有する潜水艦救難母艦がないといけないでしょう。
SSBN以外は小型潜水艦かUUVにする。
日帰り勤務をメインとする。
そしてSSBNの聖域を形成する。
ただしフネの数は増えるので救難艦は必要。
日帰り勤務をメインとする。
そしてSSBNの聖域を形成する。
ただ、広い東シナ海や太平洋は、日帰りでは厳しそうな気が。
まー陸軍の私は個人的には陸自の新型ヘルメットが気になりますね。
国産せずに、素直にFASTヘルメットとイアーマフ買って欲しいね。
耳が死ぬし、大声でやり取してると、敵に殺される。
>SSBN以外は小型潜水艦かUUVにする。
海自は潜水艦を主体とした体制に作り替えるべき。
小型潜水艦だと性能的に難しいと思うのでS-80クラスの中型艦のAIを単純任務が出来るように引き上げて地方隊に各8隻配備するのが宜しいかと。簡単な任務で海峡に沈させればUUV代わりにも使えます。
SSBNにはSSNの護衛を付けて最低4個戦隊(出来れば8)。
シーレーン防衛にはイージス艦3隻にSSN1隻1戦隊で太平洋(X3)、インド洋(X4)、東シナ海(X3)をそれぞれ常時1個配備であればなんとかなるんじゃ。
重箱の隅をつつくような言い方ですが、潜水艦主体の体制にする意味って一体?
それにシーレーン防衛についても、対潜に特化したコルベットやフリゲートタイプだと思うのですが。清谷氏もそう言ってますし。
>それにシーレーン防衛についても、対潜に特化したコルベットやフリゲートタイプだと思うのですが。清谷氏もそう言ってますし。
日本近海のEEZ内とかならコルベットでも良いんですが、シーレーン防衛となると艦隊防御以上の能力が無いと簡単に沈められ、全く意味が有りません。インド洋からの長ーいシーレーンをコルベットクラスの電子装備・兵装で守り通すのは殆ど不可能に近いと思います。その前に乗員が疲労で死んじゃいますよ。
日本は未だに鎖国していた頃の感覚のままなので、海上兵力を国防・安全保障でどう使うのかといった事を定められないのでしょう。幕末黒船に押しかけられて開国させられたばかりか不平等条約を結ばされたので、旧海軍は「押し寄せる"黒船"を撃退する」事を目指しました(最大最強の"黒船"が戦艦大和)。これはどちらかと言えば大陸国家に見られる傾向です。一方貿易や海の向こうの植民地からの収奪を飯の種にしている国は海上輸送を含む海上利用を守るために海軍を使います。で今では「敵国の軍艦を自国の沿岸に近づけない」事は航空機やミサイル等でかなりの程度実現が可能であり、一方「海上輸送を含む海上利用を守る」にはそれこそ米海軍相当の兵力を必要とし、かつそれの実現を目指せば「両雄並び立たず」になりかねません。その事が海上自衛隊に「何をどこまでやらせるか」を決め辛くしているのではないかと(弾道ミサイルへの対処は本来航空兵力の任務他)。