【戦闘機輸出】公明党に政権与党の能力はない

自公連立はそもそも政権維持のための因数合わせでしかなく、理念も政策も自民党とは水と油です。

そして武器輸出に関しては情緒的な平和論を持ち出すわけです。輸出をしないことには防衛産業の維持ができないのは明白です。国内開発、調達だけでは成立しないのは自明の理です。山口代表は防衛に精通しており、そのあたりはよくご存知だと思いますが、支持母体である創価学会婦人部は無視できないでしょう。

 GCAPのプロジェクトのBAEシステムズの担当者はBAEシステムズのアンディ・レイサム氏です。彼は前回のFXの担当者であり、その後も次期戦闘機を睨んで、10年以上日本に頻繁に来ています。昨日今日に担当になったわけではない。
彼は日本の政治や行政のシステムを熟知しており、日本の輸出に関するポリシーも深く理解しているはずです。当然BAEはサウジ含めて輸出に関する問題は想定済みだったろうし、日本が駄々をこねてプロジェクトに問題が頓挫するようなことであれば、ゴーサインは出さなかったはずです。つまり戦闘機輸出に関しては既に対処ができている、と考えるのが自然ではないでしょうか。


戦闘機論争、自公連立に限界
首相「輸出歯止め」表明 安保協力の選択肢狭める
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79224770T10C24A3PD0000/
日英伊3カ国が共同開発・生産する次期戦闘機を巡り岸田文雄首相が公明党の求める輸出の「歯止め」措置を表明した。第三国輸出は次期戦闘機に限って認める。共同開発への道筋はついたものの、他国との安全保障協力の選択肢を狭める恐れがある。

>自公連立政権は1999年、冷戦崩壊後に誕生した枠組みだ。(中略)激変する国際情勢を前に足並みをそろえきれない姿に自公連立の限界を指摘する声が出ている。


>首相は13日、国際共同開発する装備品の第三国への輸出解禁に関し「次期戦闘機の共同開発計画『グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)』に限定する」と語った。参院予算委員会で答弁した。

>輸出対象国は日本が防衛装備品・技術移転協定を結ぶ国に絞り、戦闘が行われている国も除く。

首相は輸出を容認する防衛装備移転三原則の運用指針改定を閣議で決めると明言した。実際に次期戦闘機を輸出する際も個別の案件ごとに閣議決定すると盛り「決定前の与党協議が確保されるようにしたい」と発言した。

>公明党が「第三国輸出は紛争を助長しかねない」などと反発し見送った。こうした制約は安保協力の裾野を狭めかねない。

>共同開発した装備品を第三国に輸出できなければ単価がかさんでしまう。結果、各国が日本との共同開発に二の足を踏む可能性がある。

>政府は今の時点で共同開発する装備品のうち第三国輸出を想定するのは次期戦闘機しかないと説明するが、各国にとって与党が設けた制約は「政治リスク」になる。

>自衛隊の海外派遣や集団的自衛権の行使の一部容認といった局面でも「平和の党」を掲げる公明党はブレーキ役を自任してきた。そのたび自民党との隔たりを指摘されてきた。

>浮き彫りになってきたのは重要な安保政策で相互に妥協を繰り返す自公政権の制度疲労だ。海洋進出を強める中国やロシアといった覇権主義的な国に対処するには、抑止力を左右する防衛政策を経済対策のような内政の課題と同じように扱う余裕はない。

>連立解消も辞さない」。次期戦闘機を巡る与党協議では自民党側からこんな声が公然とあがった。


どうせ自民党はアベノミクスの失敗が明らかになり、その上裏金問題や社会保障費の国民負担を増やすなどで、支持を大幅に落としております。次の選挙では野党に転落する可能性すらあります。そして公明党の集票も創価学会の高齢化も進んで落ち込んでいます。そうであれば公明党の連立は解消すべきではないでしょうか。自民党が国益と国防をまともに考えているならば連立を解消すべきです。

月間軍事研究4月号に陸自の18式防弾ベストに関する記事を寄稿しました。
軍事研究 2024年 04 月号 [雑誌]
軍事研究 2024年 04 月号 [雑誌]

apan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695

次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667



この記事へのコメント

ssao
2024年03月15日 11:47
公明党が昔の日本社会党と同じ事をやってるのは皮肉だなぁ。昔は日本社会党の非武装中立論を批判してたのに。

野党でまともな国防論を言っていた民社党が無いのが悔やまれる
2024年03月15日 13:20
ファランクスのバースト射撃にかかる費用は4,600ドル~6,900ドル
https://grandfleet.info/us-related/phalanx-burst-fire-costs-between-4600-and-6900/
海自の独自開発弾はいくらくらいなんだろう。対艦ミサイル相手だから減損ウラニウム弾とかを直撃させないと効果無いし、戦争にはお金が掛るな。C-RAMは最終手段でSM-2やSM-6なんかを盛大にブチ込んでも搔い潜られているんだから、海自ののんびりした頭のお船を出したら海の中のお魚のお家に一直線だろうな。
Goodman80
2024年03月15日 14:36
自衛隊機の「事故情報なし」と防衛省
https://nordot.app/1141228608095551838
>防衛省統合幕僚監部によると、陸海空3自衛隊が保有する全航空機の状況を確認した結果、事故に関連する情報はなかった。
まあ、どうなりますことやら。
Goodman80
2024年03月15日 16:02
防衛装備庁 入札情報から読み解く
https://kaigo-sos.hatenablog.com/
の中に
短機関銃
の項目が、あのブッサイクなM9に替わって何を調達するんだろう?
特殊作戦群装備品にMP5、SIG MPX、MP7が有るがMP5あたりが適当か?
やれやれ
2024年03月15日 16:29
TVニュースを真に受けてしまった。
仰るように見間違いだったようですね。
まあ何もなくて良かった。
坂田三吉
2024年03月15日 17:18
ファランクスのバースト射撃
海自は、劣化ウランじゃなくてタングステン鋼を使ってます。
自衛隊は劣化ウランは持って無いはず。
しかし拝み屋もお花畑だな。
Goodman80
2024年03月15日 18:11
坂田三吉さん
勿論知ってます、だから「海自の独自開発弾」と書いています。海自もBlock1B Baseline2に換装してるようですけど、適応性は大丈夫なんですかね?Wikiによると、ゆうぎりが昔A-6を撃墜してるんですね。
坂田三吉
2024年03月15日 18:31
Goodman80様
ご指摘ありがとうございます。
A-6の撃墜は、リムパックの時出来事で、帝国海軍の呪いではと話題になったのを覚えています。
海自の人が言うには、ファランクスは馬鹿で賢い兵器との事。
Goodman80
2024年03月15日 18:49
坂田三吉さん
ファランクスは帰投する搭載ヘリも射撃する様で、帰投時には電源を落とすと話を聞いたことが有ります。空自のVADSも射撃試験時に電波反射鏡を付けた吹き流しを引っ張るRCAT本体にロックオンして撃墜する事が結構あったらしいので、ある程度共通のシステムなのかも知れません。まあ、めったに射撃なんかさせて貰えない操作員の練度の問題なのかもですが。
KU
2024年03月15日 18:54
>>>ゆうぎり

当時、実家では毎日新聞朝刊を取っていたのですが、1面トップで海自護衛艦が米軍機撃墜!みたいな見出しで、日米戦争が勃発したのかと固まった記憶がありますです^_^;
KU
2024年03月15日 19:09
>>>短機関銃

先々週だったか偶々、つべで見掛けたのが↓

H&K G39

https://youtu.be/FN6zeKBHJP4?si=7Uc7VZjXG4-XRq_C

なかなか良さそうやなあ、と(^_^;。つーか、銃やら無反動砲やらが完全輸入出来るなら、あんなAMVも全部輸入に切り換えできんのか?



通りがかりの軍オタ
2024年03月15日 20:06
実質公明党政権の恐ろしさ
藤原公達氏の予言通りに国が壊れていくニッポン
これからも続く失われた◯十年の始まりは自自公連立からだし
藤原公達 創価学会を斬るで検索されたし。


「創価学会・公明党が目下ねらっているものは、自民党との連立政権ではないのか」
 「もし自由民主党が過半数の議席を失なうというようなことになった場合、公明党に手をさしのべてこれとの連立によって圧倒的多数の政権を構成するならば、そのときは、日本の保守独裁体制が明らかにファシズムへのワンステップを踏み出すときではないかと思う」

 「ちょうどナチス・ヒトラーが出た時の形と非常によく似て、自民党という政党の中にある右翼ファシズム的要素、公明党の中における宗教的ファナティックな要素、この両者の間に奇妙な癒着関係ができ、保守独裁体制を安定化する機能を果たしながら、同時にこれを強力にファッショ的傾向にもっていく起爆剤的役割として働く可能性も非常に多くもっている」
ミスターフリゲート
2024年03月15日 20:39
日本に残された道はもはや2つしかない
http://blog.livedoor.jp/itsoku/lite/archives/61343411/comments/7835641/?p=1#c264274115

>統治で復活できると聞いている
>それが民意かもしれないよね😊😊
>中国父さんに統治していただければ、日本自治区の不景気と少子高齢化問題は忽ち解決するよ😄😄 
>応援ありがとう!日本の問題は、統治ですべて解決!
>統治に向かって、心を一つにしましょう。本当の幸せを掴むために😊
>原爆でリスタート😃😃
>弱小国は消滅するのが運命だよ
日本もカルタゴの末路をたどるだけだな
いっそ、中国になって大国の国民になった方が良い。日本政府を維持する必要性自体が無い
>統治!統治! 

どいつもこいつも統治か原爆しか言わない。
もうこの国は自民党の失策と中国に統治してもらおうと喚き散らす衆愚によって滅ぶだろうな。
いいよ、いっそもう統治とか原爆とか間違った選択をして破滅すりゃいい。




偽陸士
2024年03月15日 21:10
坂田三吉様。 Goodman80様。

ファランクスにせよ他の機関砲にせよ、ドローン本体でなく後ろの吹き流しに当たるよう照準を調整するのが普通のやり方です。
ハワイのケースの場合はそれを怠り、イントルーダーに命中させる失態をやらかした訳で、こんな危険な連中は遠ざけて置きたいというのが米軍の本音だと思います。
あと艦載機の着陸の際にファランクスの電源を切る話も変な話です。
ファランクスもシステムの端末の一つなんで、敵味方識別装置と連動している筈です。
駆逐艦スタークみたく艦内の電圧変化の度に故障するのを嫌がり、電源を普段は落としているというのが本当のところかと。

いずれにせよ世の中にはラファエルのサムソン始め、優れたRWSが溢れてるのに、何が悲しゅうてファランクスの一本槍なんですか。(呆)
日本人にはローマ兵士より竹槍の方がお似合いか?
ミスターフリゲート
2024年03月15日 22:39
参考に
市民団体NO!「攻撃対象になる可能性」日鉄呉跡地の防衛拠点構想 広島
https://news.yahoo.co.jp/articles/e603302aade0707a760df2b168810f6f78698168

どこもかしこも攻撃対象攻撃対象ばかり。
じゃあ攻め込まれたらどうすんですかね?
無防備、無抵抗に徹して侵略者に対し「武器を持たない可哀想な市民なんですやめてください🥺🥺命だけは助けてお願い🥺🥺」と悲劇のヒロインぶれば守れると思ってんでしょうね。
命だけは助けてくれても、財産も何もかも取り上げられて終わり。最悪奴隷まっしぐら。
ガハハ
2024年03月16日 06:52
防衛拠点の呉が攻撃目標になるなら、アメリカ様は広島でなく軍港呉に
原爆を落としたわな。
まあ、無垢の市民虐殺の原爆2発や東京大空襲の効果絶大で大東亜戦争敗戦後米帝様の🐏か奴隷になったんだから中国や朝鮮に統治される心配はないでしょ、ガハハ
Goodman80
2024年03月16日 08:50
ロシアが「地球温暖化」を喜ぶ知られざる理由
https://toyokeizai.net/articles/-/739574
確かに北極海航路は現実に魅力的だし、氷の下に眠っている資源は膨大で、ロシアは益々存在感を示すことになる。まあ、この国は占領軍様次第なんだが、民間レベルの交流は進めておかないと置いてけぼりで悲惨な事になる。搾取はしても保障とかは全く無いしね。
Goodman80
2024年03月16日 10:01
Phalanx CIWS Costs $3,500 Per Second In Ammo To Fire
https://www.twz.com/sea/phalanx-ciws-costs-3500-per-second-in-ammo-to-fire
米軍の20mm砲弾の構造が紹介されていました、海自独自開発弾はどのような実証実験が行われたのか?飛来する対艦ミサイルを実際に攻撃する訳も無いでしょうし。
ブロガー(志望)
2024年03月16日 23:07
お邪魔します。
 歴史作家の井沢元彦氏が「最大のチャンスは同時に最大のピンチでもある。何故なら対立する勢力はどんな手段を用いてでもそれを阻止しようとするから。織田信長も天下統一を目前に、家臣の明智光秀という意外な相手に討たれた。」といった事を述べていました。
 また近代以前の中国やイスラム圏では暗殺が容認されています(司馬遷の史記には「刺客列伝」がある)。両者に共通するのは昔を「あるべき姿」とし、変化を「堕落」「逸脱」と見なす事です。その「堕落」「逸脱」を阻止する役割を担っているのが「暗殺」であると。旧ソ連崩壊他で社民党や共産党が「戦後体制からの逸脱・堕落を阻止する"刺客"」の役割を果たせなくなったので、公明党がその役割を引き継いだのでしょう。宗教には大小の違いはあれど「変えない」傾向がありますので。
 最後に歴史作家の井沢元彦氏は日本のファシズムには「国家神道」だけでなく「法華主義」も関係していたのではないかとも言っていました。