日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい。それを他人事のように語る記者クラブの厚顔。

報道の自由度ランキング発表 日本は順位下げ、G7最下位の70位
https://digital.asahi.com/articles/ASS533PSPS53UHBI016M.html
https://news.ntv.co.jp/category/international/680bfd90ef4d48b0acdff25c4259ae17

日本の報道の自由ランキングが低い原因は新聞、テレビ、通信社などが会員で、排他的かつ差別主義の記者クラブが大きな原因です。

毎度申し上げておりますが、町内会やマンションの管理組合みたいな民間の一任意団体にすぎない記者クラブが官庁などの会見や取材を独占して、雑誌などの非会員団体やフリーランスを締め出して、当局と癒着して密室で取引をしているからです。

このような記者クラブメディアが報道の自由とか、人権とか、国民の知る権利とかを大上段から語る(騙る)のは噴飯ものです。

記者クラブがあるから、法治が歪められて、冤罪も多く、代用監獄や、自白の共用なども多いわけです。彼らは検察、警察、司法から情報という餌を与えられているのでいいなりです。


記者が事前に質問を通告し、それに対して官僚が事前に回答を書き、大臣が会見でそれを読み上げるなんてことを記者会見と呼ぶのは我が国だけです。


浜田防衛大臣会見令和5年6月20日(火)における質問
https://kiyotani.seesaa.net/article/499774183.html

>Q:記者クラブの在り方なんですけれども、記者クラブの皆さんが事前に質問を提出して、それを官僚の皆さんが回答を書いて大臣が読み上げるという形の会見が多いと思うんです。これ他の国でやっているという事例を大臣、御存じでしょうか。

>A:我々とすれば、適切な形で記者会の皆さん方との情報交換をさせていただいているというふうに思っております。

>Q:私も自分の身が可愛いいんで、これがいけないとか良いとか言うつもりはないんですけれども、ただ、それは非常に大臣のお時間も無駄になってるんじゃないですか、記者の皆さんも。であれば、そもそもそういう形であれば、例えば、事前に質問を出しているんであれば、それを一斉にメールで配信するなり、ホームページで公開すれば事は足りてしまうんで、記者会見、例えば週に2日じゃなくて、週に1回とか月に1回でも良いということになるんではないでしょうか。いかがでしょうか。

>A:これは記者会の皆さん方が、色々な形をお考えになってくださっているのも事実でありますし、我々としても、やはり人間対面で話をしなければならない時というのもあると思いますので、そういう意味では、今の形ができあがるまでの積み重ね、そしてまた、今後また、そういった色々な意味でのオンラインだとか色んなことが今試されているわけでありますので、これはもう私どもからこういった直接お話をさせていただく機会というのは大変重要だと考えております。やはり、記者の皆さん方との色々な意見というものを、この質問をいただいてもやはり、そこから派生する事実に対しては、私がお答えをするということは、大変重要なことだというふうにも思いますし、これはまた、記者会の皆さん方と我々の広報の方との色々な調整をさせていただくことが肝要だと思いますので、今後ともですね、不断の努力をしていくことが大変重要だと思いますので、色々な御指摘をいただいたことに感謝いたしますけれども、ここはそういった形でまた、より良い方向に進んで行けば良いというふうに思っております。


こんな間抜けな小芝居やっているのは我が国だけでしょう。

以前は大臣会見で質問したらNHKの政治部鈴木哲也記者にそんな質問するなと妨害されました。

NHK政治部記者の暴言 不誠実な「皆様のNHK」の態度
https://kiyotani.seesaa.net/article/201311article_10.html

この件を実名、写真入りでSAPOやJapan In Depthで書いたら、以後NHKからは出禁になったようです。

「皆様のNHK」の誠意に疑問①〜問題が発生したら無視を決め込む公共放送は許されるのか
https://japan-indepth.jp/?p=1480

これを読むと当局との癒着がよくわかります。

防衛記者クラブの「台所事情」何とも厳しい実態
https://toyokeizai.net/articles/-/343696
>課業中に酒を飲む?
酒代も気になる。記者クラブでは課業中に酒を飲むのだろうか。

>次は交際費だ。この項目の「善政」というのは、記者クラブの会員限定の「行事」のようなものだ。防衛記者会では幹事社の交代や重要な審議事項などがあるときなどに弁当などを用意して、昼休みに集まって話し合う。記者クラブの会費は会社が出している。

>ビール券は各幕僚監部との記者懇談会用となっているが、取材対象である自衛隊に現金同様のビール券を渡しているということになる。かつて官庁の裏金問題でビール券が注目されることがあった。ビール券やタクシー券が通貨として役所内で流通していたのだ。

>防衛省による防衛記者会に対する利益供与が疑われる問題もある。防衛省のA棟の記者会室、会見室、会見控室、D棟にある記者会室などの記者会が使用している部屋の家賃、管理費、光熱費は資料を見る限り支出に入っていない。記者会をケアする防衛省の連絡官2名の人件費も防衛省が負担している。これらの費用は毎月100万円を超えているだろう。

ぼくがこの件を報じて当時の河野太郎大臣に質問して以来、防衛省から役務提供はなくなり、幕僚監部との付き合いも見直されたようです。

またぼくや布施祐仁氏、寺澤有氏らがフリーランスの会見参加を申し込んで、その後なんとか実現できましたが、大変厳しい制限があり機能はしていません。

防衛省における定例記者会見への参加について
https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/kaiken_sanka.html
防衛省における定例記者会見(注)については、防衛記者会に所属しない方であっても、次の(1)から(7)のいずれかに該当する方は、所定の手続きを行った上で参加することができます。
(1)日本新聞協会会員社に所属する記者
(2)日本民間放送連盟会員社に所属する記者
(3)日本専門新聞協会会員社に所属する記者
(4)日本雑誌協会会員社に所属する記者
(5)日本インターネット報道協会法人会員社に所属する記者
(6)在日外国報道協会(FPIJ)会員社に所属する記者
(7)上記(1)から(6)に該当しない記者で、上記(1)から(5)に掲げる団体の会員社が発行または運営する媒体に定期的に署名記事を提供する者(防衛省・自衛隊に関連する記事に限る。)

最近は防衛省の各種レクチャーなどの取材機会も記者クラブ縛りのものは減ってきました。今後も嫌われても(笑)微力ながら改善に尽くしていきたいと思います。

■本日の市ヶ谷の噂■
空幕衛生は毎年ゴールデンウィークに開かれる米国の宇宙航空医学会に視察名目で数名の医官を派遣している。だが空自には現在航空医学の専門医はひとりもおらず、派遣される医官も階級だけは高いが専門も博士号も持たない落ちこぼれ医官ばかりで、実態はご褒美の物見遊山、との噂。


Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
陸自装甲車両調達の最新情報 24年度防衛予算
https://japan-indepth.jp/?p=82517

月刊軍事研究4月号に陸自の18式防弾ベストに関する記事を寄稿しました。
軍事研究 2024年 04 月号 [雑誌]
軍事研究 2024年 04 月号 [雑誌]

apan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695

次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667

この記事へのコメント

KU
2024年05月06日 18:12
んで大臣会見や各幕僚長の定例会見に出たら出たで、ノーパソをカタカタ打っているだけの簡単なお仕事れす!(>_<)...つーか、こんな事で高給貰えるんですねえ。

>存続危機なぜ?日本が誇る救難飛行艇 荒波着水の水陸両用US2

https://mainichi.jp/articles/20240503/k00/00m/010/238000c

これって、海幕か新明和あたりがカネ掴ませて書かせた記事ですかあ?
坂田三吉
2024年05月06日 19:25
空自の医官様も米空軍からは、見下されているのでは。
Goodman80
2024年05月06日 19:49
戦闘機を覆う「ニンジャ・ハンガー」開発元は“着物の帯メーカー”!? なぜか“防衛装備”になったワケ 海外展示会で注目
https://trafficnews.jp/post/132506
天下り先でもない限り、国産品には全く興味を示さない自衛隊での採用はかなり先になるんじゃ。
ブロガー(志望)
2024年05月06日 22:21
お邪魔します。
 結局のところ唯一神も歴史的視野も無く目先の人間関係の積み重ねで秩序を構築してきた日本人にとって「事実」などといったものはどうでも良く、大切なものは「心情」「空気」及び「忖度」であるといった事ではないかと思われます。政治家や官僚他と「父は子の盗んだ羊を隠し、子は父の盗んだ羊を隠す」関係を構築する事でそれらを守るのが記者クラブの役割なのではないかと。尤も中国に於いて血縁は本当に強固な「縛り」なのでしょうが、日本にはそういったものは無いので、自分達に不都合不利益になればあっさり手のひらを返すのでしょうけど。
>今後も嫌われても(笑)微力ながら改善に尽くしていきたいと思います。
 こんな事を言うのも何ですが、今の日本は基本的には当事者間の問題であるはずの不倫を執拗に叩いたりする「正義中毒」の輩が溢れていますので(時に被害者・犠牲者及びその家族をも攻撃)、「国賊・非国民」のレッテルを貼った集中攻撃にあい(今の日本の突撃隊・紅衛兵か)、政治家や官僚はそれを上から眺めているといった図式になる事を危惧しています。
通りがかりの軍オタ
2024年05月07日 07:53
STANAGもMiLも準拠してないなんちゃって戦闘艦が輸出出来ると本気でおもってるならアタオカでしょ。
まあ、欧米チームの設計図通り鉄板加工、溶接のドンガラ作りならお鉢が回って来るかと。
やれやれ
2024年05月07日 11:11
「今後も嫌われても(笑)微力ながら改善に尽くしていきたいと思います。」
よろしくお願いします。

■本日の市ヶ谷の噂■
...呆れますなあ...
Suica割
2024年05月11日 12:24
報道機関って、メタ的な認知能力あるんですかね?
新聞雑誌放送局で、社長自ら、記者クラブは報道の自由のため自裁すべきというべき場面ですよね。
報道の自由を求める!(ただし、自分の特権は死守)がスケスケです。
身を切る気概も無いから、どこもそこも営業が悪化しているのでしょうかね?