国防の敵は空自と海自。税金ダダ漏れ電子戦機で予算をドブに捨てている。
海自「異形の新型機」開発加速へ “日本が誇る国産機”の派生型 機体に大きなコブ
https://trafficnews.jp/post/134827
導入されて幾星霜となり、熟成しているはずが稼働率3割で、潜水艦探知能力も低い“日本が誇る国産機”です。商売とはいえ、こういう軍オタに媚を売るの「無敵皇軍」的なタイトルやめればいいのに。
>防衛省は、海上自衛隊に配備が進む国産のP-1哨戒機をベースに開発する「電子作戦機」の開発を加速します。来年度予算の概算要求には、開発費用として414億円が計上されました。
>航空自衛隊は、既にC-2輸送機をベースにしたRC-2電波情報収集機を導入しています。来年度予算の概算要求には、1機の追加取得費用として496億円が計上されています。
P-1ベースもC-2ベースの機体採用は悪手です。まずは他国の機体よりも3倍は調達コストが高いし、維持費も5倍から1桁高いでしょう。
それでも将来川重の大型機が性能やコストが大幅に向上し、世界市場で売れるならばそのための先行投資と考えられますが、20年後も30年後も、税金ダダ漏れを続けるだけです。溝に金を捨てることになります。
更に申せばP-1の稼働率は3割程度です。主たる原因は「世界に誇るIHIの国産エンジン」を採用したことです。C-2は過剰に機体が大きい。
以前海幕長に電子戦機の機体候補について尋ねましたが、無人機含む複数の機体を検討した結果だといっていましたがこれは嘘です。検討するフリだけして本命のP-1に決めたのでしょう。海幕という組織がトップ以下、いかに税金浪費に鈍感かわかります。
前から申し上げているように空海の電子戦機は機体を統合して民間機を採用すべきでした。本来P-1やC-2がまともなコストであれば教育や訓練が共用できるメリットがあるのでこれらの機体の派生型は意味があります。ですが、コストがかかりすぎて、稼働率の低い欠陥機を採用する理由はありません。
例えばガルフストリームパークやボーイングの737やエアバスの320あたりの機体を本気で考えて見るべきでした。後はエンブラエルのKC390あたりでしょうか。
これを空自の輸送機・空中給油機として採用し、これと共用するのであればありでしょう。電子戦機にしても給油機能つけたまま運用も可能でしょう。多数の国で採用されているし、もともと旅客機ベースなので運用コストも安いはずです。それに我が国で20~30機も採用するのであれば、製造にもいっちょがみできるかもしれません。
前例踏襲と、組織の利益、天下りの確保だけを考えて国防をないがしろにする組織の予算は大幅に削っていいと思います。
■本日の市ヶ谷の噂■
海自の改良型FFMのRWSはMk44ブッシュマスターを搭載したるコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース社のシープロテクターが採用された、との噂。
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。
軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
https://trafficnews.jp/post/134827
導入されて幾星霜となり、熟成しているはずが稼働率3割で、潜水艦探知能力も低い“日本が誇る国産機”です。商売とはいえ、こういう軍オタに媚を売るの「無敵皇軍」的なタイトルやめればいいのに。
>防衛省は、海上自衛隊に配備が進む国産のP-1哨戒機をベースに開発する「電子作戦機」の開発を加速します。来年度予算の概算要求には、開発費用として414億円が計上されました。
>航空自衛隊は、既にC-2輸送機をベースにしたRC-2電波情報収集機を導入しています。来年度予算の概算要求には、1機の追加取得費用として496億円が計上されています。
P-1ベースもC-2ベースの機体採用は悪手です。まずは他国の機体よりも3倍は調達コストが高いし、維持費も5倍から1桁高いでしょう。
それでも将来川重の大型機が性能やコストが大幅に向上し、世界市場で売れるならばそのための先行投資と考えられますが、20年後も30年後も、税金ダダ漏れを続けるだけです。溝に金を捨てることになります。
更に申せばP-1の稼働率は3割程度です。主たる原因は「世界に誇るIHIの国産エンジン」を採用したことです。C-2は過剰に機体が大きい。
以前海幕長に電子戦機の機体候補について尋ねましたが、無人機含む複数の機体を検討した結果だといっていましたがこれは嘘です。検討するフリだけして本命のP-1に決めたのでしょう。海幕という組織がトップ以下、いかに税金浪費に鈍感かわかります。
前から申し上げているように空海の電子戦機は機体を統合して民間機を採用すべきでした。本来P-1やC-2がまともなコストであれば教育や訓練が共用できるメリットがあるのでこれらの機体の派生型は意味があります。ですが、コストがかかりすぎて、稼働率の低い欠陥機を採用する理由はありません。
例えばガルフストリームパークやボーイングの737やエアバスの320あたりの機体を本気で考えて見るべきでした。後はエンブラエルのKC390あたりでしょうか。
これを空自の輸送機・空中給油機として採用し、これと共用するのであればありでしょう。電子戦機にしても給油機能つけたまま運用も可能でしょう。多数の国で採用されているし、もともと旅客機ベースなので運用コストも安いはずです。それに我が国で20~30機も採用するのであれば、製造にもいっちょがみできるかもしれません。
前例踏襲と、組織の利益、天下りの確保だけを考えて国防をないがしろにする組織の予算は大幅に削っていいと思います。
■本日の市ヶ谷の噂■
海自の改良型FFMのRWSはMk44ブッシュマスターを搭載したるコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース社のシープロテクターが採用された、との噂。
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。
軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
この記事へのコメント
>海自の改良型FFMのRWSはMk44ブッシュマスターを搭載したるコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース社のシープロテクターが採用された、との噂。
やっとマトモな話しが出て来た。
RC-2ですと!
コンパスコールになさい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/437716d54a777ac3da5f69b6574c00fcde6e4eaf?page=1
>(米国に)一定期間自衛隊が駐留することを想定して、在米日本自衛隊地位協定を結ぶこととすれば、はじめて『同一、対等』の地位協定を結びあうことができる。
一応、名目上は属国などでは無く同盟国なんだから、同一・対等が当たり前。石破氏を総理大臣では無く、防衛大臣に!
つか、p1やc2の件に限らず、イージス・アショア艦や哨戒艦とか見直さなきゃならないものばかり。
市ヶ谷
懸命な判断。いっそ全ての海自水上艦は全てシープロテクターにすべき。
基地の新設とか関係無しに、地位協定の改定を単独の議題として
日米首脳会談でも日米合同委員会でも何処でもいいんで
両国間の交渉テーブルに乗せて下さいな、それが出来ないのは
政治家の肝っ玉が不足してるだけじゃないんですかね。
ようやく、まともすぎる舶来品なRWSがががー^_^。たしか中即連向けのAMVに陸上版を買うんでしたか。
>>>アメリカに自衛隊の基地を置くべき
ヤキマにでも装備品を一通り置いて、建屋とかのメンテやらセキュリティは現地雇用の人員に任せるとかアリでしょうか。てか、前に清谷さんが主張なされた話に似てるよな...
何故か、日本ライセンス生産されてぼったくりのない方がマシンガン未満になりそう。
野党及びマスコミが自衛隊のこのような無駄金を使うの何故か最近取り上げない不思議。
格好の無駄遣いネタと思いますし。
いつものように、追尾装置みたいな一部の機能を取り外して値段が釣り上がった状態で輸入するとか、採用はしたけれど日本製鋼所のライセンス生産品を導入する、みたいなことをしないように祈る。
多分高市が右翼に人気なのと根っこは一緒かと。
右翼、ネトウヨだけでなくテレビでも金髪赤服など自衛隊ヨイショ番組多いし自衛隊強化?(実質になってない物も含めて)の方が人気が取れると踏んでいるんでしょう。
それは野党も同じで防衛費縮小は言い難い。
まあ岸田が悪いんですが、財源が確保できれば誰も反対しない空気が作られている気がします。
つまり予算の使い方については誰も議論しないししたがらない。ちょっとした事で人気が下がるのは嫌ですからね。
加えて国産マンセーなのでそこを高いからダメって言うのもタブー。
まともな議論は封殺されて何となく予算が多ければ良い、国産なら良いとか性能が良い事になっている(実際は悪い)などお気持ち的な雰囲気に流されているのではないかと。
キッチリ精査すると財務省の回し者扱いされてこれまた具合が悪い。
なので財務省頼みになる歪さ。
与党も野党も右も左もまともな議論より雰囲気優先なんですよ。
その方が楽だし厳しい現実よりお花畑の方が気持ち良くて楽しいですからね。
そして嫌な現実がそのうち正面から現れ大騒ぎになる…
https://yorozoonews.jp/article/15417253
これ日本がやらんといかんじゃろ、ゲテモノ飛行機よりずっと真面に使える。余った1300億の1/10でも良いから廻せ。
そもそもですが電子戦機の任務達成に於いてエレクトロニクスやソフトウェアの占める割合は大きいはずなのに、機体が注目される一方でそちらの方には注目が集まっていません。人間特に日本人は己の感覚で理解できないものを理解できず、理解しようともしない事がその根幹にあるものと思われます(機体は目に見えるがエレクトロニクスは見ても分かり辛く、ソフトウェア"自体"は目に見えるものではないので)。もしかしたら「我に追いつく敵機無し」の旧陸軍の百式司偵とかと区別がついていないのではないかとも思ったりもします。電子戦は実際の経験の蓄積等が無いと、教科書に書かれている事をしてそれで上手くいくことを願うしかないでしょうが、日本の場合はそれ以上に「やらなければならない事はやらないが、やらなくても良いまたはやってはいけない事はやっている。」のではないかと勘繰ったりもします。尤も戦後日本の見えざる基本方針は「たとえ戦おうとしても戦えない国を目指す」事なので「国防に使えた金等を使って、使えないガラクタを作る」事はそれにかなっているのかなとも(「北朝鮮の核・ミサイルが不安だ。」「中国の海洋進出が不安だ。」「ウクライナの次は日本かも知れない。」と思う人達との摩擦を回避しながらそれを実現するために)。