財務省、財政制度分科会(令和6年10月28日開催)防衛資料を読むその6
毎年この時期にでる財務省、財政制度分科会(令和6年10月28日開催)防衛部門の資料を読んでいきます。
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
3.最適な装備品確保と防衛産業の在り方
P16 最適な装備品の取得の在り方
○ 防衛装備品の取得方法は、「国内開発」、「国際共同開発・生産」、「ライセンス国産」、「輸入」(FMSを含む。)に分類される。
○ 「国家安全保障戦略」等においては、「2027 年度までに、我が国への侵攻が生起する場合には、我が国が主たる責任をもって対処し、同盟国等の支援を受けつつ、これを阻止・排除できるように防衛力を強化する。」等とされていることを踏まえ、防衛力の速やかな抜本的強化に向けて、各々の取得方法のメリット・デメリットを踏まえた最適な調達を進めていく必要がある。
これは大事なことを見逃しています。まず何故防衛省の調達は他国の何倍も高いのか、それは輸入品に関しても言えます。その問題を財務省は提議すべきでした。
更に事実上調達計画が存在しないこと。調達数、調達期間、総予算が国会で審議されることがなく調達が始まる。更に開発に関してもろくに国会で概要すら報告されない。で、開発が終わってからこれの調達を認めろ、それも数ヶ月しか審議時間がなく、しかも代案もないので国会は丸呑みです。
これはそもそも文民統制の根幹を否定している。これもダラダラと調達が続き、費用が高騰する原因です。この川上の問題をしてきせずに、川下だけが問題かのように提示することは議論を矮小化します。
P17 国内調達元となる防衛産業の現状
○ わが国の防衛産業は、他国と比べて、売上が小さく、かつ、売上に占める防衛部門の比率が低い、という特徴がある。
○ また、
・ わが国の防衛産業は、日本の防衛省のみを主たる顧客とすることによる「市場の限定性」、独自仕様を求められることによる「少量多種の開発・生産」といった課題に直面している、
・ 防衛産業のレピュテーションリスク(=防衛装備品製造に関わることで企業の信用・イメージ等が損なわれ、民生事業への悪影響が及ぶリスク)への懸念が影響している、といった指摘が見られる。
○ こうした中、近年は防衛産業から撤退する事例も見られた。
そもそも論で言えば我が国で防衛産業が成立するのかということが問題です。零細規模で輸出する気もない。世間から死の商人と指を指されたくない、事業の統廃合をする気がない。
このため市場で性能、品質、価格を競う必要がなく、開発指導力の怪しい防衛省や自衛隊が主導して他国では歯牙にもかけられない、低性能、低品質、高コストの装備をつくっても文句を言われない。作ればトリッパグレはない。
だから経営者は事なかれ主義で改革をしようとしない。将来は右肩下がりはわかりきっている。だから散々税金を浪費した挙げ句に撤退する。当然技術も残らない。つまり他国の何倍も高い金を払って国防を弱体化されているわけです。
しかも政府も防衛省も企業の統廃合には全く興味がないし、やる気もない。無論民間にもないのでこのゆでガエル状態が続いています。ここでもそのような世界からみた日本の防衛産業の異常性を指摘すべきでした。
P18 防衛産業市場の今後の在り方
○ 足下では防衛関係費の増加に伴い国内防衛市場規模は拡大しているが、こうした状況がいつまでも続くわけではない。
○ 防衛産業の体質強化を図り、防衛力の抜本的強化に資する装備品を国内で調達していく上では、防衛装備品の海外移転の推進等によって市場を拡大していくとともに、業界自ら防衛産業の在り方について考える必要があるのではないか。
海外市場進出はやるべきで、それをやらない企業は調達から外すべきです。ところが企業にその気はない。海外市場に出るためには初期投資が必要です。しかもコスト削減は最低限必要ですが、その能力がない。そのためには他者との事業統合も必要ですが、それをやる気はない。防衛省が買い取ってくれてノーリスクというぬるま湯に浸っていたい企業が大半です。
10年、下手すれば30年に一回の開発で毎年開発している他国のメーカーにかなうわけがない。こういう話を委員にすべきです。だから輸出しない、事業統合しない企業からは調達をしないぐらいしないと防衛産業は再生できません。
ここで装備品移転の事例とありますが、ただでくれてやったものが殆どです。防弾ベストや防弾プレートは性能も価格も海外にかなうわけがない。18式の防弾プレートは一桁高い。しかも実戦経験はゼロで、開発予算もない。陸自の防弾ベストみても欠陥品だらけです。こんなものをあたかも「成功例」かのように委員に提示すべきではない。
P19 調達時の課題:原価計算方式①
○ 防衛装備品の多くは、その特殊性に起因して、調達時に「原価計算方式」を採用。その仕組み上、「製造原価」はGC率(一般管理及び販売費率)を乗じるベースであり、かつ、I率(利子率)・P率(利益率)を乗じる「総原価」のコア部分であることを踏まえれば、「製造原価」の妥当性の判断が重要。
○ 一方で、本年6月に公表した予算執行調査の結果において、製造原価に含まれる加工費を計算するための加工費率の算定根拠の考え方等が各社バラバラであることが判明している。
率直に申せばこういう原価計算は無意味です。どこも利益を乗せているF通なんで17%も乗っけていると社報で公表していた。川重の裏金やら三菱電機の架空請求もありました。防衛省や財務省が細かいところまでチェックするのは不可能です。
であれば他国の同等品と比較すべきです。市場ではどのくらいの価格で売られているか非比較すれば値ごろ感がわかるはずです。
はじめに国産ありきではなく、必ず他国の製品と競合させる。あるいは参考品を購入すべきです。米国はやっています。
P20 調達時の課題:原価計算方式②
○ 部品・部材等を調達するプライム企業と防衛装備庁の間の「情報の非対称性」から、防衛装備庁による原価等の適正性の検証は困難となっており、企業の見積りに大きく依存。
○ こうした「情報の非対称性」を緩和するための取組として、防衛装備庁は「コストデータバンク」の整備を進めているが、データ移行の遅延等により、運用開始が遅れている状況。
○ コストデータバンクについて、早急に整備を進めるとともに、早期に機能するように、
・ データベースの充実化・ 優良活用事例の積上げ・内部共有を進め、原価等の適正性を確保し、早急に調達コストの低減を図っていくことが不可欠。
これまた川下の話です。繰り返しますが、まず開発するのか輸入にするのか、どんな物が必要化をまずは国会にだせ。それをやらずに開発するから予算出せというわれてそのまま国会認めるのは文民統制の敗北です。
そして何が必要か、それはいつまでにいくつ調達するのだ、総予算はいくらかということを事前に提出して国会で揉むべきです。
これをやらないからズルズル調達することになって、コスト高騰につながっています。ここが改革の一丁目一番地です。
この議論をしない限り、議論はむだです。そしてこの手の会議では通例になっていますが商社の問題がノーマークです。そして輸入品もです。本来やすい輸入品が国産あるいはそれ以上に高い値段で調達されている。それは何故なのか、その議論が全くありません。
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf
■本日の市ヶ谷の噂■
元衛生学校主任教官で現在は八重山病院勤務の竹島茂人はその昔、スウェーデンのカロリンスカ医科大学(ノーベル医学賞の審査大学)の循環器科に2年間留学し、博士の資格取得を狙っていたが、先方の教授から、そのレベルに無いという評価をうけて帰国。
カロリンスカ医科大学の「招聘研究員」自称して帰国して以降は周囲から持ち上げられていたが、公文書一つまともに書くことができなかった。
部外発表では前線から300mくらい後方に野外手術システムがあり、野外手術システムを陸自は100台くらい持っていると日本災害医学会(米子)で制服を着て発表。だが実際は前線から50㎞以上後方(防衛省事業説明)であり師団、旅団、方面隊と衛生学校に1台ずつですので合計25台だった。
北部方面衛生隊長時代には、無理にアンダーパスを通して手術システムコンテナを壊した。
作戦も部隊行動も装備品についても知ろうとせず誰も教えようとはしなかったため「竹島問題」と言われていた、との噂。
月刊「紙の爆弾」12月号に以下の記事を寄稿しました。
税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態
紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927
Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790
月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。
軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315
European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。
軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
3.最適な装備品確保と防衛産業の在り方
P16 最適な装備品の取得の在り方
○ 防衛装備品の取得方法は、「国内開発」、「国際共同開発・生産」、「ライセンス国産」、「輸入」(FMSを含む。)に分類される。
○ 「国家安全保障戦略」等においては、「2027 年度までに、我が国への侵攻が生起する場合には、我が国が主たる責任をもって対処し、同盟国等の支援を受けつつ、これを阻止・排除できるように防衛力を強化する。」等とされていることを踏まえ、防衛力の速やかな抜本的強化に向けて、各々の取得方法のメリット・デメリットを踏まえた最適な調達を進めていく必要がある。
これは大事なことを見逃しています。まず何故防衛省の調達は他国の何倍も高いのか、それは輸入品に関しても言えます。その問題を財務省は提議すべきでした。
更に事実上調達計画が存在しないこと。調達数、調達期間、総予算が国会で審議されることがなく調達が始まる。更に開発に関してもろくに国会で概要すら報告されない。で、開発が終わってからこれの調達を認めろ、それも数ヶ月しか審議時間がなく、しかも代案もないので国会は丸呑みです。
これはそもそも文民統制の根幹を否定している。これもダラダラと調達が続き、費用が高騰する原因です。この川上の問題をしてきせずに、川下だけが問題かのように提示することは議論を矮小化します。
P17 国内調達元となる防衛産業の現状
○ わが国の防衛産業は、他国と比べて、売上が小さく、かつ、売上に占める防衛部門の比率が低い、という特徴がある。
○ また、
・ わが国の防衛産業は、日本の防衛省のみを主たる顧客とすることによる「市場の限定性」、独自仕様を求められることによる「少量多種の開発・生産」といった課題に直面している、
・ 防衛産業のレピュテーションリスク(=防衛装備品製造に関わることで企業の信用・イメージ等が損なわれ、民生事業への悪影響が及ぶリスク)への懸念が影響している、といった指摘が見られる。
○ こうした中、近年は防衛産業から撤退する事例も見られた。
そもそも論で言えば我が国で防衛産業が成立するのかということが問題です。零細規模で輸出する気もない。世間から死の商人と指を指されたくない、事業の統廃合をする気がない。
このため市場で性能、品質、価格を競う必要がなく、開発指導力の怪しい防衛省や自衛隊が主導して他国では歯牙にもかけられない、低性能、低品質、高コストの装備をつくっても文句を言われない。作ればトリッパグレはない。
だから経営者は事なかれ主義で改革をしようとしない。将来は右肩下がりはわかりきっている。だから散々税金を浪費した挙げ句に撤退する。当然技術も残らない。つまり他国の何倍も高い金を払って国防を弱体化されているわけです。
しかも政府も防衛省も企業の統廃合には全く興味がないし、やる気もない。無論民間にもないのでこのゆでガエル状態が続いています。ここでもそのような世界からみた日本の防衛産業の異常性を指摘すべきでした。
P18 防衛産業市場の今後の在り方
○ 足下では防衛関係費の増加に伴い国内防衛市場規模は拡大しているが、こうした状況がいつまでも続くわけではない。
○ 防衛産業の体質強化を図り、防衛力の抜本的強化に資する装備品を国内で調達していく上では、防衛装備品の海外移転の推進等によって市場を拡大していくとともに、業界自ら防衛産業の在り方について考える必要があるのではないか。
海外市場進出はやるべきで、それをやらない企業は調達から外すべきです。ところが企業にその気はない。海外市場に出るためには初期投資が必要です。しかもコスト削減は最低限必要ですが、その能力がない。そのためには他者との事業統合も必要ですが、それをやる気はない。防衛省が買い取ってくれてノーリスクというぬるま湯に浸っていたい企業が大半です。
10年、下手すれば30年に一回の開発で毎年開発している他国のメーカーにかなうわけがない。こういう話を委員にすべきです。だから輸出しない、事業統合しない企業からは調達をしないぐらいしないと防衛産業は再生できません。
ここで装備品移転の事例とありますが、ただでくれてやったものが殆どです。防弾ベストや防弾プレートは性能も価格も海外にかなうわけがない。18式の防弾プレートは一桁高い。しかも実戦経験はゼロで、開発予算もない。陸自の防弾ベストみても欠陥品だらけです。こんなものをあたかも「成功例」かのように委員に提示すべきではない。
P19 調達時の課題:原価計算方式①
○ 防衛装備品の多くは、その特殊性に起因して、調達時に「原価計算方式」を採用。その仕組み上、「製造原価」はGC率(一般管理及び販売費率)を乗じるベースであり、かつ、I率(利子率)・P率(利益率)を乗じる「総原価」のコア部分であることを踏まえれば、「製造原価」の妥当性の判断が重要。
○ 一方で、本年6月に公表した予算執行調査の結果において、製造原価に含まれる加工費を計算するための加工費率の算定根拠の考え方等が各社バラバラであることが判明している。
率直に申せばこういう原価計算は無意味です。どこも利益を乗せているF通なんで17%も乗っけていると社報で公表していた。川重の裏金やら三菱電機の架空請求もありました。防衛省や財務省が細かいところまでチェックするのは不可能です。
であれば他国の同等品と比較すべきです。市場ではどのくらいの価格で売られているか非比較すれば値ごろ感がわかるはずです。
はじめに国産ありきではなく、必ず他国の製品と競合させる。あるいは参考品を購入すべきです。米国はやっています。
P20 調達時の課題:原価計算方式②
○ 部品・部材等を調達するプライム企業と防衛装備庁の間の「情報の非対称性」から、防衛装備庁による原価等の適正性の検証は困難となっており、企業の見積りに大きく依存。
○ こうした「情報の非対称性」を緩和するための取組として、防衛装備庁は「コストデータバンク」の整備を進めているが、データ移行の遅延等により、運用開始が遅れている状況。
○ コストデータバンクについて、早急に整備を進めるとともに、早期に機能するように、
・ データベースの充実化・ 優良活用事例の積上げ・内部共有を進め、原価等の適正性を確保し、早急に調達コストの低減を図っていくことが不可欠。
これまた川下の話です。繰り返しますが、まず開発するのか輸入にするのか、どんな物が必要化をまずは国会にだせ。それをやらずに開発するから予算出せというわれてそのまま国会認めるのは文民統制の敗北です。
そして何が必要か、それはいつまでにいくつ調達するのだ、総予算はいくらかということを事前に提出して国会で揉むべきです。
これをやらないからズルズル調達することになって、コスト高騰につながっています。ここが改革の一丁目一番地です。
この議論をしない限り、議論はむだです。そしてこの手の会議では通例になっていますが商社の問題がノーマークです。そして輸入品もです。本来やすい輸入品が国産あるいはそれ以上に高い値段で調達されている。それは何故なのか、その議論が全くありません。
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf
■本日の市ヶ谷の噂■
元衛生学校主任教官で現在は八重山病院勤務の竹島茂人はその昔、スウェーデンのカロリンスカ医科大学(ノーベル医学賞の審査大学)の循環器科に2年間留学し、博士の資格取得を狙っていたが、先方の教授から、そのレベルに無いという評価をうけて帰国。
カロリンスカ医科大学の「招聘研究員」自称して帰国して以降は周囲から持ち上げられていたが、公文書一つまともに書くことができなかった。
部外発表では前線から300mくらい後方に野外手術システムがあり、野外手術システムを陸自は100台くらい持っていると日本災害医学会(米子)で制服を着て発表。だが実際は前線から50㎞以上後方(防衛省事業説明)であり師団、旅団、方面隊と衛生学校に1台ずつですので合計25台だった。
北部方面衛生隊長時代には、無理にアンダーパスを通して手術システムコンテナを壊した。
作戦も部隊行動も装備品についても知ろうとせず誰も教えようとはしなかったため「竹島問題」と言われていた、との噂。
月刊「紙の爆弾」12月号に以下の記事を寄稿しました。
税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態
紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927
Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790
月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。
軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315
European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。
軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
この記事へのコメント
https://www.navalnews.com/event-news/euronaval-2024/2024/11/tkms-shows-meko-a-400-amd-at-euronaval-2024/
ドイツの防空フリゲートにもイージスシステムが搭載され、排水量が10000tに達するらしい。日本の次期イージス艦もどのようになるのか、まあ、排水量だけ多い在来型になるんだろうが。
財務省にそれを指摘してくれる人がいないと難しいかと。
防衛省はむしろ隠蔽したいでしょうから分かってても教えないだろうし。どうです先生?財務省で教鞭とられては。
「はじめに国産ありきではなく、必ず他国の製品と競合させる。あるいは参考品を購入すべきです。米国はやっています。」
とりあえずこの辺りから徹底させるのが近道かも知れませんね。
「そして何が必要か、それはいつまでにいくつ調達するのだ、総予算はいくらかということを事前に提出して国会で揉むべきです。」
恐らく政治家も防衛省も一番やりたくない事でしょう。
兵器?分からんし防衛省の言いなりのほうが懐も温まるし。
トランプになんか言われたら言われた通り買って歓心を買うのが吉。くらいのものかと orz。
■本日の市ヶ谷の噂■
「カロリンスカ医科大学の「招聘研究員」自称して帰国して以降は周囲から持ち上げられていたが」
プライドはないのでしょうね...
「部外発表では前線から300mくらい後方に野外手術システムがあり、野外手術システムを陸自は100台くらい持っていると日本災害医学会(米子)で制服を着て発表。」
嘘っぱちも甚だしい。
因みに前線から300m後方で野外手術ってできるんですか?
最前線じゃないからそこまで近くないですかね?イメージ的にちょっとヤバい匂いが。榴弾砲(今ならドローン?)位飛んできそうなイメージですが。
「北部方面衛生隊長時代には、無理にアンダーパスを通して手術システムコンテナを壊した。」
たまにトラックが引っかかりますね。それと同じことをやらかしたと?貴重な設備を壊すとは話になりません。
今まで深く考えませんでしたが低いアンダーパスとか事前に高さが通れるかチェックしているんでしょうかね?結構嵩張る装備が多いから前もってチェックしておかないと通れない道多そうですよね。
基地警備の話
https://toyokeizai.net/articles/-/839008?display=b
あとKindleアンリミテッドで小林源文さんの漫画読み放題やで。
武器と爆薬もおもろかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/74cbc12dc4b44cc2be95160c2d79287a160ea10c
例によって小笠原女史の記事ですがご参考まで。
https://trafficnews.jp/post/122932
取敢えず軽ーく調べてみましたが、戦車はT-14やチャレンジャーⅡ、装甲車はボクサー辺りは付いてるみたいですね。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241111/k10014634731000.html
これで何とか、羽田内閣並みの短命政権化は避けられましたかね。
悲報】陸上自衛隊、沖縄県石垣島で「一撃必墜」の旗を掲げ大々的なパレード。もう戦争は始まってるんだな
http://blog.livedoor.jp/googleyoutube/lite/archives/52013305/comments/148529/
>悪いけど、離島を守るなんて物理的に無理。
無理くり守ろうと思えば、住民を逃げ場のない地獄に巻き込むことになる。
確か自衛隊は、自分らが3割きるまでも戦い続けるという方針だったな?
その間にどれくらいの住民が死ぬことやら、それ「守る」と言えるのか。
いっそ基地も自衛隊もないままに、有事の際は無抵抗で投降するのが一番効率的で犠牲もすくない。
これは見捨てているのではない、むしろ守るためなのだ。
>自衛隊がいるから脅威になるんだよ。
ま、こう言うことらしいし、自衛隊解体して非武装かつ無抵抗主義に徹し、侵略されても大人しく統治や支配を受け入れれば、侵略者は命も財産も何もとらず安全を保証してくれて経済も社会もよくしてくださるそうだし、そうしましょう。
面倒くさい軍事のことに金も人も頭も使わず済むし。(棒)
大浦崑
日本が軍隊で国民を守れない(戦争に勝てない)7つの理由
https://ourakon.com/guntai_mamorenai
「攻められない国にする方法を教えろよ」との憲法9条批判の検証
https://ourakon.com/semerarenaikuni#toc5
まー早い話が、「日本は軍事力で国を守れないのは絶対的な事実であり、自衛を名目にどうせ悪用されるに決まってる。憲法9条は自衛隊含め軍事力の保有も行使も一切認めないと決めており、外交努力だけが日本を守ると書かれているのだからこれを何が何でも絶対守らなきゃいけない。」そうだし、それをやってもダメで攻め込まれたら「諦めて降伏するか、攻めてきた国に蹂躙されるか、国を併合されるぐらいしかない」、そうです。
いやー素晴らしいですね。血を流さず国や民、財産を守れるんだから。
https://gendai.media/articles/-/140332
真偽の程はともかく、なんとなく納得できそうな中身です。
ご参考まで。
2023年03月10日
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/03101103/?all=1
此処の常連には今更な内容ですが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0fbfcefb8dc82ac9bbce583cea40f3dcb504bd7
日本のやろうとしていることはこのような無駄なことばかりですよ。
火力発電を最優先にするからこんな事になる。
原料となる水素も窒素も外国産だし合成したアンモニアも外国産。
それを船で運ぶ。石油や石炭となんら変わらない。
当然エネルギー安全保障の変わりにもならない。
ご参考まで。
https://trafficnews.jp/post/135977
写真は勝田駐屯地(今週の土曜日に駐屯地祭行われます)のですが、
先日の武器学校でも似たようなちびっ子19式が作られていて体験試乗していました。
資材運搬車、個人的に陸自の中で最も好きな車両の1つなんですよね。
かわいいし使い勝手が良さそうだし。一般販売すれば売れるかも?
ご参考まで。
やれやれさん
かなり前に、こんなキャラを見付けていたであります!(^_^)ゞ
※資材運搬車がとにかくカワイイ()
https://x.com/miriimai/status/1054299408215359489
https://trafficnews.jp/post/136074
確かにF-35シリーズの改良が順調に進んで行けば、大して違いの無い新型機の必要性が問われるのは当然と言えることでは有りますね。そう言えばF-15Jの改造や試験等は順調に言ってるんだろうか?
照井資規氏が自衛隊を退職した原因にも竹島1佐殿が関係しているとか何とか。何でも防衛衛生学会で竹島氏に逆らうような意見発表をしたのが・・・だと言う噂話がありましたけど?でその竹島1佐殿は、陸上自衛隊救急医療の第一人者だった方なので。陸上自衛隊でAEDを使用した場合、データーの解析を陸幕衛生部が行っていたそうですが、実質的には竹島1佐殿がやっていたそうです。まあ実態を知っている方々は「えっ・・・あの竹島先生?」って言ってましたが。
https://www.fnn.jp/articles/-/786089
いい加減、「事実上の~」とかいう枕詞は使わないでほすい。空母ったって使い途のないソナーとか載せたままなんだし、AEWも無いしorz。そりゃまあ、あと1.2年もすれば、ロービジな日の丸F-35が離着艦するシーンが見られるようになるんでしょうけど。けど、世間一般が想像する空母とは似ても似つかぬシロモノなままですよね。
まあ、海上の駐機場かサービスエリア的な代物でお船は移動して収納するだけだし、燃料の補給位しか出来ない代物。機体もパイロットも整備員も空自所属。海自にやる気が出る筈も無い。F-35Bは空自じゃ無く海自所属にすれば少しはやる気が出るかも?
https://forbesjapan.com/articles/detail/75044
北海道とかにも、それなりの数の射撃ユニットがあるんだから全て供与すりゃ良いのに^_^;
こんな事を言うのも何ですが、たとえ調達計画とかを立てても政治家とかにちゃぶ台返しされるのがオチではないのかと思ったりもします。かつて中曽根康弘長官が「わざわざ」F4から爆撃装置を取り外させたりしましたし(その後わざわざ金をかけて再装着)、イージスアショアからイージス搭載艦への流れもその類ではないかと。おそらく文民統制を「俺の言う事に黙って従え」だと思っているのでしょう。そういう事が言えるのは極端な話「俺の方が上手くできる」と言える場合だけではないかと思ったりもします。医者や弁護士の場合具体的な治療法や法廷戦術等は専門家である医者や弁護士の判断を尊重しますが、延命治療するしないや徹底的に戦う和解する取り下げるを決めるのはあくまで当人です。文民統制も同様で専門性・知識及び専門家に対する「敬意」が下敷きにあるのではないかと思います。専門家には及ばなくてもある程度は理解するための努力も含まれるのではないかと(専門家も神仏ではない以上常に正しいという事はあり得ませんし)。しかし日本人には事実と論理が無く、心情と空気と目先の人間関係しか無いが故に専門性に対する敬意が抱けない(KYとか薄情といった風にしか思えない)事がこの問題の根幹ではないかと。