自衛官の候補生廃止

自衛官候補生廃止へ、新制度に衣替え 初任給底上げ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA251AJ0V21C24A1000000/

>政府は26日、首相官邸で防衛力強化に必要な自衛官の処遇改善などを議論する閣僚会議を開いた。任期制自衛官として採用する「自衛官候補生」の制度を衣替えする案を示した。入隊直後の訓練中から階級を与え任務につけるようにする。初任給を底上げする狙いがある。

>自衛官候補生は陸海空3自衛隊に入隊後、3カ月間の訓練を経て正式に自衛官として任用されるまでの身分を指す。自衛官として任務につくことはできず、初任給は24年度で15万7000円ほどと東京都の警察官や消防士の19万3400円に比べて少ない。

民間で言えば試用期間みたいなものです。ですから普通に社員と同じ賃金でいいと思います。これが長年放置されてきたほうがおかしいかと。

>自衛隊内で取得した資格を民間でも使えるよう筆記試験の免除など手続きの簡素化を促す。自動車や航空機の整備士、大型船舶の運航に必要な「海技士」といった資格が念頭にある。

このあたりの自衛隊での整備などの資格が、民間では使えないので再就職に不利だというのは石破さんにも過去何度もお話した記憶があります。合わせて整備などの仕事は自衛隊を退職しても引き続き再雇用するなどのスキームも必要だと思います。

それから自衛官の職種の専門性を再考すべきです。現場の部隊では広報を隊員が担うべきでしょう。有事に出動ともなればその必要性はある。一方で幕僚監部の広報に隊員は必要なのか。特に幹部は原則2年で移転ですから、専門性が身につかない。部隊では取材で取った写真を平気で見せろという広報もいたりします。
岩田幕僚長時代の松永陸幕広報室長は部下にキヨタニには居留守を使えと命じていました。民間ではありえない話です。

自衛官でないポジションは専門の人間を当てる、また自衛官でも広報などの部署では同じ広報の仕事を続けさせるほうが仕事の効率がいい。特に不祥事が起きたときの対応などは経験が物を言う部分があります。その経験もない人間が広報室長などの責任者になると、狼狽して隠蔽を画策したりして墓穴を掘ることになります。
広報を専門にしていれば、民間でもPR会社などに転職できるでしょうし、その逆もあるでしょう。専門家を育てて、人材の流動化を図ることも必要です。




財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/01.pdf
防衛(参考資料)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20241028/03.pdf

■本日の市ケ谷の噂■大学時代の同期と不倫関係になり、で不倫相手のKさんの夫が各自衛隊病院にFAXを送り付け、告発されたが、お咎めなしだった自衛隊横須賀病院歯科、海老沢政人一等海佐だが、不倫写真が全国の海自病院にばらまかれたのは有名な話。この例を見てわかるのは、不倫や多少の事件をおこしても1~2年の左遷でまた要職に戻すのが慣例となっている事実。不倫などは、刃傷沙汰などの大事にならなければ、おとがめなしが殆ど。自衛隊では赤(共産)はご法度だがピンク(不倫)はOKなどとよく言われ、倫理観ゼロ、との噂。


月刊「紙の爆弾」12月号に以下の記事を寄稿しました。
税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態
紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社
紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社

Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927

Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903

Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217


Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790

月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。
軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]
軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]

Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315

European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/

東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551

月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627

月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。
軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]
軍事研究 2024年 08 月号 [雑誌]


Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748

次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695

次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651

この記事へのコメント

Goodman80
2024年11月27日 11:34
スウェーデンが緊急発行して全国民に配布する「戦争対応マニュアル」、ロシアの侵略・核戦争も意識した驚きの中身
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/85131
うーん、国家としてのレベルが違い過ぎる、米国様の御指示の通りの棚ぼた国家・国民じゃ全くたどり着くことは無いのだろう。

自衛官の待遇改善は当然の事として、予備自衛官の待遇が余りにも酷すぎるので、こちらも早急に行う事が有ると思います。
Tees
2024年11月27日 12:16
予算削減とかで、自衛官候補生なる制度をつくったが、結局は元に戻す。昭和の終わり頃から平成二桁頃まであった陸自の輝号計画も所謂ゆとり自衛官の粗製乱造と服務事故多発で、個室化と外出制限緩和が無くなった。しかし、今時の若者が入隊しないから又やります的な事を言っている。自衛官って仕事を普通の全寮制の会社と同じに考えるようにしたのも、少子高齢化と大学ほぼ全入で自衛官になる選択肢を無くしたのも国です。本来自衛隊は軍隊であって一般職公務員とは違うし、パワハラって言っているけど武器を扱う仕事を甘やかせて覚えさせるのには無理がある。多少の厳しい言動は許容してもと思う。いくら制度だけつくっても定着率が悪い原因が排除されなければ低充足は変わらないと思います。ちなみに予備自衛官の待遇改善は早急にって思います。ガチで大変なので。
偽陸士
2024年11月27日 12:17
Goodman80様。

>「あなたはスウェーデン全体の緊急事態即応力の一部だ」と言い切る。

これは凄い!
こんなこと言われたら普段自民を支持する威勢の良い保守主義者も狼狽えるのではあるまいか?
普段から銃を遠ざけてる日本人には無理だろう。

とりあえず羆対策からですな。
ひゃっはー
2024年11月27日 12:47
考え方が逆なんですよ。自衛官でない者が自衛隊の教育や広報の仕事をできるわけがないだろうが、と言う幹部がいるんですよ。でもその幹部は教育や広報の分野に深い知識があるのかといえば、ないんですよね(笑)。夜郎自大で世の中のことを何も知らんくせに「俺たち最高」と根拠のない自信だけはあって本物の専門家をバカにする。こういう幹部って結構いますよ。全員死ねばいいのに。
やれやれ
2024年11月27日 13:41
パイロットや医者は専門職でそれなりの資格持ちなので退職してもやっていけるでしょうけどね。
自衛隊も募集の時にこんな資格が取れますよってパンフには書いてあるのですが、お金になる資格がどれだけあることか。
大型車の免許位?危険物取り扱い?
飛行機にしろ車にしろ整備士の資格とか民間と同じものをもってないと別の所で同種の再就職は難しいですね。

あと例えば自衛隊の整備専門の会社を作って駐屯地や基地での車両整備専門で整備隊の隊員と一緒に行って、駐屯地以外は自衛官だけで整備するとか分業にすれば再就職もしやすくなりますかね?
飛行機だったらニッピに派遣整備士として送るとか。
航空基地などにはニッピやIHIなどから派遣している整備士が整備作業もしているようですが、そういった所に元の所属整備士を派遣すると効率的かと。

それと広報ですが、広報は専門家がするべきでしょう。
自衛隊員を養成してもいいですが広報専門職で。
あと幹部は定期的に人事異動で飛ばされるので専門職の人は
それ専門での異動や土着の幹部もいて良いと思います。
戦闘機パイロットが定期異動で航空学生の教官というのは
ありますが、地本の募集係という場合もあってなんだかな~と
思わなくもない。経験者の話が聞きたいならそういう場だけ呼べば良いわけで。もっと効率的な運用を考えないと隊員が減っている中で人材の無駄遣いになりかねないかと。

■本日の市ケ谷の噂■
自衛隊TVというのがあればワイドショーネタに困らなそうですね(笑)。
Youtubeやニコニコ動画にでもだれか作らないかな(爆)。


2024年11月27日 16:18
>特に幹部は原則2年で移転ですから、専門性が身につかない。

もともとはなんで二年で移転だったんでしょうか?
ひゃっはー
2024年11月27日 17:20
2年以上、同じ仕事をやって仕事を覚えたバカが悪い事をやり始めるのを防ぐためだと思います。会社で横領して捕まる人って経理の仕事を一人で何十年もやっていた、というパターンが多いように思います。
ナナッシー
2024年11月27日 18:01
少子化の今、
義務教育を終える時点で優秀な若者をスカウト
(事実上入隊義務化)して徹底的に鍛える、
そのかわり給料をしっかり出す、高卒大卒資格ももらえるし
各種資格も取り放題、もちろん幹部候補生、
40歳くらいからの除隊後も民間優良企業への就職がラクにできる、
くらいのことをしないと自衛隊は存続できないのでは?
やれやれ
2024年11月28日 10:30
海自護衛艦いなづま座礁「海図確認せず航行原因」 2023年1月の周防大島町沖での事故 運輸安全委が報告書
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bb805715d2f7fa28f62c1c91481bcb681f3319d
やっぱりね。アホだこいつら。
海の男としての自覚がない。
自分の庭先でスッ転げるのだからそれ以前の問題か。
ご参考まで。