石破首相がC-17導入とUS-2批判をする理由
実は空自の輸送機について石破さんからは意見を聞かれたことがりますが、そのあたりはノーコメントです。
で、C-17導入の件ですがぼくの言いたいことはほぼ大石英司氏が言ってくれました。
空自の欺瞞を暴く
https://eiji.txt-nifty.com/diary/2025/03/post-e236f7.html
>こういう問題に関して、それなりの知見と、市ヶ谷のご機嫌を損ねることを全く厭わずに話が出来る人間が、この日本で、ほんの数人しかいないという状況に苛ついています。たぶん3人といません。そもそもが、それを発言する場も無い。
>>積んだ荷物の重さにもよるが、離着陸には「3000メートル級の滑走路が必要」(自衛隊幹部)とされる。
>>空自の入間基地(埼玉県)や美保基地(鳥取県)の滑走路は2000~2500メートル程度。重い機体が滑走しても問題が起きないだけの地面の耐圧も求められ、国内でC17が使用できる基地・空港は限られるのが実情だ。
>>ある空自関係者は「狭い国土に合った機体かどうかの検討が必要だ」と指摘。防衛省幹部は「日本のニーズに合っていない。防衛産業にもメリットはない」と語る。
>この辺りのことが、全部嘘っぱち! だということを実はもう、今の空自関係者自身が知らない。
でも私たちの世代は、よく記憶しています。まず、C-Xの開発は、C-1の後継機を作るという、空自と、日本の航空界の強い意志の元に構想が練られました。それは、P-3C導入で、国産哨戒機の夢を折られた海自にしても同様だった。だからP-1が産まれた。
そして、空自は、エアバスのA400Mでもなく、米帝のC-17でもない、それらを買わされずに済む要求仕様を書いた。C-2の要求仕様は、サイズにしても、エンジン双発にしても、「C-17ではダメなんです。国産するしかないんです!」という悲願を押し通せることが大前提だった。米帝が口出し出来ない仕様にした。
>日本の自衛隊基地の滑走路は短いからC-17では取り回しできない? 大嘘ですw。
そもそもが、海外の辺境地帯の不整地運用を大前提とした軍用輸送機ですよ。C-17は、ある程度C-130の運用をカバーする目的でも造られた。何のための4発エンジンだと思っているの?
>にも関わらず、どうしてあの機体の巡航速度が、C-2より遅いと思っているの? そこはひとえに、短い滑走路でもやりくりするためです。重たい荷物を積んで、短い滑走路でふわりと浮くけれど、そのために巡航速度は犠牲にした。それがC-17です。
>さらに空自の酷い欺瞞は、ではC-2はどうなったか? 三菱がやらかしたせいで、機体は重くなった。そのせいで、積載量の要求性能を満たせなくなった。そのことに関して、空自は何と言っているのか? 彼らは、「大丈夫です。燃料を減らした状態で離陸して、B-52方式で空中給油すれば問題ありません」と言っている。
>何をかいわんやですw。自分たちで開発した輸送機が、開発にちょっと失敗して、そういう運用制限を設けざるを得ない状態に陥っているのに(輸送機では、そういうことは起こる。だから私は、結果としてそうなったことは責めない)、C-17の運用は無理です、とか納税者をバカにしているのか? ならC-2も捨てて、エンブラエルのC-390にでも乗り換えろ。
>そもそもあんたたちの開発能力、導入装備の選定とか、外野の口出しを許さないほど完璧なのか?w。お隣の韓国の方がよほどマシに見えるのは、私が老眼なせいか?
以下は竹内修氏の記事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f34e0e11afd7270a03f22de95f46489167c3427?page=2
>石破首相が従前からC-17の導入に好意的であったためか、SNSでは「軍事マニア趣味で欲しがっているのではないか」といった書き込みが見受けられます。しかし、石破首相は2024年10月1日に首相に就任していますが、航空自衛隊の輸送機戦力の増強・刷新計画は遅くとも2023年には検討が開始されていたものと考えられます.
C-17は日本でも運用可能でしょう。大石氏のおっしゃる通り、アフリカあたりの舗装滑走路がない、しかも短い距離での離着陸を想定した機体です。最大積載量を搭載しない平時の輸送なら尚更です。
そして今回の件に関して記事に登場する防衛省の「専門家」の知見は全く当てにならない。それほど優れて「専門家」がなぜ漫然とC-2という高価な失敗作を調達を延々と続けているのか。
ぼくは石破さんの真意は知りませんが、一つにはC-17の導入を持ち出してC-2の問題点を浮かび上がらせることだったのではないでしょうか。しかも公式に石破氏がC-17調達を言ったことはない。ここは重要なところです。
C-17はとっくに生産は終わっていますから、調達するなら既存機の買い取りでしょう。ユーザーは米空軍だけではない。英、インドその他いくつも存在します。その中には持て余している国もあるでしょう。実は軍用輸送機の寿命は長い。それは日々酷使される旅客機などのように頻繁に飛ばないからです。いずれかの国から調達する手はあります。米帝のご機嫌とるならば米空軍から買うべきです。
例えばC-17を導入して消耗パーツなどを日本で生産してユーザー各国に供給するというスキームもあるでしょう。米企業は利益が低いからやらないが、我が国の航空工業会にはメリットがあるでしょう。
さてC-17が導入された場合のC-2の扱い、それが焦点です。その場合にC-2フリートが維持されるのか?
結論から言えばC-2は失敗作です。それが見える形で明らかになります。
調達単価はペイロードが2倍のC-17と同等でトンあたりの運用コストは極めて高く、本来であれば許容される範囲にはない。
https://japan-indepth.jp/?p=55801
>ペイロード1トン当たりのCPFHは、C-2は10.5万円(26トン)、C-130Jは3万円(20トン)C-17(77トン)は1.96万円である。C-2のペイロード1トン辺りのCPFHはC-130Jの約3.5倍、C-17の5.4倍と、比較にならないほど高い。
>C-2の1機あたりのLCCはC-130Jの6.8倍、C-17の1.8倍である。これがペイロード1トン当たりのLCCになるとC-2は24.4億円、C-130Jは4.7億円、C-17が4.5億円であり、C-2の1機あたりのLCCは、C-130Jの5.2倍、C-17の5.4倍となり、これまた比較にならないほど高い。
そして不整地運用ができません。本来C-2は国際貢献にも使えるといっていわけですから、まともな空港のない環境でも使えるための不整地運用は当然です。ですが空幕は仕様で要求しなかった。不整地運用は国際貢献だけに必要ではない。例えば空自の基地が攻撃されて、滑走路が破壊されて応急で埋めた、というような状況でも必要です。
つまりC-2は国内で平時の運用しか考えていない「お嬢様」輸送機です。まともな「専門家」であればこんな仕様はつくりません。
そして輸出しようと防衛省が意気込で売り込んだら、売り込み先から「不整地で運用できないよね?」と言われて、防衛省の「専門家」たちは慌てて不整地運用試験を始めました。試験してもそもそも仕様にないのですから、運用できるようになるわけがないでしょう。運用可能にするのであれば着陸装置含めて大規模な改修が必要でそれには巨額の費用がかかります。それを防衛省が出すのでしょうか。
そして開発費と調達費の高騰ですが、同時に海自の哨戒機(P-1)、US-2を」開発することによって、少ない我が国の航空産業のリソースを分散させたことは問題でした。C-2の胴体部を担当した三菱重工は強度を確保できずに、重量は増加した。これが設計者不足と無関係ではないでしょう。
そしてC-2とP-1はコンポーネントを共有化してコストを下げるといっていましたが、機体規模も形状もエンジンも異なるのでそれには無理がありました。例えばアクチュエータ関連はカヤバが担当しましたが、これらは別々の開発となりました。その分開発費は高騰しました。ですが共用コンポーネント比率の低下を防衛省は発表していません。これは納税者に対する裏切り行為です。
無論重量増加など開発時にはよくあることですが、問題はこれまた防衛省と空幕だんまりです。機体重量が増加してもペイロードも変わっていない。防衛省と空幕が嘘をついていなのであれば魔法が使えるということです。
実際はペイロードも航続距離も減っています。MCVなど重量物を運ぶときはほとんど燃料が積めなくなって、空中給油を前提にしないとなりません。これは事前に想定していなかった事態です。更に申せば、当初MCVのクーラーが搭載できなかったのは搭載すると重量荷重でC-2にできなくなるからでした。その後軽量のクーラーシステムが搭載されてC-2での空輸が可能となりましたが、重量増加分は300キロです。であればクーラーシステムがあと何百キロであれば搭載でなかったということです。最大ペイロードが36トンなのにです。これについて防衛省も空幕もまもとな説明していません。
C-17の導入を検討し、それを公開するとなるとC-2に関する「不都合な真実」が暴かれることになります。その金食い虫のC-2で派生型2種類を調達しようとしているのはぼくから見れば犯罪的です。米空軍のようにビジネスジェットを使えばよほど安く上がりました。防衛予算を拡大してもこのようなムダ遣いで浪費されるなら防衛費を上げないほうがよろしい。
そして南西防衛を念頭におけば、輸送機には空中給油能力は必要ですが、C-2は給油を受けられるが、給油を行うことができません。C-130Hもプローブアンドドローグ方式給油機能があるのは16機中3機だけです。これは基本的に空自の救難ヘリ用でしかありません。
本来南西重視であれば新たに調達される空陸自衛隊のCH-47などにも空中給油装置をつけるべきです。またプローブアンドドローグ方式はオスプレイやF-35Bなどにも必要ですが空幕は全くだんまりです。新たに導入されたKC-46だけでは足りません。しかもKC-46はトラブル続きで運用の目処がついていない。これを漫然と来年度予算で要求している。
更に申せばペイロード8トンのC-1の退役で、小口輸送ができなくなる、CH-130Hも老朽化が激しい。ですが過去3代の空幕長に会見で質問してもC-2調達以外は考えていないと言い続けていました。
本当にそうであれば当事者として無能だし、なにか計画を隠しているのであれば文民統制を無視することになり、「軍部」の独断専行です。
つまり防衛省や空幕に輸送機の調達と運用の当事者能力がない、ということです。首相の目的はそれを白日の元の晒すことではないかと思ったりします。
また報道やネットの論調では「素人の政治家」が装備調達に口を出すなというものgあありますが、それは文民統制の否定ですがわかっていますか?前の戦争もそうやって「無敵皇軍」がやりたい放題やって戦争を初めて、ボロ負けしました。
そもそも軍事的な知見すら怪しい防衛省と自衛隊の装備調達に政治家がなにも言えないなら政治家の必要性ないでしょう。これは他の省庁のでも同じです。官僚さえいれば政治家はいらないことになる。そういう視点でものが見れない人が多いのが残念です。
18式防弾ベストにしてもぼくが記事に書いて、それが国会質問で問題とされたので、価格や性能が不十分であるとのことで改変されることになって、そのため来年度は旧型の3型改がストップギャップで調達されることになりました。それがなければ高価格で使い物にならない18式が1500年かけて調達することになったでしょう。
軍事の「専門家」に任せるとはそういうことです。特に我が国の場合防衛省や自衛隊の隠蔽体質が放置されているので、それがひどい。
石破首相「消防飛行艇」を検討 大船渡山林火災受け 海自US2改良は「維持費かかる」https://www.sankei.com/article/20250310-YNJHXVYPARDR5PI4UIBROFOAIA/
>公明党の高橋光男氏は大規模山林火災について「初期消火が重要だ。しかし、地上からでは限界がある。空中消火能力を強化していくことが急務だ。海外では主流となっている消防飛行艇の導入を進めるべきだ」と主張した。日本国内では海上自衛隊の救難飛行艇「US2」を改良する消防飛行艇の可能性が検討されてきた例を示した。
首相は「US2を使うとなると、かなり維持費もかかる。6機しかない。最新鋭機は218億円した」と慎重姿勢を示した。「本当に飛行艇でなければならないのか、議論しなければならない」とも語った。一方、中谷元・防衛相に研究を指示したことを明らかにし、「近くに湖沼や海があるなら飛行艇の有用性があるが、飛行艇でなくても(例えば)C130にタンクを積んで水と消火液を混ぜて散布をしたらどうなるのか。人々の生業、安らぎみたいなものを確保するために検討は急いでいく」と述べた。
さてUS-2ですが、そもそも多くの国が第二次大戦後に飛行艇の運用を止めたよね、という事実をみれば十分でしょう。SLが無くなったのと同じです。
テクノナショナリズムでUS-2を神格化することに意味はない。そもそもUS-2の開発だってカネがないので胴体下半分はほぼUS-1です。しかも何らの将来性もない。海自にしても大量調達はありえない。
それほど新明和の飛行艇に将来性があるならば、なぜ同社は世界の市場に売り込んでこなかったか。US-2より小型の飛行艇つくってもよかったじゃないですか。
率直に申し上げて新明和は航空部門を止めたほういい。同社の主力事業は特装車両です。これに集中したほうがいい。それが納税者と株主の幸せです。防衛省に寄生して税金を食い物にしながら、将来性のない飛行艇にしがみつくのは国民と株主に対する背信行為です。
発揮申し上げてUS-2の消火型はつかいものにならない。消火に海水をぶちまけるわけにはいかずに、湖水を利用するしかない。むしろCH-47あたりを使って方が確実だし、コストもかからない。US-2と飛行艇事業は詰んだ話ですが、いまだに新明和と防衛省に騙されている政治家が多いのは困ったものです。
本来「専門家」に騙されない見識を持つのが政治家の務めですが、軍事に関してはその見識を持った政治家が少ないことが我が国の不幸です。
子版が発売になりました。
『ル・オタク フランスおたく物語』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1PJ1YL/
『弱者のための喧嘩術』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1L9SPW/

防衛破綻 - 清谷 信一

専守防衛 - 清谷 信一
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
日本の国会議員は文民統制を理解していない
https://japan-indepth.jp/?p=86366
日本の装甲車事業は日本製鋼所と防衛省が潰す
https://japan-indepth.jp/?p=86042
補正予算という麻薬が将来の国民を蝕んでいる
https://japan-indepth.jp/?p=85936
海自の無人機、MQ-9Bの調達とインド軍の調達の違い
https://japan-indepth.jp/?p=85823
European Security & Defenceに以下の記事を寄稿しました。
Japanese MoD selects Beechcraft T-6C as the JASDF’s new primary trainer
https://euro-sd.com/2024/12/major-news/41765/japan-selects-t-6c-for-jasdf/
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊 次期初等練習機選定は審査が僅か一ヶ月で試乗もなし
https://japan-indepth.jp/?p=85525
月刊「紙の爆弾」12月号に以下の記事を寄稿しました。
税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態
![紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社](https://m.media-amazon.com/images/I/51Z-pY35W4L._SL500_.jpg)
紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927
Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790
月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。
![軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61Z1LfmYXKL._SL500_.jpg)
軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315
European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
で、C-17導入の件ですがぼくの言いたいことはほぼ大石英司氏が言ってくれました。
空自の欺瞞を暴く
https://eiji.txt-nifty.com/diary/2025/03/post-e236f7.html
>こういう問題に関して、それなりの知見と、市ヶ谷のご機嫌を損ねることを全く厭わずに話が出来る人間が、この日本で、ほんの数人しかいないという状況に苛ついています。たぶん3人といません。そもそもが、それを発言する場も無い。
>>積んだ荷物の重さにもよるが、離着陸には「3000メートル級の滑走路が必要」(自衛隊幹部)とされる。
>>空自の入間基地(埼玉県)や美保基地(鳥取県)の滑走路は2000~2500メートル程度。重い機体が滑走しても問題が起きないだけの地面の耐圧も求められ、国内でC17が使用できる基地・空港は限られるのが実情だ。
>>ある空自関係者は「狭い国土に合った機体かどうかの検討が必要だ」と指摘。防衛省幹部は「日本のニーズに合っていない。防衛産業にもメリットはない」と語る。
>この辺りのことが、全部嘘っぱち! だということを実はもう、今の空自関係者自身が知らない。
でも私たちの世代は、よく記憶しています。まず、C-Xの開発は、C-1の後継機を作るという、空自と、日本の航空界の強い意志の元に構想が練られました。それは、P-3C導入で、国産哨戒機の夢を折られた海自にしても同様だった。だからP-1が産まれた。
そして、空自は、エアバスのA400Mでもなく、米帝のC-17でもない、それらを買わされずに済む要求仕様を書いた。C-2の要求仕様は、サイズにしても、エンジン双発にしても、「C-17ではダメなんです。国産するしかないんです!」という悲願を押し通せることが大前提だった。米帝が口出し出来ない仕様にした。
>日本の自衛隊基地の滑走路は短いからC-17では取り回しできない? 大嘘ですw。
そもそもが、海外の辺境地帯の不整地運用を大前提とした軍用輸送機ですよ。C-17は、ある程度C-130の運用をカバーする目的でも造られた。何のための4発エンジンだと思っているの?
>にも関わらず、どうしてあの機体の巡航速度が、C-2より遅いと思っているの? そこはひとえに、短い滑走路でもやりくりするためです。重たい荷物を積んで、短い滑走路でふわりと浮くけれど、そのために巡航速度は犠牲にした。それがC-17です。
>さらに空自の酷い欺瞞は、ではC-2はどうなったか? 三菱がやらかしたせいで、機体は重くなった。そのせいで、積載量の要求性能を満たせなくなった。そのことに関して、空自は何と言っているのか? 彼らは、「大丈夫です。燃料を減らした状態で離陸して、B-52方式で空中給油すれば問題ありません」と言っている。
>何をかいわんやですw。自分たちで開発した輸送機が、開発にちょっと失敗して、そういう運用制限を設けざるを得ない状態に陥っているのに(輸送機では、そういうことは起こる。だから私は、結果としてそうなったことは責めない)、C-17の運用は無理です、とか納税者をバカにしているのか? ならC-2も捨てて、エンブラエルのC-390にでも乗り換えろ。
>そもそもあんたたちの開発能力、導入装備の選定とか、外野の口出しを許さないほど完璧なのか?w。お隣の韓国の方がよほどマシに見えるのは、私が老眼なせいか?
以下は竹内修氏の記事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f34e0e11afd7270a03f22de95f46489167c3427?page=2
>石破首相が従前からC-17の導入に好意的であったためか、SNSでは「軍事マニア趣味で欲しがっているのではないか」といった書き込みが見受けられます。しかし、石破首相は2024年10月1日に首相に就任していますが、航空自衛隊の輸送機戦力の増強・刷新計画は遅くとも2023年には検討が開始されていたものと考えられます.
C-17は日本でも運用可能でしょう。大石氏のおっしゃる通り、アフリカあたりの舗装滑走路がない、しかも短い距離での離着陸を想定した機体です。最大積載量を搭載しない平時の輸送なら尚更です。
そして今回の件に関して記事に登場する防衛省の「専門家」の知見は全く当てにならない。それほど優れて「専門家」がなぜ漫然とC-2という高価な失敗作を調達を延々と続けているのか。
ぼくは石破さんの真意は知りませんが、一つにはC-17の導入を持ち出してC-2の問題点を浮かび上がらせることだったのではないでしょうか。しかも公式に石破氏がC-17調達を言ったことはない。ここは重要なところです。
C-17はとっくに生産は終わっていますから、調達するなら既存機の買い取りでしょう。ユーザーは米空軍だけではない。英、インドその他いくつも存在します。その中には持て余している国もあるでしょう。実は軍用輸送機の寿命は長い。それは日々酷使される旅客機などのように頻繁に飛ばないからです。いずれかの国から調達する手はあります。米帝のご機嫌とるならば米空軍から買うべきです。
例えばC-17を導入して消耗パーツなどを日本で生産してユーザー各国に供給するというスキームもあるでしょう。米企業は利益が低いからやらないが、我が国の航空工業会にはメリットがあるでしょう。
さてC-17が導入された場合のC-2の扱い、それが焦点です。その場合にC-2フリートが維持されるのか?
結論から言えばC-2は失敗作です。それが見える形で明らかになります。
調達単価はペイロードが2倍のC-17と同等でトンあたりの運用コストは極めて高く、本来であれば許容される範囲にはない。
https://japan-indepth.jp/?p=55801
>ペイロード1トン当たりのCPFHは、C-2は10.5万円(26トン)、C-130Jは3万円(20トン)C-17(77トン)は1.96万円である。C-2のペイロード1トン辺りのCPFHはC-130Jの約3.5倍、C-17の5.4倍と、比較にならないほど高い。
>C-2の1機あたりのLCCはC-130Jの6.8倍、C-17の1.8倍である。これがペイロード1トン当たりのLCCになるとC-2は24.4億円、C-130Jは4.7億円、C-17が4.5億円であり、C-2の1機あたりのLCCは、C-130Jの5.2倍、C-17の5.4倍となり、これまた比較にならないほど高い。
そして不整地運用ができません。本来C-2は国際貢献にも使えるといっていわけですから、まともな空港のない環境でも使えるための不整地運用は当然です。ですが空幕は仕様で要求しなかった。不整地運用は国際貢献だけに必要ではない。例えば空自の基地が攻撃されて、滑走路が破壊されて応急で埋めた、というような状況でも必要です。
つまりC-2は国内で平時の運用しか考えていない「お嬢様」輸送機です。まともな「専門家」であればこんな仕様はつくりません。
そして輸出しようと防衛省が意気込で売り込んだら、売り込み先から「不整地で運用できないよね?」と言われて、防衛省の「専門家」たちは慌てて不整地運用試験を始めました。試験してもそもそも仕様にないのですから、運用できるようになるわけがないでしょう。運用可能にするのであれば着陸装置含めて大規模な改修が必要でそれには巨額の費用がかかります。それを防衛省が出すのでしょうか。
そして開発費と調達費の高騰ですが、同時に海自の哨戒機(P-1)、US-2を」開発することによって、少ない我が国の航空産業のリソースを分散させたことは問題でした。C-2の胴体部を担当した三菱重工は強度を確保できずに、重量は増加した。これが設計者不足と無関係ではないでしょう。
そしてC-2とP-1はコンポーネントを共有化してコストを下げるといっていましたが、機体規模も形状もエンジンも異なるのでそれには無理がありました。例えばアクチュエータ関連はカヤバが担当しましたが、これらは別々の開発となりました。その分開発費は高騰しました。ですが共用コンポーネント比率の低下を防衛省は発表していません。これは納税者に対する裏切り行為です。
無論重量増加など開発時にはよくあることですが、問題はこれまた防衛省と空幕だんまりです。機体重量が増加してもペイロードも変わっていない。防衛省と空幕が嘘をついていなのであれば魔法が使えるということです。
実際はペイロードも航続距離も減っています。MCVなど重量物を運ぶときはほとんど燃料が積めなくなって、空中給油を前提にしないとなりません。これは事前に想定していなかった事態です。更に申せば、当初MCVのクーラーが搭載できなかったのは搭載すると重量荷重でC-2にできなくなるからでした。その後軽量のクーラーシステムが搭載されてC-2での空輸が可能となりましたが、重量増加分は300キロです。であればクーラーシステムがあと何百キロであれば搭載でなかったということです。最大ペイロードが36トンなのにです。これについて防衛省も空幕もまもとな説明していません。
C-17の導入を検討し、それを公開するとなるとC-2に関する「不都合な真実」が暴かれることになります。その金食い虫のC-2で派生型2種類を調達しようとしているのはぼくから見れば犯罪的です。米空軍のようにビジネスジェットを使えばよほど安く上がりました。防衛予算を拡大してもこのようなムダ遣いで浪費されるなら防衛費を上げないほうがよろしい。
そして南西防衛を念頭におけば、輸送機には空中給油能力は必要ですが、C-2は給油を受けられるが、給油を行うことができません。C-130Hもプローブアンドドローグ方式給油機能があるのは16機中3機だけです。これは基本的に空自の救難ヘリ用でしかありません。
本来南西重視であれば新たに調達される空陸自衛隊のCH-47などにも空中給油装置をつけるべきです。またプローブアンドドローグ方式はオスプレイやF-35Bなどにも必要ですが空幕は全くだんまりです。新たに導入されたKC-46だけでは足りません。しかもKC-46はトラブル続きで運用の目処がついていない。これを漫然と来年度予算で要求している。
更に申せばペイロード8トンのC-1の退役で、小口輸送ができなくなる、CH-130Hも老朽化が激しい。ですが過去3代の空幕長に会見で質問してもC-2調達以外は考えていないと言い続けていました。
本当にそうであれば当事者として無能だし、なにか計画を隠しているのであれば文民統制を無視することになり、「軍部」の独断専行です。
つまり防衛省や空幕に輸送機の調達と運用の当事者能力がない、ということです。首相の目的はそれを白日の元の晒すことではないかと思ったりします。
また報道やネットの論調では「素人の政治家」が装備調達に口を出すなというものgあありますが、それは文民統制の否定ですがわかっていますか?前の戦争もそうやって「無敵皇軍」がやりたい放題やって戦争を初めて、ボロ負けしました。
そもそも軍事的な知見すら怪しい防衛省と自衛隊の装備調達に政治家がなにも言えないなら政治家の必要性ないでしょう。これは他の省庁のでも同じです。官僚さえいれば政治家はいらないことになる。そういう視点でものが見れない人が多いのが残念です。
18式防弾ベストにしてもぼくが記事に書いて、それが国会質問で問題とされたので、価格や性能が不十分であるとのことで改変されることになって、そのため来年度は旧型の3型改がストップギャップで調達されることになりました。それがなければ高価格で使い物にならない18式が1500年かけて調達することになったでしょう。
軍事の「専門家」に任せるとはそういうことです。特に我が国の場合防衛省や自衛隊の隠蔽体質が放置されているので、それがひどい。
石破首相「消防飛行艇」を検討 大船渡山林火災受け 海自US2改良は「維持費かかる」https://www.sankei.com/article/20250310-YNJHXVYPARDR5PI4UIBROFOAIA/
>公明党の高橋光男氏は大規模山林火災について「初期消火が重要だ。しかし、地上からでは限界がある。空中消火能力を強化していくことが急務だ。海外では主流となっている消防飛行艇の導入を進めるべきだ」と主張した。日本国内では海上自衛隊の救難飛行艇「US2」を改良する消防飛行艇の可能性が検討されてきた例を示した。
首相は「US2を使うとなると、かなり維持費もかかる。6機しかない。最新鋭機は218億円した」と慎重姿勢を示した。「本当に飛行艇でなければならないのか、議論しなければならない」とも語った。一方、中谷元・防衛相に研究を指示したことを明らかにし、「近くに湖沼や海があるなら飛行艇の有用性があるが、飛行艇でなくても(例えば)C130にタンクを積んで水と消火液を混ぜて散布をしたらどうなるのか。人々の生業、安らぎみたいなものを確保するために検討は急いでいく」と述べた。
さてUS-2ですが、そもそも多くの国が第二次大戦後に飛行艇の運用を止めたよね、という事実をみれば十分でしょう。SLが無くなったのと同じです。
テクノナショナリズムでUS-2を神格化することに意味はない。そもそもUS-2の開発だってカネがないので胴体下半分はほぼUS-1です。しかも何らの将来性もない。海自にしても大量調達はありえない。
それほど新明和の飛行艇に将来性があるならば、なぜ同社は世界の市場に売り込んでこなかったか。US-2より小型の飛行艇つくってもよかったじゃないですか。
率直に申し上げて新明和は航空部門を止めたほういい。同社の主力事業は特装車両です。これに集中したほうがいい。それが納税者と株主の幸せです。防衛省に寄生して税金を食い物にしながら、将来性のない飛行艇にしがみつくのは国民と株主に対する背信行為です。
発揮申し上げてUS-2の消火型はつかいものにならない。消火に海水をぶちまけるわけにはいかずに、湖水を利用するしかない。むしろCH-47あたりを使って方が確実だし、コストもかからない。US-2と飛行艇事業は詰んだ話ですが、いまだに新明和と防衛省に騙されている政治家が多いのは困ったものです。
本来「専門家」に騙されない見識を持つのが政治家の務めですが、軍事に関してはその見識を持った政治家が少ないことが我が国の不幸です。
子版が発売になりました。
『ル・オタク フランスおたく物語』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1PJ1YL/
『弱者のための喧嘩術』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1L9SPW/

防衛破綻 - 清谷 信一

専守防衛 - 清谷 信一
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
日本の国会議員は文民統制を理解していない
https://japan-indepth.jp/?p=86366
日本の装甲車事業は日本製鋼所と防衛省が潰す
https://japan-indepth.jp/?p=86042
補正予算という麻薬が将来の国民を蝕んでいる
https://japan-indepth.jp/?p=85936
海自の無人機、MQ-9Bの調達とインド軍の調達の違い
https://japan-indepth.jp/?p=85823
European Security & Defenceに以下の記事を寄稿しました。
Japanese MoD selects Beechcraft T-6C as the JASDF’s new primary trainer
https://euro-sd.com/2024/12/major-news/41765/japan-selects-t-6c-for-jasdf/
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊 次期初等練習機選定は審査が僅か一ヶ月で試乗もなし
https://japan-indepth.jp/?p=85525
月刊「紙の爆弾」12月号に以下の記事を寄稿しました。
税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態
![紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社](https://m.media-amazon.com/images/I/51Z-pY35W4L._SL500_.jpg)
紙の爆弾 2024年12月号 [雑誌] - 鹿砦社
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927
Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790
月刊軍事研究に「ユーロサトリでみた最新MBTの方向性」を寄稿しました。
![軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61Z1LfmYXKL._SL500_.jpg)
軍事研究 2024年 11 月号 [雑誌]
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315
European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
月刊ZAITENに寄稿しました。
https://www.zaiten.co.jp/latest/
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
https://toyokeizai.net/articles/-/774627
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
この記事へのコメント
石破さんはそのへんを良く理解した答弁だったと思います。
現実問題として既存のUS2を今から改造するのは無理だし改造したら救難には使えなくなるでしょう。消防専用にしては高コスト。
それなりに数を揃えるとなったらUS2よりずっと安いCL515しか選択肢はなく消防庁にでも運用させるのでしょうか?水を6トン位詰めるようですが、陸自のCH47が運用しているバンビバケットが7.6トンなのでCH47に負けているんですよね。調べたらバンビバケットは9.6トンのモデルもあるのでこれを買えばもっと沢山の水を運べるわけで。結局CH47に勝ち目がないと言う落ち。
カリフォルニアで使っているC130の消防用だと15トンの水か消火剤を散布できるようなのでそれくらいはタンクと散水機をコンテナ化して押し込めば空自のC130でもどうにかなりそう?
でも飛行回数で考えたらCH47の方は海水なら圧倒的に多く散布できそうですよね。
結局消火はヘリでないと駄目そうです。
このあたりを数字で理詰めすればいかに消防飛行艇が非効率か分かるでしょね。
https://www.sankei.com/article/20250307-TVGHNJJMSNKFLPP2XJH66VCND4/
昨年最高経営責任者(CEO)に就任した機械系エンジニア出身のオルトバーグ氏が経営を立て直し、「技術者の会社」として復活を果たせるか注目される。
どうなりますか。いい方向に進んで欲しいものです。
有料記事ですがご参考まで。
いいですねそれ。でもその前に航空宇宙産業の統廃合など編成変えしないとですね。
新明和も一応航空機のサプライヤーとしてエアバスなどにも供給してますが、三菱か川崎辺りに売却しても問題ないかと。
c2は運用廃止にする代わり、エアバスA400Mやc390に、現行のハーキュリーズはJ型に更新ですかねとりあえず。
ヘリ以外の空中消火機を運用する場合、総務省消防庁が所有し、運用や維持はJALやANA辺りの民間に委託ですかね。固定機を使うならそれこそ空自のハーキュリーズH型を改造したものを使うとか。
川口で性的暴行容疑逮捕のトルコ国籍男性、不起訴 さいたま地検は理由を明らかにせず 「移民」と日本人
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b57a8284b75e5a5b48136e1da956884c672ee30
日本人には厳しく外国人には無罪放免。検察も終わってる。地検がどっかの団体が賄賂もらってんのかって疑うレベル?
多分鳩山が司法に国籍条項廃止したせいだろうな、外国人に甘くなったのは。
このまま放置すればヘイトスピーチもヘイトクライム、私刑が起きるのも時間の問題。
https://facta.co.jp/article/202503003.html
「安保」はビジネス、「外交」はディール、「戦勝」は成功報酬
安保で米国が日本の為に何かやったことが有るんだろうか?何を今までやって来たか報告書を出させるべきなんじゃ。ビジネスには成果が必要。
トランプ1.0で日本も核武装せいとか自分で守れるようになれや言ってくれてたんで、米国等と交渉してそれなりの武器を購入するチャンス。非武装中立とか言ってる無知蒙昧にはじゃトロンㇷ゚様にいってみーやとか言えば簡単に黙るし。正式空母にSSBN、戦略爆撃機とか買えばしょーも無い対潜空母や制空戦闘機など不要になる。
https://www.sankei.com/article/20180223-FYVALN6X6BILLET37VYJQWVDIQ/
昔の記事ですがUS2を改造して消防飛行艇にすると15トンの水が運べるそうです。
Be200の放水デモを見たことがありますが最大12トンの水を運べるそうで。それでもかなり豪快に放水していましたから同じ程度以上には放水できるのでしょう。
それがCH47の放水2回分だと思うと...なんか微妙。
消防ヘリだとスカイクレーンと言われるシコルスキー S-64の消防タイプの放水デモをオーストラリアと韓国で見ましたが、7トンの水を運べるようで。
そう考えるとCH47の放水バケツは結構いい線いっていると思います。
https://trafficnews.jp/post/528559
少しは装備品導入の指導してくれると良いのですが。
虫が良すぎますかね?ご参考まで。
ドライヴェルモットさん、
他に適当な大型ヘリの代わりが無いですからね。
西側でこれ以上となるとCH53Eになりますが荷物の吊り下げだったら16トンもいけるようで。
その分機体も大きくエンジンも3発。運用コストも掛かりそうです。
海自も同種のMH53を使っていましたがよく故障するので苦労したとか。
世界を見ても残りはロシアのMi26の20トンですかね。
運用しやすくチヌークと同等以上の適当な大型ヘリで購入可能なものと言うと選択肢がチヌークだけになっちゃいますね。
「またチヌーク!?」 自衛隊なぜいま再び“ご長寿ヘリ”を爆買いするのか? “これしかない!”その理由
https://trafficnews.jp/post/527290
トランプ「おいジャップ、日本がアメリカを守らないなら日米同盟破棄するぞ」
http://blog.livedoor.jp/googleyoutube/archives/52015690.html
「日本は米国守らない」 トランプ氏、同盟に不満表明:時事ドットコム
www.jiji.com/jc/article?k=2025030700257&g=int
>ジャップはそもそも島国であって、日本本土において領土問題で揉めているようなところもほとんどない。
ネックの北方領土問題だって下痢便時代にロシア領ということで結論づけてしまったはずだ。
だからロシア中国といった隣国の方から攻める理由を作らない限り、日本は攻められることはまずない。
軍隊を放棄し、平和外交に日本は務めるべき。
ホントに大丈夫かねえ。
というか隣国の方から攻める理由ってどんなのだろう。台湾有事に介入するとかか?
899番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です 警備員[Lv.6][新芽] (ワッチョイ 4f87-TLa3)2025/03/07(金) 19:32:00.09ID:8RzYl3F40⋮
どうぞどうぞ
どうせ隣国が攻めてきたら
土下座降伏するだけやろ、今の日本政府じゃ
米軍がいてもいなくても同じ
赤旗「うわああ!去年、自衛隊をウクライナに派遣してたの防衛省が隠してたああ!」政府「アメリカの要請は断れないんよ…」
http://blog.livedoor.jp/googleyoutube/archives/52015692.html
tps://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2025-03-08/2025030802_04_0.html
紛争地帯自体には行ってないらしいですが、紛争当事国のウクライナと演習したのが問題視されてるようで。内容はともかく、なにも公表せず秘密裏にやってたのは不味いでしょう。
5. 名無しの共和国人民
2025年03月12日 18:25
掃海だから、安全確保の行動だから軍事行動ではない!
と言い訳するかもしれないが。
一方の当事国の兵器を除去するのは立派にその国への敵対行動であり、軍事行動だよ。
台湾海峡やフィリピンでの火遊びといい、最近海自の増長が目に余る。
公用車で靖国参拝の陸自ともども、今のうちに危険分子を粛清しないと絶対「愛国の至情もだしがたく」「やむにやまれぬ大和魂」などとほざきつつ勝手に戦争起こすぞこいつら。
どうなるやら。
岩屋は間違いなく中国の手先でしょう
https://youtu.be/fh91gGbcnJA?si=wmp3udx5WUo3p8O-
https://trafficnews.jp/post/528858
竹内さんも正論を書いてくれましたね。
今作っているのが最後で打ち止めになるでしょうね。
それでも数年後にまた作れと言われたら1機500億円とか1千億円とかふっかけて来るかも知れませんが。
https://j-kk.org/reports/%E5%8C%97%E6%96%B9%E9%A0%98%E5%9C%9F%E4%B8%8D%E6%B3%95%E5%8D%A0%E6%8B%A0%E8%80%85%E3%81%AE%E5%9B%9B%E5%89%B2%E3%81%AF%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BA%BA%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B
ウクライナの前に、日本の領土を不法占領している韓国やロシアに対して経済制裁等を世界に呼び掛けないと、ガハハ
https://forbesjapan.com/articles/detail/77776?module=toppage_new
ミサイルを作るのは普通の砲弾や弾丸を作るより遥かに時間がかかりますからね。戦争が始まったから急に増産といってもできないんですよね。
だからといって平時に戦時体制の量産をしていたら防衛予算が破綻するし作ったミサイルは生物だからどんどん腐っていく。推測ですが10年以内に使用しないと使い物にならないでしょう。
自衛隊も製造の古いミサイルから使っていきますからね。
だから足りなくなったら同盟国や友好国から借りるしか無い。
ご参考まで。
https://milirepo.sabatech.jp/north-korea-unveils-strategic-missile-nuclear-submarine-under-construction-is-russia-cooperating/
後から来たーのに追越され―、泣きっぱなしの終落国ニッポン。もう追付けんよな。良いんだよ、もう全く相手にされてないんだから、このまんまで。爺7追放も目の前。
https://trafficnews.jp/post/528841
グローバル展開できますかね?ご参考まで。
フルシチョフは歴としたロシア人です。
またソ連歴代の書記長もスターリンを除いては皆ロシア人ですよ。
ロシア人共産党員がウクライナで仕事をして、それを踏み台にクレムリンで出世しただけの話です。
ウクライナと日本をぶつける様な記事は疑ってかかるべきです。
最も肝心なのはウクライナ人を故郷で食い詰めさせ、北方四島移住に追い込んだのは誰かということです。
隣人がこんな責任回避な謎理論を振りかざすようでは、銃は手放せませんよ。
海が主体な南方と違い陸の北方重視は間違いではありません。
阪神淡路大震災に於いて火災で多数の死傷者が出たので、飛行艇による消火の検証がなされたとは聞いた事がありますが、その後については寡聞にして聞きませんでした。結局は「ヘリ等の他の手段に対する優位性が無く、無駄にコストが高いだけ」という事だったのでしょうか。速度や航続距離は通常の固定翼機には劣ってもヘリには勝っているのでしょうが、消火活動となれば「近距離でのピストン輸送」になるでしょうから。カナダは比較的低コストの飛行艇を持っていたから使えたが、高コストの飛行艇しか持たない日本ではそれはできないという事なのか。いくら地球温暖化のためか世界各地で大規模な山火事が頻発するようになっても、どこかの国が「新たに」飛行艇を導入する事は無いのか。
世界初・道路も走るDMV、ローカル線の救世主となるか
https://news.yahoo.co.jp/articles/23ac2518ca732dec73cacd7beee6700eb305a371
コメント欄には否定的な声が多いが、「一見凄そう・便利そうだが、具体的な利用方法を考えると案外出てこない。」という点では飛行艇・水上機もDMVも変わらないように自分には思えます(DMVは廃線巡りツアーか、財政的に厳しく復旧に時間がかかるであろう地方ローカル線が寸断された際の代替手段ぐらいしか思いつかない)。