報道アパルトヘイト組織、記者クラブ会員、日本経済新聞の世論誘導。
報道アパルトヘイト組織、記者クラブ会員、日本経済新聞の世論誘導。
報道の自由度、米国が過去最低 「ジャーナリズムに危機」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02CJN0S5A500C2000000/
>際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は2日、2025年の「報道の自由度ランキング」を発表した。調査対象の180カ国・地域のうち米国の順位は57位とこれまでで最も低い順位となった。首位にノルウェー、2位にエストニアが入った。日本は66位だった。
日経大好きな世論操作です。日本の順位の低さを誤魔化そうとする悪質な記事です。
米国の順位がさがったのは、トランプのせいです。
その米国が最低になった順位よりも向上的に低いのが日本です。
その主たる原因は記者クラブ制度にあります。全国の役所や企業など多くは記者クラブが取材機会を独占しています。
マンションの管理組合と同様の単なる民間の任意団体にすぎない記者クラブが当局と結託して、他の媒体やフリーランスを排除しています。
それは何の法的根拠もない。
報道差別主義のアパルトヘイトです。
これに対して我が国では弁護士の団体も日本ペンクラブも何のアクションも起こしてこなかった。
https://japanpen.or.jp/
記者クラブは他社を排除して取材機会を密室化することで当局と癒着してきました。
警察や検察とは特に顕著であり、当局からのリークを検証することもなく、垂れ流して
冤罪を量産してきました。記者クラブは法治敵でもあります。
>在職中に知人の新聞記者ら3人と賭けマージャンをしたとして、今年3月に東京簡裁から賭博罪で罰金20万円の略式命令を受けた黒川弘務・元東京高検検事長(64)が、東京地検特捜部の捜査に対し「違法な行為であることは当時も分かっていたが、軽い気持ちで賭けマージャンをした」と供述していたことが、本紙の請求で開示された刑事裁判の確定記録で分かった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/142053
こういう馴れ合いをしていて権力の監視なんかできるはずがないでしょう。
記者クラブの問題点は大きく分けて2つです。
ひとつは非会員の媒体やフリーランスを排除して会見その他の取材機会を密室化していることです。このため権力監視という報道の役目を果たせていません。権力の監視であれば週刊文春だけに任せたほうがましでしょう。
防衛省記者クラブは以前、会費でビール券を大量購入して内局や各幕僚監部の広報担当者らに配っていたようです。これで権力監視ができますか。それはぼくが河野太郎大臣に質問したあとに廃止になったようです(復活しているかもしれませんが)。
しかも記者会は酒まで経費で買っている。課業中に飲酒して働いているとことでしょう。
更に申せばお茶くみ、コピー取り用の女性職員2名を防衛省が提供していました。これまたぼくが河野大臣に、一民間任意団体にどのような理由で便宜供与を与えているのかと質問したあとは廃止となりました。
そもそも何の権限もないのに、与えられた記者室を占有して金も払っていません。
しかも多くの人は知りませんが、大臣会見は記者クラブの主催です。他の国ではありえない話です。
このような記者クラブとの癒着はあらゆる官庁で行われております。
繰り返しますが、記者クラブが取材機会を独占して非会員を排除していることに何の法的根拠もありません。これは当局と共同した明確な差別であり、憲法違反です。
そして記者クラブの記者に専門性はない。別に軍事の知識があるわけではなく、会社の辞令で配属されるだけです。そして防衛省や自衛隊のレクチャーを真に受けて記事を書くわけです。つまり洗脳されます。
実は軍事知識に関して言えば防衛省や自衛隊はとんでもなことが多い。そもそも官僚組織が素直に全部教えてくれるわけでない。隠したいことは隠すし、敢えて教えないことも多い。
ところがこのようなことを察知できる軍事的な教養がない。単に防衛省という役所の当番というだけです。
我々専門記者とは媒体特性も読者、視聴者の対象も異なるので突っ込んだ知識は必要ないにしろ、軍事のイロハ程度は必要なはずです。
そんな勉強もしないし、当局と仲良くすることがおお仕事になっています。癒着が生まれて当然だし、大臣や幕僚長が嫌がる追求ができるわけがない。
対してフリーランスに関しては、かなり厳しく会見参加が制限されています。
防衛省における定例記者会見への参加について
https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/kaiken_sanka.html
防衛省における定例記者会見(注)については、防衛記者会に所属しない方であっても、次の(1)から(7)のいずれかに該当する方は、所定の手続きを行った上で参加することができます。
日本新聞協会会員社に所属する記者
日本民間放送連盟会員社に所属する記者
日本専門新聞協会会員社に所属する記者
日本雑誌協会会員社に所属する記者
日本インターネット報道協会法人会員社に所属する記者
在日外国報道協会(FPIJ)会員社に所属する記者
上記(1)から(6)に該当しない記者で、上記(1)から(5)に掲げる団体の会員社が発行または運営する媒体に定期的に署名記事を提供する者(防衛省・自衛隊に関連する記事に限る。)
つまり何等かの「権威ある団体に所属する記者」に限定されます。それ以外は「防衛省・自衛隊に関連する記事に限る」とあります。
軍事ではなく、防衛省と自衛隊の記事に限定されています。これはプロパガンダに役立つならば入れてやると言う話です。
そうであれば記者クラブの記者も会社ではなく、個別の知識や実績に基づいて参加を判断すべきでしょう。
更に問題は防衛などの専門知識以前の記者クラブ記者の劣化です。
ぼくの会見での質問に答える形での中谷大臣の回答です。
>>Cー17はすでに製造が中止されていて、購入した場合は、整備のための部品の調達などにコストがかかることが想定される。
これは軍事や航空以前に、中学レベルの常識があればおかしいと分かる話です。部品の供給がなければ航空機が運用できわけがない。なんで米軍がC-17を運用しているの、だと。
当然後で事務方にこの発言の真意を問い合わせるべきです。
ところが防衛記者会に属するフジテレビの政治部・防衛省担当 鈴木杏実記者、朝日新聞の政治部の田嶋慶彦記者はそのまま記事にしちゃったわけです。
https://www.fnn.jp/articles/-/843355
https://digital.asahi.com/articles/AST3G213JT3GUTFK00KM.html
あくまで一派論ですが、政治部記者は社会記者よりも質が低い。興味の対象が政局だけで政策にあるわけではないからです。
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/52011
中学生レベルの常識やリテラシーがない人物が防衛省の会見を独占して事実ではない発言を元に記事を書いている。知っていたというのであれば意図的に世論誘導を図ったということです。
そして記者がアレな記事を書いてもデスクや校閲が疑問を呈して没にするか、書き換えを命じるはずです。少なくとも20年前の朝日新聞ならそうしたでしょう。
つまり記者も会社も中学生レベル以下の会社が報道機関の代表を名乗って、取材機会を囲い込んでいるわけです。対してフリーランスやその他媒体の記者には専門知識を要求するのは二重基準です。
世間誰も知っている「いい会社」の記者であれば信用できるというのであれば防衛省のセキュリティーはザルということです。
率直に申し上げて記者クラブは国民の知る権利の敵であり、解体すべきです。その記者クラブに対して何の発言もしない弁護士団体や日本ペンクラブも同罪です。
今月のZAITENでは記者クラブ問題の特集をやっております。
![ZAITEN 2025年 06 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61-BKxTc8gL._SL500_.jpg)
ZAITEN 2025年 06 月号 [雑誌]
【有料記事】
Note に有料記事を掲載しました。
防衛調達の問題点(後編)
https://note.com/kiyotani/n/nc5836dc91906
防衛調達の問題点(前編)
https://note.com/kiyotani/n/ne485b5c19b75
東日本大震災、自衛隊災害派遣の教訓
https://note.com/kiyotani/n/ne33f28482511
COIN機の復権 攻撃ヘリの代わりにCOIN機という選択
https://note.com/kiyotani/n/n576a700c0e19
ガラパゴス化する防衛調達の問題点
https://note.com/kiyotani/n/n5d42e36aadc5
自衛隊のヘリ調達の問題点
https://note.com/kiyotani/n/n713cfea58b36
英海兵隊旅団司令部訪問記
https://note.com/kiyotani/n/nccd9420bfebf
陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか。英海兵隊に学ぶ「海兵隊」のあり方
https://note.com/kiyotani/n/n3f1c546f816d
陸自「個人携行救急品」にみる衛生軽視
https://note.com/kiyotani/n/n4a192a5c5794
リメンバーFSX 戦闘機は空自の玩具ではない。
https://note.com/kiyotani/n/n8a257d248a88
EUの武器禁輸措置は有名無実
https://note.com/kiyotani/n/n49d53f8caf18
MRJと日本の防衛産業の問題点
https://note.com/kiyotani/n/nc7df4f001066
アメリカの軍事産業 「世界一だからアメリカ製兵器を買え」と言われたら
https://note.com/kiyotani/n/nc6157ea6ea36
「やっぱり自衛隊は戦えない」
https://note.com/kiyotani/n/na7bd1bc1128d
防衛産業と航空産業の自立
https://editor.note.com/notes/nb784f2474268/publish/
FT合成燃料こそが大本命 軍隊から始まる燃料革命
https://note.com/kiyotani/n/nd0d23a463d24
銃器犯罪
https://note.com/kiyotani/n/n83c2a79b8029
世界の軍事見本市
https://note.com/kiyotani/n/nacfa409b12cd
ソニーこそが我が国で最も成功した軍事企業
https://note.com/kiyotani/n/n96eafc5f1b11
陸自の広帯域多目的無線機は使えない。
https://note.com/kiyotani/n/nf975ff3a92ed
他国の10倍の値段の価格の防弾板で調達が進まない陸自の最新型防弾ベスト
https://note.com/kiyotani/n/n8ac61720652a
航空自衛隊には航空医学専門医がいないので戦闘機開発を指導する能力はない。
https://note.com/kiyotani/n/n6d67700cf0e7
【無修正バージョン】ユーロサトリでみた最新MBTの方向性
https://note.com/kiyotani/n/nea0804fa319d
【全文掲載】税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態
https://note.com/kiyotani/n/n91b54b330243
お手盛りのガラパゴス 防衛産業は「今日もやりたい放題」
https://note.com/kiyotani/n/n4f6180bb8ea1
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、陸自用汎用無人機開発へ
https://japan-indepth.jp/?p=87091
ES&D誌に寄稿しました。
Japanese MoD initiates project to develop VTOL UAV for ground forces
https://euro-sd.com/2025/04/major-news/43491/japan-mod-to-develop-vtol-uav/
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
高コスト・低品質な国産戦闘服:自衛隊装備調達の問題と改革の必要性
https://japan-indepth.jp/?p=86904
石破首相のC-17導入発言の真意
https://japan-indepth.jp/?cat=38
ES&D誌に寄稿しました。
Japan orders 17 Boeing CH-47 Block II Chinook helicopters
https://euro-sd.com/2025/02/major-news/42595/japan-orders-17-ch-47-block-ii/
過去の著作の電子版が発売になりました。
『ル・オタク フランスおたく物語』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1PJ1YL/
『弱者のための喧嘩術』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1L9SPW/

防衛破綻 - 清谷 信一

専守防衛 - 清谷 信一
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
日本の国会議員は文民統制を理解していない
https://japan-indepth.jp/?p=86366
日本の装甲車事業は日本製鋼所と防衛省が潰す
https://japan-indepth.jp/?p=86042
補正予算という麻薬が将来の国民を蝕んでいる
https://japan-indepth.jp/?p=85936
海自の無人機、MQ-9Bの調達とインド軍の調達の違い
https://japan-indepth.jp/?p=85823
European Security & Defenceに以下の記事を寄稿しました。
Japanese MoD selects Beechcraft T-6C as the JASDF’s new primary trainer
https://euro-sd.com/2024/12/major-news/41765/japan-selects-t-6c-for-jasdf/
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊 次期初等練習機選定は審査が僅か一ヶ月で試乗もなし
https://japan-indepth.jp/?p=85525
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927
Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315
European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
報道の自由度、米国が過去最低 「ジャーナリズムに危機」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02CJN0S5A500C2000000/
>際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は2日、2025年の「報道の自由度ランキング」を発表した。調査対象の180カ国・地域のうち米国の順位は57位とこれまでで最も低い順位となった。首位にノルウェー、2位にエストニアが入った。日本は66位だった。
日経大好きな世論操作です。日本の順位の低さを誤魔化そうとする悪質な記事です。
米国の順位がさがったのは、トランプのせいです。
その米国が最低になった順位よりも向上的に低いのが日本です。
その主たる原因は記者クラブ制度にあります。全国の役所や企業など多くは記者クラブが取材機会を独占しています。
マンションの管理組合と同様の単なる民間の任意団体にすぎない記者クラブが当局と結託して、他の媒体やフリーランスを排除しています。
それは何の法的根拠もない。
報道差別主義のアパルトヘイトです。
これに対して我が国では弁護士の団体も日本ペンクラブも何のアクションも起こしてこなかった。
https://japanpen.or.jp/
記者クラブは他社を排除して取材機会を密室化することで当局と癒着してきました。
警察や検察とは特に顕著であり、当局からのリークを検証することもなく、垂れ流して
冤罪を量産してきました。記者クラブは法治敵でもあります。
>在職中に知人の新聞記者ら3人と賭けマージャンをしたとして、今年3月に東京簡裁から賭博罪で罰金20万円の略式命令を受けた黒川弘務・元東京高検検事長(64)が、東京地検特捜部の捜査に対し「違法な行為であることは当時も分かっていたが、軽い気持ちで賭けマージャンをした」と供述していたことが、本紙の請求で開示された刑事裁判の確定記録で分かった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/142053
こういう馴れ合いをしていて権力の監視なんかできるはずがないでしょう。
記者クラブの問題点は大きく分けて2つです。
ひとつは非会員の媒体やフリーランスを排除して会見その他の取材機会を密室化していることです。このため権力監視という報道の役目を果たせていません。権力の監視であれば週刊文春だけに任せたほうがましでしょう。
防衛省記者クラブは以前、会費でビール券を大量購入して内局や各幕僚監部の広報担当者らに配っていたようです。これで権力監視ができますか。それはぼくが河野太郎大臣に質問したあとに廃止になったようです(復活しているかもしれませんが)。
しかも記者会は酒まで経費で買っている。課業中に飲酒して働いているとことでしょう。
更に申せばお茶くみ、コピー取り用の女性職員2名を防衛省が提供していました。これまたぼくが河野大臣に、一民間任意団体にどのような理由で便宜供与を与えているのかと質問したあとは廃止となりました。
そもそも何の権限もないのに、与えられた記者室を占有して金も払っていません。
しかも多くの人は知りませんが、大臣会見は記者クラブの主催です。他の国ではありえない話です。
このような記者クラブとの癒着はあらゆる官庁で行われております。
繰り返しますが、記者クラブが取材機会を独占して非会員を排除していることに何の法的根拠もありません。これは当局と共同した明確な差別であり、憲法違反です。
そして記者クラブの記者に専門性はない。別に軍事の知識があるわけではなく、会社の辞令で配属されるだけです。そして防衛省や自衛隊のレクチャーを真に受けて記事を書くわけです。つまり洗脳されます。
実は軍事知識に関して言えば防衛省や自衛隊はとんでもなことが多い。そもそも官僚組織が素直に全部教えてくれるわけでない。隠したいことは隠すし、敢えて教えないことも多い。
ところがこのようなことを察知できる軍事的な教養がない。単に防衛省という役所の当番というだけです。
我々専門記者とは媒体特性も読者、視聴者の対象も異なるので突っ込んだ知識は必要ないにしろ、軍事のイロハ程度は必要なはずです。
そんな勉強もしないし、当局と仲良くすることがおお仕事になっています。癒着が生まれて当然だし、大臣や幕僚長が嫌がる追求ができるわけがない。
対してフリーランスに関しては、かなり厳しく会見参加が制限されています。
防衛省における定例記者会見への参加について
https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/kaiken_sanka.html
防衛省における定例記者会見(注)については、防衛記者会に所属しない方であっても、次の(1)から(7)のいずれかに該当する方は、所定の手続きを行った上で参加することができます。
日本新聞協会会員社に所属する記者
日本民間放送連盟会員社に所属する記者
日本専門新聞協会会員社に所属する記者
日本雑誌協会会員社に所属する記者
日本インターネット報道協会法人会員社に所属する記者
在日外国報道協会(FPIJ)会員社に所属する記者
上記(1)から(6)に該当しない記者で、上記(1)から(5)に掲げる団体の会員社が発行または運営する媒体に定期的に署名記事を提供する者(防衛省・自衛隊に関連する記事に限る。)
つまり何等かの「権威ある団体に所属する記者」に限定されます。それ以外は「防衛省・自衛隊に関連する記事に限る」とあります。
軍事ではなく、防衛省と自衛隊の記事に限定されています。これはプロパガンダに役立つならば入れてやると言う話です。
そうであれば記者クラブの記者も会社ではなく、個別の知識や実績に基づいて参加を判断すべきでしょう。
更に問題は防衛などの専門知識以前の記者クラブ記者の劣化です。
ぼくの会見での質問に答える形での中谷大臣の回答です。
>>Cー17はすでに製造が中止されていて、購入した場合は、整備のための部品の調達などにコストがかかることが想定される。
これは軍事や航空以前に、中学レベルの常識があればおかしいと分かる話です。部品の供給がなければ航空機が運用できわけがない。なんで米軍がC-17を運用しているの、だと。
当然後で事務方にこの発言の真意を問い合わせるべきです。
ところが防衛記者会に属するフジテレビの政治部・防衛省担当 鈴木杏実記者、朝日新聞の政治部の田嶋慶彦記者はそのまま記事にしちゃったわけです。
https://www.fnn.jp/articles/-/843355
https://digital.asahi.com/articles/AST3G213JT3GUTFK00KM.html
あくまで一派論ですが、政治部記者は社会記者よりも質が低い。興味の対象が政局だけで政策にあるわけではないからです。
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/52011
中学生レベルの常識やリテラシーがない人物が防衛省の会見を独占して事実ではない発言を元に記事を書いている。知っていたというのであれば意図的に世論誘導を図ったということです。
そして記者がアレな記事を書いてもデスクや校閲が疑問を呈して没にするか、書き換えを命じるはずです。少なくとも20年前の朝日新聞ならそうしたでしょう。
つまり記者も会社も中学生レベル以下の会社が報道機関の代表を名乗って、取材機会を囲い込んでいるわけです。対してフリーランスやその他媒体の記者には専門知識を要求するのは二重基準です。
世間誰も知っている「いい会社」の記者であれば信用できるというのであれば防衛省のセキュリティーはザルということです。
率直に申し上げて記者クラブは国民の知る権利の敵であり、解体すべきです。その記者クラブに対して何の発言もしない弁護士団体や日本ペンクラブも同罪です。
今月のZAITENでは記者クラブ問題の特集をやっております。
![ZAITEN 2025年 06 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61-BKxTc8gL._SL500_.jpg)
ZAITEN 2025年 06 月号 [雑誌]
【有料記事】
Note に有料記事を掲載しました。
防衛調達の問題点(後編)
https://note.com/kiyotani/n/nc5836dc91906
防衛調達の問題点(前編)
https://note.com/kiyotani/n/ne485b5c19b75
東日本大震災、自衛隊災害派遣の教訓
https://note.com/kiyotani/n/ne33f28482511
COIN機の復権 攻撃ヘリの代わりにCOIN機という選択
https://note.com/kiyotani/n/n576a700c0e19
ガラパゴス化する防衛調達の問題点
https://note.com/kiyotani/n/n5d42e36aadc5
自衛隊のヘリ調達の問題点
https://note.com/kiyotani/n/n713cfea58b36
英海兵隊旅団司令部訪問記
https://note.com/kiyotani/n/nccd9420bfebf
陸自の「水陸両用部隊」は米海兵隊の劣化コピーでいいのか。英海兵隊に学ぶ「海兵隊」のあり方
https://note.com/kiyotani/n/n3f1c546f816d
陸自「個人携行救急品」にみる衛生軽視
https://note.com/kiyotani/n/n4a192a5c5794
リメンバーFSX 戦闘機は空自の玩具ではない。
https://note.com/kiyotani/n/n8a257d248a88
EUの武器禁輸措置は有名無実
https://note.com/kiyotani/n/n49d53f8caf18
MRJと日本の防衛産業の問題点
https://note.com/kiyotani/n/nc7df4f001066
アメリカの軍事産業 「世界一だからアメリカ製兵器を買え」と言われたら
https://note.com/kiyotani/n/nc6157ea6ea36
「やっぱり自衛隊は戦えない」
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防衛産業と航空産業の自立
https://editor.note.com/notes/nb784f2474268/publish/
FT合成燃料こそが大本命 軍隊から始まる燃料革命
https://note.com/kiyotani/n/nd0d23a463d24
銃器犯罪
https://note.com/kiyotani/n/n83c2a79b8029
世界の軍事見本市
https://note.com/kiyotani/n/nacfa409b12cd
ソニーこそが我が国で最も成功した軍事企業
https://note.com/kiyotani/n/n96eafc5f1b11
陸自の広帯域多目的無線機は使えない。
https://note.com/kiyotani/n/nf975ff3a92ed
他国の10倍の値段の価格の防弾板で調達が進まない陸自の最新型防弾ベスト
https://note.com/kiyotani/n/n8ac61720652a
航空自衛隊には航空医学専門医がいないので戦闘機開発を指導する能力はない。
https://note.com/kiyotani/n/n6d67700cf0e7
【無修正バージョン】ユーロサトリでみた最新MBTの方向性
https://note.com/kiyotani/n/nea0804fa319d
【全文掲載】税金を浪費して欠陥機を導入防衛費「GDP比2%」無駄遣いの全実態
https://note.com/kiyotani/n/n91b54b330243
お手盛りのガラパゴス 防衛産業は「今日もやりたい放題」
https://note.com/kiyotani/n/n4f6180bb8ea1
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、陸自用汎用無人機開発へ
https://japan-indepth.jp/?p=87091
ES&D誌に寄稿しました。
Japanese MoD initiates project to develop VTOL UAV for ground forces
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Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
高コスト・低品質な国産戦闘服:自衛隊装備調達の問題と改革の必要性
https://japan-indepth.jp/?p=86904
石破首相のC-17導入発言の真意
https://japan-indepth.jp/?cat=38
ES&D誌に寄稿しました。
Japan orders 17 Boeing CH-47 Block II Chinook helicopters
https://euro-sd.com/2025/02/major-news/42595/japan-orders-17-ch-47-block-ii/
過去の著作の電子版が発売になりました。
『ル・オタク フランスおたく物語』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1PJ1YL/
『弱者のための喧嘩術』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1L9SPW/

防衛破綻 - 清谷 信一

専守防衛 - 清谷 信一
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
日本の国会議員は文民統制を理解していない
https://japan-indepth.jp/?p=86366
日本の装甲車事業は日本製鋼所と防衛省が潰す
https://japan-indepth.jp/?p=86042
補正予算という麻薬が将来の国民を蝕んでいる
https://japan-indepth.jp/?p=85936
海自の無人機、MQ-9Bの調達とインド軍の調達の違い
https://japan-indepth.jp/?p=85823
European Security & Defenceに以下の記事を寄稿しました。
Japanese MoD selects Beechcraft T-6C as the JASDF’s new primary trainer
https://euro-sd.com/2024/12/major-news/41765/japan-selects-t-6c-for-jasdf/
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊 次期初等練習機選定は審査が僅か一ヶ月で試乗もなし
https://japan-indepth.jp/?p=85525
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
自衛隊「職務中の死亡事故」はなぜ止まらないのか?4月のヘリ墜落で8人死亡、背後に潜む人災の実態とは
https://merkmal-biz.jp/post/77927
Japan in depthに以下の記事を寄稿しました。
新聞テレビが報じない自民党の防衛費GDP比2パーセント公約の撤回
https://japan-indepth.jp/?p=84903
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
航空自衛隊のT-7後継機取得 「官製談合」疑惑が再燃するなか、透明な入札は実現できるのか?
https://merkmal-biz.jp/post/77504/2
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「自衛隊員の手榴弾事故」現状の対策は不十分な訳
旧式の危険な手榴弾が訓練でも使用されている
https://toyokeizai.net/articles/-/831217
Merkmal(メルクマール)に以下の記事を寄稿しました。
率直に言う 陸上自衛隊の戦車は「全廃」すべきだ
https://merkmal-biz.jp/post/77045
「石破首相 = 軍事オタク」は本当か? 防衛知識ゼロの他政治家が国を守れるのか? 石破氏を長年知るジャーナリストが“真実”を語る
https://merkmal-biz.jp/post/76790
Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
防衛省、ベトナムに「資材運搬車」を提供
https://japan-indepth.jp/?p=84403
「軍オタ」が歪める防衛議論(前編
https://japan-indepth.jp/?p=84282
軍オタが歪める防衛議論(後編)
https://japan-indepth.jp/?p=84315
European Security & Defenceに寄稿しました。
https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352551
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
https://japan-indepth.jp/?p=83101
新聞各紙 残念な防衛関連の未検証記事
https://japan-indepth.jp/?p=82844
日本の報道の自由度が低いのは記者クラブのせい
https://japan-indepth.jp/?p=82748
次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する
https://japan-indepth.jp/?p=81695
次期装輪装甲車、AMV採用を検証するその1
駿馬を駄馬に落とす陸自のAMV採用
https://japan-indepth.jp/?p=81667
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない
やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情
https://toyokeizai.net/articles/-/744651
この記事へのコメント
https://news.yahoo.co.jp/articles/be9aba2a663e9d3d9b5abfdb22e9373a9a7f39cd
実際は30人不足して60人の間違いでは?
ご参考まで。
さも普通の様に言われてもねえ。
あんなフェイクニュースだ!!が口癖の大統領の国より下って所が救い難いと指摘しないと。
する訳ないか(笑)。
フェイクニュース以下の国ではニュース自体がフェイクニュースだわな…
歴史作家の井沢元彦氏が日本を「言霊の国」だと言っていました。「何々が起こる」と言う事を「(言った人間は)何々が起こる事を望んでいる」更には「言霊の力で何々を現実のものとしようとしている」事だと見なすのです。であるからペルー大使館占拠事件に於いて少なくとも現地の記者は強行突入の可能性が高いと思っていても日本のマスコミではそれが書けず、福島原発事故に於いてもメルトダウンの可能性があると思っていても日本のマスコミではそれを書けなかったと。ですから自分は記者クラブを「”言霊”の管理機関」ではないかとも思っています。(特定の人達にとってか)都合の良い状況を作り不都合な状況を作らない事を目的としているが故に、そんな事を意に介さない清谷様他のクラブ外の人間を「不都合または危険な状況を作ろうとでもしている不穏分子」としか見なさないのではないかと。自分の頭で考えて判断したい人間にとって有害無益(連中の"模範解答"以外は認めないか)であるばかりか、福島原発事故の事を思えば「連中の言うとおりにしていたら、もしかしたら生命身体すらヤバいかも。」とすら思ったりもします。
https://dot.asahi.com/articles/-/255857?page=1
中国を虐めるどころか強くしている米国って…
そして中国より遅れた国になった日本を嘆くどころか
知られない様に都合の悪い事は言わない日本のマスコミ。
更に中国を下に見て嘘八百で貶めるyoutuber。
それを見て溜飲を下げる愚かな日本人…
その間にどれだけ引き離されるのか…
正しい情報を知る頃には全てが手遅れ。
圧倒的な差として現れるでしょう。
輸出品、日本の会社の現地生産品が売れないと言う結果をもって。
そして中国が補助金使って勝ったんだ!何故日本は補助金出さない!とか頓珍漢な事を喚きながら。
ご参考まで。
https://youtu.be/_LU496BC3e4?si=xqtjgTK4gH_KECAC
木造掃海艇は速やかに、これに置き換えるべき。
参政党、統一教会との関係を認める
http://blog.livedoor.jp/googleyoutube/archives/52016750.html
嫌儲曰く国民民主も統一教会と関係あるらしい。
じゃあどの政党や政治家を選べばいいんだよ?
ってなってしまうんだが。
やれやれさん
>輸出品、日本の会社の現地生産品が売れないと言う結果をもって。
縁起でもない、というよりそういう未来は勘弁願いたいものです。
ただ、中国の褒める所って最先端技術くらいで、オーバーツーリズムでのやりたい放題をみるに国民性はまるでダメって面も。
偽陸士さん
こいつと掃海母艦で十分な感じですかな。
16歳に銃訓練、国防が必修科目のラトビア「もう平時ではない」 露の脅威に備える小国
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d173658deba0eb9eed0df3b1e5838a94f32f705
日本でやったら左翼が発狂もん。
これまでとは決定的に異なる中国機の領空侵犯、尖閣を守るために日本政府が行うべきこと
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e8c7cb286bd47268a3ec51ea51c8a5e3336328d
「防衛省に自浄作用ない」自衛官がパワハラ・いじめで提訴 技術教育なく専門外の部署へ異動「国益損ねる」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/402985
いつになったらパワハラとかなくなるんだ。(ため息)
フィフィ、領空侵犯めぐり中国が日本側に逆抗議に「みっともない弱腰外交してるからこんな事になるんだよ!」
http://blog.livedoor.jp/corez18c24-mili777/lite/archives/59158977/comments/7550444/
28. 軍事速報の大将
2025年05月06日 14:12
日本は領土・領空・領海などあって無い様なもの・・・
支那・ロシアの脅威に対して抗う事すら出来ない理由は、全て大元凶たるGHQ憲法第9条2項の交戦権(自衛権)放棄により単なる警察権に於ける法執行行政機関(警察・海保同様)に過ぎない自衛隊(1950(昭和25)年7月8日、国内治安維持の為に警察予備隊の創設をGHQ(連合国軍総司令部)が日本政府に指示。その後、警察予備隊として自衛隊が編成され現在に至る)に国防を強いる我が国日本の現実という事。どうもこうも無い、75年間も放置したままだ。抑止力など皆無に等しい。支那・ロシアもそれを十分理解している。馬鹿なのは平和ボケした日本国民だけだな。
今更ながらコレマジなのか?
https://trafficnews.jp/post/541649/2
ご参考まで。
ニセモノ機体を表示して騙す!? 最新型の無人機が公開 戦闘機との共同任務を想定 どのような役割? 英国空軍
https://trafficnews.jp/post/545125
ご参考まで。
◯賭けマージャンをしてワザと負けてご機嫌を取りカネを払って情報をもらっていた
https://www.kangnamtimes.com/ja/report/article/502764/
054A:40/50隻 054B:2/20隻就役済み
もがみ型:8/12隻 新型FFM:0/12隻
まあ、人もいないし、いまでさえ他の船も乗員7割とか言ってんのに、人どうするん?捕らぬ狸の皮算用で空っぽのお船でクルーズ船やるんか?
対人地雷レベルで足手纏い作った上海ブロック太郎がGJなのか、ガハハ