政府のドローン国内増産計画は画餅。税金の無駄。
政府は国内で使用されるドローンの量産に補助金を出します。これは机上の空論であり化失敗するでしょう。せいぜい税金チューチュー企業を潤すだけで終わります。
ドローンの国内量産化へ助成、年8万台の体制整備目指す…政府方針
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20260106-GYT1T00415/
>政府は、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資に追加指定した「ドローン(無人航空機)」の国産化支援に乗り出す。
>国内での安定供給に向け、研究開発や設備投資に必要な費用の最大50%を助成し、2030年時点で8万台の生産体制を整備する。
>支援対象は、消防など災害用のほか、橋や道路などのインフラ点検や、農薬散布など農業分野で使われるドローンを想定している。機体だけでなく、モーターや電池など主要部品の生産設備も含める方針だ。
>25年度補正予算には、今後3年間の補助を念頭に関連費用として139億円を計上した。26年に基金を設けて支援体制を整える。
>国内には本格的なドローンの量産拠点がなく、少量生産が主体とみられ、「供給の9割以上を中国メーカーが占めている」(関係者)のが現状だ。業界団体の日本産業用無人航空機工業会が加盟73社に実施した調査では、24年の国内生産は年間計約1000台程度にとどまる。
政治家から何かやれと言われて現場の官僚が適当にでっちあげた政策で実効性皆無です。
まず電波規制が厳しく、まともにドローンを飛ばせません。周波数帯もさることながら、スターリンクなどを使って衛星経由での操縦も現状禁止です。
手足を縛って海に落とされて泳げというようなものです。それで集まってくるのは補助金目当ての屑企業ばかりでしょう。
更に申せば日本の当局にドローンに関する知見が欠けている。そりゃ、法規制でまともに飛べないのにSHIELD構想とか言ってドローンを大人買いすることろからもわかるでしょう。童貞のおっさんがAV教科書にしておねいさんを口説こうとするようなものです。
防衛技術ジャーナルの最新号のウクライナでも取材をしている報道カメラマンの横田徹氏のインタビュー(聞き手部谷直亮氏)記事で、FPVドローンは飛距離が短く、誘導砲弾みたいなもので、これを防衛省は偵察用として導入することを批判していました。
こういう知見が防衛省や自衛隊にはない。
問題は政治家にこういう問題意識が欠如していて、優れた我が国の技術をもってすれば、みたいな寝言を信じているので危機感も問題意識もないことです。
まずやるべきことは以下の通りです。
1)電波法の規制を取り払うこと。
2)調達までの期間を短縮すること
3)調達計画をまとも立てること。例えば3年で200機とか5年で500機とか、きちんと計画を立てて、予算を確保すること。こうすれば企業はその間の売り上げが確保できます。
逆に現状それがないから、初めに数機調達されても翌年その次の調達がわからない。量産体制をとれないのは当たり前です。別に難しいことではなく、他国では普通にやっていることです。それができないのは政治と行政の無能です。
これがクリアできないといくら補助金使っても無駄です。
4)メーカーと商社のマッチングを進める。中小企業やスタートアップ企業は人手や資金がたりません。しかも防衛省や警察などの役所と付き合いも面倒くさい、だから商社とマッチングして営業やファイナンスのサポートができる、あるいは出資を助けるようにすべき。昨年末の陸自のイベントでも帝国繊維が犬型ロボットのスタートアップ企業に出資し、展示をしておりました。こういう取り組みを後押しする仕組みが必要です。
5)海外展示会の出展のサポート。国内採用での補助金より、よほど効果的です。これも商社と組んでやった方が、成功率が高い。最近は円安もあって海外見本市の視察ですら大金がかかります。ぼくの場合だと欧州までプレミアムエコノミー使って、3つ星クラスのホテルに泊まるとざっくり100万円はかかります。コロナ以前はその半分以下でした。
ましてや出展、それにともなう渡航費、もろもろの経費になると以前の何倍も費用が掛かります。この費用を半分なり全額国が持てばいい。
海外企業だと日本の役所とやるよりも話が進むのが早いし、大量に買ってくれる可能性が高い。無論売れない企業もあるでしょうが、10社に支援して、1,2社でもものになればいいでしょう。無論出展は1回ではなく、数年のタームで考えるべきです。これはジェトロにやらせてもいい。
海外から大量に発注があれば量産コストは下がります。それを自衛隊も採用すればいい。開発を指導する能力がない装備庁や自衛隊があれこれ口出すよりまともなものができます。
また常に実際に運用する顧客から要求が来るので技術が飛躍的に向上します。
6)利益率を上げる。現在防衛装備の利益率は8パーセントから15パーセントまであられていますが、すでにご案内のとおり、その恩恵を受けるためには実績と膨大な書類提出が前提であり、既存の大手しか利用できません。本来スタートアップ企業や新規参入の中小企業にこそこのような優遇が必要です。逆に大手はそもそも実際の利益率が高いのでこのような好待遇をする必要はない。むしろこのような既存企業優遇をするから、業界の統廃合が進まず、防衛産業が弱体化しています。
7)開発を支援するために航空法や電波法などの規制を受けない特区のような飛行場を作るべきです。できるだけアクセスが便利なことろが望ましい。とりあえず、自衛隊の基地や演習場、使っていない農業空港などを利用すれば宜しいかと。
8)国防族の議員は最低年に1回は海外の軍事あるいは航空見本市を視察すること。それも御用商人や防衛省など現状を絶対肯定するような抵抗組織の人間ではなく、ニュートラルに説明できる人間をアテンドにつけて。それを20年も前からやっていれば、これだけ日本の無人機が遅れて、中国やトルコが躍進していることに気が付かないことはなかったでしょう。政治家が防衛省や自衛隊の制服からしかレクを受けていないから、世界がどうなっているか知らずに、テクノナショナリズムに洗脳されている。
帝国繊維がサポートしている犬型ロボット。
これらは優れて政治の仕事です。政治家が現状を正しく認識しないとまともな政策は実現しません。
東洋経済オンラインに寄稿しました。
拡大する防衛費を防衛省・自衛隊が適切に使えていない可能性。陸上自衛隊による、銃の調達や取り扱いから垣間見える「知識不足」の疑い
https://toyokeizai.net/articles/-/911653
ソニーグループが「隠れた防衛関連企業」といわれる理由、実は同社製のある汎用品がミサイルやドローンなどに欠かせないパーツになっていた
https://toyokeizai.net/articles/-/907817
過去の著作の電子版が発売になりました。
『ル・オタク フランスおたく物語』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1PJ1YL/
『弱者のための喧嘩術』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DY1L9SPW/

防衛破綻 - 清谷 信一

専守防衛 - 清谷 信一
この記事へのコメント
まずは、総務省による電波利権をぶっ潰す所から始めないとですかね。
https://www.gizmodo.jp/2026/01/something-is-making-humanoid-robot-makers-worry.html
>二足歩行ロボットを実現させている技術はすごい。その進化は著しく、最先端の学びを、知恵を、知識を、技を、そしてひらめきを詰め込んで開発していることがうかがわれます。しかし、問題は、そこまでやっても、日常での実用性がぜーんぜんないこと! 大枚叩いて購入したいと思うのは酔狂な大富豪だけ。
>中国政府なんて「実用性のないヒューマノイドロボ開発やめて、その優秀な人材で他のことやらんかい!」って苦言を呈するほどであり、それは的を射た意見です。
つまりわ、ガ〇ダムもパト〇イバーも、この先も誕生しないって事ですか(つд`)。
>ロボット配置費用がもし100ドルだとしたら、20ドルはロボそのものに、残りの80ドルはロボットによって周辺の人が怪我などをしないよう安全確認する人件費になっているという皮肉な意見も。
流石にコレはアカンorz
高市政権がメガソーラーに「宣戦布告」 補助金全廃の裏にある"不可解な理屈"と日本経済自滅への道
https://toyokeizai.net/articles/-/927660?display=b
とはいえ山林開発とか良くないことになってる中で補助金出し続けるってのもどうなのか。
もともと何でもかんでも補助金出すこと自体アレだが。
https://defence-blog.com/thai-soldiers-criticize-chinese-made-vt-4-tank/
VT-4も色々と隊員から不具合が報告されているようで、原型となるT-84BM Oplot-Tも保有しているんだから、そっちの方が信頼性が高いのは当然だよね。まあ、隊員の報告を揉み潰し、天下り先に媚を売るどっかのエセ陸軍より遥かに民主的な組織だな。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/92585
お説ご最もなんですが高市が反リフレ派になることは無いでしょう。
安倍シンパが反安倍な事をするわけもないし、(無責任な)積極財政派ですからね。
答えはここにあっても無視するでしょう...
日銀の植田総裁に頑張ってもらいましょう。ご参考まで。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/92596
リフレ派の嘘を実際のデーターでわかりやすく解説しています。
アベノミクスで実験するまでもなく分かりきったことを、と
素人ながら思うのですがリフレ派は違うようで。
ご参考まで。
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-06/T3SKA1GOT0JK00?srnd=jp-homepage
さてどこまで進化したのか。
ご参考まで。
https://grandfleet.info/us-related/the-u-s-army-unveils-prototype-of-m1e3-which-has-stopped-foolish-methods-and-is-progressing-smoothly/
>さらにDefense Newsの取材に応じたジョージ大将も「2023年9月21日に陸軍参謀総長へ就任した直後『M1E3の初号機生産までに65ヶ月間かかる』と告げられ、開発チームに『馬鹿げた方法で開発するのを止めろ』『必要なら現実的なリスクを受け入れろ』『異なる目的のため作られたポリシーや規制に縛られるな』『法的、道徳的に許容可能な全てのものを利用し、リスクを0にするためのあらゆるリスクを管理しようとするな』『なぜならリスクは常に存在するからだ』と指示して多くの自由裁量権を与えた」と明かし、開発期間を半分以下に圧縮した。
陸自の装備品開発も、このくらい自由度とスピードがあれば良いのに。
https://bunshun.jp/articles/-/85138?page=1
>高市早苗氏について「(高市氏が)総裁になることが天の最大の願い」だと記されていたこと、参院選直前に安倍晋三氏と萩生田光一氏が選挙応援を頼んでいたこと、安倍氏と萩生田氏が面談時にエルメスのネクタイを教団幹部から貰っていたとの記述があったことなど
新年早々、現役総理相手に文春砲キター(・∀・)!
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b13080
大手メディアは、後追いするのかしないのか(^_^;
https://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2026/01/583363_1.php
>このような指向性エネルギー兵器(ミサイルなど飛翔体によらずエネルギーを標的に直接照射する兵器)が配備されれば、ドローンの能力は大きくそがれるだろうから、「ドローンは空中戦の未来だ」という主張にも疑問が生じる。
レールガンよか、レーザー開発に全振りすべきなんですかねえ。
ウクライナから教官を招聘すべきだろう。
従来同様の使い勝手を実現「電動バックホー TB20e」|注目の商品|建設現場の今とその先へ-アクティオ RENSULTING MAGAZINE-レンサルティングマガジン- https://share.google/D3Ie4q2JP1Xh4IJ27
株式会社竹内製作所が開発した「TB20e」は、同クラス(1.8t)のディーゼルエンジン式バックホーと同等のパワー、スタミナを誇る電動式バックホーだ。
酷産平気よりも遥かに有用!
今後、ウクライナに贈るならこれだろう。
施設にも配備して体験させれば、再就職に役立つだろう。
文春砲に他のマスコミが続きますかねえ?
大本営発表で終わりそうな予感。
立て続けに文春砲を食らって焼け野原になったら分かりませんが。
それにしても新年早々香ばしいネタをwww
「レールガンよか、レーザー開発に全振りすべきなんですかねえ。」
レールガンは誘導ができない限り豆鉄砲ですからね。
レーザーの方がコスパはいいし電力もレールガンほどじゃないでしょう。ただ濃霧などの場合は威力が相当減じそうですが。
個人的には実体弾とレーザーのミックスが対空の要になるっじゃないかと思います。
あとは眼には眼、ドローンにはドローンということで対ドローン用迎撃ドローン(自爆型もあり)でしょうか。事前に〇〇ドームの外側に飛ばして警戒しつつやってきたドローンを攻撃とか。
既に先月の時点で、別ネタが出ておりましたorz。
>>>レールガンは誘導ができない限り豆鉄砲ですからね。
レーザーの方がコスパはいいし電力もレールガンほどじゃないでしょう。ただ濃霧などの場合は威力が相当減じそうですが。
やれやれさん
ならいっそのこと、要塞シリーズで出て来た荷電粒子砲を(>_<)。人口霧を貫いて敵艦を一撃で沈めたり、高高度を飛ぶ超高速爆撃機を撃墜したり。
https://trafficnews.jp/post/622182
陸自も第1ヘリ団内に102飛なんて、それっぽい部隊を立ち上げましたけど...お話にならないレベルですかねえ(^_^;
https://news.yahoo.co.jp/articles/757ab79601cdf298515a32360873a4e29195be4a
ええ...。ちょっと困惑しています...
日本の政治家には珍しく、菅直人内閣は仕事をしてる。
>当時、薬害エイズの資料について厚生省は「見つからない」と主張していたが、菅氏は調査委員会を作り、厚生官僚たちに調査項目、調査対象者を割り振った。自分のところに資料があって隠した場合、発覚しようものなら省庁を追われる、というわけだ。
311の対応も正しかった。
原発馬鹿の尻拭いも完全では無いが、日本の限界だろうか。
もう充分だろう。
休ませてあげて下さい。
子供版防衛白書も必要性が全く無い。
白書を普通に図書室に置いて貰えば良いだけ。
貿易年鑑と両隣で良い。
更に言ってしまうと渡る世界は鬼だらけだと、教えない教育なんて有害極まりない。
義務教育なぞ必要有りませんな。(呆)
荷電粒子砲こそレールガンより無理ゲーですよ。
射線上を真空にっしないといけませんから。
これ自体が無理ゲーですけど。
あと加速器で加速する電力も物体を破壊するレベルだと
トンデモない程の電力を消費するでしょう。
エヴァのヤシマ作戦どころの騒ぎじゃなく世界中の電力を
一点集中するくらいは最低必要では?
とりあえず加速器のお話でもどうぞ。
https://www2.kek.jp/ja/newskek/2002/marapr/vacuum.html
なんの面白みもないですが火薬の実体弾がもっとも簡単で安く数が揃えられて威力があるって事です。
SHIELD構想なんて、突然降って湧いたように出て来た構想で生煮えもいいところですが、方向はそれしかないでしょう。
無人機は当然として、ベーシックな兵器の方もキチンと整備しないといけません。
対艦ミサイル、機雷の能力の検証をキチンとやって、ダメなら外国製に換えるなりしませんと、あと備蓄数が全く足りない。
高価な対艦ミサイルばかり撃てません、補完する沿岸砲が必要です。陸勤務の海自隊員で、沿岸砲兵部隊を創るのがよい。
こんな事を言うのも何ですが、日本人には妙に凝る・こだわる傾向があるように思えます。それが良い結果をもたらした事もありましたが、逆に割り切らなければならない・ならなかった事も少なくありません。また「もったいない」は評価されましたが、それが損切りを遅らせてより多くを失う結果になったこともあるように思えます。ですから国産ドローンも妙な凝り・こだわりを入れ込んだ挙句(どちらかと言えば使い捨て兵器なのに、それができない値段にする等)、「もったいない」で損切りできずといった結果になるのではないかと思われます。そもそも公金は趣旨への賛同の有無とは無関係に集められた金ですから、それを使うという事は失敗への許容度を減らすという事であり、むしろ失敗の方が多数とも言えるイノベーションには不向きなのではないかと。
以前陸自の機動戦闘車が取り上げられていましたが、イタリアには既にチェンタウロという同様の兵器があったので、せめてそれを購入して使ってみて、その上でどうするのかを決めれば良かったのにと思ったりもしました。ドローンもまだ立ち上がったばかりの兵器ですので、国の内外を問わず様々なドローンを購入して使い、長所短所や向き不向きを把握する時ではないかと。空母も建造当初の赤城は三段甲板で、加賀の煙突も確か艦尾に長く延ばされていましたが、その後の改装でどちらも改められましたし。